極上国産大麻(精麻)を用いた手仕事の品が忌部の里・徳島から届いて

先週、極上国産大麻(精麻)を用いた手仕事の品が忌部の里・徳島から届きました。

極上国産精麻はこちらでご紹介した阿波国一宮・大麻比古神社でご祈祷されたものです。手仕事の品は阿波しじら織りの巾着袋に入っておりました。

極上国産精麻の手仕事の品(阿波しじら織りの巾着袋入り)
阿波しじら織りの巾着袋に入った手仕事の品【2024年公開予定】

先行して知り合いの埼玉・平松天神社の大谷由紀宮司(巫女)にこの手仕事の品を見ていただいたところ、以下のワードが思い浮かんだとのこと。

・安定
・グラウディング
・循環
・親和性
・ガイア
・シフトアップ螺旋
・豊潤
・トキの環の連なり
「勾玉がぐるぐる回って、その残像で円(縁)になる」みたいな感じもしたそうです。

手仕事の品(巾着袋の中に入っているもの)は2024年公開予定です。

 

国産大麻(精麻)の神仏具と、観阿弥とともに能楽を大成した世阿弥の名言「秘すれば花なり」

さぬきいんべが、おお麻(ヘンプ)専門神具店と称するようになり2年半が過ぎようとしています。

職人が製作する国産大麻(精麻)の神仏具と、父の観阿弥とともに能楽を大成した世阿弥の名言「秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず」に共通点があるように思い、ご紹介させていただきます。

秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず「風姿花伝」

秘密にすることといえば、芸道には秘伝というものがあります。師匠から受ける特別な伝授ですが、中には口外しませんと誓いを立てなければ教えてもらえぬこともありました。ところが秘伝の中身というと、意外に単純なことで、当たり前のことのように思えるケースも少なくありません。ですから世阿弥に言わせますと、秘伝というのは秘密にしているからこそ皆が知りたいと思う花(珍しさ)があるので、公開してしまったら花ではなくなってしまうと言います。しかし、秘伝を受ける側に力量があれば、当たり前と思えることの中に、本当の秘伝があることに気づきます。

千利休がある人から茶の湯の秘伝を教えてくださいと頼まれました。利休は、茶の秘伝は夏は涼しく冬は暖かく、炭は湯の沸くように、茶はおいしくたつようにと言いました。しかしそれを聞いた人はそんな当たり前のことを、と憤慨しました。すると利休は、それがおできになるのなら、私はあなたの弟子になりましょう、と言いました。秘伝と言われても、当たり前のこととしか受け取れないのは、その人が当たり前のことの大切さを分かっていないからです。そういう人が多いものですから世阿弥は秘すことの大切さを強調したのではないでしょうか。〔「楽苑87号」熊倉功夫、日本文化をつくった人々第三話世阿弥(SHUMEI PRESS)〕

職人が製作する国産大麻(精麻)の神仏具は、縄が基本です(例:しめ縄、鈴緒)。麻縄自体がつくり方をふくめ秘伝ではないでしょうか?

日ごろ職人からその製品についてさまざまなことをうかがいますが、軽々しく口外できないことが多いように感じます。

これと同様に、神道は言挙げしないと言われます。言挙げしないとは言葉にして言い立てしないということ。「秘すれば花なり」と似ています。たとえば、所作の「型」のなかに秘伝があるように思います。「型」のなかにすべてが織り込まれているということです。

当たり前のようでいて当たり前でない。ずっと携わってきて、一見地味かもしれないそこが日本文化のキモなのかなと思うのです。

大麻(あさ)だけでなく、日本にある様々なものの本来の良さが、本質から大切にされていくといいなぁと思います。

 

極上国産大麻(精麻)が阿波国一宮・大麻比古神社でご祈祷を受ける

阿波国一宮・大麻比古神社は徳島県鳴門市大麻町に鎮座する古社です。

12月8日、徳島在住のお客様により極上国産大麻(精麻)が同社社殿でご祈祷を受けられた由。

極上国産精麻は、さぬきいんべ取扱いのより紐、より縄大根型および牛蒡型しめ縄しめ縄【神居 和かざり】(草木染め版)神楽鈴の草木染め五色緒などの素材として用いられており、お客様いわく、「色艶ともに大変美しく、繊維が繊細で非常に良い精麻」とのこと。

大麻比古神社へはさぬきいんべ創業以前から幾度となく足を運び、背部の大麻山(標高538メートル)へ登ったこともあり、たいへん思い入れがある神社です。

大麻比古神社境内の大楠(樹齢約1000年余り)
大麻比古神社境内の大楠(樹齢約1000年余り)

2017年の同社への神麻しめ縄奉納の関係で昇殿参拝も2度(奉納されるしめ縄用の神麻のご祈祷と、奉納時)させていただきました。

ご祭神の大麻比古大神(おおあさひこのおおかみ)は天太玉命(あめのふとだまのみこと)と同一とされ、阿波国(徳島県)を拓いた忌部(いんべ)氏の祖です。

このたびのことは、サヌキ、アワのつながりを感じ、とても不思議な感じがします。どうしてか、それが今なんです。大麻取締法改正案が成立(12月6日)してすぐです。(何の打合せもしていません)

今後のこの精麻の行く手が楽しみとしか言いようがないです。

 

 

・参考文献

「週間 日本の神社No.67忌部神社・大麻比古神社」(デアゴスティーニ・ジャパン)

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

美しい国産大麻(精麻)のしめ縄で清々しい2024年を迎えませんか

取扱い中の神社仏閣用麻製品を調製する創業120年超の京都・山川製のしめ縄(きなり)をご紹介させていただきます。

まず、国産精麻の大根型しめ縄。大根型は中央部が太くなっております。紙垂付き、紙垂なしがお選びいただけ、下記の牛蒡型とともに神棚はじめ荒神様、玄関などに飾る方が多いです。

国産精麻・しめ縄(大根型)
国産精麻・しめ縄(大根型)

職人が手仕事により製作する美しいしめ縄は「とても立派です。お値段以上の大変素晴らしいしめ縄でした。」とお声をいただくなどたいへん好評で、毎年お求めになる方も徐々に増えていっております。

極上国産精麻に素材をバージョンアップ、サイズを太さ6分(約1.8センチ)×長さ1.5尺(約45センチ)、太さ8分(約2.4センチ)×長さ2尺(約60センチ)、太さ1寸(約3センチ)×長さ2.5尺(約75センチ)の3種類を主にそれ以外の寸法は受注生産とさせていただいております。

そして、しめ縄の一方が細くなっている牛蒡型

国産精麻・しめ縄(牛蒡型)
国産精麻・しめ縄(牛蒡型)

こちらも紙垂付き、紙垂なしをお選びいただけます。(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)

 

国産精麻・しめ縄(牛蒡型)紙垂付き
国産精麻・しめ縄(牛蒡型)紙垂付き

しめ縄は1つひとつ縄目がちがいますが、職人がバランスをみて紙垂を取り付けさせていただいております。

牛蒡型の紙垂付きのしめ縄についてお客様いわく、

つやが有りとても美しいです。
国産の麻で丁寧に作られているのが一目で判ります。
職人さんの正直な仕事ぶりが窺えるしめ縄です。
神事により日本文化が伝承されている事を実感しました。
伝統を守る麻栽培農家さんはじめ、職人さん、さぬきいんべさんに感謝です。

 

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】は、現代風にした輪飾りで、付属の麻ヒモで吊り下げることができ、飾る場所を選びません。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

 

【神居 和かざり】の紙垂付き(上部についたAタイプ、下部についたBタイプ)も後に加わりました。こちらも人気があります。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きAタイプ)

 

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)

※しめ縄【神居 和かざり】をさらに現代風にし、前垂れをなくした朱色版、ならびに藍染め版、茜染め版、ざくろ染め版についてはこちらをご覧ください。

 

どのしめ縄をお選びになりますか?

美しい国産精麻のしめ縄で清々しい新年を迎えましょう。

 

今年も、年末にしめ縄をお届けしたお客様の声が届くようになりました。

昨年に続き、二度目の購入をさせていただきました。
神棚に飾らせて頂いております。
日々平穏に暮らせていますので、神様も気に入って頂けているのかなと思いながら神棚に手を合わせています。
この度はありがとうございました。

 

早速飾らせてもらいました。さすが麻のしめ縄はいいですね。家の神棚もらしくなりました。有り難うございました。

 

箱を開けて、真新しいツヤツヤキラキラの精麻(しめ縄)に、来年はどんな年になるのだろうとワクワクしています!

 

手元に届きました。しっかりと梱包されており
とても気持ち良く受け取りさせて頂きました。
お手紙も丁寧に頂戴し誠にありがとうございました。
年末27日頃に神棚を綺麗に整えてから注連縄を取替させていただきます。

 

申し遅れましたが無事に届きました。また来年もお願いします。

 

しめ縄は麻で作られたものが良いときき、大掃除を終え、飾らせていただきました。麻そのものの美しさに加え、職人の方の手仕事による美しい形に心が洗われます。

 

たしかにお品を頂戴いたしました。
来年は注連縄の無いお正月になるのか・・・とあきらめておりましたが、
おかげさまで気持ちよく、清々しく、新しい年のスタートを切ることが出来ます。

草木染め「三色」の国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】ができるまで

神社の鈴緒やお寺の鰐口紐、しめ縄など神社仏閣用の麻製品を調製する京都・山川とのご縁から2015年3月にできた国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】。(日本初の国産精麻でできた輪飾り。さぬきいんべ調べ)

伝統的な大根型(中央部が太くなった形状)のしめ縄をベースに生まれた現代風の輪飾りです。「神居 和かざり」の名はお客様より公募、命名いただきました。「神様が宿る輪飾り」の意味が込められています。(【神居 和かざり】は付属の麻ヒモで手軽に吊り下げることができ、飾る場所を選びません)

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

これをさらに現代風にとの思いで生まれたのが朱色版で、精麻の前垂れなしにした形状です。朱色は神社、巫女の緋袴をイメージして採用しました。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(朱色版)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】朱色版

 

同じ時期に京都・祇園祭の山鉾に藍染めの精麻がつかわれていることを知り、また神社仏閣用の麻製品の染色は99%が化学染料と聞いたため神具の染色はなんとか自然由来、草木染めと思いまして、その後2016年秋にしめ縄【神居 和かざり】の藍染め版が完成。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(藍染め版)
国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】藍染め版

それから少し時間が空きましたが、2020年にまず精麻の陰陽五行の五色(きなりを含む)をと茜染め(赤色)、ざくろ染め(黄色)、本藍+ざくろ染め(緑色)、本藍+茜染め(紫色)の精麻が準備できるようになったため、五色といえばと、化学染料での染色だった神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付きの草木染め版が誕生。翌年に茜染め版、翌々年にざくろ染め版の【神居 和かざり】が完成にいたりました。

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(茜染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】茜染め版

 

国産精麻・しめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め版)
同・しめ縄【神居 和かざり】ざくろ染め版

 

ところで先日、「本藍+ざくろ染め(緑色)のしめ縄があったらいいと思います」とお客様が言ってこられました。

草木染め「五色」〔藍染め(紺色)、茜染め(赤色)、ざくろ染め(黄色)、本藍+ざくろ染め(緑色)、本藍+茜染め(紫色)〕の【神居 和かざり】はずっと頭にあったため、即座に【神居 和かざり】の本藍+ざくろ染め(緑色)版が思い浮かびました。そして、本藍+茜染め(紫色)版も。

梅、桜、藤、桔梗、菊、紅葉。日本人は四季それぞれに移り変わる山野の植物の姿を鑑賞して楽しみ、詩や歌に詠んでその心を表わすとともに、自らの衣裳にもこうした美しい色彩を染めて楽しんできた。これが日本の伝統色である。花や樹の色を美しく染め上げるため、植物の花、葉、樹、根などのどこかに潜んでいる色素を採り出して染めてきたのである。』(「自然の色を染める」吉岡幸雄・福田伝士監修(紫紅社)はじめに~より)

日本人は古くから「万霊(ばんれい)は万有(ばんゆう)に憑依する」といって、世の中のあらゆるものに「神」が宿っていると考えてきた民族です。

 

どの色、染めがお好みです?

