あさとしずく(吉田しずこ)(第1回大麻の麻縄活用コンテスト優秀賞)の次の作

あさとしずく(吉田しずこ)さん製作の国産大麻(精麻)・ピアス

第1回大麻の麻縄活用コンテストで優秀賞を受賞された2年前から取扱いさせていただいております。

国産大麻(精麻)・ピアス【装飾結びのアレンジ】
国産大麻(精麻)・ピアス【装飾結びのアレンジ】

見た目が精麻っぽくなく、さりげなく洋服姿に合うと思います。それが決め手になりました。(逆に、精麻っぽくないことで、何でできているんですか?などと聞かれることもあり、そこから精麻の話になることもあるようです)これは、あさとしずくさんだからできると思います。松結び、あわじ結びを独自にアレンジしたオリジナルの形も秀逸です。

このほど、金具(ピアスフック)が金属アレルギー対応サージカルステンレス仕様、金属アレルギー対応イヤリング仕様に変更になり価格が改定されました。

色はどちらもゴールド、シルバーをお選びいただけます。

こちらはご注文をいただいてからの製作になりますがよろしくお願いいたします。

讃岐忌部氏の祖をお祀りする香川・忌部神社の宮司とお話。香川のお客様から話が広がる

先日、香川県三豊市豊中町に鎮座する忌部(いんべ)神社(ご祭神:手置帆負命)の宮司と電話でお話させていただきました。

香川のお客様から同神社の宮司を聞かれ、連絡先を調べてお伝えしたのですが、留守とのことで確認のため私が電話した次第(つながりました)。

せっかくですので気になること、ご祭神について、例大祭の日や内容について、他にみている神社があるかなどおたずねしました。

忌部神社(香川県三豊市豊中町)
忌部神社(香川県三豊市豊中町)

現在の宮司は30年ぐらい同神社をみているそうです。

讃岐忌部氏はかつてこの忌部神社の場所を拠点に西讃地方を開発していったとされており、讃岐忌部氏にとって原点です。

ご祭神は、手置帆負命(たおきほおいのみこと)で讃岐忌部氏の祖です。

例大祭は、10月の第2月曜日(スポーツの日、年によって日が変わる)におこなわれ、獅子が出る由。神輿は1基です。(宮司は他に宇賀神社もみておられ、こちらは神輿は豊受姫命と笠縫神の2基、太鼓台3台が氏子により奉納)

特におたずねしませんでしたが、社地の地名、「笠田竹田」は笠縫、また矛竿をつくる材料の竹にゆかりのある讃岐忌部氏を思わせる古い地名と思われます。

香川県高松市に在住し、さぬきいんべを創業した2010年。5月にこの忌部神社を筆頭に、讃岐忌部氏にまつわる史跡をのべ10数人で巡りました(忌部神社→御本祖古墳→宇賀神社→粟井神社→大水上神社→麻部神社→野田院古墳→大麻神社→磨臼山古墳→善通寺市立郷土館)。

当時、おお麻(ヘンプ)に着目していたため大麻山や大麻神社、麻部神社など特に注目していました。讃岐忌部と阿波忌部が協力して麻を植え讃岐平野を開拓(これが、さぬきいんべの名前の由来)しただけでなく、建築や矛竿、笠などをつくること、つまり神様にまつわる手仕事が讃岐忌部氏のお役目ではないでしょうか。

原点に帰る」まさしくそんな思いでこの記事を書かせていただきました。香川県ホームページにも讃岐忌部氏について書かれています。→[伝統文化]むかしむかし・・・春の讃岐路

※次は、善通寺市に鎮座する大麻神社の宮司の連絡先がわかりました。

 

 

高い周波数まで倍音が出るサヌカイト。香川からお客様で思い出す

先日、香川からお客様が3名こられました。

そのうちの1人より5月末に電話をいただき、麻製品を見たいとのこと。さぬきいんべはwebショップのみですが、取扱いの麻製品を展示し見ていただきたいと常々思っているところではあります。

3人ともはじめてとは思えない方々(共通の知人が何人かいらっしゃいます)で神様の話、麻の話、讃岐の話等、楽しかったです。

そのうち、サヌカイトの話になり、坂出市の金山のことが出てきました。

数日たって、雑誌ラピタでの打楽器奏者のツトム・ヤマシタ氏とサヌカイト楽器創作者の前田仁氏のインタビュー記事(2002年5月号)のコピーをもっていたことを思い出し、そこから少し書いてみます。

