四国の麻の真の夜明け。四国霊場第22番札所・平等寺における初会式で目にしたもの

第2回大麻の麻縄活用コンテストの締め切り日(7/31)が過ぎて先日、2020(令和2)年に四国霊場第22番札所・平等寺の初会式中、本堂でおこなわれた晋山式(新住職就任法会)で目にした国産精麻でできた修多羅(しゅたら)をどういうわけか思い出しました。

麻縄職人と組紐職人が製作したそれはそれは立派なもので、新住職(第26世)が晋山記念に左肩、袈裟の上にかけられ法会にのぞんだ由。

 
 
 
 
 
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この初会式にお誘いいただいた麻縄職人の京都・山川5代目、山川正彦さんにこの修多羅の他、新調あるいは奉納された麻製品をご紹介、ご案内いただきました。

本堂の鰐口紐2本、そして鐘楼の鐘突き紐も。

 
 
 
 
 
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この日に至るまでに平等寺では、2016年に山門に麻のしめ縄がかけられ、その翌年にしめ縄の前垂れが草木染めで(きなりを含む)五色になったのです。

2019(令和元)年の麁服調進は、麻栽培から抜麻式・初蒸式、初紡式、織り初め式等がおこなわれ、長い間、麻栽培がおこなわれていなかった四国の麻の真の夜明けだったと思いますが、この平等寺の取り組みによりさらに一歩進んだと思います。(この20年ぐらいの間、ヘンプカープロジェクト、各種講演会、麻製品の開発などそれまで麻に関わったさまざまな方々のお働きを思います)

平等寺は814(弘仁5)年、弘法大師・空海が41歳のときに開基したお寺で、大師の御作と伝えられる薬師如来がご本尊です。また、境内には大師が掘ったとされる井戸、「弘法の霊水」があります。

これら多数の麻製品がつくられたことも弘法大師・空海のお働きと思わずにいられません。

そして四国は始国(しこく)ですから、それが確実に日本全国へ、周囲へ波及していくと思っております。

 

 

・参考文献

「令和の大嘗祭 麁服」特定非営利活動法人あらたえ・阿波忌部麁服調進協議会発行

平等寺本尊初会式(令和2年1月19日)チラシ

精麻における草木染めと化学染料染め、いずれ草木染め精麻を主体へ

草木染めとは植物染料で染める方法、化学染料染めは石油由来の合成染料で染める方法です。

志村ふくみさんの「色を奏でる」(ちくま文庫)の一節「色をいただく」のなかにこんなことが書いてあります。

ある人が、こういう色を染めたいと思って、この草木とこの草木をかけ合わせてみたが、その色にはならなかった、本のとおりにしたのに、という。

私は順序が逆だと思う。草木がすでに抱いている色を私たちはいただくのであるから。どんな色が出るか、それは草木まかせである。ただ、私たちは草木のもっている色をできるだけ損なわずにこちら側に宿すのである。

草木染めは、化学染料とちがい、光の反射がやわらかいため色が目にやさしいです。また、色の深み、素朴さ、渋さ、質感があります。バイブレーションがそれぞれの染めによりちがうと思います。

一方、化学染料染めの場合は、色と色を交ぜ合わせることによって新しい自分の色をつくります。単一の色では色に底がありません。また、化学染料は脱色ができますが、植物染料は脱色することができません。自然が主か、人間が主かのちがいだと思われます。

 

何度もお伝えしていますが現在、神社仏閣用の麻製品の染色は99%が化学染料です。

なぜなら、安価に早く染めることができるからです。さぬきいんべの製品の化学染料染めは麻縄職人が、草木染めは染め職人がおこなっております。

化学染料染めの五色緒。
化学染料染めの五色緒。

 

しかし、神社仏閣用に化学染料染めは主体なのはどうかと(それまで草木染めのヘンプ衣料を扱っていたこともあり)違和感を覚え、2015年から徐々に藍染めからはじまって草木染めした精麻の普及に取り組んでおります。

