日常に根づいている神祀る日本人のこころ(家庭内に鎮座する神社、神棚)

皇祖・天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りし、日本国民の総氏神として崇敬される伊勢の神宮。

神宮では、年間に1500回に及ぶ恒例祭典が斎行されています。

日本の津々浦々に祀られる神社は、その土地の人々によってそれぞれ手厚く祀られてきました。

毎年、ここで祭りが行われ、豊作を祈願し、感謝してきました。長い間、稲の豊作が社会発展の基礎であったからです。

日本人と米との関係は、日本書紀では天孫降臨に際して天照大神(あまてらすおおみかみ)が仰せられた「三大神勅(しんちょく)」の1つ、「斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)の神勅」に象徴されています。「わたしが高天原で食している斎庭の稲穂をわが御子(みこ)に与えよう」との内容で、天照大神から皇孫に授けられた稲穂が日本人の米食の契機となったことが示されています。

民俗芸能の神楽、獅子舞なども祭りのなかで継承されてきました。神社は、その意味で日本人の祈りの原点です。

そして、神祀る日本人のこころは、日常に根付いています。

そのうちの1つが家庭内に鎮座する小さな神社といえる神棚です。

伊勢神宮のお札である神宮大麻を納めるための棚がその起源とされ、室町時代以降、庶民の間で室内に神棚を設けることが定着しました。

神棚には、神社をかたどった宮形を置き、正面中央に神鏡、左右に榊をかざる榊立て、神灯を照らす灯明を置いて前面上方にしめ縄を張ります。しめ縄は聖と俗をわける象徴で、一般に太い方が正面右にくるようにします。そして、宮形の内部にお札を祀ります。

会社の神棚の事例(写真は、牛蒡型しめ縄)
会社の神棚の事例(写真は、牛蒡型しめ縄)

 

 

・参考文献

「皇室」令和6年秋104号(公益財団法人 日本文化興隆財団)

「図解 神道としきたり事典」茂木貞純著(PHP研究所)

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2024-2025年)

12月を迎え、2024年もあとわずかになりました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型のしめ縄、各種和かざりをお求めの方はwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)

在庫のあるものはもちろん、年内お届けが可能です。

※今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設しておりましたが、どうしてもという方に向け現在ご予約を継続しております。

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきております〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いをしております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

 

大年神(おおとしのかみ)は、民間信仰から歳徳神(正月に家に迎えまつる神)と考えられています。

家のしめ縄を新しく掛け替えたり、年神様の依り代(神様の憑依物)としての門松を作ったり、穀物神である年神様に穀物の代表として鏡餅などを供えたりして、新年を迎えます。

年々、神様をお祀りすることの重要さが増しているように思います。

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈り申し上げます。

祝・14周年、さぬきいんべ年末感謝祭(本年も1年誠にありがとうございました)

毎年開催させていただいております年末感謝祭。

今年は14周年を祝い、15周年を予祝して、開催させていただきます。(2024年12月31日まで。2025年1月4日に、さぬきいんべは15周年を迎えます)

感謝をこめて、計1万円以上お求めの方に、しめ縄や鈴緒など、神社仏閣用の麻製品を調製している京都・山川製のオリジナル国産精麻アクセサリー《2トーン》をお1つプレゼントさせていただきます。これは、神道関連物の製作の余材が偶然できたそうで、それを生かすべく手仕事によって1つひとつ生まれた他にないものです。(年末のしめ縄ご予約の方には別の特別特典をお付けいたします)

京都・山川製の国産精麻アクセサリー《2トーン》(非売品)
京都・山川製の国産精麻アクセサリー《2トーン》(非売品)

1月に「麻農家になりたい」、四国の麻栽培を再生させたいと考えている方、3人で愛媛・伊予市で対談してから、話がすすみ、7月28日を皮切りに、そこでしか手に入らない自然栽培、自然農法の作物、そ
の加工品がならぶ「自然マルシェ」が同市の後援で毎月1回開催されるようになりました。

11月17日には同じく伊予市の後援で、日本「麻」文化フォーラムが開催されました。4人のゲストと、東京ほか四国4県の出店者が集まり、来場者も多数いらっしゃった由(結果として、残念ですが足を運べませんでした)。愛媛での麻栽培、四国の麻栽培再生(四国産の精麻、オガラ、麻の実など)へ歩みはじめたと思います。

夏から秋にかけて2年ぶりに大麻の麻縄活用コンテスト(第3回)を開催させていただきました。多数ご応募をいただき、どの応募作もよく考えられていると思いました。(今後、広いご意見をいただくために一般投票を採用したいと思っています)

今年も昨年につづき通常通り、地元「西条まつり」〔伊曽乃神社、嘉母神社、石岡神社、飯積神社の4つの神社の例祭(秋祭り)の総称〕が盛大におこなわれました。

一般の方や神社仏閣向けに国産の麻製品(藍染め、草木染め含む)がさらに普及しますように、四国の麻栽培が次々再生、後世にすばらしい麻文化が継承されますように祈念いたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

webページからだけでなく、お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。

なぜ、伝統的な神具(仏具)には取扱い説明書がついていないか?

