神社参拝の際に鳴らす鈴の意味とは

多くの神社には、拝殿の中央、ちょうど賽銭箱の真上あたりに、銅や真ちゅう製の大きな鈴が吊られており、この鈴に添えて麻縄や、紅白・五色の布などを垂らして、参拝者はこれを振り動かして鈴を鳴らし、お参りをします。

神聖なる鈴を鳴らす縄であるため、古来神聖な植物とされる麻でもともと作られてきました。(鈴緒といいます)神社によっては神仏習合の影響により、鈴の代わりに鰐口(わにぐち)が設けられている場合もあります。

社頭に設けられた鈴は、その清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。(鈴緒の「緒」の文字には「魂をつなぐもの」という意味合いがあります)

国産大麻(精麻)でできた鈴緒(保護網付き)
国産大麻(精麻)でできた鈴緒(保護網付き)

また、巫女が神楽舞を舞う際に用いる神楽鈴も、社頭の鈴と同様の意味によるものです。古くは巫女が神楽を舞うことにより神がかりして人々に神の意志を伝えており、このために必要なものとされていました。

このほか、お守りなどの授与品に鈴が用いられるのは、魔よけや厄よけ開運のためともいわれています。

古事記や日本書紀には記されていない神祇祭祀に関わる古伝承も載せられている「古語拾遺(こごしゅうい)」という平安時代の書物には、天の岩屋にお隠れになられた天照大御神の心をひくために、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が鈴をつけた矛を持って舞ったことが記され、宮中では天皇陛下が天照大御神をご親拝なされる際に、女性で祭祀をつかさどる内掌典(ないしょうてん)が御鈴を鳴らして奉仕することがあるように、神事における鈴振りは今日まで重要な意味を持ってきています。

 

 

・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)

「明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレット」

「天津祝詞・太祝詞」とはどういうことか?

昨年、神事行事の勉強会で講師の先生から「天津祝詞(あまつのりと)の太祝詞(ふとのりと)」とは何かと問いがありました。

これは大祓詞、伯家神道に伝わる中臣御祓にあり、奏上されます。

諸説あるようで、そのときは自分で調べるように言われましたが、知っていると役に立つとのことでした。

このあまつのりと・ふとのりとといいますのは、中臣の祓によって、これを宣るならば、天津神・地津祇(くにつかみ)は、そのご神徳をもって、罪という罪、咎(とが)という咎を祓い給うということで、神道の大切な事柄です。不学愚智な私など、なかなか申し上げ得ぬことですが、お尋ねですから、一通り申し上げましょう。天津のりとといいますのは、天の徳にのり、ふとのりとといいますのは、地の徳にのりますことで、天地(あまつち)の気にのるということです。中国でも「天に則る」とか、「天地の法」とか申します。また、「天にしたがう」、「天命を知る」などということも、「これを知りてその令命(れいめい)にしたがう」ということのように聞いておりますが、中国の学問は、よく学びませんので知りません。日本の教えは、のりという言葉で、乗・法・則、いずれも通じることで、言葉の妙用、言葉によって伝える教えです。〔『神道唯一問答書』坂田安儀訳・編著(神道講学所)〕

この後も、説明がつづきますが、ここでは後は略させていただきます。(最後は下記のように述べられています)

なお、天津祝詞・太諄辞(ふとのりと)のことは、言語につくしがたき神の御伝えです。

 

国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい2025年を!超早期ご予約のご案内

本年も、来年用しめ縄の超早期ご予約の受付を開始いたしました。

好評の美しいしめ縄(大根型、牛蒡型)、神居和かざり《きなり》のいずれも紙垂付き(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)は、しめ縄は1つひとつ縄目がちがいますが、職人がバランスをみて紙垂を取り付けさせていただきます。なお、紙垂のないものもお選びいただけます。本年は、太さ1寸(約3センチ)×長さ3尺(約90センチ)の大根型と牛蒡型のしめ縄を定尺として加えました。

国産大麻(精麻)しめ縄【大根型】(紙垂付き)
国産大麻(精麻)しめ縄【大根型】(紙垂付き)

その他、現代風のものをご希望の方には、神居和かざりの朱色版や藍染め、茜染め、ざくろ染め版もございます。(2022年より神社の拝殿用の鈴緒寺社仏閣用の鰐口紐もできるようになっております。神社やお寺の用途はもちろん、ディスプレイ用等にいかがでしょうか?)

