神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付きに合う鈴掛け台は?

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き(草木染め版)を先にお求めいただいたお客様から専用の置き台(鈴掛け台)の取扱いはありませんか?とお問合せいただきました。

日々神事でお使いになっているご様子で、専用の台が必要と思われた由。

下記の写真の朱塗り仕上げのものと他店で取扱いの白木のものをご案内させていただきました。朱塗りは神楽鈴の持ち手と同じです。

朱塗り仕上げの鈴掛け台
朱塗り仕上げの鈴掛け台

お客様はご検討の結果、上のものをお選びになりました。

京都の木工職人による作で、飽きの来なさそうなシンプルな形。丸みを帯び洗練されていると思います。価格はそれなりにしますが、鉾先鈴、また地金が厚く機械打ち製よりも重い手打ちの神楽鈴も掛けて置くことができ、朱塗りも美しく何より長くお使いいただけるものです。

現在、お取り寄せにはなりますが、日数でいいますと10~15日ぐらい、早めにご用意できると思います。よければご検討ください。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(TM)にざくろ染め版が追加

藍染め版と茜染め版があった国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】にざくろ染め版(黄色)が加わりました。

2016年誕生の藍染め版。
2016年誕生の藍染め版。

 

ざくろ染め版はやさしい感じ。
ざくろ染め版はやさしい感じ。

ざくろ染め版が生まれたことで、子供ができたように感じています。(もとは、世界の安寧を祈って加えました)

さらに、草木染めは色合いの美しさだけでなく、染料=薬草でもあり、植物には独自の薬効があります。それぞれ人の特定の細胞や組織、器官、そして精神と呼応する波動を有しています。

 

 

 

精麻飾りワークショップを経て、2022年5月より西条市にて講師育成講座を開催(第1期生を募集開始)

昨年、愛媛県下で開催、好評でしたはぐくみの木IKUKO先生による精麻飾りワークショップ。

5月より毎月、講師育成講座が西条市にて開催されます。(少人数開催)

精麻飾りワークショップの講師を目指す方だけでなく、また精麻に触れてみたい、作品を作りたい方もご参加いただけます。

昨年ワークショップで私がつくった精麻飾り(まとめ結びは藍染め精麻)
昨年ワークショップで私がつくった精麻飾り(まとめ結びは藍染め精麻)

 

詳細は下記のリンクをご覧ください。

5月第1期(5月27日~6月1日)講座の申込み募集要項およびフォーム 第1期申込み終了いたしました。

申込み、お問合せもフォームよりできます。

世界の安寧を祈って。国産大麻(精麻)・草木染め叶結びアクセサリーをお頒けいたします

GWも後半。いかがお過ごしでしょうか。

4月30日、愛媛県西条市内のお茶畑にて新茶のお茶摘みをさせていただきました。(前日を予定していましたが、雨の予報のためこの日にスライド)

毎年この時期に、神様へお茶をお供えするためお茶摘みをしており、そのお手伝いです。こちらのお茶畑は自然農法で、どれぐらい続けているかは聞けてないですが、ずっと続けられています。

大勢の協力で目標の100キログラムをお昼までに達成しました。製茶し50グラムを100袋お供えするとおっしゃっていました。

 

さて、昨年しめ縄の超早期ご予約特典(非売品)として頒布させていただきました京都・山川製の国産大麻(精麻)・草木染め叶結びアクセサリーに世界の安寧を祈ってざくろ染め(黄色)を加え、少量お頒けさせていただくことができるようになりました。

染めは藍染めと茜染め、そして今回加わったざくろ染めです。

山川5代目いわく、「小さいものの方が難しい」とおっしゃいます。シャネルの創業者、ココ・シャネルは、「ファッションとは、上級者になるほど引き算である」と言ったそうです。当然、分野はちがいますが両者の間には共通項があるように思います。

国産大麻(精麻)・草木染め叶結びアクセサリー
世界の安寧を祈って。藍染めとざくろ染め(左)。

お守りとして。アクセサリー、飾りとして。シンプルな手仕事の美しさと、染めのエネルギー、変化をもお楽しみいただけましたら幸いです。

Tomoの服展(愛媛民芸館)にてハギレ布をつかった針山づくり(手仕事)

