2022年に出版されたお客様の本。そこから垣間見えてくるもの

昨年はお客様の本の出版がどういうわけか相次ぎました。

そのうち下記を拝読いたしました。

「Someday, Somewhere!」宙舞えみり著(幻冬舎)

「ROOTS」松坂ミキ著(文芸社)

「謡曲仕舞奉納家・一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)

昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)
昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)

それぞれ簡単にご紹介しますと、宙舞えみり様の本は、4つの物語からなる小説で輪廻転生が描かれています。(宙舞えみり様は、第1回大麻の麻縄活用コンテストにて特別賞を受賞)

松坂ミキ様の本は、子育ての苦悩からその原因が先祖供養にあることを知った体験をつづったノンフィクション小説です。(本文では触れられていませんが、この過程でこちらにご紹介しましたようにご先祖が香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國と知ることになった由)

宮西ナオ子様は女流能の研究家、能楽博士で、お客様「謡曲仕舞奉納家・一扇」様のプロフィール本をお書きになりました。令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」誕生の経緯が記されています。(ご紹介していますように本の表紙の前天冠は国産精麻五色房付きです)

なお、これらの本は、出版を知った順に上から並べていますが、だんだん核心に迫っているように感じます。核心とは、さぬきいんべの目指すもので、具体的にはキャッチコピーの「日本の伝統文化を継承し、光あふれる世界へ」ということです。

”光あふれる世界”というのは実はこれまでイメージだけで漠然としていましたが、今年になって、病なく、貧困もなく、争いもない人類理想の世界、「ミロクの世」ということに気づきました。これは、一扇様の本を読んだり、ご本人様とメールで交流したりするうちに思い出しました。

鏡に映る姿をみて、自分を知るような感じです。

お客様で本を出版された方がいらっしゃいましたら教えていただけますか?

令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」が誕生、謡曲仕舞奉納家・一扇様

先日、うれしいご感想とお便りをお客様からいただきました。

この方は、観世流シテ方(梅若実玄祥家)緑幸会主宰 能楽師 井上和幸先生に師事、お能の曲を謡いながら舞う「みろく涼香舞(すずかまい)」を京都の神社やお寺などで奉納されていらっしゃいます。

みろく涼香舞」を検索しますと、謡曲仕舞奉納家・一扇(いちせん)様のブログに行きつき、その誕生の経緯を知ることになりました。それは“天からの授かりもの”とのこと。

なんと、2022年3月7日の「みろく涼香舞命名披露会」から前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをお使いいただいている由。この前天冠は一昨年、こちらの記事に書いたように自分で作ろうとしたわけでなく、できあがってきたものですので、「みろく涼香舞」の誕生とシンクロしています。

誕生おめでとうございます。

また同年11月7日にプロフィール本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)が出版されていることを知り、その表紙にもこの前天冠をつけた写真が。

2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」
2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」

著者の宮西ナオ子氏は女流能の研究家で能楽博士です。(2013年に東久邇宮文化褒章受章)

現代を躍進する謡曲仕舞奉納家 一扇

2009年より、能の仕舞を謡いながら舞う

「謡曲仕舞」という新しい舞を始めた一扇。

 

彼女が生み出した

令和の新しい『能』としての「みろく涼香舞」

伝統常識を超えた先に目指す未来とは・・・

 

祝福、人類の幸福、世界平和、

和の精神の継承を祈る想いが

今ここに綴られる。

 

もともと能は、神を招き、神にみていただく素朴な舞がその源流の1つになっています。

直近のイベントで「みろく涼香舞」の奉納前に神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る写真を送ってくださいました。前天冠の五色房と五色緒(どちらも草木染め)が合い、美しいです。

イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る一扇様
イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る一扇様

なお、一扇(いちせん)という名前はご本名だそうです。

ご縁をありがとうございます。今後のご活躍をお祈りいたします。一扇様の舞を見たり本を読んだりして、世界無形文化遺産である能楽という世界を垣間見る方も増えるといいなと思います。