さぬきいんべでは、しめ縄をはじめ神楽鈴、祓串、釵子等、神具に取扱説明書をつけております。

しめ縄の例でいえば、仕様、取り付け方やこだわりポイント等お伝えしたいことを記載しており、のちに気がついた点があれば改訂していっております。また、裏面には知っておくとタメになる豆知識を記載しております。

お客様に対してあるとわかりやすく便利だろうと作成しましたが、はじめての方でも取り付けられ、いいようです。

大根型しめ縄(はじめての方でも取り付けられます)
大根型しめ縄(はじめての方でも取り付けられます)

 

いままで購入した伝統的な神具(仏具)(個人的なものを含む)には取扱い説明書がついていませんでした。

なぜ、取扱い説明書がついていないのでしょうか?見ればわかるからでしょうか。

長くつかっていただきたいのであれば、取扱い上の注意点があればいいと思います。

 

さぬきいんべの麻製品は、職人が貴重な精麻を用いて心をかけてつくったものですから、大切につかっていただきたい、ここがこの神具のポイント、こだわりであるという思いをこめ、今後も取扱い説明書をつけさせていただきます。(例外があり、自由につかっていただきたいもの、たとえば、みろく叶結び飾り、しめ縄【神居 和かざり】、ミドル鈴緒などはつけておりません)

結婚式でご両親へ国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を記念の品に

以前、結婚式の引出物に国産大麻(精麻)・叶結びアクセサリーを、ご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を選んでいただいたことがありました。

その際につくっていただいたのが下記のリーフレット。

しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット
しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット

ご存じない方にもわかりやすいものになるよう見開きでそれぞれ説明を入れ、箱詰めした際に中へ入れさせていただきました。

式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を
式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を

日本の文化として大切に次の世代へとつなげていきたいとお客様も思われていてうれしかったです。

 

 

香川からお客様。さぬき豊浜ちょうさ祭の飾り幕に、国産大麻(精麻)のしめ縄を

香川からお客様がこられました。

地元、さぬき豊浜ちょうさ祭の飾り幕を飾られており、その上部に飾る国産大麻(精麻)のしめ縄をご検討されていました。

すでに稲わら製の長さ1.5尺(約45センチ)のしめ縄を飾られ、同じ長さのものを探されておりましたが、少し垂らす感じで飾られていましたので、長さ1.5尺では短くなると思い、大根型の太さ8分(約2.4センチ)×長さ2尺(約60センチ)をおすすめさせていただきました。

金糸の飾り幕に、国産大麻(精麻)のしめ縄〔大根型8分×2尺(紙垂付き)〕
金糸の飾り幕に、国産大麻(精麻)のしめ縄〔大根型8分×2尺(紙垂付き)〕

お客様は大根型、牛蒡型のちがいや、飾り幕ができるだけ隠れないよう、前垂れの長さ、紙垂の大きさを気にされ、紙垂もご自分でつくり取り付けることも考えられておりましたが、最終的に職人が紙垂をつけたものを選ばれ、帰られて取り付けたのが上の写真です。

「ありがとうございました。」と添えて写真を送ってくださいました。(お客様のご意向により上部のみ掲載)飾り幕は縫師によるいわゆる昇り龍(口を開いた阿龍)で、神聖さも増したように感じました。ご満足いただけてよかったです。

せっかくお越しいただきましたので、他の製品(在庫)もご覧になられ、お客様は詳しくないとおっしゃりながら、「なぜ、さぬきいんべなんですか?」、「金毘羅船々の歌の意味を教えてほしい」、「藍染めする意味は?」、「縁起のいい染めはどれですか?」などご質問いただき、さらに木造の築70年超の建築にも興味を示されていました。

今年は辰年でもあり、縁起がいいです。(その後、しめ縄のおかげで絶好調とのこと)

同じ麻製品でも作る方、扱う方の意識によって清浄さがちがうというご感想

国産大麻(精麻)・しめ縄のご注文とともに、メールをいただきました。

昨年末、新年の玄関のしめ縄の注文が遅くなってしまい
さぬきいんべ様のサイトを確認したところ在庫がない事を知り、お正月に間に合わせたくて、失礼ながら、別の麻を扱っているお店から
しめ縄を購入いたしました。

このお客様は毎年ではありませんが、何度かしめ縄やより紐をお求めいただいています。※年末はしめ縄のご注文が集中することから、確実にお正月前にお届けできるように毎年秋に早期ご予約を受け付けておりますのでよければご利用ください。

しかし、箱を開けた瞬間にさぬきいんべ様のお品とは氣の清浄さが全然違うのを感じて、少し待ってもちゃんと注文させていただけばよかったなと後悔していました。(申し訳ございません!)

