やはり、和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

お客様が国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を取り付けた写真を数枚送ってくださいました。

和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

上の写真はそのうちの1枚。紙垂付きAタイプ(紙垂が下につくBタイプもあり)にご自分で橙(だいだい)とウラジロをつけられ、門の格子戸の上部に取り付けされていますが、和の空間にマッチしていると思いませんか?

※お客様は神居和かざりの向きを裏表逆にしていますが、このしめ縄は正式なしめ縄(大根型)を崩したものですので構わないと思います。(基本がしっかりしていますので裏面も美しいです)

なお、名前の「神居(かむい)和かざり」は、2015年にこのしめ縄が神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川5代目の発案でできたときにお客様から公募しつけさせていただいた名前で、「神さまが宿る輪飾り」という想いがこめられています。まさに、名は体を表すで、和の家屋に映えると思いました。

 

当時はいい名前をいただいたとしか思いませんでしたが、のちに、神居和かざりに2016年以降に藍染めや草木染めを施したものが加わったり、2020年に紙垂付き(上述のAタイプ、Bタイプ)ができたりして、この神居和かざりは多様性、多文化共生の現代にピッタリ合っていると思います。

また大和言葉の「わ」は円をあらわしますし日本はかつて倭(わ)の国と呼ばれていたこと、さらに神居の“かむい”はアイヌ語のカムイとも重なり、近年アイヌ文化に光が当たっていることを思うと奥深いと思います。

「気の面で、スーパーなどで売られているしめ縄とは、一線を画していると思います。」とお客様。

 

今年1年ありがとうございます。よいお年をお迎えくださいませ。

 

清い気の国産大麻(精麻)しめ縄で、2023年迎える準備着々と

今年も超早期ご予約をいただいた国産大麻(精麻)しめ縄を順次お届けしていっております。(超早期ご予約受付はすでに終了しております)ご予約以外のご注文もありがとうございます。

ちょこちょこ、お客様より到着のご連絡をいただいております。

しめ縄お飾り、本日、届きました!
ありがとうございます。

持つだけで 聖性を感じます。
素敵な神居(和かざり)に ときめきます。

こちらのお客様はしめ縄【神居 和かざり】(ざくろ染め)版をご注文いただきました。昨年からこれをイメージしていましたが、今年はウクライナ(国旗の色が青と黄)のことがあり、また別のお客様からどういうわけか藍染めとざくろ染め(黄色)2色の麻紐のご注文をいただいていたことで、この染めの神居 和かざりを世に出すことを決めました。(6月に誕生。もちろん、世界の安寧を願ってです)※すでに藍染め版、茜染め版はできています。

 

先ほど、美しい〆縄受け取りいたしました。

〆縄と書いて「しめ縄」と読む。他に注連縄、標縄、七五三縄も「しめ縄」と読みます。(PCやスマートフォンの辞書で出てきますのでお試しを)この方に限らずどの方も美しさを感じていただき、職人の技、伝統、型の大切さを思います。なお、このお客様は別のご注文をいただいており、年明けにお送りさせていただきます。

 

家系が神道なので、毎年、色々なしめ縄を求めてますが、やはり、さぬきいんべ様のが、最も美しく清い気に溢れており、今年も求めました。ありがとうございます

これまたお世辞にしてもうれしいご感想です。それも、いろいろなしめ縄と比較してのお言葉で、他の製品にも、さぬきいんべを感じていただければ幸いです。

 

この時期にさぬきいんべさんに注文するのが恒例になりました。
届いたしめ縄も、とてもきれいで清々しく、また力強さも感じられるいいしめ縄ですね。

毎年ありがとうございます。力強さも感じていただき、うれしく思います。このお客様からも別にご注文いただいておりますので、年明けにお送りさせていただきます。

 