※2023年1月15日更新の謡曲仕舞奉納家・一扇様のブログ「和み文化の風の声」で当記事をご紹介いただきました。

「旧暦新年2023」1年のいいスタートが切れますように(2月3日まで開催中)

あらためまして、新年おめでとうございます。

2023年1月4日、さぬきいんべは14年目を迎えました。

年始、月次祭のお供えで伊勢エビやアワビ、鯛をしばる麻紐の作り初めをしました。(お供え用の麻紐作りは昨年5月からはじめ、つづけております)

おお麻(ヘンプ)専門神具店としては3年目になります。手仕事ゆえお客様からご注文をいただきお作りしお納めする受注生産はありますが、神具の拡充とできうる限りお待たせしない体制をつくっていきたいと存じます。※年末ご注文をいただき品切れが多くなっておりますこと、お詫び申し上げます。

 

2月3日の節分まで「旧暦新年2023」を開催中です。(今年は旧正月は1月22日、立春は2月4日)

旧暦については2年前の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。旧暦の新年に本当の2023年、“令和5癸卯(みつのとう)年”がスタートします。年頭は往々にして前の年からの流れが残るもの、1年のいいスタートが切れますように。

合計5000円~のお求めの方に京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。

なお、“伊予路に春を呼ぶ”といわれる伊豫豆比古命神社(椿神社)の「椿まつり」は毎年、旧暦1月7・8・9日の3日間にわたりおこなわれます。(今年は1月28~30日です)

2023年のはじめに思うこと。今年も、おお麻(ヘンプ)専門神具店として

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

元日は5年ぶりに地元、西條神社の歳旦祭に参列し、心を新たにいたしました。

松は年神様の依り代。(精麻と紙垂とともに)
松は年神様の依り代。(精麻と紙垂とともに)

さて今年、注目されるのは大麻取締法(1948年施行)の75年ぶりの改正に向けた動きではないでしょうか。

通常国会(1~6月)で内閣提案の大麻取締法等の改正案が提示され、衆議院・参議院厚生労働委員会でそれぞれ議論し衆参両院で採決されます。

可決されれば、今年中に大麻取締法等の関連省令、関連告示を発令、2024年1月より改正大麻取締法等が施行される見通しです。

産業用大麻栽培の規制緩和へ 建材や衣料品向け 法改正準備(北海道新聞2023年1月15日付に掲載)

大麻(ヘンプ)からは2万5000種類以上の加工品ができ、循環型社会の救世主といわれて久しいです。(どんな風に改正されそうかはこちらにまとめています)施行後、それを地で行くことになっていくと思います。

SDGs(持続可能な開発目標)を多くの企業や団体が掲げられ、世は持続可能な社会の形成へと動いていっていると思いますが、私は一歩進んで病気や貧困、争いのない世界を目標として歩んでまいりたいと思っております。20代の頃からそれに向かってきましたので、ここに宣言します。

今年も、おお麻専門神具店、さぬきいんべとして精進させていただきます。また、神様や仏様はじめ見えないものを大切にする人はもちろん、さらに作る人も増えていきますように。大麻の麻縄活用コンテスト(第3回)も開催、ワークショップもできると楽しくなると思います。

そんな1年になればいいと思います。

ありがとうございます。

 

やはり、和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

お客様が国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を取り付けた写真を数枚送ってくださいました。

和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

上の写真はそのうちの1枚。紙垂付きAタイプ(紙垂が下につくBタイプもあり)にご自分で橙(だいだい)とウラジロをつけられ、門の格子戸の上部に取り付けされていますが、和の空間にマッチしていると思いませんか?

