国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい2025年を!早期ご予約のご案内

本年も、来年用しめ縄の早期ご予約の受付を開始いたしました。

好評の美しいしめ縄(大根型、牛蒡型)、神居和かざり《きなり》のいずれも紙垂付き(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)は、しめ縄は1つひとつ縄目がちがいますが、職人がバランスをみて紙垂を取り付けさせていただきます。なお、紙垂のないものもお選びいただけます。本年は、太さ1寸(約3センチ)×長さ3尺(約90センチ)の大根型と牛蒡型のしめ縄を定尺として加えました。

国産大麻(精麻)しめ縄【大根型】(紙垂付き)
国産大麻(精麻)しめ縄【大根型】(紙垂付き)

その他、現代風のものをご希望の方には、神居和かざりの朱色版や藍染め、茜染め、ざくろ染め版もございます。(2022年より神社の拝殿用の鈴緒寺社仏閣用の鰐口紐もできるようになっております。神社やお寺の用途はもちろん、ディスプレイ用等にいかがでしょうか?)

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)

早期ご予約の特典として、本体価格を「早割」、ならびに1886(明治19)年創業、神社仏閣用麻製品を調整しつづけている京都・山川製のオリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》藍染め、茜染め&ざくろ染め版のいずれかお1つをプレゼントさせていただきます。(精麻は極上国産、藍染め、草木染めは徳島でおこなっております)※染め(色)のご希望を承ります。ご予約注文時に「備考欄」へご記入する等お申し出ください。本特典は2025年年頭、立春までにお届け予定。(特典のプレゼントを何らかの理由で辞退される方も遠慮なくおっしゃってください)

京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》
京都・山川製オリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》

お届けは2024年12月10日頃から順次発送予定です。日時指定も承ります。(自然のリズムを意識し冬至、旧暦の新年に合わせるのもおすすめ)

また、こんなしめ縄または鈴緒ができませんか?というご要望も歓迎です。

しめ縄の早期ご予約専用ページ

※お電話、FAX、メールでのご予約も承っております。これだけのしめ縄、鈴緒(数量)をこのくらいの時期にという「仮予約」も受付させていただいております。

《現在のご予約状況》

しめ縄太さ6ミリ×長さ19センチ(紙垂付き)、大根型太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ、Bタイプ)、15ミリ径×長さ1.45メートル(紙垂付き)、5ミリ径×長さ5メートル(紙垂付き)、3ミリ径×長さ1メートル、牛蒡型太さ1寸×3尺(紙垂付き)、同太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、15ミリ径×1.25メートル、10ミリ径×2メートルなど、2024年11月22日現在

ご予約誠にありがとうございます。

 

日本の文化として昔から大切につかわれてきた麻。国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい新年を迎えませんか。

神社やお寺で麻は「神聖なもの」、「穢れを祓う」、「神の依り代となる」などとされています。例えば、お供物を麻で結んだり、神職の方々の冠に麻を巻いたり、お祓いの際の道具(祓串)に麻が使われていたりと、現在でも様々なところで大変重用されています。
そういった理由から神社仏閣の鈴緒・鰐口紐や注連縄には麻が使われており、別の素材ではその意義や効果が失われてしまうのです。(明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整株式会社山川パンフレットより)

 

『豊年だとか凶作だとかになるのは、みんな人間がそうするんです。日本中の人間が立派な心を持ち、農作物に対して感謝の気持ちで有り難くちょうだいし、物を粗末にせず、ずるい心を起こさず正しい行いをすれば、とても豊作になって到底食べきれない位出来ますよ。ところが今の人間はそれとは丸っきり反対の間違った了簡を持っていますからね。ですから不作になるんです。今言った事は絶対で、これは真理ですよ。いかなる天災でも天候の不順でもみんな人間が造るんですよ。』(御光話録 第十七号 昭和二十五年二月二十八日発行)

 

さぬきいんべでは、すべて切り火をしてお送りさせていただきます。

「火は日であり、さらに霊(ひ)であって誠に尊い霊妙(人間では計りしれませぬ不思議なこと)なものでございますと教わりました。」(元内掌典・髙谷朝子)