同じ麻製品でも作る方、扱う方の意識によって
お品の清浄さが違うのだなと感じています。

私は同じ作り手がつくったものでも、依頼者によってぜんぜんちがうものになるという体験をしたことがあります。ですので、このお客様のおっしゃることもわかる気がします。

何より、さぬきいんべの品が清浄だと言っていただきとてもありがたいです。「餅は餅屋」と言いますが、日ごろより心身が清くなるよう取り組みも続けております。(神様が好きということもあると思います)

お客様は巫女体質で、巫女体質の方々にとって清浄さは肝ともおっしゃっていました。

いい品が引きつづきお届けできるよう励ませていただきます。

国産大麻(精麻)・草木染め叶結びアクセサリーを送付中(しめ縄早期ご予約特典)

ただいま、しめ縄早期ご予約特典の国産大麻(精麻)・草木染め叶結びアクセサリーを順次発送していっております。

年始めにご予約特典をお送りするようになって2年目。(年末、しめ縄といっしょにお送りした方が楽ですが、下記の理由から年始めに)

このアクセサリーは、しめ縄や鈴緒など神社仏閣用の麻製品を手がける創業120年以上、京都・山川の職人によって1つひとつ製作され、それぞれ藍染め、茜染め、ざくろ染めときなりの精麻を用いて3種類(3色)、形はリボン風にし縁起の良い装飾結び、叶結びを施しております。

国産大麻(精麻)草木染め叶結びアクセサリー(京都・山川製)非売品
国産大麻(精麻)草木染め叶結びアクセサリー(京都・山川製)非売品

1月は旧暦ではまだ年末。昨年は1月22日が旧正月でしたが、立春または旧正月どちらか遅い方までに最低届くように配慮しております。(2024年は立春は2月4日、旧正月は2月10日)

こちらに書いておりますように旧暦と日本の文化は密接に関わっており、麻とともに大切にしたい伝統です。

1年の区切りをつけて新たにスタート(仕切り直し)する。そんな思いもこめ、1つひとつお送りさせていただいております。

 

こちら、「旧暦新年2024」(合計10000円以上お求めの方に京都・山川製の下記のオリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント)も2月9日まで開催中です。

国産大麻(精麻)アクセサリー(京都・山川製)非売品
国産大麻(精麻)アクセサリー(京都・山川製)非売品

ある神道関連物の製作の余材がたまたまでき、それを生かすべく1つひとつ手仕事により生まれました。きなりと濃紺のツートンが特徴です。

身につけたりバッグにつけたり、神具として活用したりいただければと思います。

身内に不幸があったときの神棚(お神札、しめ縄)はどうすればよい?

今年もあと2週間を切りました。

先月の話ですが毎年この時期に、国産大麻(精麻)・しめ縄をお求めになっているお客様からこんな質問をいただきました。

今年の4月に実父が亡くなり喪中期間中になります。
やはりお正月飾りとして変えるのは控えようと思いますが、喪中明けの5月に交換して飾るのは良いでしょうか?

以下のように回答させていただきました。

喪中明けにお神札を交換する方もいらっしゃいますので大丈夫だと思います。お神札は喪中明けに受けるのが一般的のようです。(毎年新たなお神札に交換するのが本義のため)

そういうことですので、いま注文して喪中明けに交換か、喪中明けに注文して交換かということになるでしょうか。
○○様はどちらの方が心が軽くなります?それがお答えと思います。

この結果、神棚のしめ縄は喪中明けに改めて注文させていただくことにします、ということになりました。

 

ちなみに、お客様はどうしようか思いネット検索していたら私から今年のしめ縄はどうされますか?とメールが入りタイミングにびっくりしたそうです。

お問合せ誠にありがとうございます。

ご参考になりましたら幸いです。

 

 

極上国産大麻(精麻)が阿波国一宮・大麻比古神社でご祈祷を受ける

阿波国一宮・大麻比古神社は徳島県鳴門市大麻町に鎮座する古社です。

12月8日、徳島在住のお客様により極上国産大麻(精麻)が同社社殿でご祈祷を受けられた由。

極上国産精麻は、さぬきいんべ取扱いのより紐、より縄大根型および牛蒡型しめ縄しめ縄【神居 和かざり】(草木染め版)神楽鈴の草木染め五色緒などの素材として用いられており、お客様いわく、「色艶ともに大変美しく、繊維が繊細で非常に良い精麻」とのこと。

大麻比古神社へはさぬきいんべ創業以前から幾度となく足を運び、背部の大麻山(標高538メートル)へ登ったこともあり、たいへん思い入れがある神社です。

大麻比古神社境内の大楠(樹齢約1000年余り)
大麻比古神社境内の大楠(樹齢約1000年余り)

2017年の同社への神麻しめ縄奉納の関係で昇殿参拝も2度(奉納されるしめ縄用の神麻のご祈祷と、奉納時)させていただきました。

ご祭神の大麻比古大神(おおあさひこのおおかみ)は天太玉命(あめのふとだまのみこと)と同一とされ、阿波国(徳島県)を拓いた忌部(いんべ)氏の祖です。

このたびのことは、サヌキ、アワのつながりを感じ、とても不思議な感じがします。どうしてか、それが今なんです。大麻取締法改正案が成立(12月6日)してすぐです。(何の打合せもしていません)

今後のこの精麻の行く手が楽しみとしか言いようがないです。

 

 

・参考文献

「週間 日本の神社No.67忌部神社・大麻比古神社」(デアゴスティーニ・ジャパン)

「日本の建国と阿波忌部」林博章著