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)

超早期ご予約の特典として、本体価格を「早割」、ならびに1886(明治19)年創業、神社仏閣用麻製品を調整しつづけている京都・山川製のオリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》藍染め、茜染め&ざくろ染め版のいずれかお1つをプレゼントさせていただきます。(精麻は極上国産、藍染め、草木染めは徳島でおこなっております)※染め(色)のご希望を承ります。ご予約注文時に「備考欄」へご記入する等お申し出ください。本特典は2025年年頭、立春までにお届け予定。(特典のプレゼントを何らかの理由で辞退される方も遠慮なくおっしゃってください)

京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリー《リボン風》
京都・山川製オリジナル国産精麻叶結びアクセサリー《リボン風》

12月中に発送予定です。日時指定も承ります。(自然のリズムを意識し冬至、旧暦の新年に合わせるのもおすすめ)

また、こんなしめ縄または鈴緒ができませんか?というご要望も歓迎です。

しめ縄の超早期ご予約専用ページ

※お電話、FAX、メールでのご予約も承っております。これだけのしめ縄、鈴緒(数量)をこのくらいの時期にという「仮予約」も受付させていただいております。

《現在のご予約状況》

しめ縄太さ6ミリ×長さ19センチ(紙垂付き)、大根型太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ、Bタイプ)、しめ縄【神居 和かざり】(茜染め版)、15ミリ径×長さ1.45メートル(紙垂付き)、5ミリ径×長さ5メートル(紙垂付き)、3ミリ径×長さ1メートル、牛蒡型太さ1寸×3尺(紙垂付き)、同太さ1寸×2.5尺(紙垂付き)、同太さ8分×長さ2尺(紙垂付き)、同太さ6分×長さ1.5尺(紙垂付き)、15ミリ径×1.25メートル、10ミリ径×2メートルなど、2024年11月30日現在

ご予約誠にありがとうございます。

 

日本の文化として昔から大切につかわれてきた麻。国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい新年を迎えませんか。

神社やお寺で麻は「神聖なもの」、「穢れを祓う」、「神の依り代となる」などとされています。例えば、お供物を麻で結んだり、神職の方々の冠に麻を巻いたり、お祓いの際の道具(祓串)に麻が使われていたりと、現在でも様々なところで大変重用されています。
そういった理由から神社仏閣の鈴緒・鰐口紐や注連縄には麻が使われており、別の素材ではその意義や効果が失われてしまうのです。(明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整株式会社山川パンフレットより)

 

『豊年だとか凶作だとかになるのは、みんな人間がそうするんです。日本中の人間が立派な心を持ち、農作物に対して感謝の気持ちで有り難くちょうだいし、物を粗末にせず、ずるい心を起こさず正しい行いをすれば、とても豊作になって到底食べきれない位出来ますよ。ところが今の人間はそれとは丸っきり反対の間違った了簡を持っていますからね。ですから不作になるんです。今言った事は絶対で、これは真理ですよ。いかなる天災でも天候の不順でもみんな人間が造るんですよ。』(御光話録 第十七号 昭和二十五年二月二十八日発行)

 

さぬきいんべでは、すべて切り火をしてお送りさせていただきます。

「火は日であり、さらに霊(ひ)であって誠に尊い霊妙(人間では計りしれませぬ不思議なこと)なものでございますと教わりました。」(元内掌典・髙谷朝子)

みろく涼香舞(謡曲仕舞奉納家・一扇様)、イギリスのフォーダム松尾神社にて奉納

6月30日、京都・松尾大社の海外初の分社となるフォーダム松尾神社の奉鎮祭が執り行われました。(前日に清祓式)

