巫女が舞や祭祀の際、手に持つ「採り物」とは。神楽鈴や鉾先鈴、檜扇など

お客様がある霊的な方から「何か道具を使って各地を祈る活動をされるだろう。鈴と出会うのでは?」と言われ、鈴を探しているとメッセージをくださいました。

そこで、採(と)り物についてまとめます。

巫女が舞や祭祀の際に持つものを採り物といいます。鈴もその1つです。

採り物は神楽における依り代としての役割があり、しばしば神の分身そのものとして扱われます。

宮廷での御神楽では、榊・幣(みてぐら)・杖・篠(ささ)・弓・剣・鉾・杓(ひさご)・葛の9種類を指します。

民間の神楽でもこれに準じ、鈴、扇、盆などを持つ場合もあります。

採り物は神楽の題材でもあり、採り物をはやすことで神霊の力を盛り立てます。

採り物として用いられるは柄のついた鈴で、形により神楽鈴、鉾先鈴などにわかれます。

神楽鈴はその名の通り、神楽を行う場合に楽器として用いつつ、五色の布(緒)が踊って視覚的にも鮮やかなものとなります。鉾先鈴は剣先舞鈴ともいわれ、神楽鈴に似たもので使い方も似ていますが、剣の先のような部分があります。

国産大麻(精麻)五色緒付きの神楽鈴【玉翠】(TM)
国産大麻(精麻)五色緒付きの神楽鈴【玉翠】(TM)

ちなみに今回のお客様いわく「これまでは心理士として心の浄化に意識がありましたが、楽器などを使い音からも整えることができるので、まずは自分自身を清め、場や周りの人たちを浄化することに使えたらいいかなぁと思います。」とのこと。

幣は「へい」「ぬさ」ともいわれ、神の依り代として多くの神社でお祓いの際に用いられます。

扇は、風を送って涼を得る道具ですが、ひらひらとした動きの美しさから「浦安の舞」など、舞の採り物として多用されます。公家風の檜扇が用いられます。

篠は、葉のついた笹や竹で、幣のように神霊を宿らせる他に、湯立神楽で熱湯を振りまくのにも用いられます。

 

 

・参考文献

「図解巫女」朱鷺田祐介著(新紀元社)

政府が掲げるGX(グリーントランスフォーメーション)の推進にも寄与する産業用大麻の活用

本年度中にも国会に提出が検討されている大麻取締法改正案。

2月21日、国会の衆院予算委員会 第七分科会での質疑で、自民党・杉田水脈議員が次のように述べました。

つまり、産業用大麻はすでに存在するCO2を最も吸収する作物ということ。

 

3月16日には産業用大麻についての勉強会が東京都内で開かれ、産業用大麻の活用が、脱炭素化やエネルギーの安定供給に向けて政府が掲げるGX(グリーントランスフォーメーション)の推進にも寄与することなどが報告されました。

※GX(グリーントランスフォーメーション)=化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のこと。

 

 

そして、4月15日に三重県明和町において神事用と産業用大麻の種蒔き神事と記念講演がおこなわれます。

詳しくは、 こちら。試験栽培の目的で、栽培予定面積は約60アール。神事での活用や麻布などの製品活用を目指す方向です。

 

個人的には明和町に鎮座する竹神社のご祭神が古語拾遺の天岩戸に登場する長白羽神(ながしらはのかみ)であることに注目します。

竹といえば、讃岐忌部であることもそうです(かつて竹の矛竿を朝廷に貢進していました)が、麻を植えて青和幣(あおにぎて)の祭具を調達した長白羽神は、伊勢国麻績(おみ)族の祖神です。麻績氏は麻をつむぎ伊勢神宮に神衣たる荒妙を奉る氏族でした。関係する神社に上記の竹神社のほか、式内社「麻績神社」(神麻績機殿神社)もあります。

この長白羽神は、麻をあつかう阿波忌部族の分派であり、四国・徳島県の旧麻植郡(吉野川市、美馬市の一部)に数多く祀られています。吉野川市山川町の忌部神社の摂社、若宮神社、種穂忌部神社の相殿等にもお祀りされており、「川田名跡志」には麻植郡の創始は、長白羽神が麻を植えさせたことにあると伝えられています。