「このカンカン石は、今から約1300万年前、瀬戸内地方の極めて大きな火山活動の際、噴き出した溶岩が急激に冷却されてできた硬質な火山岩の一種です。ドロドロに溶けた溶岩が急激に冷却されると、ガラス質で非常に硬質な岩石ができるのです」(前田氏)

ツトムヤマシタ氏は、京都の真言宗総本山・東寺の食堂(じきどう)にて仏教音楽の研究に没頭していたとき、1986年、徳禅寺の住職・橘和尚から前田氏を紹介され、そこでサヌカイトの楽器を知ることになりました。

その後、前田氏から請われて坂出市金山に出向き、というような出会いだったようです。金山の山頂近くに金山彦金山姫が祀ってあり、そこに登る路の途中にサヌカイト楽器の展示・演奏施設がある「けい(磬)の里」があります。

私も香川在住時にサヌカイトに惹かれた1人で、屋島のお店店頭やその他の場所で見ていました。ツトムヤマシタ氏が作曲し、サヌカイトで演奏された「懐かしき未来」という同氏のアルバムももっています(この「懐かしき未来」の初演が2001年12月、四国遍路文化委員会主催で香川県民ホールだった由)。

楽器としてサヌカイトの特徴のひとつは、その高い周波数まで倍音が出ることで、これもサヌカイトの音の魅力であると考えられています。(サヌカイトの音を測定してみると、たしかに人間の可聴帯域をはるかに超えた100キロヘルツまでも伸びていることがわかるそう)

こられていた1人が「それって、周波数を上げることができるということよね?」と。いま思うと、神様からのプレゼント、香川県でもっとも多く産出されるサヌカイトは神具なのかもしれません。

サヌカイトと麻。なにかできるのではないでしょうか。

 

 

・参考文献

「1300万年の時空を超えた宇宙の音に魅せられた男たち」雑誌ラピタ2002年5月号

全国の神社で奉納されている巫女舞(豊栄舞)体験のお知らせ(埼玉・飯能平松天神社より)

埼玉・飯能平松天神社の巫女舞体験のご案内です。

宮司の大谷由紀様は、東京・戸越八幡神社でも巫女舞の指導をしております(麻製品をご利用いただき、お世話になっております)。遠方のご案内で恐縮ですが、近郊で気になる方はお問合せされてみてはいかがでしょうか。(下記の電話番号に直接お問合せください)

※今回集まったのはすべて初心者とのこと。次回は7月1日(土)だそうです。

巫女舞体験のお知らせ 2023年6月3日(土)
年齢制限はございません。興味のある方、学びたい方、ちょっと気になる方、ぜひご参加くださいませ。
飯能平松天神社では、6/3(土)に月次祭と、お試しの巫女舞体験会を行います。初の試みでございますので、ゆるく行いたいと思います。


■体験内容
・参進
  巫女舞のときの歩き方をお伝えいたします。
・豊栄舞(1番のみ)
  全国の神社で奉奏されている豊栄舞を体験していただきます。
・巫女装束の着装
  サイズが合えば、実際に白衣・緋袴の着付けをいたします。

■参加費用
 1,000円(お試し価格)

■持ち物
 白足袋、または、白い靴下

■スケジュール
 6/3(土)
  13:00~ 月次祭
  13:30~16:00 巫女舞体験
 巫女舞体験のみの参加も歓迎です!!

■お申込み、お問い合わせ
 070-8409-3578
 ※お電話かショートメールにてご連絡ください。折り返しご連絡いたします。

前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをつけ、みろく涼香舞「杜若(かきつばた)」キリを舞う

シテ方観世流の能楽師・井上和幸先生が主宰する「緑幸会」が、5月14日、京都のホテルロイヤルヒル福知山にて春の謡曲・仕舞大会を開きました。

稽古を重ねてきた小学生から99歳までの会員約40人が出演し、素謡(すうたい)や仕舞などを33演目を披露されたそうです。

謡曲仕舞奉納家・一扇様が素謡「西王母」のシテ(能における主役)と、みろく涼香舞「杜若」キリ(※)で出演されました。みろく涼香舞ご存じない方はこちらを。

※仕舞には大概、クセとキリがあり、クセは能の中で一番見せ所があるところで大体は弱い感じの舞 で、キリは能の最後の部分で強い感じの舞が多い。(南山大学観世会「能楽用語いろいろ」より)

今回は後者のみろく涼香舞「杜若」キリで前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをつけ、扇を手に持ち、舞われた由。(こちらの一扇様のブログで前天冠に杜若を飾り舞う姿が紹介されています)