つくる人集合。第3回大麻の麻縄活用コンテストを2年ぶり開催、ご応募受付中

2年ぶりに第3回大麻の麻縄活用コンテストを開催させていただきます。

※多数ご応募ありがとうございました。本コンテストは終了いたしました。

つくる人を増やしていく、クリエイティブな人を育てていきたいという想いのもと、本コンテストは麻縄を作らなくても、活用法のアイデア、創造性を競うコンテストです(もちろん麻縄をつくってのご応募も大歓迎)。

さて、麻縄(麻ヒモ)は神社のしめ縄鈴緒(鈴縄)、お寺の鰐口紐(わにぐちひも)、山車の曳き綱、また製造工程は違いますが締め太鼓や大鼓(おおかわ)、小鼓に掛けられた調べ緒などとして使われています。芸術分野において過去にこのような作品、ファッション(MEN’S NON-NO誌)では浴衣の帯にしたものもございました。近年、手仕事が見直され、伝統工芸、民藝、また職人やご自分がつくったものをアクセサリーとして身につけたり、ディスプレイ用にしたり、ふだん目にする機会も増えているように思います。

 

この麻縄活用コンテストは、日常にある大麻(精麻)の麻縄、麻ヒモをテーマに、現代に合った使い方を募集しその可能性を問うのが狙いです。(そして、ますます活性化しますように)

なお、過去のコンテストの結果は下記のとおりです。

第1回(2021年)

第2回(2022年)

第3回はこれまでの優秀賞、特別賞の他、世界が平和になるような活用法、ものに与えられる「みろく賞」が新設されました。

このコンテストから思わぬ才能が開かれるかもしれません。

 

麻縄、麻ヒモの持つ可能性は?
大麻(精麻)の麻縄、麻ヒモの持つ可能性は?

 

調べ緒(麻ヒモ)の例
調べ緒(麻ヒモ)の例

<募集要項>
・募集する活用法
日常にある大麻(精麻)の麻縄、麻ヒモをテーマに、現代に合った活用例を募集します。神具、仏具はじめ、伝統工芸、アート、手芸・アクセサリーなど問いません。いろいろな活用法をご応募ください。

ヒモ、縄でできること→むすぶ・たばねる・つるす・まく・かける・つなぐ・しばる・いろどる

<応募のルール>
・応募はお一人様何口でも結構です。
・どこにポイントがあるか、その魅力などアピールポイントを明記してください。
・このコンテストはメールでご応募できます。メールアドレス info☆sanuki-imbe.comへ活用例の写真と、上記のアピールポイントを添え、件名「麻縄活用コンテスト」にてお送りください。※☆は@に変えてください。
・未発表のものに限りません。ただし他のコンテスト等での受賞作品はNGです。(麻縄、麻ヒモは自作、他作問いません)

<審査と発表>
・厳正な審査のうえ、受賞者を決定いたします。(審査基準「現代」「日常」「美」「社会性」「職人性」)

・締め切りは、2024年10月31日(木)とさせていただきます。受賞者の発表は当ページ、さぬきいんべ通信上にて行います。

<賞の内容>
・優秀賞(1名)
・みろく賞(世界が平和になるような活用法、もの)(1名)
・特別賞(1~2名)

みろく涼香舞(謡曲仕舞奉納家・一扇様)、イギリスのフォーダム松尾神社にて奉納

6月30日、京都・松尾大社の海外初の分社となるフォーダム松尾神社の奉鎮祭が執り行われました。(前日に清祓式)

イギリスではじめての神社で、日本とイギリスの国旗が掲揚されるなか、両国の国歌斉唱からはじまった由。

松尾大社はとても歴史がある神社で約1300年前に創建され、大山咋命(おおやまくいのみこと) をお祀りし、酒造りの神様としてよく知られています。日本では酒造りは神道の儀式、神事としておこなわれています。(昔、世界で一番最初にお酒をつくったのは日本人だそうで、今から1万6000年前の焼き物、土器にお酒をつくっていた跡が確認されています。最初は果物を容器に入れておいたら風味がだんだん変わってきてお酒ができたということで昔の人はとても驚いたようです。ただ甘いだけのフルーツジュースがお酒に変わってしまったため当時の方々はこれは神がやったことだと、神のなせる技だということで酒造りは神がおこなうものというように考えたそうです。そして時代が進んで今度は米、麹をつかって現代のお酒がつくられるようになりますが、古事記に神々がお酒をつくる場面が書かれています)