※お客様は神居和かざりの向きを裏表逆にしていますが、このしめ縄は正式なしめ縄(大根型)を崩したものですので構わないと思います。(基本がしっかりしていますので裏面も美しいです)

なお、名前の「神居(かむい)和かざり」は、2015年にこのしめ縄が神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川5代目の発案でできたときにお客様から公募しつけさせていただいた名前で、「神さまが宿る輪飾り」という想いがこめられています。まさに、名は体を表すで、和の家屋に映えると思いました。

 

当時はいい名前をいただいたとしか思いませんでしたが、のちに、神居和かざりに2016年以降に藍染めや草木染めを施したものが加わったり、2020年に紙垂付き(上述のAタイプ、Bタイプ)ができたりして、この神居和かざりは多様性、多文化共生の現代にピッタリ合っていると思います。

また大和言葉の「わ」は円をあらわしますし日本はかつて倭(わ)の国と呼ばれていたこと、さらに神居の“かむい”はアイヌ語のカムイとも重なり、近年アイヌ文化に光が当たっていることを思うと奥深いと思います。

「気の面で、スーパーなどで売られているしめ縄とは、一線を画していると思います。」とお客様。

 

今年1年ありがとうございます。よいお年をお迎えくださいませ。

 

清い気の国産大麻(精麻)しめ縄で、2023年迎える準備着々と

今年も超早期ご予約をいただいた国産大麻(精麻)しめ縄を順次お届けしていっております。(超早期ご予約受付はすでに終了しております)ご予約以外のご注文もありがとうございます。

ちょこちょこ、お客様より到着のご連絡をいただいております。

しめ縄お飾り、本日、届きました!
ありがとうございます。

持つだけで 聖性を感じます。
素敵な神居(和かざり)に ときめきます。

こちらのお客様はしめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め)版をご注文いただきました。昨年からこれをイメージしていましたが、今年はウクライナ(国旗の色が青と黄)のことがあり、また別のお客様からどういうわけか藍染めとざくろ染め(黄色)2色の麻紐のご注文をいただいていたことで、この染めの神居 和かざりを世に出すことを決めました。(6月に誕生。もちろん、世界の安寧を願ってです)※すでに藍染め版、茜染め版はできています。

 

先ほど、美しい〆縄受け取りいたしました。

〆縄と書いて「しめ縄」と読む。他に注連縄、標縄、七五三縄も「しめ縄」と読みます。(PCやスマートフォンの辞書で出てきますのでお試しを)この方に限らずどの方も美しさを感じていただき、職人の技、伝統、型の大切さを思います。なお、このお客様は別のご注文をいただいており、年明けにお送りさせていただきます。

 

家系が神道なので、毎年、色々なしめ縄を求めてますが、やはり、さぬきいんべ様のが、最も美しく清い気に溢れており、今年も求めました。ありがとうございます

これまたお世辞にしてもうれしいご感想です。それも、いろいろなしめ縄と比較してのお言葉で、他の製品にも、さぬきいんべを感じていただければ幸いです。

 

この時期にさぬきいんべさんに注文するのが恒例になりました。
届いたしめ縄も、とてもきれいで清々しく、また力強さも感じられるいいしめ縄ですね。

毎年ありがとうございます。力強さも感じていただき、うれしく思います。このお客様からも別にご注文いただいておりますので、年明けにお送りさせていただきます。

 

お客様の声」も次々いただいております。

しめ縄予定通りに届きました。
細部にまでこだわりしっかりと作られていました。
こんなに美しいしめ縄を見たことはありません。
きっと心を込めて作られているのでしょう。
国産清麻が神棚で輝いています。
また、丁寧なお手紙に心を打たれました。
本当に良い出会いとなりました事お礼申し上げます。
(小崎朗様)

 

妻入型の神棚を特注で製作して頂き、棚台も樹齢150年の木曽檜の一枚板で作って下さいました。それに相応しい注連縄を探しておりましたら、こちらに辿り着き(引き寄せられ)ました。やはり国産大麻は違いますね!大変満足しております。ありがとうございました。(ゆの様)

 