毎年4月に、愛媛民芸館ではTomoの服展(令和4年は4月17日まで)が開催されています。

Tomoの服は、タイ・チェンマイ在住のデザイナー・眞鍋友芳さんが手がけた天然素材のコットン、ヘンプ、シルクを天然染料で染めたナチュラルな洋服です。

同館では2013年ごろから毎年定期開催されており、2014年から私は毎年足を運んでいます(丁寧に毎回手書きで案内状をいただく)。

兄の芳章さんが国内の営業担当で各地で展示会を通して販売しており、愛媛民芸館もその会場の1つなのです。

今回は、展示即売されている衣料を横目に、案内ハガキに掲載されていた針山(ピンクッション)づくりにチャレンジしました。

いろいろな染めのハギレ布(丸く成形済み)の中から、好きなのを選び、周囲を針と糸でなみ縫い。縫った部分を絞って、そこに棉を詰め込み、それをヤシの葉で編んだカゴにいれて完成です。

できた草木染めヘンプコットンの布の針山(ピンクッション)
できた草木染めヘンプコットンの布の針山(ピンクッション)

ずいぶん久しぶりに針と糸をもって縫いました。時間にして全部で20分くらいです。

なお、手を動かすことについては、デザイナー・友芳さんのお師匠にあたる、さとううさぶろうさん(うさとの服デザイナー)がこんなことをおっしゃっています。

手がいっぱい入ると、あったかい
 
仕事も暮らしも、何もかもが自然のリズムのまま。
 
時間の流れがゆっくりだと、目が細部にまで行き届きます。布も、ゆったり織られていきます。そうしてできた布は、身につけた人をもゆったり、やさしい気分にしていくのではないでしょうか。
 
手で育て、手で集め、手でつむぎ、手で染め、手で織る・・・・・・。自然のパワーにたくさんの手間暇がプラスされ、暮らしのなかで大切に「育まれる」布を目のあたりに、ぼくはますます手の力に魅了されていました。〔「あいをよる おもいをつむぐ」さとううさぶろう著(地湧社)より〕
 
手づくりのものはあたたかく、また心がこもっているように感じます。
 
Tomoの服の最近の服づくりについてうかがうと、コロナ禍の影響を見越して、家で着られる藍染めのダブルガーゼの服を増やしているそうです
 
もし機会がありましたら、試着あるいは、上の針山をつくってみてはいかがでしょうか。
 

長さ180センチの国産大麻(精麻)・草木染め五色緒が完成。お礼状をいただきました

神職のご紹介で、自身を地球禮神社(おほやしまいやびじんじゃ)、地球さんありがとう神社と称して活動されている方(神職)から国産大麻(精麻)・草木染め五色緒(180センチ)のご注文をいただき、このほど納品させていただきました。

この方は、巫女として神社に奉職していた後に現在の形になって活動されているそうです。事前にお話をうかがいまして古神道(のあり方)に近いと思いました。

今回の五色緒は浦安の舞用に長さ180センチのご要望をいただき、麻(精麻)は6尺(約180センチ)ものと言われますが、実際はやや長かったりしますので製作可能です。なお、神楽鈴をお持ちとのことで、お持ちの方にはきなりの精麻で結びつける仕様とさせていただいております。

ご感想をうかがうと、「美しい鈴緒(五色緒)をありがとうございます。持つたびに嬉しくなります。」とのこと。精麻の草木染め五色緒を2年前に見られて、ずっと憧れていたそうです。

後日、「美しい鈴緒をありがとうございます。私の鈴(神楽鈴)が浄く清くより透明な響きで歌います。”あなおもしろ あなたのし あなさやけ をけ”心はいつも青空と。加藤義行様(私)さぬきいんべ様の天命が完うされますように。感謝を込めて」等と書かれた松虫姫と鈴虫姫の絵付き一筆せんと下記のポストカードを郵便でいただきました。(”あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ をけ”は古語拾遺に記されている天照大神が天の岩戸から出られ光が差した瞬間の感嘆の言葉)

いただいたポストカード。円の中心から外へ向かって右肩の文字がぎっしり。
いただいたポストカード。円の中心から外へ向かって右肩の文字がぎっしり。

ポストカードは円の中心から外へ向かって「加藤義行様の天命が完うされますように」と小さい字で右回りに丁寧に何度も何度も書かれていました。お礼はいただいてもメールが大半でまれにハガキ、封書(郵送)でいただきますが、このような内容のお礼状ははじめてでたいへん感動いたしました。

今回誕生しました180センチの国産精麻の草木染め五色緒が地球禮神社様の神明奉仕のお役に立ちましたら幸いです。(現在、特殊神事のなかで鈴祓いとしてお使いいただいているようです)

