2年ぶりの開催、第3回大麻の麻縄活用コンテストにご応募いただいた皆さま誠にありがとうございます。
さて結果の発表です。
【優秀賞】ひかりのたね mie様、「精麻の万能ととのえ縄」
(評)太さ12ミリ(最太部)×長さ約1.55メートルの2本撚り、極上国産精麻をつかった自作の麻縄です。
単なる縄のようで、端末は蝶々結びを施すなどアクセントになっております。
mie様は、装飾結びも好きでいろいろ精麻で作っておりましたが飾りとしてだけでなく、ご自身がエネルギーに敏感なため、身につけたり持ち歩けたり、いつでも活用できるものが欲しくなり、この縄を作製したそうです。
例えば、首からかけてぼんのくぼのあたりを左右にこすったり背中や腰までをまんべんなく摩ることで瞬時に整うのを体感したり、腰に巻くことで体軸がスッと整い軸が定まったり、また、大ぶりのアクセサリーとして普段着ている洋服にもピッタリ合うので、おしゃれとしても楽しめたり、感情が乱れたときなどに頭に巻くと不思議とすーっと降ろしてもらえるような感覚があり氣持ちが整ったりしているとのこと。
この精麻の縄が1本あることで、精麻のもつ美しさ、祓いの強さ、整える力、安心感を瞬時に感じ、精麻の効力を身近に体感できるので、日々の整えにとても重宝していますとmie様。
日本の美は“引き算の美”だと思います。シンプルな自作の麻縄をさまざまな用途に、生活に密着した形で活用されているのはすばらしいと思いました。
なお、mie様は、日本の伝統や文化、精神性を取り戻していけたらと、精麻と真菰を広げていく活動を3年ほど前からされており、オーダーを請けて麻縄をお作りもさせていただいているそうです。
【みろく賞】あおのろか様、「私の相生アンブレラマーカー」
(評)ご自分の傘に合わせてつくったアンブレラマーカー(相生結び)です。
傘の取り違えがないように、自分の傘だとわかるように目印として使います。このマーカーがつくことで「聖なる傘」になると思いましたが、気にしながら使うことで愛情が湧いたりするのが楽しいんですとご本人。
今回最多のご応募点数だったのがあおのろか様でした。チョーカー、ピアス、ネックレス、バッグチャーム、しおり、カーテンのタッセルも製作され、このアンブレラマーカーは子ども用も含めた数種あったうちの1つです。
コンテスト開催の期間中、「毎日何かないかなぁと、あれこれと考えているのはとても楽しい時間です」とおっしゃっていました。作りつづけられたら必ず「幸せ」が周囲に伝播すると思いました(わたしの幸せはあなたの幸せのような感じでです)。
【特別賞】おおつかまみ様、「カラフル精麻のコロコロネックレスとブレスレット」
(評)今年7月に精麻のことを知ったという、おおつかまみ様。作った時にどうしても出てしまう切れ端。ほんの少しの切れ端にも精麻のパワーが宿っているのにもったいない。捨てられない。藍染め、茜染め、桑の葉染め、渋柿染め、紫根染め、苺染め、、、カラフルに染められた精麻も捨てられない。
それなら、切れ端の精麻を細かく裂いて、丸めて、コロコロしたものを麻紐でつないで、ということで、ネックレスとブレスレットを作ったのがこちらだそうです。
麻紐にはアクセントをつけるため、叶結びをしてみたり、ネックレスは後ろから見ても前に垂らしても可愛く見えるようにカラーのまとめ結びを付けてみたり、縄をほどいてフサフサにしたとのこと。
「もったいない」は日本の心だと思います。端切れのカラフルなコロコロの楽しさが伝わるだけでなくきれいで、紐部分に叶結びやまとめ結びなどを入れたり細かいところも配慮され、心がこもっていると思いました。
【特別賞】宙舞えみり様、「シアワセにひたる和かんざし」
(評)日本の伝統的な髪飾りである、かんざしに精麻(きなり、苺染め)の叶結び、水晶(素粒水ビーズ)と天然真珠とレース糸かぎ針編みなど思いつくまま、手作り感満載になっています。
かんざしが自由な発想で独創的、現代風に仕上がっていると思います。写真を撮るのに娘さんがわざわざ浴衣を羽織ってくれたとのことで、日本人らしさが自然と伝承されているところもすばらしいと思いました。
この娘さんが町内の盆踊りの太鼓打ちをされたことから、孫が民謡を唄うようになり、三味線を習い始めたとのこと。日本の伝統がこのように継承されていくのもうれしいなあと思っているそうです。
麻縄活用コンテストに多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。
お1人で複数のご応募をいただいた方はもちろん、思いのこもったものが集まりました。今回も皆さまの作品を展示して見ていただけるようにしたいと思いました(次回は審査にあたり幅広いご意見をちょうだいしようと一般の皆さまから投票を加味することを考え中です)。
麻縄(麻紐)のもつ可能性は無限大。日本古来の大切な文化である麻縄、精麻に触れていく人がますます増えていきますように。
本コンテスト開催にあたりご協力いただいた方々、ご応募いただきました皆さまに感謝申し上げます。