禊ぎと祓いはその働きが似ていることから密接な関係をもち、「禊ぎ祓い」や「祓い禊ぎ」というように、両者は複合語としてつかわれてきました。
「古事記」で伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊ぎをするために「御身をすすぎたまう」とあるのが禊ぎにあたります。
「祓い」とは本来は「祓え」で、古語では「祓へ」、「祓い」は古語では「祓ひ」です。
現在では「祓い」と「祓え」は同じ意味でつかわれています。
厳密には両者は異なり、「祓い」は「罪、けがれ、災いを自力で祓い清めること」で、一方の「祓え」は「罪、けがれ、災いを祓えの神様に祈り、神様が祓え清めてくださる」という意味です。
神社へ行くと、神主さんが大麻(祓串)を振って私たちの罪・けがれ・災いを祓え清めてくださいます。
大麻(おおぬさ)とは、神社でお祓いを受けるとき、神主さんが私たちの罪・けがれ・災いを祓え清めてくれる、それにつかう道具(祭具)の1つです。形は、サカキの枝、あるいは白木の棒の先に紙垂ないし精麻(麻苧)をつけたものです。
神社の拝殿のなかには祓戸(祓所、祓殿)が設けられていて、そこにお祓いの神様がまつられています。
お祓いの神様とはどのような神様か?
これは「祓戸四柱の大神」といい、「大祓詞(おおはらえことば)」にみえる瀬織津比売(せおりつひめ)・速開都比売(はやあきつひめ)・息吹戸主(いぶきどぬし)・速佐須良比売(はやさすらひめ)の四柱の神様のことです。
これらを「祓戸四柱」「祓戸四柱大神」「祓戸大神」などともいいます。これらの神様が私たちの罪・けがれ・災いを祓い清めてくださいます。
・参考文献
「厄除け厄祓い大辞典」三橋健著(青春出版社)