イギリスではじめての神社で、日本とイギリスの国旗が掲揚されるなか、両国の国歌斉唱からはじまった由。

松尾大社はとても歴史がある神社で約1300年前に創建され、大山咋命(おおやまくいのみこと) をお祀りし、酒造りの神様としてよく知られています。日本では酒造りは神道の儀式、神事としておこなわれています。(昔、世界で一番最初にお酒をつくったのは日本人だそうで、今から1万6000年前の焼き物、土器にお酒をつくっていた跡が確認されています。最初は果物を容器に入れておいたら風味がだんだん変わってきてお酒ができたということで昔の人はとても驚いたようです。ただ甘いだけのフルーツジュースがお酒に変わってしまったため当時の方々はこれは神がやったことだと、神のなせる技だということで酒造りは神がおこなうものというように考えたそうです。そして時代が進んで今度は米、麹をつかって現代のお酒がつくられるようになりますが、古事記に神々がお酒をつくる場面が書かれています)

同神社は、松尾大社からの賛同を得て英国堂島酒醸造所により建立され、海外において、また海外に向けて日本酒 SAKE を広めることに携わるすべての日本酒蔵、海外酒蔵、日本酒業界及び醸造業界の弥栄をご守護賜ることを主願とした神社だそうです。

謡曲仕舞奉納家・一扇様のみろく涼香舞「西王母」が1番目に奉納されたとのこと。(当日の写真など詳しくは、謡曲仕舞奉納家・一扇様ブログへ)

 

2022年3月の「みろく涼香舞命名披露会」以来、2年余りではじめての海外での奉納のニュースに驚いております。

前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをお使いいただきたいへんうれしく思います。

前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き
前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き

奉鎮祭の後の昼食会ではイギリスの方やイギリス在住の日本人の方などたくさんの方からお声をかけていただいたそうで、今回、日本文化を大切に継承したいと考える志の高い日本の方が集ったようです。

日本の麻文化もつづいていくことを願ってやみません。

 

 

国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子。日本の未来を担う女子神職のために

釵子(さいし)は女子神職用の正装・礼装時の髪飾りですが、国産大麻(精麻)の飾り紐が誕生したのは2021年。

こちらにご紹介したとおりの展開で、前天冠の草木染め国産精麻の五色房ができた後、たまたま釵子の国産精麻の飾り紐もできたのです。

はじめて使われた方のご感想は、下記でした。

釵子へ取り付けてみましたが、 取付しやすく、
白い齋服と非常に調和が取れており、より、神聖さ清浄さを感じます。
個人的には、白い紐よりも麻の方が好きです。

私は、頭と髪に麻を巻きますので、バランスもいいと思っております。

夏越の大祓でまずつかわれた由。

麻縄職人が撚ったきなりの細い精麻の紐を組みひも職人が絹の日陰糸と同じようにあげまき結び、蜷(にな)結びで仕上げております。

国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子
国産大麻(精麻)飾り紐付きの釵子
釵子の国産精麻飾り紐の下部
釵子の国産精麻飾り紐の下部

帯締めや羽織紐、アクセサリーなどとして知られる京くみひもの歴史は平安遷都までさかのぼり、貴族文化のなかで衣冠束帯の付属品として発達。京くみひもはこの公家組みひもの流れを祖とします。

日本の未来を担う女子神職につかっていただければ幸いです。(すでに釵子をお持ちの方へ飾り紐のみのご依頼もお請けいたします。取付用の精麻を無償でお付けさせていただきます)

 

この釵子について考えていると、いただいた某ペットボトルのお茶に印刷されている俳句が目に飛び込んでまいりました。

巫女着替へ 我に戻りて 夏帽子

山口県下関市の大賀弘子さんの俳句だそうです。

 

四国はじめ、日本各地に麻(大麻)をもたらした阿波忌部の祖神・天日鷲命

以前、四国はじめ、日本各地に麻(大麻)をもたらした阿波忌部について書きました。

今回はその阿波忌部の祖神、天日鷲命(あめのひわしのみこと)についてご紹介します。

天磐船(あめのいわふね)に乗り種穂山(徳島県吉野川市)の頂上付近に降臨した天日鷲命は、当地に麻・穀(かじ、楮)・粟や五穀の種を植え、豊かな実がなった種の穂、すなわち、優秀な種を集めて天祖神を祭ったために種穂山と名付けられ、その後、諸国にその種を広めていきました。

「麻」が最も繁茂したところを「麻植(おえ)郡」(現在の徳島県吉野川市、美馬市の一部)、天からもたらされた「粟」がはじめて生長したところゆえに粟国(阿波国=現在の徳島県)と命名されました。

