大相撲の土俵入りの際に横綱がつける綱(モノとしての横綱)は、精麻でつくられていることは既にご存じの方も多いと思います。
この綱はしめ縄の一種で、しめ縄は不浄なものの侵入を禁ずる印として張るものであり、内には聖なる神が宿るものとされています。
そのため、それを締めることが許された横綱は、肉体に特別な力が宿るものと解釈されます。
相撲の世界でこのほか、櫓太鼓が鳴る櫓の最上部に、先端に精麻と御幣をつけた2本の竹竿が下げられます。
呼出 大将が持つのは、会場正面の櫓(やぐら)の先端から突き出すように掲げる、出し幣(だしっぺい)。本場所開催中に掲げてあり、会場の福岡国際センター前にございます。#sumo pic.twitter.com/WF2htBkD1F
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) November 12, 2015
これを出し幣(だしっぺい)といい、天下泰平と五穀豊穣、場所中の晴天を祈るものとされます。
・参考文献