ご活用いただきたいへんうれしく思います。

「西王母」については一扇様いわく、「『西王母』という曲は、お能の曲には珍しく『ありがたや』からはじまります。この世にすばらしい平和の世が実現したので、それを言祝ぐために3000年に1度しか咲かない桃の花の実を『西王母』という天女が捧げにくるというお話です。理想の世の中がすでにできあがっていることを謡っている曲です。」

西王母はイザナミノミコト。当日は祈りを捧げる心で謡わせていただいたそうです。一扇様にぴったりではないでしょうか。

理想の世の中、ミロクの世が1日も早く訪れますように。

脱炭素へ産業用大麻。三重県明和町がプロジェクト。国内で栽培広がるか

現在、世界40ヵ国で栽培されている産業用大麻。今後も市場が拡大されると予想されていることから、厚生労働省は栽培の規制緩和などを目的に、本年度中にも大麻取締法の改正案を国会に提出する方針のようです。

 

5月10日付、北海道新聞夕刊の1面に「脱炭素へ産業用大麻」の見出しとともに4月からはじまった三重県明和町のプロジェクトを紹介する記事が掲載されました。

国が推進する脱炭素(CO2削減)に向けた経済社会の変革「グリーントランスフォーメーション(GX)」の波に乗り、麻薬成分が少なく衣料品や建材などに活用できる産業用大麻(ヘンプ)の栽培を広げようという動きが三重県で始まっている。ヘンプは二酸化炭素(CO2)を多く吸収するとされているためだ。国が栽培規制の緩和に動いていることも動きを後押ししており、北海道内の関係者も注目している。(記事の前文より)

※ヘンプ=大麻草のうち、麻薬成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の含有率が0.3%以下と低い品種のことで、含有率が高いマリファナとは区別される。現行の大麻取締法では、THCの含有量にかかわらず花や葉などが規制対象になっており、栽培や研究を行う大麻取扱者になるには都道府県知事の許可が必要。(記事の用語解説)

 

三重県明和町では、ヘンプの生産拡大や産業振興への活用を目指す「天津菅麻(あまつすがそ)」プロジェクトという産官学連携の事業が開始され、4月15日種まき神事の後、18日に町内の史跡「斎宮跡」で神事用と産業用大麻の種まきがおこなわれました。

試験栽培の目的で、栽培予定面積は約60アール、神事での活用や麻布などの製品活用を目指す方向です。将来は衣料品、建材、食品など工場を誘致する方針で、他にも栽培農家を募り50ヘクタールまで栽培を広げる計画だそうです。

三重大学の赤星栄志(よしゆき)客員准教授によると、ヘンプは生育過程で1ヘクタールあたり9~15トンのCO2を吸収し「もっともCO2を吸収する作物」とされているとのこと。薬や布、建材、食品などをつくることができ、製造過程でCO2を大量に排出するプラスチックなどの石油製品も、ヘンプを主成分とする製品で代替可能です。(赤星さんといえば、2009年に講演のため松山へこられた際、麻の仕事がないかうかがったところ、「インターンシップ」と返答をいただき、当時ヘンプ衣料などを製造販売していた会社に2週間インターンシップ。それが、さぬきいんべを創業するきっかけになりました)

大麻栽培者は2021年末時点で、全国で27名(精麻の生産者はもっと少ない)、栽培面積は7ヘクタールだけです。1954年のピークには37313人が栽培していました。現在、北海道、中国、四国はゼロです。

栽培農家が増えていくか、いったん途絶えたものを再生していくのは時間がかかると思いますが、引きつづき応援したいと思います。“いい動き”が日本全体、世界へ広がっていきますように。

詳しくは、北海道新聞デジタルのこちらの記事をご覧ください。※無料会員登録で全文読むことができます。

ヘンプイノベーション株式会社が4月26日に三重県より大麻栽培者免許を取得しました。こちらは医療や工業目的での利用を目指し5月下旬~6月上旬に播種の予定です。

 

 

・参考文献

「脱炭素へ産業用大麻」北海道新聞夕刊1面2023年5月10日付

大麻でCO2削減?三重県明和町がプロジェクト 北海道でも栽培広がるか<デジタル発>」(北海道新聞)2023年4月21日付

国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版、別のお客様のご感想

こちらの記事を書くきっかけは、記事の内容とは別のお客様から国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版をご注文いただいたことでした。

前回注文したものが行方不明になったとのこと。それがなんとなく神様からのお知らせのように感じ、ちょっと思い起こして上記の記事を書くことにしたのです。

このお客様の前回ご注文時のご感想をご紹介します。

国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版
国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版

前回のご注文は、おお麻(ヘンプ)専門神具店に舵を切る一歩手前でしたが、お客様から「とても素敵で着けた瞬間から精麻のエネルギーを感じられました。」とご感想をいただきました。(数日後、「着けている時は、氣が廻っているのを感じられます。」とも)

忘れておりましたが、お客様のご自宅の前は浅草の鷲神社(祭神:天日鷲命)だそうです。天日鷲命(あめのひわしのみこと)は四国はじめ、全国各地に麻(大麻)を植え拓いていった阿波忌部の祖神です。

諸忌部、各地で諸神がお働きになっているように感じませんか?