同神社は、松尾大社からの賛同を得て英国堂島酒醸造所により建立され、海外において、また海外に向けて日本酒 SAKE を広めることに携わるすべての日本酒蔵、海外酒蔵、日本酒業界及び醸造業界の弥栄をご守護賜ることを主願とした神社だそうです。

謡曲仕舞奉納家・一扇様のみろく涼香舞「西王母」が1番目に奉納されたとのこと。(当日の写真など詳しくは、謡曲仕舞奉納家・一扇様ブログへ)

 

2022年3月の「みろく涼香舞命名披露会」以来、2年余りではじめての海外での奉納のニュースに驚いております。

前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをお使いいただきたいへんうれしく思います。

前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き
前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き

奉鎮祭の後の昼食会ではイギリスの方やイギリス在住の日本人の方などたくさんの方からお声をかけていただいたそうで、今回、日本文化を大切に継承したいと考える志の高い日本の方が集ったようです。

日本の麻文化もつづいていくことを願ってやみません。

 

 

7/28「自然マルシェ」を愛媛・伊予市の後援で開催。吉岡敏朗監督の麻てらす上映も

7月28日(日)、愛媛県伊予市のこよみスペースにて、下記の「自然マルシェ」が開催されます。

「自然マルシェ」2024年7月28日開催、日本「麻」文化フォーラムプレ上映会麻てらす

無農薬、無化学肥料、自然の力で育て上げた安心・安全な野菜や果物たち。さらにそれらを原料とした添加物なしの食産品などを集めた、ここでしかなかなかお目にかかれない、自然栽培生産者と消費者の出会いのマルシェの開催です!

マルシェは10~16時で、13時から11月17日(日)開催、日本「麻」文化フォーラム プレ上映会として吉岡敏朗監督のドキュメンタリー映画、「麻てらす」(2017年製作)が上映されます。

精麻製品の販売もあります。

場所は、四国は古事記の「国生み」条に「伊予の二名島」とあり、“いよ(伊予)”は古語で、ここしかないという会場にふさわしいところが自然と見つかりました。

四国の旧国名(阿波・讃岐・伊予・土佐)の頭文字を順にならべると、「あ・さ・い・と=麻糸」です。また、愛媛の県名は古事記の同じ「国生み」条に登場する愛比売(えひめ)、神様のお名前が由来です。

伊予市の後援で自然栽培、自然農法の品とともに、この「麻てらす」が上映されることになったのも神様のお計らいだと思います。しかも、「自然マルシェ」はその後、毎月第4日曜日に開催予定です。

土は神様が人間の生活のために与えてくださった最上のお恵みです。そこに化学肥料とか人肥などを加えてよりたくさんとろうとしたところに人間の欲望があります。肥料・農薬・家畜糞尿をつかわない清浄な土壌、自家採種の清浄な種子、大麻への愛情に満ちた農家の純粋な心といった自然農法の実践を通して、みろくの世(理想的な地上天国)を築くことができるのではないでしょうか。

引きつづいて、四国の麻栽培再生を願うキャンペーンpart3(再)を継続中です。

 

国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子。日本の未来を担う女子神職のために

釵子(さいし)は女子神職用の正装・礼装時の髪飾りですが、国産大麻(精麻)の飾り紐が誕生したのは2021年。

こちらにご紹介したとおりの展開で、前天冠の草木染め国産精麻の五色房ができた後、たまたま釵子の国産精麻の飾り紐もできたのです。

はじめて使われた方のご感想は、下記でした。

釵子へ取り付けてみましたが、 取付しやすく、
白い齋服と非常に調和が取れており、より、神聖さ清浄さを感じます。
個人的には、白い紐よりも麻の方が好きです。

私は、頭と髪に麻を巻きますので、バランスもいいと思っております。

夏越の大祓でまずつかわれた由。

麻縄職人が撚ったきなりの細い精麻の紐を組みひも職人が絹の日陰糸と同じようにあげまき結び、蜷(にな)結びで仕上げております。

国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子
国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子
釵子の国産精麻飾り紐の下部
釵子の国産精麻飾り紐の下部