毎年年末年始だけ実家にもしめ縄をしていますが、大麻のしめ縄は丈夫で形崩れもしにくいので、通年で玄関に設置させていただきます。予想以上に立派なしめ縄飾りが届きました。素敵な物をありがとうございます。(どらちゃん様)

 

娘宅用に購入させていただきました。
本物の精麻に触れてほしい、日本の伝統を大事にしてほしい、手仕事の素晴らしさを知ってほしい、などなど、たくさんの想いを受け取ってもらえたらうれしく思います。聖なる依り代のご縁をいただき、いつもありがとうございます。(Suzuki様)

 

古くからの日本の神道では「祓(はらえ)のない祭式は存在しない」といわれていたようです。

また、暮らしのなかでついてしまった罪やケガレは災厄を引き起こすと考え、それらの不浄を心身から取り除くためにも祓をとても大切にしてきました。なかでも規模の大きな「大祓」は年に2度おこなわれ、6月の「夏越の祓」と12月の「年越の祓」でケガレを落とし、清めていたのです。

その神道において最重要視されている大麻は、“神の宿る神聖な繊維”とされています。これは神話の時代からつづく日本文化の1つです。

しめ縄の素材は、ワラや麻、マコモ、い草等、地域によってさまざまですが、中でも、もっとも神聖であり清浄な結界縄が、麻製のしめ縄とされています。今年も鼓胴型など今までなかったしめ縄をお作りさせていただくことができました。しめ縄も奥が深いです。

 

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレット」など

 

 

 

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2022-2023年)

2022年もラストを飾る月になりました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方は12月10日までにお問合せ、ご注文いただければ年内お届けが可能です。(ただし、やむをえない理由によりご希望に添えない場合もございます)

※毎年しめ縄の注文をいただく方がいらっしゃいます。今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設していました。(現在、ご予約受付は終了しておりますが、次の年もしめ縄をと思う方は毎年秋に超早期ご予約ページを開設しますのでそちらをご検討ください。特別の特典付きです)

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきている気がします〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

それから先日、香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國がご先祖様という松坂ミキさんのご著書、「ROOTS」(文芸社)を読み、先祖供養の大切さ(どんな人にも必ず”ルーツ”がある)を思いました。今日自分が生きていられるのは、ご先祖様が生き抜いて命をつなげてくれてのことです。ご先祖様への感謝、思いも忘れないようにしましょう。(神職から「先祖供養の元は神道」とうかがいました)

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈りいたします。

敦賀魚河岸 海鮮丼うお吟(福井県)で京都・山川さんが自社製のしめ縄を発見

こちらの京都・山川(創業明治19年、神社仏閣用麻製品の調製)のInstagram投稿で国産精麻のしめ縄が紹介されていました。

 
 
 
 
 
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株式会社 山川(@asayamakawa)がシェアした投稿

福井県にある三国サンセットビーチにて毎年8月11日に開催される三国花火大会に3年ぶりに訪れた山川さん。

ランチにと敦賀魚河岸 海鮮丼うお吟に入って海鮮丼を。お店の雰囲気、見映え、お味、ボリューム。どれも最高だったとのこと。

そこで偶然、自社製のしめ縄を発見したそうです。(Instagram投稿の3枚目、神棚の写真)

ひょっとしてと思い履歴を調べると、ありました。お店がオープンする際にお求めいただいたようで、大根型しめ縄の太さ1寸(約3センチ)×長さ2.5尺(約75センチ)でした。

こんなことがあるんですね。

山川さんいわく、「うちのしめ縄をお店に付けていただいてるなんて、とても嬉しいです!」

 

2022年も日に日に残り少なくなってまいります。

他に牛蒡型、わかざりをご用意しております。(年内お届け早期ご予約も11月18日まで延長)

祝・12周年 さぬきいんべ年末感謝祭(本年も誠にありがとうございました)

2017年から毎年開催させていただいております年末感謝祭。

本年は12周年を祝って、開催させていただきます。(2022年12月31日まで。2023年1月4日に13周年を迎えます)