 

 

・参考文献

産業用大麻、GXにも活用を 大学・企業関係者200人が勉強会(産経新聞)2023年3月16日

脱炭素社会の実現に向け産業用大麻を考える 都内で200人参加し勉強会(三重テレビ放送)2023年3月18日

神事用と産業用大麻の栽培へ 伊勢神宮ゆかりの国史跡 斎宮跡で来月種まき 三重・明和町(三重テレビ放送)2023年3月23日

「大麻栽培で町を活性化」産学連携で研究へ 神事や製品活用目指す(毎日新聞)2023年3月28日

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「本物の音」で鈴祓え。癒しに。手打ち本坪鈴に麻縄職人が国産精麻を取り付け

鈴緒や神楽鈴などでつかわれる本坪鈴は機械成型(プレス)のものと、手打ちのものがあるのはご存じでしょうか?

前者は機械成型でつくられる汎用品ですが、後者は錺(※)金具師(職人)が工具をつかって文字通り手打ちでつくられます。※錺(かざり)とは、金属をたたき、曲げ、彫刻し、鍍金(メッキ)を施して仕上げる伝統技法です。

手打ちのものは、表面に手打ちした跡(ツチ目の跡)があったり、菊花紋があったり、地金(原材料)が機械成型のものより厚く、一般に音がいいのが特徴です。機械成型のものも最初は音がいいと思いましたが、手打ちのものの音を聞くとやはり手打ちに軍配が上がります。

表面に手打ち(ツチ)の跡(凹凸が肉眼ではよくわかります)、菊花紋が。
表面に手打ち(ツチ目)の跡(凹凸が肉眼ではよくわかります)と、菊花紋。

私の感覚では、本坪鈴の音は機械成型のものは体に響く感じ、手打ちのものは心に響く感じがします。

先人は、神霊に呼びかける鈴の音色を「さやさや」と表現したようですが、これは手打ち本坪鈴のことを言ったのではないでしょうか。

手打ち本坪鈴8分と1寸に麻縄職人が極上国産精麻(きなり、藍染め、草木染め含む全6色)を取り付け使いやすくした形で2020年より取扱いさせていただいております。細かいところですが緒(国産精麻)の長さは本坪鈴の径により変え、長すぎず短すぎず結び目等も美しいです。

いわゆる神道の五色の国産精麻を取り付けた手打ち本坪鈴(いずれも1寸径)
いわゆる神道の五色の国産精麻を取り付けた手打ち本坪鈴(いずれも1寸径)

京都の伝統技術を受け継ぐ「本物の音」で鈴祓え。癒しに。

2023年4月20日まで価格5%OFFでご提供中です。期間延長です。本物の音を感じていただきたいと思っていたところお客様よりご注文いただき、国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒の手打ち本坪鈴付きができました。ただいまミニ鈴緒の手打ち本坪鈴仕様も5%OFFとさせていただいております。

なお、機械成型の本坪鈴も“いい音”と思いますので用途などに応じて使い分けていただければと思います。本坪鈴1寸の機械成型で、麻縄職人が極上国産精麻(きなり)を取り付けたものもございます。手打ち、機械成型とも本金メッキ仕上げで長持ちします。

神事、月次祭のお供え(伊勢エビとアワビ、鯛)をしばる麻紐づくりから気づくこと

公の神事、主に月次祭の伊勢エビとアワビ、鯛のお供えをしばる麻紐をつくってまもなく1年になります。(ちなみに他のお供え、乾物や野菜などは精麻でしばります)

お供えをしばる麻紐(練習)
お供えをしばる麻紐(練習)

2022年5月から麻紐でしばるお供えに伊勢エビとアワビが加わり(それまでは鯛のみを麻紐でしばっていた)、それを期に麻紐をつくらせていただいております。

精麻を裂いて2本撚りの撚り紐をつくりますが、つくりはじめる前年にたまたま愛媛・西條神社でのはぐくみの木様ワークショップでつくり方を教わり、つくった麻紐を何回か試作、その道10年以上の先輩方から指導をいただいて使っていただけることになりました。(それまで先輩がつくっていたつくり方は撚るということはいっしょですが撚り方が異なります)

長さが伊勢エビとアワビは1メートル、鯛は60センチぐらい要します。

とにかく神様へのお供えですので、誠をこめできるだけ美しくとか、床下に置かないとかつくる際の意識がちがいます。月次祭は月に1度の大きなお祭りで、毎月作りつづけることと使っていただくことができているのは感謝しかありません。

麻紐をつくりはじめて自分のルーツが職人(父は建具職人)であることと、さぬきいんべで取り扱わせていただいている麻製品、京都・山川の職人の手仕事のすばらしさがさらにさらにわかるようになりました。

麻紐をつくる貴重な時間。誠をこめ作りつづけたいと思っています。

 

 

京都・神泉苑にて3月4日奉納(予定)、謡曲仕舞奉納家・一扇様〔国産大麻(精麻)製品とともに〕

一月にご紹介させていただいた謡曲仕舞奉納家・一扇様が3月4日、京都・神泉苑にて奉納されます。

弘法大師のご請雨千二百年を記念して増運弁財天様、宇賀弁財天様(秘仏)のご開帳があり、その法要後に舞楽の奉納が予定されており、一扇様にもお声がかかった由。

今回はお能の曲以外も予定され、稽古に励んでいるそうです。

詳しくは、神泉苑の弁財天様特別ご開帳(3月3~5日)についてこちらをご覧ください。

なお、どちらの弁財天様もはじめてのご開帳となるとのこと。この機会に弁財天様にご参詣しませんか?

神泉苑は、平安京造営の際につくられ、千二百年の歴史をもつ史跡です。弘法大師・空海が祈雨の際、ご勧請された善女龍王社をまつり、祇園祭の発祥の地でもあります。

神泉苑の境内の池畔にまつられる水神様、増運弁財天様
境内の池畔にまつられる水神様、増運弁財天様の弁天堂

私事ですが、さぬきいんべ創業前、弘法大師のご足跡をたずねて歩いていたことがあります(高野山、御厨人窟、焼山寺山、出釈迦寺奥の院など)。8年前、神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川をはじめて訪問した際、直前に知人から神泉苑の話があり、ご縁を感じまず神泉苑へ足を運んでから、山川さんをたずねたことを思い出します。

一扇様には前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きと、神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き【玉翠】をご活用いただいております。(※当日は屋外で2名で舞う曲もあり、お借りした前天冠と、上の神楽鈴【玉翠】をご使用されたそうです。当日の詳しい様子は、一扇様のブログをご覧ください。動画もあります)

うれしいご報告、誠にありがとうございます。

 

国産大麻(精麻)草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴で「浦安の舞」を奉納

一昨年8月に国産大麻(精麻)草木染め五色緒付きの鉾先鈴での浦安の舞奉奏が実現したことをご紹介させていただきました。

その後、鉾先鈴あるいは神楽鈴が東京・戸越八幡神社様の月次祭等にて精麻の草木染め五色緒付きで奉奏されております。

なお、浦安の舞は前半が祝いの象徴である檜扇を持って舞う「扇の舞」。後半が鈴を手に舞う「鈴の舞」です。

事後報告になりますが、檜扇の紐も国産精麻の草木染めでとご提案したところ、2022年5月に完成しました。そして、同年7月同神社の月次祭にて国産精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴で浦安の舞が奉納されました。

 
 
 
 
 
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国産精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴(上の投稿写真)で舞われているのは大谷由紀様で、同神社の巫女舞のご指導もされている由。(本務は書かれているとおり埼玉県飯能市に鎮座する平松天神社様の宮司です)

大谷様は檜扇の紐(精麻の草木染め)について、次のようなご感想をお寄せくださいました。

予想とイメージを遥かに超える出来上がりで感動しました!!
なんだろう、コアとか魂の座からドキドキする高揚感のようなものと
崇高なものを目の前にしたときの有難さと感動、大事なものを大切にしたいという気持ちと、少しの畏怖をMIXしたような、今までに感じたことがない気持になりました。

なぜ、さぬきいんべで精麻の草木染めをと思ったのか、、もう8年前のことになりますが現在、神社仏閣用麻製品の染めは99%が化学染料と聞き、神様にお捧げするものは自然由来が一番と思ったからです。職人とたまたま話が進み最初は藍染めからはじまり、2020年に五行の五色(緑・黄・赤・きなり・紫)ができるようになりました。(いま、きなりを含め六色が可能です)

上の大谷様のご感想がその重要さを物語っているのではないかと思います。

巫女神楽は、シャーマニックな憑依降神のための祈念の舞と、神を喜ばせる祈願奉納の毎に大別できます。前者の憑依降神の舞は、神がかりを得るためにゆったりとした回転の舞からはじまり、回転によって巫女の心身を浄化した後、順回り、逆回りを繰り返し、神を降ろします。

その手に持つ採り物は鈴、扇、笹、竹、紙垂鉾、榊、幣など神の宿る依代です。この舞は託宣巫女の存在が男性支配者に疎まれ、古代神道が国家神道化するにつれて、廃れていきましたが、今でも巫女舞の中にその要素が残っています。

精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴を手にした浦安の舞はこの憑依降神のための祈念の舞をどこか彷彿とさせます。

 

 

・参考文献

「図解巫女」朱鷺田祐介著(新紀元社)

 

日本の文化は世界に通じる、海外のお客様へ国産精麻の製品(PayPal決済にも対応)

お客様からお問合せ、ご注文をいただき、このたび国産精麻の製品を海外へ発送させていただきました。

このお客様のご要望により海外のお客様に便利な「PayPal決済」もご利用いただけるようになりました。

10年前ぐらいから、日本の文化は海外の人の方が関心が高いのではと思い、知人などと話をしたことがありました。

それが目の前に顕著に表れたのが3年前です。

SNSで投稿した国産精麻のしめ縄の写真に海外の方からいいね!をいただいたり、フランスの方から送っていただけるかと問われたりしたこともあります。

今回はトントンと話が進み、京都・山川の職人の手がけた麻製品がイギリスへ渡ることになりました。

イギリスへ発送の送り状(部分)
イギリスへ発送の送り状(部分)

今までの日本では西からきたものが多かったと思います(例:西洋文化)。それによって平和になったでしょうか?今後日本から世界への流れが多くなるのだと思います。

それにより、日本はもちろん世界中がよくなりますように。

これも過去の数々の先人のおかげだと思います。(例:1991年、イギリスで開催された「日本祭」では、「棟方志功」展と「日本の民藝」展を、イギリス政府の協力のもとスコットランドやアイルランドも含め6ヵ所の美術館の巡回展として実現し、大きな反響を得た。そしてその翌年、「オックスフォード英語辞典」に”mingei”という言葉が掲載されるに至った)

 

 

・参考文献

「めぐりあわせ」内海孝雄・三村京子編(文藝春秋企画出版部)

 

2022年に出版されたお客様の本。そこから垣間見えてくるもの

昨年はお客様の本の出版がどういうわけか相次ぎました。

そのうち下記を拝読いたしました。

「Someday, Somewhere!」宙舞えみり著(幻冬舎)

「ROOTS」松坂ミキ著(文芸社)

「謡曲仕舞奉納家・一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)

昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)
昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)

それぞれ簡単にご紹介しますと、宙舞えみり様の本は、4つの物語からなる小説で輪廻転生が描かれています。(宙舞えみり様は、第1回大麻の麻縄活用コンテストにて特別賞を受賞)

松坂ミキ様の本は、子育ての苦悩からその原因が先祖供養にあることを知った体験をつづったノンフィクション小説です。(本文では触れられていませんが、この過程でこちらにご紹介しましたようにご先祖が香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國と知ることになった由)

宮西ナオ子様は女流能の研究家、能楽博士で、お客様「謡曲仕舞奉納家・一扇」様のプロフィール本をお書きになりました。令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」誕生の経緯が記されています。(ご紹介していますように本の表紙の前天冠は国産精麻五色房付きです)

なお、これらの本は、出版を知った順に上から並べていますが、だんだん核心に迫っているように感じます。核心とは、さぬきいんべの目指すもので、具体的にはキャッチコピーの「日本の伝統文化を継承し、光あふれる世界へ」ということです。

”光あふれる世界”というのは実はこれまでイメージだけで漠然としていましたが、今年になって、病なく、貧困もなく、争いもない人類理想の世界、「ミロクの世」ということに気づきました。これは、一扇様の本を読んだり、ご本人様とメールで交流したりするうちに思い出しました。

鏡に映る姿をみて、自分を知るような感じです。

お客様で本を出版された方がいらっしゃいましたら教えていただけますか?

