なぜ、2022年用しめ縄&ミドル鈴緒の超早期ご予約特典は「青」と「赤」か

先日ご案内しましたとおり、2022年用しめ縄&ミドル鈴緒の超早期ご予約特典は、神社仏閣用の麻製品を調整している京都・山川製のオリジナル国産大麻(精麻)アクセサリー《リボン風》の藍染めと茜染めです。(藍染め、茜染めのどちらかをご予約毎におつけさせていただきます)

藍染めと茜染めは人類最古の染料です。色としては青と赤色です。

京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》藍染め&茜染め(非売品)
京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》藍染め&茜染め(非売品)

 

青と赤は、古代世界においてはどちらも信仰と深く結びつき、”聖なる色”と捉えられていたようです。

時代をさかのぼってイメージされるのは、日本では青はヒスイの勾玉、赤は赤い土の力で守ってくださる丹生都比売、もみじで秋の山々を赤くする竜田姫、根来などでしょうか。世界に目を向けると青はラピスラズリ、トルコ石、赤はベンガラ、辰砂などが浮かびます。

また、青と赤は、一般的にあらゆる色のなかで最も強いイメージがあるとされる2色で、一方は静的、もう一方は動的な両極の側面を持ちます。この2つの組合せは男性と女性に見える人もいらっしゃるかもしれません。

誰もが青いと知っている空や海は、近づくと青くは見えなくなります。赤色顔料の鉱物が比較的容易に入手できたのに対し、青色の鉱物は世界的に見ても希少かつ入手困難なものでした。このように青は、つかもうとすると逃げていくような”はるかなる色”といえるかもしれません。

また、赤は何よりも自らの体内に流れる血潮すなわち命そのもの、あるいは、神聖な太陽や火を連想させたのでしょうか。赤は、人と「色」の原初の根源的な関わりを今に伝えてくれる”はじまりの色”といえるかもしれません。

 

先の見えない時代ではありますが、私たち人類共通の大元にありますこの2つの色を通して、ゆるがない根っこを確認していただき、精麻のしめ縄、ミドル鈴緒とともに清々しく明るい新年を迎えていただきたいという思いをこめております。

形に関して、この国産精麻アクセサリー《リボン風》を最初見て私の高校時代、弓道の先生(当時、五段)がおっしゃっていた「簡単に見えるものほど奥が深い。複雑に見えるものは案外大したことがない。」という言葉を思い出しました。これは手仕事でつくられるものにも当てはまると思います。

 

 

・参考文献

「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」(MIHO MUSEUM発行)

 

国産大麻(精麻)のしめ縄&ミドル鈴緒で清々しい2022年を!超早期ご予約のご案内

例年より早く、2022年用しめ縄&ミドル鈴緒の超早期ご予約の受付を開始いたしました。

※超早期ご予約の受付は終了いたしました。多数のご予約ありがとうございました。2021年11月17日追記

7月にお客様より今年の年末もまたよろしくお願いしますと言われ、前倒しさせていただきました。

昨年好評でしたしめ縄(大根型、牛蒡型)、神居和かざり《きなり》の紙垂付き(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)に加え、今年はしめ縄(大根型、牛蒡型)の飾り付け用ヒモとして国産精麻を標準でお付けしております。またあらたに神居 和かざりの茜染め版が加わりました。

また、超早期ご予約の特典として、1886(明治19)年創業、神社仏閣用麻製品を調整しつづけている京都・山川製のオリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》藍染め&茜染め(非売品)のどちらか1つをプレゼントさせていただきます。(精麻は国産極上、藍染め、茜染めとも徳島でおこなっております)※藍染め、茜染めのご希望を承ります。ご予約注文時に「備考欄」へご記入する等お申し出ください。2021年9月25日追記

京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》、人にも見える?
京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》

CLUBさぬきいんべ会員の方で合計3万円以上のご予約のお客様には藍染め、茜染めの両方プレゼントさせていただきます。(特典のプレゼントを何らかの理由で辞退される方も遠慮なくおっしゃってください)

お届けは2021年12月20日頃から順次発送予定です。日時指定も承ります。

また、こんなしめ縄または鈴緒ができませんか?というご要望も歓迎です。昨年は紙垂付きのしめ縄が人気でしたが、それ以外では神居和かざり《きなり》の前垂れ無し、大根型しめ縄の長さ3尺、鼓胴型しめ縄、井戸用のしめ縄のご注文もいただきました。