神様、仏様を大切にする人が増えますように。さぬきいんべの神仏具類の卸が可能に

先月より、さぬきいんべで取扱いの神仏具の卸が可能になりました。

同じ職人が作っても、どこかがちがう。

たとえば、しめ縄(大根型・牛蒡型)には取り付け用ヒモ(現在は国産精麻)が付属していたり、しめ縄【神居 和かざり】は中にきちんと麻芯が入っているため形が崩れにくかったりいたします。

製作は神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川で、120年以上の実績がございます。

卸が可能なもの例:国産精麻・大根型しめ縄(前垂れ3本付き)
卸が可能なもの例:国産精麻・大根型しめ縄(前垂れ3本付き)

叶結びアクセサリーなどの小物類、紙垂のついたしめ縄などは数量をつくることが容易ではないため卸ができない事情がございますが、ご興味がある神社仏閣様、店舗経営者様はお問合せください。(手仕事ですので生産できる数量に限度があるなかで、できるもの、できないものがあるということです)

神様、仏様(見えないもの)を大切にする人を増やしていきませんか。

 

国産大麻(精麻)五色緒付き神楽鈴での浦安舞、東京・戸越八幡神社

戸越八幡神社様では、毎月1日に皇室の弥栄、国家の隆盛、そして氏子崇敬者皆さまのますますの繁栄と日々の神恩感謝を祈る月次祭(つきなみさい)を執り行っております。

2021年11月より、巫女による浦安舞(※)が国産大麻(精麻)草木染め五色緒付き神楽鈴(鉾先鈴)を用いて奉納されております。

月次祭(8時半~)はどなたでも参列できます。

また、毎月朔日(ついたち)の11時~、13時~、15時~(計3回)には神楽殿にて巫女による浦安舞の奉納も予定しております。(当日の天候や混雑状況により変更がある場合がございます。詳細は戸越八幡神社様へお尋ねください)

(※)浦安舞は、巫女4名が扇と鈴を手に舞いますが、前半の扇の舞は祝いの象徴である檜扇(ひおうぎ)を持って舞われます。扇のかなめを中心に豊かに開けゆく中心唯一の世界を表現しています。後半の鈴の舞は三種の神器(剣・鏡・勾玉)をかたどった鈴を手に舞い、その清らかな音色が万物を清め、美しい響きが神と人との心のふれあいを表現します。(現在はメンバーが3名のため2人が檜扇、1人が鉾先鈴または神楽鈴)

巫女いわく、観ていただいて一緒に「心洗われていただきたい」と申しております。

ご参拝されませんか?

下記は鉾先鈴による鈴の舞部分と、ご参拝の方がInstagramに投稿された短い動画(神楽鈴のよる)です。

 

 
 
 
 
 
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奥村佐和子(@tierra.sally)がシェアした投稿

同神社様の禰宜さんが「これからは『本物』が残っていく時代だと思うので、広めていきましょう」とありがたいことに仰ってくださっております。

龍村仁監督の映画「地球交響曲第九番」を観た方の感想より思うこと

2月半ば、龍村仁監督の映画「地球交響曲第九番」を観た方の感想を聞きました。

「すばらしかったです。」

それだけでしたが、観たいと思いました。

私がはじめて映画「地球交響曲」を観たのは第三番で、1997~8年頃だったと思います。3人の方が登場しましたが特に写真家の星野道夫さんが印象に残っています。このときは私は高松市に住んでいて龍村監督が会場に来られ、上映後に講演も拝聴しました。

それからすいぶん経って、第七番、第八番を観ました。いずれも主催は神道系で、共感されたのだと思います。

第九番の「制作意図」に、龍村監督が「地球交響曲~ガイアシンフォニー」をつくるきっかけとなった「ガイア理論(※)」との出会い、この理論を提唱したイギリスの生物物理学者J・ラブロックとはじめて会った際のことが書かれています。

ラブロック「西洋社会では、なかなか受け入れられない ”ガイア理論” を日本人はどうしてこんなに素直に受け入れてくれるのだろうか?」

龍村監督はとっさにこう答えたそうです。

日本文化の深層、日本人の無意識の自然観の背後には遙か縄文時代から受け継がれて来た ”八百万(やおよろず)の神(かみ)” という考え方がある。あらゆる自然現象の背後には、それぞれに異なる現象を司る、八百万もの神がいる、という考え方だ。こういう無意識の自然観があったからこそ、私も含め、ほとんどの日本人はあなたの『ガイア理論』を素直に直感的に、『正しい』と受け入れたのだろう。

