父は建具職人でした。
小学校の高学年くらいだったと思います。あるとき母が「建具は細かい割りに儲からないから跡は継ぐな」というようなことをぼそっと言いました。
跡を継ぎたいという強い思いがなかったのと、父は仕事に関しては何も言いませんでしたので、ときどき忙しい時に手伝ったりするくらいで、結局私はサラリーマンになりました。
晩年父は、生活様式の変化などで仕事が少なくなって、企業に就職したのは正解だったかもしれません。
しかしこちらの経緯で、おお麻(ヘンプ)に出会い、さぬきいんべを創業し、無私の心で「手仕事革命」へで書いているように、おお麻を追っているうちにだんだん手仕事、職人に縁があることがわかってきました。気がついたらそういうもの、人が目の前にいました。最初は「おお麻文化」を後世にだけしかホント考えていませんでした。
会社勤めしている時は上の人に「細かいことにこだわるな」と注意されたことがあります。(笑)
そしていろいろな作り手にお会いして話をしたり、2017年度から愛媛民芸館の評議員に就任してやっていったりする中で、特に手仕事、職人文化が栄えていくようにしていきたいと思うようになりました。
担い手の高齢化、減少が言われているように思います。伝統工芸では若い人たちもがんばっています。おお麻の農家、職人、神社を守ろうとして取り組んでいる人もいます。
残りの命をそれに傾けたいです。
四国唯一の民藝館、愛媛民芸館(愛媛県西条市)において下記のイベントをおこないます。
「民藝館1day meets!」
七Coffee Roaster×にじとまめ×jam room store 3店舗による1日限りのポップアップストア
開催日時:2019年6月23日(日)10~16時
場所:愛媛民芸館内1F
・七Coffee Roaster・・・テイクアウトカップにてドリップコーヒー販売
・にじとまめ・・・地域の食材を使用した天然酵母パン販売
・jam room store・・・久留米絣を使用したMONPEなど展示販売
当日は砥部焼、ひろき窯(多川ひろきさん、平成28年度および30年度日本民藝館展入選)の作品の展示即売会期間中であるのと、周桑手すき和紙の杉野陽子さんによる和紙教室も予定しています。