西條神社にて国産精麻の精麻飾りワークショップが開催されました

7月28日、西条市大町に鎮座する西條神社の参集殿にて国産精麻の精麻飾りワークショップが開催されました。

コロナ禍を考慮し、マスクの着用や座席の間隔を開け、窓は開け換気するなど対策をしての開催。

午前の部(10:00~12:00)と午後の部(14:00~16:00)があり、どちらも定員に対し満席でした。

西條神社の参集殿にてワークショップ開催の様子。(午前の部)
西條神社の参集殿にてワークショップ開催の様子。(午前の部)

講師は、はぐくみの木 IKUKO先生。

この日は、梅結び、あわじ結び、二重梅結び、二重あわじ結びのなかから好きな精麻飾りを選んで、つくります。

最初、精麻について少しだけお話させていただきました。

まず、精麻を裂いて縄をつくることから。

細い麻縄をつくります。
細い麻縄をつくります。

受講者の方は最初は慣れない手つきでしたが、講師の指導により次々麻縄を撚っていきます。麻縄ができると、今度は結びです。

二重梅結びの精麻飾りが完成。茜染めの結びがアクセントに。
二重梅結びの精麻飾りが完成。茜染めのまとめ結びがアクセントに。

ある方は二重梅結び、まとめ結びをするのに茜染めの精麻を選ばれました。二重梅結びの形を整えて、まとめ結びをして完成です(写真)。(まとめ結びには藍染めと茜染めの精麻が選べるようになっていました)

ついつい時間に追われて「感じる」ことを忘れがちな現代。感じることをテーマにしたワークショップでしたが、参加した皆さん、2時間のワークショップで精麻そのものを感じる、手を動かすことで感じる、自分の心を感じることができたでしょうか。

「精麻ってこんなにきれいなんですね?」「(このようなワークショップに参加したいと思っていて)2年越しの願いがかないました」「自然の(茜染め)の色がきれいですね」など皆さん口々に言われていました。

最後に記念撮影をして終了。撮影のときは一瞬マスクを取って、、※掲載許可を得ております。

できた精麻飾りとともに記念撮影。(午前の部)
できた精麻飾りとともに記念撮影。(午前の部)

できあがった後の皆さんのうれしそうな顔。

できた精麻飾りとともに記念撮影。(午後の部)
できた精麻飾りとともに記念撮影。(午後の部)

 

午後の部は、午前の部の様子からワークショップの進行のしかたを工夫したようで、皆さんより「感じる」ことができたのではないかと思います。(写真の表情から伝わってくる?)

(次回ワークショップにつづく)

神事行事の勉強3回目(基本所作の復習、家庭での月次祭など)

神事行事の心と神様に向かう姿勢を学ぶ、神事行事の勉強3回目に参加させていただきました。

まず先生のお話があり、目的が基本所作〔叉手(さしゅ)、立礼、座礼、足の運びなど〕ではなく、きれいな作法で神様にお出ましいただくというのが目的と教わりました。

それには、そのときだけというより、ふだんが大事のように思います。

次に、今回もバレエの先生が前に立ち柔軟体操をしました。

毎回イタタと言いながらこの柔軟体操しています。

そして、今回も復習(叉手、座礼、立礼、足の運び方など)をしました。これらは毎回復習していますのでとても大事なことだということですね?ベテランの方がそれぞれ見てくださっていて言ってくださる一言がすごく勉強になります。

私の場合は今回例えば、「“前へならえ”して手を少し上に向けて、わきを締める。それが基本の形」と三方を持つ姿勢を教えていただきました。

その後、家庭での月次祭の例を見せていただきました。

お供えの並べ方、順番などここにも礼節があります。

最後に質疑応答、皆さんふだんいろいろ思っていることがあるようで質問が次々出ていました。

次回は9月の予定、これで4回目、最後になります。

 

話はぜんぜんちがいますが、明日28日は西条市の神社にて精麻のワークショップを開催します。後日報告できればと思います。「感じる」がテーマのワークショップ、どんな感想を参加者はもたれるでしょうか。

松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。もっと麻を日常になじませるには?