国産大麻(精麻)のしめ縄【神居 和かざり】で最高の新年を迎えましょう。

 

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2023-2024年)

2023年も残り50日を切りました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型のしめ縄、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方はできる限り早い日にお問合せ、ご注文いただければ年内お届けが可能です。(ただし、やむをえない理由によりご希望に添えない場合もございます)

※今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設しておりましたが、現在ご予約受付は終了しております。

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきております〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

 

大年神(おおとしのかみ)は、民間信仰から歳徳神(正月に家に迎えまつる神)と考えられています。

家のしめ縄を新しく掛け替えたり、年神様の依り代(神様の憑依物)としての門松を作ったり、穀物神である年神様に穀物の代表として鏡餅などを供えたりして、新年を迎えます。

・大みそかの来客

ある地方には、「大年(大みそか)の客」という昔話が伝えられています。

昔々あるところに、とても貧しい家がありました。大みそかの夜、その家にたいへんみすぼらしい格好をしたおじいさんが訪ねてきて、一夜の宿を願い出ました。

すると貧しい家の人は、土間にむしろ(ゴザのような敷物)を敷いて、客人をやさしくあたたかく迎え入れ休ませました。翌朝目覚めると、おじいさんの姿は見えず、代わりにむしろの上にはたくさんのお金が置いてありました。

その話は村人に伝わり、神界から年神様が来訪して裕福になったという信仰が広がりました。それ以来、村人たちは毎年、大年神をお迎えするようになったというものです。

毎年お正月を迎えると、ときを司る大年神が来訪することによって人々の命もよみがえり、新たなエネルギーに満ちあふれ清々しく新年をスタートできるのです。『図解 身近にあふれる「神社と神様」が3時間でわかる本』後藤泰弘著(明日香出版社)PP59~60

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈り申し上げます。

進化をつづける国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒。手打ち本坪鈴8分&1寸仕様も

4月に完成した手打ち本坪鈴付き国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒

このとき手打ち本坪鈴は標準の8分径でした。

このたび、1寸径の手打ち本坪鈴付きのミニ鈴緒が完成いたしました。

国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒〔手打ち本坪鈴1寸(右)と8分〕
国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒〔手打ち本坪鈴1寸(右)と8分〕

お客様が「音で選んだ」という1寸径の手打ち本坪鈴付きミニ鈴緒ははじめてです。音がいい手打ち本坪鈴ですが、比較すると1寸径は深みのある感じ、8分径は軽やかな感じの音がします。

2015年1月から取扱いはじめたミニ鈴緒は当初、汎用の機械成型(プレス)の本坪鈴8分径がついておりました。(機械成型のものも音はいいと思いますが、文章で表現すると、機械成型は体に響く感じ、手打ちのものはハートに響く感じが私はします)

「精麻を身近に感じていただきたい」のコンセプトでつくられたミニ鈴緒はアクセサリーの要素も備えております。手打ち本坪鈴付きは、れっきとした神具です。

「以前、その日の最後の帰宅時に玄関で鈴を鳴らすのが良い、と読んだことがありそのための鈴を探していたら御社のホームページに出会いました。」とご注文をいただいたお客様からこんなご感想をいただきました。

とても素敵な音色です。この時期なのでお正月まで待つつもりでしたが、ワクワクしすぎて待ちきれないので来週の誕生日に使い始めとすることにしました。
本当にいい音色ですね。心が落ち着きます。ずっと揺らして聞いていたいくらいです。

 

機械成型、手打ちの本坪鈴付きミニ鈴緒もどちらもすばらしい製品です。このように少しずつ進化をつづけているのは基本がしっかりしているからではないでしょうか。

他に、京都・山川オリジナルの五色のミニ鈴緒、きなりと藍染めの2色使いなどもできます。ご自分に合ったものをお選びいただきたいと思います。

命が大事か、経済が優先か。命を大事にする文化の中心にあるのは

こちらで書いたように、私は伯家神道・十種神宝御法の修行座を受け、学ぶうちに日本の文化はすばらしいと思うようになった1人です。

一番感嘆したのが、目の前のものすべてが命ということです。稲は稲が作る。トマトを作るのはトマトなんです。ものを大切にする、もったいない精神。礼をするということ。

そして、すべてつながっている。すべて縁であること。和を大切にする。

さらに、古神道で最重要視されている祓いといえば、おお麻(ヘンプ)だと思い、それを伝えようと今日のさぬきいんべがあります。

 