なお、藍染め版はお客様のご要望により2020年9月に誕生いたしました。(きなりは京都・山川の発案で2015年6月の誕生です)

※本記事の投稿後、また別のお客様から藍染め版のご感想をいただきました。

京都・神泉苑の「神泉苑祭」にて、みろく涼香舞を奉納(5月3日予定)。謡曲仕舞奉納家・一扇様

平安京造営から1200年の歴史をもつ京都・神泉苑で5月2~4日「神泉苑祭」がおこなわれます。

江戸時代より前から行われている行事ですが、3日夕刻に、謡曲仕舞奉納家・一扇(いちせん)様がみろく涼香舞「草子洗(そうしあらい)」を法成橋(朱塗りの橋)で奉納されます。

後半は「天花燦燦」という曲を3人で舞うそうです。

 

神泉苑は丹後七姫の1人、小野小町(おののこまち)ゆかりの場所でもあります。小野小町は、古今和歌集の六歌仙としても著名です。

お能には小町にまつわる曲が7曲あります。ほとんどが晩年の小町が主人公ですが、1曲だけ若き日の小町が主人公として扱われている曲があり、それが「草子洗」です。

舞台は平安時代の話です。宮中では、「歌合」という貴族の遊びがあり、2人ずつが選ばれ、それぞれの歌を詠み、優劣を競い合っていました。

小町の対戦相手は大伴黒主(おおとものくろぬし)。彼は才媛の小町に勝ちたいがために策を練りました。事前に小町の私宅に忍び込み、小町の歌を盗み聞きし、万葉集の草紙(草子)に書き入れたのです。

歌会当日、小町が歌を披露すると、黒主は「その歌は古歌を盗作したものだ」と言いがかりをつけてきました。そしてあらかじめ書き込んだ草子を差し出して「小町が盗作をした」と言い、自分を勝利に導こうと謀りました。

疑いをかけられた小町は「そのようなことはない」と申し開き、泣きながら帝に「草子を洗わせてください」と懇願します。

帝は小町の願いを聞き入れ、小町が草子を洗うと、書き足された歌だけが水に流れて消えてしまい、小町が盗作したのではないことが立証され、疑いが晴れました。

一方、黒主は嘘をついたことがばれてしまい、面目をなくし、自害しようと席を立ちましたが、小町は、自分を陥れようとした黒主を許し、「道を志すものは思い詰めてしまうこともある」と言って、慰めました。

ここで黒主の罪は許され、小町は舞を奏し、御代の長久を寿ぎ和歌の徳を称えて、和やかな雰囲気となったという、明るく気持ちの良い展開のストーリーであり、人気の高い舞と謡です。(『謡曲仕舞奉納家・一扇』宮西ナオ子著(シンシキ出版)P76~77より)

曲の最後の詞章は、以下のようになっています。

「大和歌の起こりは 荒金の土にして 素戔嗚尊(すさのおのみこと)の 守り給へる神国なれば 花の都の 春も長閑(のどか)に 花の都の 春も長閑に 和歌の道こそめでたけれ」。

日本は、はじめて和歌を詠んだ素戔嗚尊が守ってくださる神の国。小町の寛容で争わない心、見習いたいものです。この曲は一扇様にとって、謡曲仕舞(※)を2010年にはじめて奉納した思い出深い曲でもあるそう。

※一般の能楽では仕舞と謡の役は分かれており、発表会などでも自分で謡いながら舞うという方法はとられていません。

「神泉苑祭」、出店もあり楽しそうです。

当日の奉納の様子はこちら(5月5日更新の一扇様ブログへ)。

※一扇様には、前天冠・国産大麻(精麻)五色房付き神楽鈴・国産精麻五色緒付きをご利用いただいておりますが、今回の神泉苑祭では髪に4つの鈴と麻をつけ、指定の前天冠と神楽鈴を使用しての奉納です。〔5月14日に能楽師・井上和幸先生が主宰する「緑幸会」主催の春の謡曲・仕舞大会(京都・福知山)で、上記の前天冠・国産精麻五色房付きを使用し出演されるそうです〕


