地域資源を活かす 生活工芸双書「大麻(あさ)」(農山漁村文化協会)

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書籍のご紹介です。

きちんと調べようと思うと、専門書のようなものに行きつくのですが、こちらは写真や挿絵が多く、比較的わかりやすいと思います。(巻頭数ページはカラー写真)

日本人の暮らしを支えた植物「大麻(あさ)」を見直す

本書は、大麻の植物としての特徴、薬物問題と大麻栽培の現状、これまでの日本での大麻利用の歴史を概観します。

戦前までの日本各地で栽培・利用されていた歴史を20道県にわたって掘り起こし、栃木県の野州麻の栽培を詳述したあと、大麻の繊維、麻幹(おがら、皮を剥いだ大麻の木質部)などの利用をまとめています。

忘れられようとしている、日本列島に住む人間の日常生活にかつては恩恵をもたらしていた植物資源大麻(あさ)に光を当てます。(見開きより)

 

地域資源を活かす 生活工芸双書「大麻(あさ)」(農山漁村文化協会)
地域資源を活かす 生活工芸双書「大麻(あさ)」(農山漁村文化協会)

農文協(一般社団法人 農山漁村文化協会)という耳慣れないところから出版とお思いかもしれませんが、「ヘンプ読本」(赤星栄志著)では参考文献として農文協の本が取り上げられています。

この本は、2年前の秋ぐらいに図書館の新刊コーナーで出会いました。同じシリーズで、「苧(からむし)」、「萱(かや)」、「楮(こうぞ)・三椏(みつまた)」、「漆(うるし)」、「桐(きり)」、「棉(わた)」、「藍(あい)」があります。近年、手仕事や民藝が見直されてきているのと時期を同じくして、「大麻(あさ)」を含むこれらが再び見直されてきているということですね?

私の読み方は目的の物事を調べるか、同じ本をしばらくぶりに開き「こんなことが書いてあった?」と気づくパターンかです。

「答えは現場にあり」ということで、つくったり染めたりする方が副読本としてお読みになると興味をもって読めるのではと思います。

 

 

 

・参考文献

地域資源を活かす 生活工芸双書「大麻(あさ)」(農山漁村文化協会)