お客様の声」も次々いただいております。

しめ縄予定通りに届きました。
細部にまでこだわりしっかりと作られていました。
こんなに美しいしめ縄を見たことはありません。
きっと心を込めて作られているのでしょう。
国産清麻が神棚で輝いています。
また、丁寧なお手紙に心を打たれました。
本当に良い出会いとなりました事お礼申し上げます。
(小崎朗様)

 

妻入型の神棚を特注で製作して頂き、棚台も樹齢150年の木曽檜の一枚板で作って下さいました。それに相応しい注連縄を探しておりましたら、こちらに辿り着き(引き寄せられ)ました。やはり国産大麻は違いますね!大変満足しております。ありがとうございました。(ゆの様)

 

毎年年末年始だけ実家にもしめ縄をしていますが、大麻のしめ縄は丈夫で形崩れもしにくいので、通年で玄関に設置させていただきます。予想以上に立派なしめ縄飾りが届きました。素敵な物をありがとうございます。(どらちゃん様)

 

娘宅用に購入させていただきました。
本物の精麻に触れてほしい、日本の伝統を大事にしてほしい、手仕事の素晴らしさを知ってほしい、などなど、たくさんの想いを受け取ってもらえたらうれしく思います。聖なる依り代のご縁をいただき、いつもありがとうございます。(Suzuki様)

 

古くからの日本の神道では「祓(はらえ)のない祭式は存在しない」といわれていたようです。

また、暮らしのなかでついてしまった罪やケガレは災厄を引き起こすと考え、それらの不浄を心身から取り除くためにも祓をとても大切にしてきました。なかでも規模の大きな「大祓」は年に2度おこなわれ、6月の「夏越の祓」と12月の「年越の祓」でケガレを落とし、清めていたのです。

その神道において最重要視されている大麻は、“神の宿る神聖な繊維”とされています。これは神話の時代からつづく日本文化の1つです。

しめ縄の素材は、ワラや麻、マコモ、い草等、地域によってさまざまですが、中でも、もっとも神聖であり清浄な結界縄が、麻製のしめ縄とされています。今年も鼓胴型など今までなかったしめ縄をお作りさせていただくことができました。しめ縄も奥が深いです。

 

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレット」など

 

 

 

職人による国産精麻の撚り紐でどこにもない作品づくり(リース飾り編)

お客様が、職人による国産精麻撚り紐をつかった3つの作品(リース飾り)の写真を送ってくださいました。

サツマスギのリース(国産精麻草木染め撚り紐を使用)
サツマスギのリース(国産精麻草木染め撚り紐を使用)

草木染め(きなり・茜染め・藍+茜染め)5ミリ径三本撚りの撚り紐で二重叶結びと、ご自身がつくった神楽鈴をモチーフにした小さいオブジェの下に8分径の本坪鈴を3つあしらっています。作品名は「神楽」。

 

クジャクヒバとブルーアイスのリース(国産精麻撚り紐を使用)
クジャクヒバとブルーアイスのリース(国産精麻撚り紐を使用)

2ミリ径のきなりの撚り紐で飾り結びをあしらい、その下にご自身がつくった小さいオブジェを。作品名は「聖なる樹と水の精霊」。

 

濃い紫のスターチスとサツマスギのリース(国産精麻撚り紐を使用)
濃い紫のスターチスとサツマスギのリース(国産精麻撚り紐を使用)

2ミリ径のきなりの撚り紐で二重叶結び、その下にご自身がつくった小さいオブジェ。作品名は、「光と闇~闇は光を知るための扉~/闇を知ると光は自ずと大きくなる。陰と陽でひとつ。すべてはひとつ」。

 

このお客様はドライフラワーでリースなどを作り、ガラスなどのパーツを組み合わせてご自身が作った小さなオブジェをコラボさせて作品を作っておられます。

リースをつくるにあたり、一般的なものはグルーガンでとめたり、ワイヤーでくくったりするようですが、自然由来のもので固定したり、リースをつるすための紐を使いたいと思われ、精麻の撚り紐に行きついたそうです。

麻は「神の宿る繊維」「神の依り代」、これらの作品を“聖なるリース”と呼んでもいいでしょうか?