《現在のご予約状況》

しめ縄太さ6ミリ×19センチ(紙垂付き)、太さ15ミリ×145センチ(紙垂付き)、太さ5ミリ×5メートル(紙垂付き)、大根型1寸×2.5尺(紙垂付き)、同8分×2尺(60センチ)(紙垂付き)、同6分×1.5尺(紙垂なし、紙垂付き)、牛蒡型6分×1.5尺(紙垂付き)、大根型8分×2尺(紙垂付き)、神居 和かざり(紙垂付き、紙垂なし)、ミドル鈴緒(朱)など。2021年10月30日追記。

しめ縄&ミドル鈴緒の超早期ご予約専用ページ

※お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。これだけのしめ縄、鈴緒(数量)をこのくらいの時期にという「仮予約」も受付させていただいております。

日本の文化、はるか縄文の昔から大切に、また地名や人名にも使用されてきた麻。国産大麻(精麻)のしめ縄、ミドル鈴緒で清々しい新年を迎えましょう。

さぬきいんべでは、すべて切り火をしてお送りさせていただきます。

「火は日であり、さらに霊(ひ)であって誠に尊い霊妙(人間では計りしれませぬ不思議なこと)なものでございますと教わりました。」(元内掌典・髙谷朝子)

 

国産精麻の精麻飾りワークショップ(2回目)が西條神社にて開催

8月20日、愛媛県西条市大町に鎮座する西條神社にて国産精麻の精麻飾りワークショップ(2回目)が開催されました。

宮司より前回以上に新型コロナ感染防止に気をつけるよう西条市在住の方対象に限定、かつ現況を周知した上で参加の皆さまに感染防止にご協力いただくということで開催の許可をいただきました。

講師は今回も、はぐくみの木 IKUKO先生。

ワークショップ会場の様子。(午前の部)
ワークショップ会場の様子。(午前の部)

午前の部は前回と同じ精麻飾りワークショップ、午後の部は精麻縄編みサークルでつくるものは自由という内容。

最初に精麻について説明させていただきました。〔今回はきなり、藍染め、茜染めに、緑色(藍+ざくろ染め)、黄色(ざくろ染め)、紫色(藍+茜染め)が加わりました〕

今回も「感じる」(精麻そのものを感じる、手仕事を通して感じる、ご自身の内側を感じる)をテーマに、最初と合間で手を止め皆で黙想。

あとは手を動かしながら、静かに時間が過ぎていくぜいたくな時間です。

今回できたものの1つ。(梅結び、まとめ結びに藍+茜結び精麻)
今回できたものの1つ。(梅結び、まとめ結びに藍+茜結び精麻)

できていくものはそれぞれ個性が出ます。

今回できたものの1つ。(二重叶結び)
今回できたものの1つ。(二重叶結び)

最後にワークショップに参加した感想をシェア。

「自分のつくったものがかわいいです」、「自分で体験しよさがわかったのでこれから参加を人にすすめたい」、「精麻で何かつくりたいと思っていましたがつくれず、教えてほしいと思っていたので参加できてよかったです」、「手を動かしていると、これからあれをしようこれをしようと次々発想が浮かんでくる」など、どの方の感想もたいへん興味深かったです。

前回より参加者が少なかったので、私にも声がかかるかと思っていましたら案の定「つくりませんか?」とつくることに。

今まで自分ではつくったことはありませんでしたので、最初は慣れませんでしたが講師(参加者)の指導の下、「梅結び」の飾りが完成しました。参加の方から「凜としている感じ」と言っていただきました。

自分のルーツは職人なんだと再認識しました(父は建具職人でした)。

私は小学校5年生くらいのときにある理由で跡は継がないよう母に言われました。今ぐるぐる回って、さぬきいんべとして活動をしているのを思うとき、ああ先祖返りしているなと思います。

つくる人も増えていきますように。

私の作。(梅結び、まとめ結びに藍染め精麻)
私の作。(梅結び、まとめ結びに藍染め精麻)

貴重な国産精麻を用いた東京・根津神社の授与品、「精麻房守り」

インターネット検索していて、思わず神社の授与品で精麻を用いたものに出会うことがあります。出会うことありませんか?

