今年も1年間ありがとうございました~年末感謝祭2019

年末感謝祭2019

来年のエネルギーが世の中に入ってきて予兆を感じる頃になってきた感があります。

今年も年末感謝祭を1年間の感謝を込めてさせていただきます。

お買い上げいただいたお客様全員に、日本各地をひらいた阿波忌部についてのカラーパンフレットをプレゼント中です(お一人様1部限り、2019年12月31日まで)。

今年は元号が令和となり、ご存じの通り、新天皇即位にともなう大嘗祭(11月14~15日)に大麻の織物、麁服(あらたえ)が阿波忌部の直系である三木家(当主・三木信夫さん)より調進、愛知県豊田市で作られた絹織物「繪服(にぎたえ)」とともに供えられました。

阿波忌部のことがわかりやすくまとめられたA4全10ページのカラーパンフレットです。日本の原点を見つめ未来を創る、そういう時期にふさわしい内容と思います。(個人的にはP8の忌部の精神がおすすめ、これは2013年に今治市であった三木さんの講演の際にも拝聴した覚え)

ぜひ楽しみにお待ちください。(^^)/

あらたえ考~大嘗祭を前に(徳島新聞より)

2019年4月5日付の徳島新聞紙面からはじまった「あらたえ考」の連載。(私はなぜ知っているかというと、3月に行われた三ツ木八幡神社神麻しめ縄奉納でご一緒した須恵泰正さんのSNS投稿でこのことを知りました)

紙面をお読みいただけない方、お読みになってない方に向けリンクをはっておきます。

あらたえ考~大嘗祭を前に(1)大麻栽培の古里 徳島と皇室結ぶ糸

あらたえ考~大嘗祭を前に(2)調進の歴史 延喜式や文書で裏付け

あらたえ考~大嘗祭を前に(3)調進の中断 戦乱など政情不安影響

あらたえ考~大嘗祭を前に(4)調進復活への運動 光明天皇以来577年ぶり

あらたえ考~大嘗祭を前に(5)川島高校の校旗 調進された布と「兄弟」

あらたえ考~大嘗祭を前に(6)平成の調進 思い込め機音響かせる

あらたえ考~大嘗祭を前に(7)継承への課題 政教分離と後継者育成

 

7月15日、麁服(あらたえ)の材料となる大麻を収穫する「抜麻式」が執り行われました。

・大嘗祭に向け大麻収穫、徳島

8月7日、麁服の材料となる麻糸を紡ぐ「初紡式」が執り行われました。

麁服の麻 心込め 木屋平で初紡式

9月2日、麻糸を紡ぐ作業が終わり、織物へ仕上げる工程を担当する山崎忌部神社(吉野川市山川町)に引き渡しされました。

麁服の麻糸引き渡し 吉野川市

9月10日、山崎忌部神社にて「織り初め式」が行われました。

吉野川市で麁服の織り初め式

麁服が完成し10月27日、徳島県内の2ヵ所(木屋平総合支所と山崎忌部神社)で宮内庁へ持参する住民らが出発式を行いました。10月中に宮内庁へ届けられ、愛知県豊田市で作られた絹織物「繪服(にぎたえ)」とともに供納されました。

麁服(あらたえ)完成、大嘗祭へ 徳島県内2ヵ所で出発式

伝統担う誇り胸に「悔いない最高の仕上がり」

三ツ木八幡神社神麻しめ縄奉納レポート

天皇即位にともない2019年11月14~15日に予定されている践祚大嘗祭では、新穀とともに阿波の麻織物・麁服(あらたえ)と三河の絹織物・繪服(にぎたえ)が神座にまつられ、五穀豊穣を祈ります。

3月31日、徳島県木屋平の三ツ木八幡神社にてNPO法人神麻注連縄奉納有志の会(安間信裕代表)による神麻しめ縄奉納が行われました。

阿波忌部氏の直系、御殿人(みあらかんど)である三木家において麁服の調進準備があるのでこの日が選ばれた由。

安間さんによると、平成の大嘗祭に際し抜麻を安置して糸績みの初紡ぎ式までをこちらの神社で行ったそう。

今回奉納したのは神麻しめ縄4本と鈴緒1本。しめ縄は本殿1本、拝殿に3本です。

地元徳島県はじめ全国各地から集まった約15名で、忌部神社宮司や三木家当主、三木信夫さん、また氏子の皆さんのご協力を得て奉納させていただきました。

紙垂を取り付け中
奉納前にしめ縄に紙垂を取り付け中

私自身は安間さんの主催する神麻しめ縄奉納神事に参加するのは今回で3回目。(NPO法人になってから剣山本宮宝蔵石神社、忌部神社、富岡八幡宮につづきこれで4回目の奉納)