四国の麻栽培再生を願うキャンペーンpart2のプレゼント、京都・山川のオリジナル国産精麻アクセサリー「あわむすび」と、別のアクセサリーをお買い上げの価格帯ごとにプレゼントさせていただくことといたします。(年末のしめ縄ご予約の方は別の特別特典をお付けいたします。こちらは11月18日ご予約注文分まで)

 

本年を振りかえりますと、昨年6月から、おお麻(ヘンプ)専門神具店に舵を切りましたが、その拡充に第一に取り組みました。まず年頭より、国産大麻(精麻)の鈴緒鰐口紐(鐘緒)の取扱いを開始。そして、昨年の11月から東京・戸越八幡神社様の月次祭と、神楽殿での浦安の舞が国産精麻・草木染め五色緒付きの鉾先鈴または神楽鈴を使って奉納されていましたが、春にはその動画をアップでき見ることができるようになりました。

また、巫女の紹介で、6月には同神社様へ国産精麻の大麻(おおぬさ)を納品させていただきました。一方、買う人ばかりではなく作る人を増やしたいと思い、昨年開催した大麻の麻縄活用コンテストの第2回を本年も開催させていただきました。2回目はどうなることかわかりませんでしたが、第1回より多数のご応募が寄せられ、うれしかったのと、1人の方が複数ご応募いただくなど力作が多かったと思います。ご紹介くださった方、ご応募いただいた方々ありがとうございます。

11月には思わぬところから情報が寄せられ、讃岐忌部氏の系譜が現代までつづいていることがわかりました。これまでは文献で調べ江戸時代までぐらいしかわかりませんでしたので、命の連鎖と、神代からのつながりにただただ驚くとともに当初は讃岐忌部氏の復活も思っていましたので、これまでやってきてよかったという思いです。

来年2023年は、いよいよ大麻取締法の大幅改正が通常国会で審議され、法改正があるとみられます。今後、これまでしてきたこと、目に見えないものを大切にする人が増えるように、そして神社仏閣向けに麻製品を普及させていくこと、また個人様においてはますます手仕事が盛んになりますようにと願うとともに国産の精麻製品が発展、後世に麻文化が継承されますように祈念いたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

※webページからだけでなく、お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。

「竈神(かまどがみ)」「荒神(こうじん)」とはどのような神様か?

年末年始に、神社の社頭や神職・氏子総代により新年に家庭でお祀りするお神札を頒布しますが、この中に竈神(かまどがみ)のお神札が含まれていることがあります。

竈神は、「荒神(こうじん)」「三宝(方)荒神」「釜神(かまがみ)」「火の神」などさまざまな呼称があります。

主に竈を中心とした各家の火を扱う場所にお祀りされる神様です。

一昔前は食物の煮炊きに竈が用いられ、その守りとして祀られる竈神は、単に火伏せ(火災を防ぐ)の神としてのご神格だけではなく、農作の神やその家の富や生命など生活全般をつかさどる神として広く信仰されるようになりました。

屋内の場合、竈の近く(現在では台所など)に神棚を設けて、お神札や幣串(へいぐし)を納めて祀るのが一般的です。(地域によって、例えば宮城県から岩手県南部にかけて竈神の形相を表した面を祀ったり、松や榊などを竈神の依り代とする事例あり)

竈神の具体的なご神名は、古事記に大年神(おおとしのかみ)の子として、「奥津日子神(おきつひこのかみ)、つぎに奥津比売命(おきつひめのみこと)、またの名は大戸比売命(おおべひめのかみ)。此は諸人もち拝(いつ)く竈神なり」とあるように、奥津日子神・奥津比売命の二柱の神、もしくは大年神を合わせた三神が竈神とされています。

各家庭だけでなく、焼き物など手仕事で窯で火を扱われる方、国産精麻のしめ縄を用いて竈神、荒神さままたは手仕事の神様をお祀りしませんか?

 

 

・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)

「現代語古事記」竹田恒泰著(学研)