さらに、天日鷲命は、阿波の国造ともなり、四国は「種穂忌部社」の神領となりました。その理由は、神武東征に功績を挙げたためであり、その天日鷲命の末裔は、神官の早雲家であるとしています。

現在、種穂山山頂には、阿波忌部が創祀した種穂神社(種穂忌部神社)が鎮座、阿波忌部の祭祀の中心センターがここです。私は2度ほど、種穂神社へお参りしたことがあります。(軽トラックを使えば、直接社殿まで行くことができます)

四国各県の旧国名(阿波・讃岐・伊予・土佐)の頭文字を順に並べると、あ・さ・い・と=麻糸となるのは偶然でしょうか?

※「大麻」の名は、明治以降の外来種と区別するため。

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「麻の文化を守り育てる」(野州麻栽培農家七代目 大森由久)パンフレット

 

2025年用国産大麻(精麻)しめ縄の「仮予約」を受付開始しました

毎年秋にご予約を受付、年末にお届けしご好評をいただいている国産大麻(精麻)のしめ縄。

昨年は一部お届けが予定より遅くなってしまいました。(特に、紙垂付きの紙垂をつけるのに手間がかかります)

今年は準備をより早めにと、試験的に「仮予約」を受付させていただきます。

仮予約の方法:メールにて、しめ縄の種別、紙垂の有無、予定本数をお送りください。「はじめてです」、「検討中」、「(今年は)こんな感じ」とお伝えいただくだけでも構いません。メールのタイトルを「年末のしめ縄」でお願いいたします。

送付先メールアドレス:info☆sanuki-imbe.com(☆を@に変えてください)

※現時点では仮予約です。また、キャンセルもOKです。仮予約いただいた方へは時期がまいりましたらご注文方法などをご連絡させていただきます。(ご予約特典をご用意させていただく予定にしております)

仮予約は口頭、お電話、FAXでも受け付けております。2024年6月28日より、webショップでも受付を開始しました。

ご協力をお願いできれば幸いです。

仮予約をいただいた方の中から抽選で2名の方に、神社仏閣用の麻製品を手がける創業120年超、京都・山川製の国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾りをプレゼントさせていただきます。(当選者の発表は、製品の発送をもって代えさせていただきます)

 

仮予約を受付中のしめ縄

国産大麻(精麻)・しめ縄(大根型・牛蒡型)6分×1.5寸、8分×2尺、1寸×2.5寸(紙垂付き、紙垂無し)

大根型は中央部が太くなっております。一方がだんだん細くなる牛蒡型とともに神棚はじめ荒神様、玄関などに飾る方が多いです。紙垂付き、紙垂無しがお選びいただけます。

国産精麻・しめ縄(大根型)
国産精麻・しめ縄(大根型)

 

 

国産精麻・しめ縄(牛蒡型)紙垂付き
国産精麻・しめ縄(牛蒡型)紙垂付き

一番、最近いただいたお客様の声は、下記です。

おすすめ度 ★★★★★ らら様
・国産大麻(精麻)・しめ縄
いつもこちらの注連縄を買わせていただいています。
こちらのものはとても丁寧にしっかり編まれていて、力強さが感じられます。
そして、すごく綺麗です。
いつも届いた新しい注連縄を見るとキラキラと綺麗で輝いていて、気持ちが新たに引き締まるようです。
神棚に飾ると、家の空気が整うような気がします。

 

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付き、紙垂無し)

輪飾りにし現代風の国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】。「神居(かむい) 和かざり」の名は2015年誕生時にお客様から公募、”神さまがやどる輪飾り”の意味を込め命名いただきました。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

【神居 和かざり】の紙垂付き(上部についたAタイプ、下部についたBタイプ)も後に加わりました。こちらも人気があります。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)

 

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)

国産大麻(精麻)・しめ縄《朱》【神居 和かざり】

きなりの【神居 和かざり】をさらに現代風にとの思いで生まれた朱色版です。現代の生活スタイル、和風、洋風どちらでも合うよう精麻の前垂れ3本を無しにした形状。朱色は神社、巫女の緋袴をイメージして採用しております。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(朱色版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】朱色版