このほど東京・根津神社の「精麻房守り」をいただきました。

貴重な国産の精麻を使用し1つひとつ手作りで作られた厄除けのお守りです。(写真のものと紐が白色の2種類あり、2021年1月16日から頒布されている由)

神紋の万字巴紋の入った木製ビーズの下に精麻の房がついています。紐と同色のまとめ結びがアクセント、シンプルです。

東京・根津神社の授与品、「精麻房守り」(初穂料1,000円)
東京・根津神社の授与品、「精麻房守り」(初穂料1,000円)

ちなみに根津神社は10年あまり前、お参りしたことがあります。(その頃は東京へ行くと神社をめぐっていました。たとえば、日枝神社、東京大神宮、明治神宮、大國魂神社、鷲神社など)

境内につつじ苑の案内があり、つつじが咲くと見ごたえあるだろうなと思いました。

 

国産精麻を用いた前天冠(花冠)と釵子は、京都の錺金具師の一言から

2月頃だったと思います。

「前天冠(花冠)の正絹の部分を麻(精麻)にしては?」と京都で神楽鈴などをつくる錺金具師(かざりかなぐし、錺師とも)から麻縄職人を通じて提案がありました。

前天冠とは巫女の頭飾りのこと。舞を舞う際などに着用するもので、西洋でいうティアラ状の天冠のことをいい、しばしば両耳の上には花飾りがつきます。

知り合いの女子神職(2名)に正絹の部分を精麻にする旨を伝えると、一人は「6月にはじめての大祭を予定しており花冠と、女子神職は正装となるため釵子(さいし)の使用を検討中」、もう一人のお方は「たいへんすばらしいと思います」「巫女さんが着装するなら草木染めがよいと思います」とのご意見。そうして試作を兼ね完成したのがこちらです。

前天冠(花冠)・国産大麻(精麻)五色房付き
前天冠(花冠)・国産大麻(精麻)五色房付き

すでに神楽鈴、鉾先鈴とも草木染め精麻の五色緒(緑・黄・赤・きなり・紫色)のものはできていますので、その五色緒と前天冠の五色房がリンクします。(さらに前天冠の朱色の正絹紐も草木染め精麻にすることもできます)

女子神職に完成写真を見ていただきました。「素晴らしいお品をご紹介ありがとうございます」

そして、この前天冠の話から、釵子の飾り紐を精麻(きなり)でということになり、こちらができていったのです。(すでに釵子をお持ちの場合、紐部分のみの製作もお請けさせていただきます)

釵子・国産大麻(精麻)紐付き
釵子・国産大麻(精麻)紐付き

 

 

・参考文献

「有職装束大全」八條忠基著(平凡社)

「図解巫女」朱鷺田祐介著(新紀元社)

西條神社にて国産精麻の精麻飾りワークショップが開催されました

7月28日、西条市大町に鎮座する西條神社の参集殿にて国産精麻の精麻飾りワークショップが開催されました。

コロナ禍を考慮し、マスクの着用や座席の間隔を開け、窓は開け換気するなど対策をしての開催。

午前の部(10:00~12:00)と午後の部(14:00~16:00)があり、どちらも定員に対し満席でした。

西條神社の参集殿にてワークショップ開催の様子。(午前の部)
西條神社の参集殿にてワークショップ開催の様子。(午前の部)

講師は、はぐくみの木 IKUKO先生。

この日は、梅結び、あわじ結び、二重梅結び、二重あわじ結びのなかから好きな精麻飾りを選んで、つくります。

最初、精麻について少しだけお話させていただきました。

まず、精麻を裂いて縄をつくることから。

細い麻縄をつくります。
細い麻縄をつくります。

受講者の方は最初は慣れない手つきでしたが、講師の指導により次々麻縄を撚っていきます。麻縄ができると、今度は結びです。

二重梅結びの精麻飾りが完成。茜染めの結びがアクセントに。
二重梅結びの精麻飾りが完成。茜染めのまとめ結びがアクセントに。

ある方は二重梅結び、まとめ結びをするのに茜染めの精麻を選ばれました。二重梅結びの形を整えて、まとめ結びをして完成です(写真)。(まとめ結びには藍染めと茜染めの精麻が選べるようになっていました)

ついつい時間に追われて「感じる」ことを忘れがちな現代。感じることをテーマにしたワークショップでしたが、参加した皆さん、2時間のワークショップで精麻そのものを感じる、手を動かすことで感じる、自分の心を感じることができたでしょうか。

