草木染め「三色」の国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】ができるまで

神社の鈴緒やお寺の鰐口紐、しめ縄など神社仏閣用の麻製品を調製する京都・山川とのご縁から2015年3月にできた国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】。(日本初の国産精麻でできた輪飾り。さぬきいんべ調べ)

伝統的な大根型(中央部が太くなった形状)のしめ縄をベースに生まれた現代風の輪飾りです。「神居 和かざり」の名はお客様より公募、命名いただきました。「神様が宿る輪飾り」の意味が込められています。(【神居 和かざり】は付属の麻ヒモで手軽に吊り下げることができ、飾る場所を選びません)

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

これをさらに現代風にとの思いで生まれたのが朱色版で、精麻の前垂れなしにした形状です。朱色は神社、巫女の緋袴をイメージして採用しました。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(朱色版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】朱色版

 

同じ時期に京都・祇園祭の山鉾に藍染めの精麻がつかわれていることを知り、また神社仏閣用の麻製品の染色は99%が化学染料と聞いたため神具の染色はなんとか自然由来、草木染めと思いまして、その後2016年秋にしめ縄【神居 和かざり】の藍染め版が完成。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(藍染め版)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】藍染め版

それから少し時間が空きましたが、2020年にまず精麻の陰陽五行の五色(きなりを含む)をと茜染め(赤色)、ざくろ染め(黄色)、本藍+ざくろ染め(緑色)、本藍+茜染め(紫色)の精麻が準備できるようになったため、五色といえばと、化学染料での染色だった神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付きの草木染め版が誕生。翌年に茜染め版、翌々年にざくろ染め版の【神居 和かざり】が完成にいたりました。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(茜染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】茜染め版

 

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】ざくろ染め版

 

ところで先日、「本藍+ざくろ染め(緑色)のしめ縄があったらいいと思います」とお客様が言ってこられました。

草木染め「五色」〔藍染め(紺色)、茜染め(赤色)、ざくろ染め(黄色)、本藍+ざくろ染め(緑色)、本藍+茜染め(紫色)〕の【神居 和かざり】はずっと頭にあったため、即座に【神居 和かざり】の本藍+ざくろ染め(緑色)版が思い浮かびました。そして、本藍+茜染め(紫色)版も。

梅、桜、藤、桔梗、菊、紅葉。日本人は四季それぞれに移り変わる山野の植物の姿を鑑賞して楽しみ、詩や歌に詠んでその心を表わすとともに、自らの衣裳にもこうした美しい色彩を染めて楽しんできた。これが日本の伝統色である。花や樹の色を美しく染め上げるため、植物の花、葉、樹、根などのどこかに潜んでいる色素を採り出して染めてきたのである。』(「自然の色を染める」吉岡幸雄・福田伝士監修(紫紅社)はじめに~より)

日本人は古くから「万霊(ばんれい)は万有(ばんゆう)に憑依する」といって、世の中のあらゆるものに「神」が宿っていると考えてきた民族です。

 

どの色、染めがお好みです?

国産大麻(精麻)のしめ縄【神居 和かざり】で最高の新年を迎えましょう。

 

国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい2024年を!超早期ご予約のご案内

本年も、来年用しめ縄の超早期ご予約の受付を開始いたしました。

※超早期ご予約の受付を終了いたしました。多数ご予約ありがとうございます。2023年11月19日追記

好評の美しいしめ縄(大根型、牛蒡型)、神居和かざり《きなり》のいずれも紙垂付き(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)は、しめ縄は1つひとつ縄目がちがいますが、職人がバランスをみて紙垂を取り付けさせていただきます。もちろん紙垂のないものもお選びいただけます。

国産大麻(精麻)・しめ縄【牛蒡型】(紙垂付き)
国産大麻(精麻)・しめ縄【牛蒡型】(紙垂付き)

その他、色のついたものをご希望の方には、神居和かざりの朱色版や藍染め、茜染め、ざくろ染め版もございます。(昨年より神社の拝殿用の鈴緒寺社仏閣用の鰐口紐もできるようになっております。神社やお寺の用途はもちろん、ディスプレイ用等にいかがでしょうか?)