ここで、山形県のレストラン「アルケッチャーノ」のシェフ、奥田政行さんの著書「地方再生のレシピ」の中で、日本人にはない視点で日本の魅力を世界に発信してくださっているマンリオ・カデロさん(駐日外交団長、サンマリノ共和国特命全権大使)と奥田さんの対談を抜粋してご紹介させていただきます。

~日本人は世界で一番自然に近い民族~

カデロ大使 『日本は紀元前660年の神武天皇の即位によって創建されたのが始まりです。古事記や日本書紀をひも解くとちゃんと書いてある。神話というのは国にとってとても大切です。ギリシャもギリシャ神話があるからヨーロッパで歴史を重んじられているでしょう。日本も神話があるから世界から尊ばれるのです。
日本という国は2675年もの間ずっと天皇制という同じシステムを貫いています。こんな長きにわたって続いている国はほかにありません。世界の歴史を大きな視野で眺めると、日本は世界最古の君主国と言えるのです。最初から同じシステムを貫いている日本とサンマリノは似ている国だなと私は思っています。』

奥田 『なるほど。そんなふうに日本が見られているとは知りませんでした。』

カデロ大使 『もう1つ、日本が世界から尊ばれているのは神道が国家精神の背景にあるということです。日本には「八百万の神」という言葉がありますね。山や川にも神さまが宿るという考え方はとても神聖で神秘的です。日本人は世界で一番自然に近い民族だと私は思います。
食べ物に関してもそうですね。「もったいない」「いただきます」の心は、食べ物の命に対する敬いの気持ちです。食堂などで見ていても、日本人の多くは1人で食事をするときでもいただきますと言います。中には胸の前で両手を合わせる人もいます。そして食べ終わると「ごちそうさま」と言う。
日本以外の民族ではそういうことはありません。店員に「サンキュー、グラッチェ」を言う人はいますが、敬虔なクリスチャンでなければ黙って食事を始めて黙って終えていきます。
日本人にとって当たり前過ぎて気にしたことはないでしょうけれど、私は日本にやって来た時になんて素晴らしい習慣なのだろうと思いました。日本人は礼儀正しく、環境に優しく、平和的な民族なのです。』

奥田 『確かに日本人の中で日常の生活で神道という言葉そのものを意識している人は多くないでしょうね。でも田舎のお祭りはどこも、五穀豊穣を山の神さまに感謝したり大地に感謝したりするところから始まっているのがほとんどです。そうした意味をもう一度考えてみることは意義深いかもしれません。そういうことをきっかけに、サンマリノのように住民の1人1人が地域の自治を支えるという意識を持てたら理想的ですね。地方の誇りはもしかすると、そうした自然の恵みへの感謝というところから回復できるのかもしれない。』(『地方再生のレシピ』奥田政行著(共同通信社)P.160~161より抜粋、一部編集)

 

カデロ大使は、今後の日本についてもっと国際的になるべきと提言されています。これは外国のまねをするという意味でなく、日本のものを(ラベルに英語も表記など)外国人にわかるようにするという意味だそうです。

そうすれば売上げも上がるし、日本の文化をより広めることにもつながると。

もっと国際的にとは、つまり「世界人」になるということなのではないかと思います。

祝・13周年 さぬきいんべ年末感謝祭(本年も誠にありがとうございました)

2017年から毎年開催させていただいております年末感謝祭。

今回は13周年を祝い、14周年を予祝して、開催させていただきます。(2023年12月31日まで。2024年1月4日に、さぬきいんべは14周年を迎えます)