帯締めや羽織紐、アクセサリーなどとして知られる京くみひもの歴史は平安遷都までさかのぼり、貴族文化のなかで衣冠束帯の付属品として発達。京くみひもはこの公家組みひもの流れを祖とします。

日本の未来を担う女子神職につかっていただければ幸いです。(すでに釵子をお持ちの方へ飾り紐のみのご依頼もお請けいたします。取付用の精麻を無償でお付けさせていただきます)

 

この釵子について考えていると、いただいた某ペットボトルのお茶に印刷されている俳句が目に飛び込んでまいりました。

巫女着替へ 我に戻りて 夏帽子

山口県下関市の大賀弘子さんの俳句だそうです。

 

なぜ、伝統的な神具(仏具)には取扱い説明書がついていないか?

さぬきいんべでは、しめ縄をはじめ神楽鈴、祓串、釵子等、神具に取扱説明書をつけております。

しめ縄の例でいえば、仕様、取り付け方やこだわりポイント等お伝えしたいことを記載しており、のちに気がついた点があれば改訂していっております。また、裏面には知っておくとタメになる豆知識を記載しております。

お客様に対してあるとわかりやすく便利だろうと作成しましたが、はじめての方でも取り付けられ、いいようです。

大根型しめ縄(はじめての方でも取り付けられます)
大根型しめ縄(はじめての方でも取り付けられます)

 

いままで購入した伝統的な神具(仏具)(個人的なものを含む)には取扱い説明書がついていませんでした。

なぜ、取扱い説明書がついていないのでしょうか?見ればわかるからでしょうか。

長くつかっていただきたいのであれば、取扱い上の注意点があればいいと思います。

 

さぬきいんべの麻製品は、職人が貴重な精麻を用いて心をかけてつくったものですから、大切につかっていただきたい、ここがこの神具のポイント、こだわりであるという思いをこめ、今後も取扱い説明書をつけさせていただきます。(例外があり、自由につかっていただきたいもの、たとえば、みろく叶結び飾り、しめ縄【神居 和かざり】、ミドル鈴緒などはつけておりません)

神楽鈴の「東型」と「西型」、国産大麻(精麻)五色緒サンプルの貸し出しについて

お客様からお問合せをいただきましたので、神楽鈴についてまとめます。

神楽鈴の種類は主に2つあります。

「東型」と「西型」です。ご存じでしたか?

東型は天板から本坪鈴が吊り環によりつり下がっているタイプ、西型はコイル状のリングに本坪鈴がついているタイプです。

さぬきいんべでは、一般によく出る「西型」を標準にしております。

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付きは、よりこだわる方は本体を手打ち本坪鈴はもちろん、さらに持ち手の上の「座(つば)」を金メッキと、銀メッキの2枚にした【極上】、いい金具を1枚用いた【上並】も可能です。用途やご予算に応じてご検討いただけましたら幸いです。

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き(草木染め版)
神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き(草木染め版)

また、国産精麻五色緒(草木染め・従来版)サンプルの貸し出しも行っております。実物を目で確かめたい、触れてみたい方はお問合せください。

すでに鉾先鈴、神楽鈴をお持ちの方は、国産精麻五色緒のみもご注文いただけます。

「罪」、「咎」、「祟り」について

先日、「天の益人」、「国つ神」についてご紹介しました。夏越の大祓が近づいているので、伯家神道に伝わる祓詞、中臣御祓についてもう少し書いてみます。

中臣御祓に、「罪」、「咎(とが)」、「祟(たた)り」という言葉が出てきます。

それについて、

この日本は神国で、高山短山(ひきやま)に鎮まります神々、一の宮の産土鎮守、八百万の神々が、その所々の者をお守りになって、功績のあるものには幸いを賜り、悪い者には災いをお与えになります。しかし、この世の目に見えることは、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)がつかさどられることで、人が知る善悪は、天皇陛下が掌られ、賞罰をもって正されます。また、形に顕れず、世の人の見ぬところ、知らぬところでなされた善事、悪事、または心の中でなされた善事、悪事、または心の中でなされた善念、悪念をお知りになるのは、神の御心(みこころ)で、やはり賞罰明らかにして、罪を咎(とが)め、たたりなさいます。その祟(たた)りということは、もし自分が人をにくむと、またその人が自分をにくむように、神の御心に叶わない心をもてば、その人は常に苦労心配がやむことがありません。これを神の咎めといいます。その苦労心配が募って、気血がとどまり、病気にかかるなど、神の祟りといいます。ところが、苦労心配のない人は、ほとんどありません。ゆえに神の御心に叶う者は、ほとんどないと思いなさい。苦労心配がなく、心安らかなれば、神の御心に叶っていると思いなさい。少しの苦労心配があるならば、少し、神の御心に叶っているのだと思いなさい。苦労心配が大いにあるならば、神の御心に大いに叶わず、後に、病難か災難かがくると思いなさい。〔『神道唯一問答書』坂田安儀訳・編著(神道講学所)〕