このほど、国産精麻のピアスの取扱いを開始しました。

作り手は、あさとしずく(吉田しずこ)さん。どこかで見た名前と思われた方はそのとおり。

先の第1回大麻の麻縄活用コンテストで優秀賞に選ばせていただいた方です。

松結び、あわじ結び、叶結びの装飾結びをアレンジした独自の形と、精麻っぽくないところがいいと思います。アクセサリーでいかにも(見るからに)精麻というものはたくさん見たことがありますが、それを感じません。そして、あさとしずくさんのつくることが好き、楽しい、また同じ形のものをつくることができるという職人性に将来性、可能性を感じたしだいです。

松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。
松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。

つけていて「それは何でできているんですか?」と聞かれたことがあるそうで、実はこれこれでとそこから麻の話ができるってすばらしいと思いません?

なぜこの形になったのか質問したところ、「松は冬でも緑の葉であることから若々しさの象徴としてや耳元で松果体をサポートしてくれたらいいなぁ、、などと思いました。松結びだけだと大きさ、バランス的に物足りなかったので、最終的にこのような感じになりました。」とのことです。自然(植物)にあやかろうとするのは日本人らしさの1つと思います。あさとしずくさんは日本の神様カード公式インストラクター(“和の叡智”実践伝達者育成講座第5期修了)でもあります。きちんと日本の文化を学ばれての基礎があってこそです。

国産精麻のピアスを身につけたイメージ。
身につけたイメージ。

また、耳元に精麻の飾りをつけると、「祓われる感じ」がするそうです。情報過多の現代にぴったりかもしれません。

金具の色(ゴールド・シルバー)を選ぶことができ、金属アレルギー対応(14kgf)やイヤリングもできます。もっと麻(精麻)をおしゃれにさりげなくとお思いの方へ。普段の洋服に合わせて、ドレス、着物に合わせてなどいかがでしょうか。

 

もともと麻縄活用コンテストは、一方的に買う人を増やすのではなく、つくる人(クリエイティブな人)が増えていったらという思いで開催させていただきました。作り手と買い手の素敵な循環が起こりますように。(それが、み心にかなうと思います)

たとえば、先ごろ取扱い開始した相撲で横綱が土俵入りで締める綱を小型化し再現した国産精麻・横綱ミニチュアは上代と下代が決まっています(上代、下代を職人が決めています)。「(麻製品が)そんなに高いんか?と思われたくない」とあるとき、京都・山川5代目の山川正彦さんはおっしゃっていました。2015年初めから山川さんの製品を取り扱いさせていただいておりますが、価格(下代)の決め方にはその思いが込められていると思います。(作り手、職人の声を拾うことができるのは私は職人の息子だから?かも)

よろしくお願いいたします。

第1回大麻の麻縄活用コンテスト【優秀賞】【特別賞】の結果発表

2月3日の立春に告知、募集しておりました第1回大麻の麻縄活用コンテスト、ご応募いただいた方々ありがとうございます。(クリエイティブな人を育てたいという思いで開催を決意し、どんな作品が集まるだろうと思っておりました)

それでは結果発表です。

【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様

【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様の作品
【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様の作品、ほうき

(評)長さ25センチと15センチのほうきです。気兼ねなく持ち運びできるサイズと強さを持っていて、いつも身近に麻を感じていただけると思いますとのこと。色のついた麻紐はべんがら染めだそうです。精麻のほうきの作品は他で時折見ますが、持ちやすくするためと思われる、持ち手に麻紐を巻いている細かい巻き方に独自性(おもしろさ)を感じます。

あさとしずく様は精麻でものづくりをはじめてまだ1年以内だそうで、「なにより、ヨリヨリが楽しくて続けられております。」とのお言葉のとおりコツコツ楽しくものづくりされている方です。将来性を感じました。

【特別賞】宙舞えみり様

【特別賞】宙舞えみり様の作品
【特別賞】宙舞えみり様の作品、首飾り

(評)相生結びをトップにした首飾りです。首の後ろ部分は、ひと型に結んで祓いと邪除けを意図したものにしたそうです。色のついた部分はシルクの糸とのこと。娘へプレゼントにする予定だそうで、娘さんのことを思いながら、つくられたのでしょうか。思いのこもっているのを感じました。

宙舞えみり様も創ることが好きな方ですが、今年4月に精麻のワークショップに参加し初めて精麻に触れ、撚ることを教わったと後で知りました。「これからも楽しみながら精麻と向き合っていきたいと思います。」とおっしゃっています。

 

つくることが好きな皆様がご応募くださり、とてもうれしく思いました。来年も同じ時期に麻縄活用コンテストを開催できたらと思っています。最後になりましたが、本コンテスト開催にあたりご協力いただいた方々に感謝申し上げます。