先の記事でご紹介したように、先人が藍染めの薬効に着目したと思われる京都・祇園祭での精麻使用の事例を最初に知ったことで俄然やっていこうと思いました。

2017年には四国霊場22番札所・平等寺の山門に草木染め5色(緑・黄・赤・きなり・紫色)の前垂れのついた国産精麻のしめ縄がかけられました。

このことを知ってなんとかと、さらに精麻の草木染めをと思い取り組み、2020年にようやく、国産精麻・五色緒付きの神楽鈴のネーミング募集を実施、公募で選ばれたお客様が賞品の神楽鈴の五色緒を化学染料か草木染めかで、草木染めを選ばれたことで、国産精麻・草木染め五色緒付きのいわゆる神楽鈴【玉翠】が誕生しました。

草木染めの五色緒。(2020年以降)
草木染めの五色緒。(2020年以降)

もともと神社仏閣用の麻製品に草木染めの精麻をと思っておりましたので、幸先よく瓊奈川神社(翡翠の巫女)様へ神楽鈴【玉翠】が同年6月に奉納されたことはとても喜ばしいことでした。

 

写真ではなく、実物を見て確認したいというお客様へ、極上国産精麻(野州麻)の化学染料染めのものと、草木染め5色のサンプルもございます。五色緒のように長さ5尺(約150センチ)に麻縄職人が加工したものです。ちがいを見比べてみたい方はお気軽にお問合せください。きていただいてもいいですし、宅配便で貸し出しもさせていただきます(送料のみご負担ください)。

高さ約60センチの国産精麻の大麻(おおぬさ)が完成、神社様へ納品

夏越の祓は済まされたでしょうか?

4年前から取り扱っております国産精麻の祓串(大麻)【たまきよら】は、標準の高さが約75センチです。(高さ約30センチのものもございます)

外祭用に使いたい、高さ約60~65センチでできないかと神社様よりお問合せ。

また、製作にあたり高さだけを低くするのか、置き台(筒)の寸法などを高さに合わせて縮小するか、神社様に確認させていただき、後者の方でご依頼いただきました。

高さ約60センチの白木の棒と置き台は木曽桧(樹齢150年以上)の柾目材を京都の木工職人が加工、そしてそれに極上の国産精麻を京都の麻縄職人が取り付けた祓串(大麻、おおぬさ)がここに完成いたしました。すべて精麻の祓串です。また、木目の細かさ、美しさ、香りなどにも目を向けていただければ幸いです。

すべて極上国産精麻の大麻(おおぬさ)の先端
すべて極上国産精麻の大麻(おおぬさ)の先端

先日、納品させていただきましたが、この神社様は戸越八幡神社様で、別の神社の女性宮司がご縁を取り次いでくださいました。神事にお使いいただき、多くの方が幸せになりますように。

この精麻の部分を製作した麻縄職人は、神社仏閣用の麻製品を調製する明治19年創業の京都・山川ですが、現在5代目の山川正彦さんは今年できた会社パンフレットの中で次のように申しております。「このような重要な神仏具を製造する仕事を担えておりますことを、私たちは大変光栄に思うとともに、責任も感じております。」

1年前、さぬきいんべは、おお麻(ヘンプ)専門神具店へと舵を切りました。今回のようなご紹介がとてもありがたいです。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き【玉翠】に合う鈴掛け台は?

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き【玉翠】(草木染め版)を先にお求めいただいたお客様から専用の置き台(鈴掛け台)の取扱いはありませんか?とお問合せいただきました。

日々神事でお使いになっているご様子で、専用の台が必要と思われた由。

下記の写真の朱塗り仕上げのものと他店で取扱いの白木のものをご案内させていただきました。朱塗りは神楽鈴の持ち手と同じです。

朱塗り仕上げの鈴掛け台
朱塗り仕上げの鈴掛け台

お客様はご検討の結果、上のものをお選びになりました。

京都の木工職人による作で、飽きの来なさそうなシンプルな形。丸みを帯び洗練されていると思います。価格はそれなりにしますが、鉾先鈴、また地金が厚く機械打ち製よりも重い手打ちの神楽鈴も掛けて置くことができ、朱塗りも美しく何より長くお使いいただけるものです。