なお、この罪・咎・祟りについては一般に流布されている大祓詞にはありません。参考になれば幸いです。

夏越の祓特集をアップいたしました。

四国の麻栽培再生について、日々話が進んでおります。

「蒼生」、「天の益人」、「国つ神」について

四国の麻栽培再生について、話を進めている最中です。

さまざまな話を人とするわけですが、未来の日本を考えている方がいらっしゃって、そのビジョンを説明いただき、「蒼生(あおひとぐさ)」、「天(あめ)の益人(ますひと)」、「国つ神」のことを思い出しました。

これは神代から伝えられた三通りの人の生き方を示しているそうで、ご紹介いたします。

まず、蒼生といいますことは、常に飲食を思い、色にふけり、食べもの、衣服、調度の品、住まいなど、すべてぜいたくなことを望み、我が家の富を増やすことのみ考え、妻子に愛着し、自分の利益だけを思いつづけ、欲張りで、人の苦しみを思う心もなく、自分ひとりの楽しみを願うような人の生き方を申します。動物にも劣るものです。もちろん、神明の御心に叶うことなく、1日も安らかなることなく、苦悩に沈み、親族との間も、争いごとが絶えず、親子の仲も、不仲となって、子孫も必ず亡びて行くものです。恐ろしいことです。

次に、天の益人と申しますのは、まず自分が功績をたて、その功績を後の世までも伝えようと願い、自分の先祖の名を世にあらわし、財産を得、地位を得、自分の子孫が栄えるように、自分の名をけがさないように、と願って暮らして行く生き方を申します。これは誰もが考えることですが、神明の御教えに照らしてみますと、間違っていることです。したがって、一生を通じて、楽しみと苦しみとが相半ばして、心身安らかに、永久の栄えを得ることができません。一度は栄えても、必ず衰え、亡びるものです。

最後に国つ神と申しますのは、常に、世のため、人のために、力惜しまず働き、国も安らかなれ、人々も安らかであれと念じ、飢えている人がいれば、ただちに養育(やしな)い、寒さに凍えている人を見れば、衣服を与え、人の苦しみを自分の苦しみとし、病人や貧しい人を助け救い、愚かな人、あるいは、罪を犯して苦しみに沈んでいる人を見れば、憐れに思って助け恵み、我が身を忘れて人のために尽くして行く人を、国つ神と申します。これこそ、神明の御心に叶い、心のうち常に安らかで、楽しく、災いを避け、歓喜(よろこび)尽きることがありません。いつの世でも、世の人々から崇められて、子々孫々に至るまで栄えて行く人は、この国つ神の徳を備えている人なのです。尊いことです。たとえ、一時の栄えを得ても、この国つ神の心がけがなければ、神明の怒りを受けて、苦悩に沈み、病難、災難をうけて、自分だけでなく子孫も衰微して行くものです。〔『神道唯一問答書』坂田安儀訳・編著(神道講学所)〕

6月、12月は大祓があり、蒼生を除くこれらの言葉が大祓詞(中臣御祓)で奏上されます。

結婚式でご両親へ国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を記念の品に

以前、結婚式の引出物に国産大麻(精麻)・叶結びアクセサリーを、ご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を選んでいただいたことがありました。

その際につくっていただいたのが下記のリーフレット。

しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット
しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット

ご存じない方にもわかりやすいものになるよう見開きでそれぞれ説明を入れ、箱詰めした際に中へ入れさせていただきました。

式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を
式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を

日本の文化として大切に次の世代へとつなげていきたいとお客様も思われていてうれしかったです。