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)

超早期ご予約の特典として、本体価格5%OFF、ならびに1886(明治19)年創業、神社仏閣用麻製品を調整しつづけている京都・山川製のオリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》藍染め、茜染め&ざくろ染め版のいずれかお1つをプレゼントさせていただきます。(精麻は極上国産、藍染め、草木染めは徳島でおこなっております)※染め(色)のご希望を承ります。ご予約注文時に「備考欄」へご記入する等お申し出ください。本特典は2024年年頭、立春までにお届け予定。(特典のプレゼントを何らかの理由で辞退される方も遠慮なくおっしゃってください)本特典は、2023年11月18日ご予約分まで。

京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》
京都・山川製オリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》

お届けは2023年12月10日頃から順次発送予定です。日時指定も承ります。(自然のリズムを意識し冬至、旧暦の新年に合わせるのもおすすめ)

また、こんなしめ縄または鈴緒ができませんか?というご要望も歓迎です。

《現在のご予約状況》

しめ縄太さ6ミリ×長さ19センチ(紙垂付き)、太さ15ミリ×長さ145センチ(紙垂付き)、太さ5ミリ×長さ5メートル(紙垂付き)、大根型太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、牛蒡型太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、神居 和かざり(紙垂付きAタイプ)、神居 和かざり(紙垂付きBタイプ)、同(紙垂なし)、麻縄10ミリ×2メートル、麻紐3ミリ×1メートルなど。2023年11月10日現在。

ご予約誠にありがとうございます。

しめ縄の超早期ご予約専用ページ

※お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。これだけのしめ縄、鈴緒(数量)をこのくらいの時期にという「仮予約」も受付させていただいております。

日本の文化として昔から大切につかわれてきた麻。国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい新年を迎えませんか。

神社やお寺で麻は「神聖なもの」、「穢れを祓う」、「神の依り代となる」などとされています。例えば、お供物を麻で結んだり、神職の方々の冠に麻を巻いたり、お祓いの際の道具(祓串)に麻が使われていたりと、現在でも様々なところで大変重用されています。

そういった理由から神社仏閣の鈴緒・鰐口紐や注連縄には麻が使われており、別の素材ではその意義や効果が失われてしまうのです。(明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレットより)

 

さぬきいんべでは、すべて切り火をしてお送りさせていただきます。

「火は日であり、さらに霊(ひ)であって誠に尊い霊妙(人間では計りしれませぬ不思議なこと)なものでございますと教わりました。」(元内掌典・髙谷朝子)

基本がしっかりしているから紙垂付きも紙垂なしも美しいしめ縄【神居 和かざり】

2015年に誕生した国産精麻製の日本ではじめての輪飾りが「神居 和かざり(TM)」です。(さぬきいんべ調べ)

その誕生ストーリーはこちらにまとめております。

国産大麻(精麻)・しめ縄《きなり》【神居 和かざり】
国産大麻(精麻)・しめ縄《きなり》【神居 和かざり】

2020年に紙垂付き2種(タイプA、B)を加え、さらに2021年に茜染め版が仲間入りいたしました。

基本がしっかりしているから、紙垂付きも紙垂なしも可能。

麻芯(外からは見えない)がきちんと入っていますので形がくずれることもありません。

しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)紙垂の取り付け位置の異なるBタイプもあり。
しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)紙垂の取り付け位置の異なるBタイプもあり。

紙垂をつけるとあらたまった感じに。精麻の前垂れ(3本)をなくして少し軽い感じに。

2016年秋に誕生した【神居 和かざり】藍染め版
2016年秋に誕生した【神居 和かざり】藍染め版

色付きは朱色、藍染め、茜染めがございます。

 

今後もお正月はもちろん、1年中飾ることができる麻のしめ縄として、神居和かざりをいろいろな場所でご活用いただければ幸いです。