「日本の伝統でもあります精麻(麻の撚り紐)にふれることができ、日本人としてとてもうれしく思います。職人さん達が丁寧に丁寧に仕上げてくださった撚紐は、こちらでも大切に仕上げたくて、飾り結び練習しました!」とお客様はおっしゃっています。なお、つくったリース飾りの販売もされているそうです。

 

ここまでわかった!大麻取締法、75年ぶり大幅改正でどうなる?

2021年1~6月に厚生労働省は「大麻等の薬物対策のあり方検討会」を開きました。そのだいたいの内容はこちらに書きました。

そして、22年5月から大麻取締法等の改正に向けた具体的な審議が4回行われ、9月29日にとりまとめ(案)(全20ページ+補足資料全67ページ)が公表されました。(詳細は厚労省のwebサイトを参照)

1.医療ニーズへの対応

→ 大麻由来医薬品の製造と使用の解禁

2.薬物乱用への対応

→ 大麻使用罪の創設

3.大麻の適切な利用の推進

4.適切な栽培および管理の徹底

→ 植物の部位による規制からTHC濃度による成分規制への変更にともなう管理体制の整備(従来の植物部位による規制からTHC濃度による成分規制に移行するため、THC成分の検査体制を整備する)

 

大麻取締法等改正にともなう大麻栽培に関わる主な変更点(改正に向けた「議論のとりまとめ(案)」)は次のとおり。

・低THC品種であれば、特に厳しい防犯体制を求めず、都道府県の独自基準による運用から全国で統一した栽培要件となる見込み(高THC品種の栽培には厳格な管理を求め、医薬品原料用途へ)

・神事や伝統的な利用のほか、新しい産業利用を可能とする。(例:国産のCBD製品、バイオプラスチック、建材など)

・免許の種類は、大麻栽培者と麻薬研究者(麻薬および向精神薬取締法に基づく免許に一元化)へ。免許の期間も3年(麻薬取扱者免許と同じ)に延長を検討。

・播種用の種子は、種子のTHC濃度による管理を基本とする。北海道ヘンプ協会が強く要望してきた海外の優れた品種の導入も、一定の条件下で輸入可能に。国内の種子生産、全国流通を認める。

・CBD製品は、THC残留限度値を設定し、THC濃度の検査体制を整備する。

 

今後は、2023年の通常国会秋の臨時国会で改正案が提示され、衆参両院での審議・採決を経て、可決されれば24年1月約2年後に改正大麻取締法が施行される見通しです。

未定のことも多いようですが、2001~2年ごろ産業用大麻のことを知った私、ある方が2012年発刊の著書のおわりに「ぜひ大麻のことをよろしくお願いいたします。」と記していたのがようやくここまできた感じです。

 

 

・参考文献

「農業経営者」2022年11月号(農業技術通信社)、特集記事:大麻取締法の75年ぶりの大幅な改正でどうなる?! 日本の産業用ヘンプ(前編)(まとめ 赤星栄志・加藤祐子)

 

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2022-2023年)

2022年もラストを飾る月になりました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方は12月10日までにお問合せ、ご注文いただければ年内お届けが可能です。(ただし、やむをえない理由によりご希望に添えない場合もございます)

※毎年しめ縄の注文をいただく方がいらっしゃいます。今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設していました。(現在、ご予約受付は終了しておりますが、次の年もしめ縄をと思う方は毎年秋に超早期ご予約ページを開設しますのでそちらをご検討ください。特別の特典付きです)

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきている気がします〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

それから先日、香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國がご先祖様という松坂ミキさんのご著書、「ROOTS」(文芸社)を読み、先祖供養の大切さ(どんな人にも必ず”ルーツ”がある)を思いました。今日自分が生きていられるのは、ご先祖様が生き抜いて命をつなげてくれてのことです。ご先祖様への感謝、思いも忘れないようにしましょう。(神職から「先祖供養の元は神道」とうかがいました)

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈りいたします。