なぜ、神社の境内はいつも整備され、きれいに掃き清められているか

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神社(仏閣)へ行くと、境内はいつも整備され、落ち葉もきれいに掃き清められています。

このことは、奈良時代に規定があって以来のようです。

平安時代に編纂された法令集、「類聚三代格」に残る宝亀8(777)年3月の太政官符「督課諸祝掃修神社事」で、神社はいつも掃除をし、破損したら修繕せよと規定されています。

この後、命令がなし崩しになってしまわないように何回か同じような命令が出ており、弘仁3(812)年5月には風水害や火災のときは朝廷に報告せよ。それ以外で社殿の損傷を放置するなどしたら位階剥奪、無位の白丁なら杖打百回の刑に処す、と厳しいお達しがあったようです。

かつては、全国の神と神社を朝廷の管理下に置く目的で、「従五位下に叙する」など神に位階を授けることがおこなわれました。(神階は諸司諸国が申請して天皇が定める)

 

ただ、日本の麻の文化を含めた清潔にする、きれいきたないという精神の根本は、こちらで書いた伊耶那岐命(いざなぎのみこと)の禊祓の起源にあると思います。

これからも神社もお寺もきれいであってほしいです。

 

・参考文献

「呪術と科学の有職故実図鑑」八條忠基著(平凡社)