「精麻ってこんなにきれいなんですね?」「(このようなワークショップに参加したいと思っていて)2年越しの願いがかないました」「自然の(茜染め)の色がきれいですね」など皆さん口々に言われていました。

最後に記念撮影をして終了。撮影のときは一瞬マスクを取って、、※掲載許可を得ております。

できた精麻飾りとともに記念撮影。(午前の部)
できた精麻飾りとともに記念撮影。(午前の部)

できあがった後の皆さんのうれしそうな顔。

できた精麻飾りとともに記念撮影。(午後の部)
できた精麻飾りとともに記念撮影。(午後の部)

 

午後の部は、午前の部の様子からワークショップの進行のしかたを工夫したようで、皆さんより「感じる」ことができたのではないかと思います。(写真の表情から伝わってくる?)

(次回ワークショップにつづく)

神事行事の勉強3回目(基本所作の復習、家庭での月次祭など)

神事行事の心と神様に向かう姿勢を学ぶ、神事行事の勉強3回目に参加させていただきました。

まず先生のお話があり、目的が基本所作〔叉手(さしゅ)、立礼、座礼、足の運びなど〕ではなく、きれいな作法で神様にお出ましいただくというのが目的と教わりました。

それには、そのときだけというより、ふだんが大事のように思います。

次に、今回もバレエの先生が前に立ち柔軟体操をしました。

毎回イタタと言いながらこの柔軟体操しています。

そして、今回も復習(叉手、座礼、立礼、足の運び方など)をしました。これらは毎回復習していますのでとても大事なことだということですね?ベテランの方がそれぞれ見てくださっていて言ってくださる一言がすごく勉強になります。

私の場合は今回例えば、「“前へならえ”して手を少し上に向けて、わきを締める。それが基本の形」と三方を持つ姿勢を教えていただきました。

その後、家庭での月次祭の例を見せていただきました。

お供えの並べ方、順番などここにも礼節があります。

最後に質疑応答、皆さんふだんいろいろ思っていることがあるようで質問が次々出ていました。

次回は9月の予定、これで4回目、最後になります。

 

話はぜんぜんちがいますが、明日28日は西条市の神社にて精麻のワークショップを開催します。後日報告できればと思います。「感じる」がテーマのワークショップ、どんな感想を参加者はもたれるでしょうか。

松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。もっと麻を日常になじませるには?

このほど、国産精麻のピアスの取扱いを開始しました。

作り手は、あさとしずく(吉田しずこ)さん。どこかで見た名前と思われた方はそのとおり。

先の第1回大麻の麻縄活用コンテストで優秀賞に選ばせていただいた方です。

松結び、あわじ結び、叶結びの装飾結びをアレンジした独自の形と、精麻っぽくないところがいいと思います。アクセサリーでいかにも(見るからに)精麻というものはたくさん見たことがありますが、それを感じません。そして、あさとしずくさんのつくることが好き、楽しい、また同じ形のものをつくることができるという職人性に将来性、可能性を感じたしだいです。

松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。
松結びなど装飾結びをアレンジした国産精麻のピアス。

つけていて「それは何でできているんですか?」と聞かれたことがあるそうで、実はこれこれでとそこから麻の話ができるってすばらしいと思いません?

なぜこの形になったのか質問したところ、「松は冬でも緑の葉であることから若々しさの象徴としてや耳元で松果体をサポートしてくれたらいいなぁ、、などと思いました。松結びだけだと大きさ、バランス的に物足りなかったので、最終的にこのような感じになりました。」とのことです。自然(植物)にあやかろうとするのは日本人らしさの1つと思います。あさとしずくさんは日本の神様カード公式インストラクター(“和の叡智”実践伝達者育成講座第5期修了)でもあります。きちんと日本の文化を学ばれての基礎があってこそです。

国産精麻のピアスを身につけたイメージ。
身につけたイメージ。

また、耳元に精麻の飾りをつけると、「祓われる感じ」がするそうです。情報過多の現代にぴったりかもしれません。

金具の色(ゴールド・シルバー)を選ぶことができ、金属アレルギー対応(14kgf)やイヤリングもできます。もっと麻(精麻)をおしゃれにさりげなくとお思いの方へ。普段の洋服に合わせて、ドレス、着物に合わせてなどいかがでしょうか。

 

もともと麻縄活用コンテストは、一方的に買う人を増やすのではなく、つくる人(クリエイティブな人)が増えていったらという思いで開催させていただきました。作り手と買い手の素敵な循環が起こりますように。(それが、み心にかなうと思います)