「令和の大嘗祭 麁服」記念誌を東京の女子神職からいただきました

「令和の大嘗祭 麁服」の記念誌をお清め教室 翡翠の巫女(東京都)の松井久子先生(神職)からいただきました。

令和の大嘗祭 麁服(あらたえ)記念誌(66ページ、多田印刷発行)
令和の大嘗祭 麁服(あらたえ)記念誌(66ページ)

この本は持っておりませんで、すぐ見させていただきました。令和の大嘗祭のため麻織物、麁服を調進するための準備、麻栽培から麁服の調進までの貴重な写真がたくさん掲載され、力をいただきます。

麁服 記念誌「精麻に至るまでの作業」のページ
同 記念誌「精麻に至るまでの作業」のページ
麁服 記念誌「麁服製織のページ」
同 記念誌「麁服製織」のページ

私は2005年ごろから弘法大師・空海の足跡や阿波忌部関係の神社、史跡をたずね、麁服の織殿となった徳島県・山川町の忌部神社はもちろん徳島市の忌部神社、また麻の種が播種される直前の平成31年3月31日に、麁服麻績殿となった三木家の氏神様、三ツ木八幡神社の神麻しめ縄、鈴緒の奉納に参加、その直会で三木家にもお邪魔(2度目)させていただきましたので、その箇所は特に感慨深く見させていただきました。

松井先生、絶妙なタイミングでありがとうございます。

「令和の大嘗祭 麁服」の記念誌は7000部作製されており、こちらで入手できるようです。(三ツ木八幡神社への奉納でご一緒した須恵泰正さんのブログ、すえドンの四方山話に飛びます)

横綱が土俵入りで締める綱を再現、「ミニチュア横綱」を一新し仲間入り

このほど、国技・相撲で横綱が土俵入りで締める綱を小型化し、再現した「ミニチュア横綱」が国産大麻(精麻)の製品に仲間入りいたしました。

横綱の締めるこの綱のことを”横綱”といい、これは外から見るとわかりませんが、さらし木綿の中にやわらかくした精麻と銅線芯でつくられています。横綱メイキングYouTube動画(約10分30秒)

土俵入りの型によって「雲竜型」と「不知火(しらぬい)型」の2種類があり、綱の背面の輪の数は「雲竜型」が1つ、「不知火型」が2つになります。現役の照ノ富士関は不知火型です。

その名の通り、この綱を小型化したのがミニチュア横綱です。

すでにものとしてはありましたが、サイズ、価格、箱、飾り方をも含めて見直し、職人の自信作ができました。

国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(雲竜型)
国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(雲竜型)
国産大麻(精麻)・横綱ミニチュア(不知火型)
こちらは不知火型。
綱の部分。(写真は雲竜型)
綱の部分を斜め上から。(写真は雲竜型)

神聖かつ力強さが伝わりますか?(精麻が外からは見えず、「感じる」ようになっていて、目に見えないものを大切にという、さぬきいんべ的製品と思っています)

お祝い、お守り、飾り、オフィスやお店に、またコレクションとして。

さらに、現役時代の最高位が横綱である元力士が還暦(60歳)を迎えた際に「長寿祝い」として行われる還暦土俵入りの綱を再現した赤色の綿布を巻いたものもお選びいただけます。

還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」。
還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」も。

飾る際の国産ヒノキの置き台、紺色のフェルト布、化粧箱(和紙貼り箱)入りです。しかも中に入っている精麻の見本付き、さらにさらに、1300年つづく、相撲はなぜ神事か?の解説をおつけいたします。

 

7月におこなわれた照ノ富士の横綱昇進伝達式での口上は「不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」だった由。令和初の横綱で時代が変わる(本来の姿になる)のかもしれません。照ノ富士の土俵入りは師匠の伊勢ヶ濱親方(元横綱、旭富士)と同じ「不知火型」になり、“せり上がり”のとき両手を伸ばします(綱の背面の輪の数は2つ)。

横綱・照ノ富士の綱打ちYouTube動画(1分弱)

この照ノ富士の綱打ちと同じ日に、延期になっていた伊勢ヶ濱親方の還暦土俵入りで締める赤い綱の綱打ちも行われたそうです。

8月24日、明治神宮において照ノ富士の「横綱推挙状 授与式」および「奉納土俵入り」が行われました。(露払いは照強、太刀持ちは宝富士)

延期されていた伊勢ケ濱親方の還暦土俵入りが10月3日に行われました。

赤い綱締め土俵入り 伊勢ケ浜親方、還暦の不知火型(産経新聞)