現在、お取り寄せにはなりますが、日数でいいますと10~15日ぐらい、早めにご用意できると思います。よければご検討ください。

お見積などの際、国産精麻の鈴緒としめ縄の採寸、寸法のはかり方

神社の拝殿に吊されている鈴緒のお見積などの際、以下の寸法が必要になります。

鈴緒の採寸
鈴緒の採寸

1.縄の全長を測る。

2.吊り元から地面までを測る。

通常、鈴緒は年月が経つにつれ少しずつ自重で伸びますので、房下から地面までの間隔が60センチ程度を目安に全長を決定していだだきます。(縄を振る際に、桐枠の上部が参拝者の胸あたりに位置する高さが理想的です)下にお賽銭箱等がある場合、当たらないように考慮し寸法をご検討ください。

吊り元から地面までの寸法より60センチ引いた寸法が鈴緒の全長になります。

鈴緒の吊り元
鈴緒の吊り元

3.縄の太さ(直径)を測る。

縄の太さを測るのは、写真のようなノギス(工具)がおすすめです。(100均で売られているものでもよいです)

鈴緒の太さ(直径)の測り方
鈴緒の太さ(直径)の測り方

 

4.素材や色、房網(七宝編み)の有無などの仕様を確認します。(修理につきましては古くなった房や六角桐枠の交換、縄の寸法を短くすることが可能です。また、縄本体と房に防炎加工を施すことができます。各部位の修理を承っておりますのでお問合せください)

麻房の修理前(左)と修理後
麻房の修理前(左)と修理後

 

しめ縄の場合、採寸の方法は以下の通りです。

しめ縄の採寸のしかた
しめ縄の採寸のしかた

1.縄の全長を測る。

2.縄の太さ(直径)を測る。

3.縄の両端が細いか(大根型)、片方だけが細いか(牛蒡型)などの仕様を確認する。

4.設置したい場所の柱の内から内(間口)と柱の直径を測る。

 

お見積の際は、上記を参考に1~4をお伝えください。

巫女体質(TM)の守護神とお清め士一同の霊的絆を結ぶ、国産精麻のミニ鈴緒とご紹介

瓊奈川(ぬなかわ)神社(松井久子宮司)では、家庭祭祀を学ぶ巫女体質のための「お清め士講座」を開講しており、2年前から先輩から後輩へ当店の国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒が伝統としてプレゼントされるようになりました。

国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒
国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒

ミニ鈴緒を製作する京都・山川のお心で、ミニ鈴緒がピッタリ収まる和紙の貼り箱も頒けていただき、ご依頼毎にミニ鈴緒とともに納めさせていただいております。

箱は贈られる方がそれぞれ熨斗と精麻と水引をかけて、きれいに仕上げられています。

最初、お清め士の2期生から4期生へ贈られたことからはじまったため、1期生から3期生までは授かってない状態だった由。

それがこの6月1日、同神社の例祭にあわせて、これらの方たち全員にミニ鈴緒が贈られました。

おお麻専門神具店 さぬきいんべ『ミニ鈴緒』が結ぶ お清め士一同の絆

巫女体質™の家庭の神域を守る神具|瓊奈川神社 例祭のご報告

これでお清め士全員に当店のミニ鈴緒が渡ったことになり、松井宮司からは巫女体質の守護神とお清め士一同の霊的絆を結ぶミニ鈴緒と言っていただいており、たいへんありがたい限りです。

これからさらに巫女体質の方が活躍する時代になっていくと思っております。ご活躍をお祈り申し上げます。

講師宅で、精麻作品づくり【応用編】「石包み」の講座(愛媛県西条市、毎月開催中)

2022年5月から毎月開催中のはぐくみの木IKUKO先生による精麻作品づくりの講座(第1期)を見学させていただきました。

この日の講座は縄撚り、つまり麻縄をつくることを習得した方向けの応用編、「石包み」で、受講者が2名いらっしゃっていました。(定員3名)

講師によるつくり方の説明
講師によるつくり方の説明

 

南向きの明るい部屋で、お2人とも事前に必要な太さと長さでよってこられた縄で、講師の指導どおり、石(クリスタル)を包んでいきます。

1人の方は、用意した麻縄がかなり細いもので細かい作業になりなかなかきれいに石包みができませんでした。何度かチャレンジするうちに形になっていきました。

つくっているうちに石包みのクリスタルをブレスレット(講師の作例はペンダントヘッド)にという発想が湧き、その日のうちにペンダント兼ブレスレットとして完成されました。

もう1人の方は、もともと編み物の素養があり、用意した麻縄もクセのない素直な感じ。はじめてとは思えない慣れたご様子で着々と石包みができ、ペンダントヘッドとして完成。

きれいにできています?
きれいにできています?