たとえば、先ごろ取扱い開始した相撲で横綱が土俵入りで締める綱を小型化し再現した国産精麻・横綱ミニチュアは上代と下代が決まっています(上代、下代を職人が決めています)。「(麻製品が)そんなに高いんか?と思われたくない」とあるとき、京都・山川5代目の山川正彦さんはおっしゃっていました。2015年初めから山川さんの製品を取り扱いさせていただいておりますが、価格(下代)の決め方にはその思いが込められていると思います。(作り手、職人の声を拾うことができるのは私は職人の息子だから?かも)

よろしくお願いいたします。

第1回大麻の麻縄活用コンテスト【優秀賞】【特別賞】の結果発表

2月3日の立春に告知、募集しておりました第1回大麻の麻縄活用コンテスト、ご応募いただいた方々ありがとうございます。(クリエイティブな人を育てたいという思いで開催を決意し、どんな作品が集まるだろうと思っておりました)

それでは結果発表です。

【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様

【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様の作品
【優秀賞】あさとしずく(吉田しずこ)様の作品、ほうき

(評)長さ25センチと15センチのほうきです。気兼ねなく持ち運びできるサイズと強さを持っていて、いつも身近に麻を感じていただけると思いますとのこと。色のついた麻紐はべんがら染めだそうです。精麻のほうきの作品は他で時折見ますが、持ちやすくするためと思われる、持ち手に麻紐を巻いている細かい巻き方に独自性(おもしろさ)を感じます。

あさとしずく様は精麻でものづくりをはじめてまだ1年以内だそうで、「なにより、ヨリヨリが楽しくて続けられております。」とのお言葉のとおりコツコツ楽しくものづくりされている方です。将来性を感じました。

【特別賞】宙舞えみり様

【特別賞】宙舞えみり様の作品
【特別賞】宙舞えみり様の作品、首飾り

(評)相生結びをトップにした首飾りです。首の後ろ部分は、ひと型に結んで祓いと邪除けを意図したものにしたそうです。色のついた部分はシルクの糸とのこと。娘へプレゼントにする予定だそうで、娘さんのことを思いながら、つくられたのでしょうか。思いのこもっているのを感じました。

宙舞えみり様も創ることが好きな方ですが、今年4月に精麻のワークショップに参加し初めて精麻に触れ、撚ることを教わったと後で知りました。「これからも楽しみながら精麻と向き合っていきたいと思います。」とおっしゃっています。

 

つくることが好きな皆様がご応募くださり、とてもうれしく思いました。来年も同じ時期に麻縄活用コンテストを開催できたらと思っています。最後になりましたが、本コンテスト開催にあたりご協力いただいた方々に感謝申し上げます。

「令和の大嘗祭 麁服」記念誌を東京の女子神職からいただきました

「令和の大嘗祭 麁服」の記念誌をお清め教室 翡翠の巫女(東京都)の松井久子先生(神職)からいただきました。

令和の大嘗祭 麁服(あらたえ)記念誌(66ページ、多田印刷発行)
令和の大嘗祭 麁服(あらたえ)記念誌(66ページ)

この本は持っておりませんで、すぐ見させていただきました。令和の大嘗祭のため麻織物、麁服を調進するための準備、麻栽培から麁服の調進までの貴重な写真がたくさん掲載され、力をいただきます。

麁服 記念誌「精麻に至るまでの作業」のページ
同 記念誌「精麻に至るまでの作業」のページ
麁服 記念誌「麁服製織のページ」
同 記念誌「麁服製織」のページ

私は2005年ごろから弘法大師・空海の足跡や阿波忌部関係の神社、史跡をたずね、麁服の織殿となった徳島県・山川町の忌部神社はもちろん徳島市の忌部神社、また麻の種が播種される直前の平成31年3月31日に、麁服麻績殿となった三木家の氏神様、三ツ木八幡神社の神麻しめ縄、鈴緒の奉納に参加、その直会で三木家にもお邪魔(2度目)させていただきましたので、その箇所は特に感慨深く見させていただきました。

松井先生、絶妙なタイミングでありがとうございます。

「令和の大嘗祭 麁服」の記念誌は7000部作製されており、こちらで入手できるようです。(三ツ木八幡神社への奉納でご一緒した須恵泰正さんのブログ、すえドンの四方山話に飛びます)