私の知る限りこれまでの奉納の時とくらべずいぶん人数が少なく、最初1人当たりのすることが多いと聞いていましたがそんなことはまったく感じず、分担して各自手際よく作業奉仕できたと思います。

奉納報告祭後、三木家住宅へ移動し直会。食事を皆でいっしょにいただきました。私的にはお座敷に上がらせていただくのはこの時以来2回目で前きたときはとても緊張していましたが今回はリラックスしてのぞめました。

三木家住宅で直会
築400年の三木家住宅で直会

三木家住宅、神社西側の貢公園のしだれ桜も見頃。例年、桜の時期に三木家住宅前で催事をしているのは知っていて、ちょっと早いかと思っていましたが、到着するなり“桜の歓迎”を受け心もさらに軽やかになりました。うれしい誤算!でした。

ちなみに前回一緒に来た方は毎年三木家の桜を見に来ています。見ないと春を過ごした気がしないと聞いていましたが、その気持ちがわかった気がします。この地は「空地(そらち)」と呼ばれ聖地ですから。

三木家住宅前の斎畑。
三木家住宅前の斎畑。

 

三ツ木八幡神社のしだれ桜
三ツ木小学校・中学校跡を整備した貢公園のしだれ桜。後方に三ツ木八幡神社

直会の際、代表の安間さんが「大嘗祭が無事執り行われますよう、また麁服が無事調進されますように」とあいさつされていました。

これが今回関わられた人たちの共通の願いと思いますので、そのことをお祈りします。

 

もっと詳しい報告を「精麻の注連縄を探して」のコーナーにてさせていただいてます。

あのとき三木さんからうかがったこと

2019年11月14~15日に予定されている新天皇即位後の大嘗祭(だいじょうさい)に向けて麁服(あらたえ)を調進する阿波忌部直系、三木信夫さん。

私は神社仏閣用麻製品を調製する山川(京都)の山川正彦さん(5代目)らと2015年5月24日に徳島県木屋平の三木家住宅(国の重要文化財)を訪れました。(そのときのことはこちらに書いています)

三木家住宅
入口土間から見たお座敷

そのとき、三木さんからお座敷でうかがった貴重なお話(一部)をご紹介したいと思います。

・麁服の「あら」とは、向こうが透けて見えるという意味がある。

・今上(平成)天皇の大嘗祭に調進した麁服は、群馬県岩島産の種から栽培したもの。(栃木県産の品種、トチギシロも栽培したが繊維が硬かった)

・古語拾遺は、皇室のバイブルになっていると皇室の方が言っている。なぜなら、いろいろことが細かに書かれているから。

三木家住宅
座敷の壁にかかるお額

京都から?と三木さん最初驚かれていましたが、山川さんが麻のしめ縄、鈴緒をつくる職人とわかるといい麻をつくる麻農家さんを紹介くださったり、さらに連絡先を教えてくださったりしました。

三木家住宅前(徳島県木屋平)
東宮山~天行山方面。手前は斎麻畑の跡。

「2004年に4町村合併で『麻植郡』が消滅した。これを後悔する人たちも増えている。兵庫県の篠山市が丹波篠山市への変更を問う住民投票が賛成多数で成立した例もある。麻農業が誇れる文化だと地域住民に浸透していけば、自然と地名を変えようという動きにつながってくるのではないかと期待している」(日本経済新聞記事より、三木さん)

麻の文化や織物の技術を伝承し、再興することが地域活性化につながると思うのは三木さんだけでないと思います。

 

参考文献:

・「古語拾遺」斎部広成撰、西宮一民校注(岩波書店)

・「日本の建国と阿波忌部」林博章著

大嘗祭の麁服(あらたえ)調進準備 三木信夫さん(日本経済新聞)

大嘗祭の麁服調進 徳島・山川町の山崎忌部神社氏子ら、機運盛り上げへ協議会(徳島新聞)

・国指定重要文化財三木家住宅パンフレット(美馬市・美馬市教育委員会)