本年は趣向を変え、しめ縄や鈴緒など、神社仏閣用の麻製品を調製している京都・山川製のオリジナル国産精麻アクセサリー《2トーン》を計10000円以上お求めの方にお1つプレゼントさせていただきます。これは、神道関連物の製作の余材が偶然できたそうで、それを生かすべく手仕事によって1つひとつ生まれました。他にありません。シンプルなつくり。そして職人の遊び心がちょびっと感じられませんか?(年末のしめ縄ご予約の方は別の特別特典をお付けいたします。こちらは11月15日ご予約注文分まで)

京都・山川製の国産精麻アクセサリー《2トーン》(非売品)
京都・山川製の国産精麻アクセサリー《2トーン》(非売品)

本年2023年の秋の臨時国会、11月14日の衆院本会議で大麻取締法の改正案が与党などの賛成多数により可決され、衆院を通過しました。

一般の方や神社仏閣向けに国産の麻製品(藍染め、草木染め含む)がさらに普及、後世にすばらしい麻文化が継承されますように祈念いたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

webページからだけでなく、お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。

四国の麻栽培再生を願うキャンペーンpart3を開始いたしました

2023年10月23日(旧暦9月9日、重陽の節句)より四国の麻栽培再生を願うキャンペーンpart3を開始いたしました。(2020年8月24日からはじめた第1弾、2022年10月27日からの第2弾につづく第3弾です)

合計10000円以上お求めの方に、京都・山川による下記のオリジナル国産精麻アクセサリーをお1つプレゼントさせていただきます。

国産大麻(精麻)アクセサリー(京都・山川製)非売品
国産大麻(精麻)アクセサリー(京都・山川製)非売品

神社仏閣用の麻製品を調製する創業120年以上、京都・山川さんがまた新しいオリジナル精麻アクセサリーをつくってくださいました。ある神道関連物の製作の余材がたまたまできたそうで、それを生かすべく1つひとつ手仕事により生まれました。きなりと濃紺のツートンが特徴です。(山川さんいわく、神具で色分けするものはほとんどないとのこと)

身につけたりバッグにつけたり、神具として使用したりいただければと存じます。

 

毎年8月14日夜におこなわれる愛媛県八幡浜市の五反田柱まつり(県指定無形民俗文化財)は、たいまつに麻幹(おがら)が使われます。そのために2007年頃まで隣の大洲市で麻が栽培されていました。これが徳島・三木家をのぞく四国最後の麻栽培だった、、このことを2009年に知り、なんとかしようと思い動きはじめ10年以上になります。〔践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい※1)に麁服(あらたえ)を代々調進する阿波忌部直系・三木家の麻栽培は2019年の令和の大嘗祭に向けて一時的なもので現在は栽培されておりません〕

神社のしめ縄や鈴緒など古くから神事に使われてきた繊維「精麻」ですが、その材料となる大麻草を育てる農家は激減し技術の継承が危ぶまれている中、9月には三重の麻農家がNHKの番組「サラメシ」で紹介されました。

徳島県の(一社)阿波忌部麁服保存会(代表理事 木村雅彦氏)は、織殿の再興や麻植と麻文化の復興を事業として盛り込んでいるそうです。現在、徳島県知事の後藤田正純氏は阿波忌部の末裔でもあります。

なお、2022年4月より厚生労働省は大麻取締法の改正に向けた具体的な議論を行っておりましたが、同法の改正案が2023年の秋の臨時国会で可決・成立、12月13日付の官報にて公布され、神事など伝統的な利用の他、大麻成分の医薬品への活用などを目指す方向で2025年に施行予定です。

そんな中、2024年1月にこちらの記事のごとく、四国の麻栽培再生に向けて3人で対談いたしました。その後、さらに情報が次々寄せられております。それぞれ必要なときに発表してまいります。

これを機に四国の麻栽培を再生させたいと存じます。

よろしくお願い申し上げます。

(※1)践祚大嘗祭=天皇即位に際し、天皇がはじめて新穀を食(め)され、皇祖および天神地祇に供し奉る即位後1回限りの儀式。

 

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「美馬文化 いななき第14号」(美馬市文化協会会報)

厚生労働省(大麻規制検討小委員会

農業経営者2024年1月号(農業技術通信社)、【時事解説】75年振りに改正案が可決!大麻取締法はどう変わった?(赤星栄志)