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(藍染め版・茜染め版・ざくろ染め版)

しめ縄【神居 和かざり】の日本の伝統色、藍染め版。そして、茜染め版、ざくろ染め版が相次いで誕生しております。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(藍染め版)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】藍染め版

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(茜染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】茜染め版

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】ざくろ染め版

 

手水舎や井戸など用の麻縄に紙垂を取り付けたものを含め、上記以外の寸法のしめ縄も仮予約を受付させていただきます。(上記以外の寸法は見積させていただきます)

国産大麻(精麻)・鼓胴型しめ縄(紙垂付き)
製作例:国産大麻(精麻)・鼓胴型しめ縄(6分×1.5尺紙垂付き)

 

井戸用に(5ミリ×5メートル)
製作例:井戸用に(麻縄5ミリ×5メートル紙垂付き)

 

信頼と安心。いずれも京都府知事指定「京の伝統工芸品」です。
信頼と安心。いずれのしめ縄も京都府知事指定「京の伝統工芸品」

 

・現在の仮予約状況(2024年7月5日現在)

6ミリ×19センチ(紙垂付き)、大根型6分×1.5尺(紙垂付き)、同8分×2尺(紙垂付き)、同1寸×2.5尺(紙垂付き)、牛蒡型6分×1.5尺(紙垂付き)、同8分×2尺(紙垂付き)、同1寸×2.5尺(紙垂付き)、麻紐3ミリ×1メートル(ご自分で紙垂を取り付け)、麻縄10ミリ×2メートル(両端やっこ結び)、神居 和かざり(紙垂付き)

仮予約のお客様の声

「神棚、決まりましたらまたご連絡いたします。」

「いつも丁寧な仕事をされており気持ち良く毎日手を合わせております。また毎回しっかりと梱包されており安心しております。」

「今年もぜひお願いしたいです。」

「先月、いいことがありました。会社をやっているんですが、扱っているものが大谷翔平選手のところへ行きました。しめ縄のおかげです。」

「今年も昨年と同型のしめ縄をお願いしたいので、仮予約をお願いします。」

「何分にもまだまだ先のことにてなかなか決めあぐねております。見当がつきましたらあらためてお頼みすることとし今のところはしばしお待ちいただきたく願い上げます。(ハガキでいただきました)」

よろしくお願いいたします。

四国の麻栽培再生を願うキャンペーンpart3(再)を継続中です。

うぶすながみ(産土神)と、日本人がお土産を買って帰る意味とは

氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する人々を氏子(うじこ)と称します。

元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの祖神(親神)や、氏族に縁の深い神様を氏神と称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいました。

現在のような地縁的な関係を指しては、生まれた土地を守護する産土神(うぶすながみ)と同じ産土神を祀っている人を指す産子(うぶこ)という呼称がありますが、地縁的関係についても、次第に氏神・氏子という呼び方が混同して用いられるようになりました。

 

ここで、産土神とお土産の関係について興味深い記述がありますのでご紹介させていただきます。

贈り物の中でも、独特なのがお土産です。ちょっとした旅行でも、お土産を、あれこれ買ってしまいませんか。自分のためのお土産もありましょう。家族や友達、さらに職場やらご近所まで、お土産を買うのに大忙し、というのは日本人の癖といってよいでしょう。なぜこれほど日本人は、お土産好きなのでしょう。

「みやげ」の語源ははっきりしません。土産という文字をあてるようになるのは中世以降とされていて、そもそも別の言葉です。土産は中国から来た熟語で、その土地の産物の意味で、両者が結ばれて今日のお土産になりました。ですから旅行が一般化して、旅行先の土地の特産品を家に持ち帰るようになった、十六世紀にできた言葉です。

ところで土産の文字をひっくり返すと産土になります。うぶすながみ(産土神)のことです。産土はあらゆる生命を生み出す霊力であり、守り神ですから、一族の神ということであれば氏神ですし、その土地の守り神ということであれば鎮守の神です。産という文字通りお産の神様。妊婦と新生児をお守りする神様です。中国語の土産には産土の意味はありませんが、日本のお土産には産土の気持ちが込められていて、訪れた土地の神の霊力を一緒に持ち帰ってくるところに、お土産の意味があるのではないか、と考えられます。