令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」が誕生、謡曲仕舞奉納家・一扇様

先日、うれしいご感想とお便りをお客様からいただきました。

この方は、観世流シテ方(梅若実玄祥家)緑幸会主宰 能楽師 井上和幸先生に師事、お能の曲を謡いながら舞う「みろく涼香舞(すずかまい)」を京都の神社やお寺などで奉納されていらっしゃいます。

みろく涼香舞」を検索しますと、謡曲仕舞奉納家・一扇(いちせん)様のブログに行きつき、その誕生の経緯を知ることになりました。それは“天からの授かりもの”とのこと。

なんと、2022年3月7日の「みろく涼香舞命名披露会」から前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをお使いいただいている由。この前天冠は一昨年、こちらの記事に書いたように自分で作ろうとしたわけでなく、できあがってきたものですので、「みろく涼香舞」の誕生とシンクロしています。

誕生おめでとうございます。

また同年11月7日にプロフィール本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)が出版されていることを知り、その表紙にもこの前天冠をつけた写真が。

2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」
2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」

著者の宮西ナオ子氏は女流能の研究家で能楽博士です。(2013年に東久邇宮文化褒章受章)

現代を躍進する謡曲仕舞奉納家 一扇

2009年より、能の仕舞を謡いながら舞う

「謡曲仕舞」という新しい舞を始めた一扇。

 

彼女が生み出した

令和の新しい『能』としての「みろく涼香舞」

伝統常識を超えた先に目指す未来とは・・・

 

祝福、人類の幸福、世界平和、

和の精神の継承を祈る想いが

今ここに綴られる。

 

もともと能は、神を招き、神にみていただく素朴な舞がその源流の1つになっています。

直近のイベントで「みろく涼香舞」の奉納前に神楽鈴・国産精麻五色緒付き【玉翠】を振る写真を送ってくださいました。前天冠の五色房と五色緒(どちらも草木染め)が合い、美しいです。

イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付き【玉翠】を振る一扇様
イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付き【玉翠】を振る一扇様

なお、一扇(いちせん)という名前はご本名だそうです。

ご縁をありがとうございます。今後のご活躍をお祈りいたします。一扇様の舞を見たり本を読んだりして、世界無形文化遺産である能楽という世界を垣間見る方も増えるといいなと思います。

※2023年1月15日更新の謡曲仕舞奉納家・一扇様のブログ「和み文化の風の声」で当記事をご紹介いただきました。

「旧暦新年2023」1年のいいスタートが切れますように(2月3日まで開催中)

あらためまして、新年おめでとうございます。

2023年1月4日、さぬきいんべは14年目を迎えました。

年始、月次祭のお供えで伊勢エビやアワビ、鯛をしばる麻紐の作り初めをしました。(お供え用の麻紐作りは昨年5月からはじめ、つづけております)

おお麻(ヘンプ)専門神具店としては3年目になります。手仕事ゆえお客様からご注文をいただきお作りしお納めする受注生産はありますが、神具の拡充とできうる限りお待たせしない体制をつくっていきたいと存じます。※年末ご注文をいただき品切れが多くなっておりますこと、お詫び申し上げます。

 

2月3日の節分まで「旧暦新年2023」を開催中です。(今年は旧正月は1月22日、立春は2月4日)

旧暦については2年前の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。旧暦の新年に本当の2023年、“令和5癸卯(みつのとう)年”がスタートします。年頭は往々にして前の年からの流れが残るもの、1年のいいスタートが切れますように。

合計5000円~のお求めの方に京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。

なお、“伊予路に春を呼ぶ”といわれる伊豫豆比古命神社(椿神社)の「椿まつり」は毎年、旧暦1月7・8・9日の3日間にわたりおこなわれます。(今年は1月28~30日です)