私は、この言葉に共感します。

 

私たちが受け継がれてきたそのなかに、麻がある。麻のもつ可能性はまだまだこんなものではないと思います。

昨年の後半ぐらいから、今までにないお問合せが届くようになっています。これらが日本の近未来なら言うことないものばかりです。

ついに大麻取締法が、70年以上の時を経て大幅に改正されようとしている今年、状況は大きく変化すると思います。

同じ第九番の制作意図に書かれている次の言葉を皆さまに贈ります。

「第一番」から「第八番」まで、それぞれの作品には、一見、「超人」の様に見える偉業を成し遂げた世界中の人々が4~5人ずつ登場する。彼らが「異口同音」に言う言葉がある。「こんな偉業にみえることを成し遂げられたのは、私個人の能力ではない。自分の生命が、人智をはるかに超えた『ガイア』の超高度な『生命システム』に生かされている、と確信した時、“偉業” にみえることが現実になっていたのだ。」

 

 

 

(※)「ガイア理論」・・・太陽系第3惑星「地球」は、それ自体がひとつの巨大な「生命体」であり、私達人類はもちろんのこと、動物も植物も、虫もバクテリアも、海も山も、岩や風も、全ての存在が互いに繋がり、互いに影響し合って40億年という歳月を生き続けてきた。この、人智を遥かに超えた超高度な「生命システム」のことを「ガイア理論」と名付け、1984年に発表。

 

国産精麻の「日本の伝統色」。草木染め各色の在庫充実へ一歩一歩

神社の鈴緒やお寺の鰐口紐(鐘緒)など神社仏閣用の麻製品の染色には、99%化学染料が使われています。

もともと人間は自然界の植物などから染料を取り出し、布を染めてきました。今も各地には草木染めをする産地があったり、作家、職人がいらっしゃったりします。

さぬきいんべでは2016年から藍染め、草木染めの精麻製品を増やしていっておりますが、このほど草木染めされた国産精麻の紫色(本藍+茜染め)、緑色(本藍+ざくろ染め)、黄色(ざくろ染め)50グラムの在庫を持つようにしました。

草木染めされた国産精麻(上より紫・緑・紫色)
草木染めされた国産精麻(上より紫・緑・紫色)

極上の国産精麻をベースに上の3色以外に下記の色(染め)が可能です。

* 赤色(茜染め)

* 紺色(本藍染め)

きなりを含め計6色です。〔緑、黄、赤、白(きなり)、紫色は五色緒、五色旗や真榊の「五色」〕

神具用途はじめ、伝統工芸、アート、手芸・アクセサリーなどお使いいただければと思います。

梅、桜、藤、桔梗、菊、紅葉。日本人は四季それぞれに移り変わる山野の植物の姿を鑑賞して楽しみ、詩や歌に詠んでその心を表わすとともに、自らの衣裳にもこうした美しい色彩を染めて楽しんできた。これが日本の伝統色である。花や樹の色を美しく染め上げるため、植物の花、葉、樹、根などのどこかに潜んでいる色素を採り出して染めてきたのである。
今からおよそ150年前、19世紀の中葉、ヨーロッパを中心に吹き荒れた産業革命の嵐は、それまでの職人衆が自らの肉体とわずかな道具を使って行なっていた仕事を、機械へと変えてしまった。染色では、それまでは植物から色を採っていたのに、石炭のコールタールから、化学的に合成する染料を発明したのである。
日本には明治時代の中頃、文明開化の名のもとにヨーロッパの産業革命の成果が怒濤のように押し寄せてきた。京の堀川の近くに軒を連ねていた染屋も同じで、またたくまに、スプーン一杯の粉で便利に染まる化学染料に変わってしまった。
日本人が飛鳥・天平の昔から江戸時代の終わりまで育んできた、日本の伝統色は失われたのである。(「自然の色を染める」吉岡幸雄・福田伝士監修(紫紅社)はじめに~より)

染めは、染め職人による手染めで、自然な色をできるだけ長くお楽しみいただけるよう濃く染めております。また扱いやすいように精麻は麻縄職人がある程度裂いております。

 

 

・参考文献

「自然の色を染める」吉岡幸雄・福田伝士監修(紫紅社)