お客様のSNS投稿を見て、「<神道>のこころ」葉室頼昭著を拝読

葉室頼昭さんの「<神道>のこころ」(春秋社)を拝読中です。

葉室さんは春日大社の元宮司。ずいぶん前から存じておりましたが、お客様は、日本人のルーツそこから知っとかないといけないんだと思い始める、とのことで上記とは別の葉室さんの本を読んでいるとSNSで投稿されていました。

あ、と思いまして、お客様が読まれている本と今回ご紹介している本を図書館で借りてまいりました。

拝読して心に響いたところを3つだけ下記にご紹介します。

---ちなみに、禊ぎや祓いなど神道というのは水と深い関わりがあるようですね。

昔から日本には「うがい手水に身を浄め」というように、水によって体を浄めるという考えがあります。ですから、神社に参拝する時は、手水をして身心を浄めたり、あるいは、神職は春日でのお祭りの時は、朝、潔斎所で禊ぎして身を浄めてお祭りを奉仕します。ここに、水によって罪・穢を祓うという日本伝統の考え方があるわけで、これは大変素晴らしいと思っています。西洋人のお風呂というのは1人ずつ小さな浴槽で、泡を立ててお風呂に入っています。あれは単に垢を落とすという考えですが、日本人は決してそんなことはやらないで、体を洗う時は必ず外に出て洗います。もともと日本人は入浴というのは、水で体を浄めることだという考えを持っているのです。私は日本人の捉え方のほうがより根本的だと思います。 

 

神道というのは珍しいんですね。キリスト教だったらキリストだけでしょう。ほかの神さまを祀らないでしょう。ところが神社は全部神さまが違う。それで統一されている。本当だったらそれぞれがお互い争うはずなんだけれど、神道同士が争ったという歴史はないですね。神さまは全部違う。それでもみんな統一されて、調和しているでしょう。それは大和朝廷がそういうやり方をやったわけですが、これが本当のやり方です。だから絶対もとの宗教を滅ぼしてはいけない。滅ぼしたら自分も滅びてしまう。そういうことを知っていたんです。

 

いろいろ考えていくと雨も風も何もかも、気象状態も人間の心によって、影響を受け変わる可能性があるということなんですね。単なる太陽の光で海の水が蒸発する。そんなものとは違うんです。だから人間の心が乱れると、水の分子が乱れるから、気象状況が変わって旱魃にも、豪雨にもなり、人間の心が調和すれば、ちゃんと適当に雨も降ってくれるということにつながると思うのです。つまり人間の心を調和させるということが原点なんです。これをめちゃくちゃの利己主義なことをやるから、異常気象で雨が降らないで、水が足りなくなったりするでしょう。そのためにダムをつくるわけです。ダムをつくると栄養分が来ないから、プランクトンがいなくなる。そうすると炭酸ガスが減らない。こんな悪循環をやっているんです。

そういうことではなくて、人間の心が整ったら、気象も整うということです。雨も適当に降ってくれる。これなんですね。すべての原点は人間の心なんです。

 

拝読した本は1997年の初版です。インタビュー形式で、神道、日本の文化のすばらしさが他にも、かつわかりやすく書かれていると思います。大麻(おおぬさ)についての記述もあります。

よければお読みください。

 

 

葬祭業のお客様に、国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版

葬祭業のお客様からご注文いただいた国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版

仕事柄、何かもらってきている感覚や不調があり、塩風呂などを試していたときに、麻のことを聞いて試し、麻の束でふとんや枕など寝具類を祓い、その束を枕元に置くとすぐ眠れたとのこと。その後、仕事中に浄化のため身につけられるものを探していたそうです。

藍染め版は2015年に誕生した国産精麻・ブレスレット【麻の輪】の文字通り、藍染め版です。先にできていたしめ縄【神居 和かざり】藍染め版と同じ配色でつくっていただきたいと、別のお客様からご要望いただいて2020年にできました。

国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版
国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版

職人のこだわりが凝縮されているのがおわかりになるでしょうか?(藍染めは染め職人による先染め)

葬祭業のお客様へお送り後、制服にしっくり調和しているということで写真を送ってくださいました。好きな色の藍染めときなりのコンビ、つけていないくらい軽いのにしっかりした質感で手首に自然になじみ毎日つけるのが楽しみだそうです。

制服と国産大麻(精麻)・ブレスレット【麻の輪】藍染め版
お客様の制服にブレスレット【麻の輪】藍染め版を合わせて

先日、別のお客様から本ブレスレットのご注文があり、上の写真をいただいていたことを思い出し、記事にいたしました。(他の草木染めでもできます。お問合せください)