西国三十三ヵ所とか四国八十八ヵ所といった巡拝は仏教の信仰に基づきます。しかしこれも各地の産土神を巡拝し、その霊力を頂いて、心身堅固に過ごしたいという民間信仰が背後にありましょう。しかしそれはあまりにも自利にこだわり過ぎです。利他行も必要で、各土地の産土神の力を持ち帰り、お裾分けして、皆が元気になるように、日本人はお土産をたくさん買って帰って配るのです。〔「楽苑80号」(SHUMEI PRESS)熊倉功夫『時と共にうつろう日本文化』第十話より

産土神とお土産、このように考えたことはありませんでした。氏神様および産土神、そしてお土産を買って帰る意味、大切にしたい日本の文化だと思いませんか?

 

 

・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)

「楽苑80号」(SHUMEI PRESS)

今年も4月、京都の水火天満宮と出雲大神宮で「みろく涼香舞」を奉納予定。謡曲仕舞奉納家・一扇様

京都の神社やお寺などで、お能の曲を謡いながら舞う「みろく涼香舞」を奉納されている謡曲仕舞奉納家・一扇様。

昨年につづき、4月7日の水火天満宮(京都市)の櫻花祭と、4月18日の出雲大神宮(亀岡市)の鎮花祭(はなしずめのまつり)で奉納されます。

菅原道真が死後、生前自分を苦しめた藤原時平らに対し、復讐しようと雷火によって次々殺傷し、ついには紫宸殿(ししんでん)にまで落雷、その災禍が天皇にまで及びそうになったため急きょ神として祀ることになりましたが、水火天満宮は、天皇の勅命にて神号を賜り天満宮とし、はじめて道真公の神霊を勧請した「日本最初の天満宮」です。

また、旧暦3月(いまの暦では3月下旬から5月上旬ごろ)は、花が舞い散るのに合わせて災いも飛散すると言い伝えがあり、疫病や厄災の終息を祈る出雲大神宮の「鎮花祭」は平安時代の1025年からつづくといわれています。

両方の奉納とも前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きを使われる予定だそう。みろく涼香舞も日々進化していくとのことで、今年はどんな奉納になるか、楽しみです。(一扇様のブログ「和み文化の風の声」にて事前のご案内ないし報告があると思います)

前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き
前天冠・国産大麻(精麻)草木染め五色房付き

四国で、みろく涼香舞を奉納されることはありますか?とたずねたところ、一扇様いわく「四国でも奉納したいです」と。

ある神社が脳裏に思い浮かびました。2024年の一扇様のテーマは「突破」だそうです。

 

手打ち本坪鈴8分付き国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒の朱色版も完成

年末からご依頼いただいていた手打ち本坪鈴8分付き国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒の朱色版。

手打ち本坪鈴の製作が遅れ、2月半ばに完成いたしました。

手打ち本坪鈴付き国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒(朱色版)
手打ち本坪鈴8分付き国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒(朱色版)

昨年からご依頼が増えてきた手打ち本坪鈴付きのミニ鈴緒ミドル鈴緒ですが、ついに朱色版のミニ鈴緒もでき、2016年3月に登場した朱色版に新しさが加わりました。

何度もご紹介しているとおり、神社の拝殿に吊られた鈴、すなわち本坪鈴には機械成型(いわゆるプレス)のものと、錺金具師(職人)手打ちのものがあり、後者の方が「音がいい」です。

機械成型も”いい音”がしますが、比較すると地金(原材料)が厚く製作に手間をかけた手打ちの方に軍配が上がります。(機械成型の魅力はお求めやすさで、用途に応じて使い分けをされたらと思います)

私の感覚では、本坪鈴の音は機械成型のものは体に響く感じ、手打ちのものは心に響く感じがします。

先人は、神霊に呼びかける鈴の音色を「さやさや」と表現したようですが、これは手打ち本坪鈴のことを言ったのではないでしょうか。

手打ちのものと、機械成型のものの見た目の違いは、手打ちは表面に手打ちした跡(ツチ目の跡)があったり、上部に菊花紋があったりしますが、機械成型にはこれらはありません。