 

少人数の講座ですので、わからないところはすぐ講師に聞くことができますし、そこから広がる世間話、会話も楽しそうなご様子でした。

なお、はぐくみの木IKUKO先生のご実家は神社(いわゆる社家)で、ご自身、神社の社務に携わってきておりますので、根っこの部分には神道が息づいていると思います。また、講座の中で「日本の神様カード」をつかったカードリーディングも、「日本の神様カード」公式インストラクターでありますのでおすすめです。

 

上記のような作品づくり(基本編、応用編)のほか、講師の養成講座もございます。場所は愛媛県西条市内です。日時など詳しくはお問合せください。先生をご紹介させていただきます。

国産精麻で手仕事、もの作りする方も増えていきますように。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(TM)にざくろ染め版が追加

藍染め版と茜染め版があった国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】にざくろ染め版(黄色)が加わりました。

2016年誕生の藍染め版。
2016年誕生の藍染め版。

 

ざくろ染め版はやさしい感じ。
ざくろ染め版はやさしい感じ。

ざくろ染め版が生まれたことで、子供ができたように感じています。(もとは、世界の安寧を祈って加えました)

さらに、草木染めは色合いの美しさだけでなく、染料=薬草でもあり、植物には独自の薬効があります。それぞれ人の特定の細胞や組織、器官、そして精神と呼応する波動を有しています。

 

 

 

秋葉神社の祠に、とても丁寧なつくりで神々しい国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒

2016年に登場した国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒

このほど、お客様からとても丁寧なつくりで神々しい、感激ですとご感想をいただきました。

その名は神社の鈴緒とミニ鈴緒の“中間”ということで、職人がミドル鈴緒と命名。太さ約1.5センチ(5分)、長さ約30センチ(1尺)の鈴緒です。

登場から6年。国産精麻のミドル鈴緒。
登場から6年。国産精麻のミドル鈴緒。

本坪鈴は1寸径を採用、麻にややボリュームをもたせた形で、国産の大麻を次世代にという思いは変わりません。

お住まいのちかくに秋葉神社の祠(ほこら)があり、そこで使われる由。

神様もお喜びいただけることと思いますと結んでいました。

神様を大切にされる方が増えていきますように。

ジュエリーデザイナーと国産大麻(精麻)の撚り紐から生まれるもの

4月はじめ、麻縄活用コンテストの応募ではないのですがご報告です、と一通のメールをいただきました。

試作の段階のブレスレット、指輪、ネックレス等の写真が添付されていました。

18金と天然石を使ったシンプルな、神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川(明治19年創業)の職人が撚った麻紐が活用された製品たちです。

4月下旬に、東京表参道での展示会でお披露目された由。

単に製品を展示するだけでなく、大麻の利用価値、伝統工芸についても説明したそうです。

職人による国産大麻(精麻)撚り紐と18金、天然石をつかったアクセサリー
職人による国産大麻(精麻)撚り紐と18金、天然石をつかったアクセサリー

 

これらは麻縄活用の事例の1つと思います。

ヒモ、縄でできることは、「むすぶ・たばねる・つるす・まく・かける・つなぐ・しばる・いろどる」。

麻紐、麻縄は神具仏具の分野はもちろんですが、それだけではないと思います。色合いが変わるだけでも印象が変わりますし、使用する場所がちがうと思わぬ役に立つこともあるかもしれません。まだまだ他にも現代にあった使い方、活用事例が出てくるように思います。

 

第2回大麻の麻縄活用コンテストを開催中(2022年7月31日締め切り)。