神社仏閣用の国産大麻(精麻)・鈴緒、鰐口紐を取扱い開始しました

神社の拝殿用の国産大麻(精麻)・鈴緒(すずお)、寺社仏閣用の国産精麻・鰐口紐(わにぐちひも)の取扱いを開始いたしました。

国産精麻製の鈴緒。
神社に設置されている国産精麻製の鈴緒。

2006年出版の「ヘンプ読本」赤星栄志著(築地書館)によると、

(前略)スローライフがブームになったことを考えると日本も「なるようになっていく」「なるべくして、なる」という世界観が求められる時代になってきたのである。この世界観は、多神教であり、八百万神(やおよろずのかみ)で、ありとあらゆる自然物に神様がいると考える古神道の考え方である。私たちにもっとも身近なこの世界観を形にして祀っているのが神社である。

最近、神社にお参りする人が少なくなって、お賽銭が減った影響か、鈴縄(鈴緒)が石油由来のナイロン製であるところも多い。全国で約8万社ある中で、7割がナイロン製、3割が中国産の大麻繊維(精麻)、ごくわずかな神社の鈴縄が国産大麻繊維といわれている。大麻繊維が神様の依り代であり、生命力・霊力を与えるものなのに、その神社の鈴縄が石油由来の化学繊維を使っているなんて!形だけでは、意味がない。鈴縄に大麻繊維を使っていない神社はご利益がなさそうだ。

10年以上を経た今、ナイロン(ビニール)製の割合が増えているかもしれません。国産精麻が少しずつ見直されていっていると感じていますが、まだまだだと思いますので、このたび取扱いを決めました。

また、四国には四国霊場八十八ヶ所もあり、寺社仏閣用の国産精麻・鰐口紐(鐘緒)もあわせて取扱いしてまいります。

お寺に設置されている国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。
お寺に設置されている国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。

ご奉納するのはいかがでしょうか?社会貢献、企業PRにもなると思います。(神社・お寺に物品を奉納するには

鈴緒、鰐口紐の修理も承ります。

お見積させていただきます。

 

 

 

精麻の鈴緒とともに。菊理媛命(くくりひめのみこと)をお祀りする京都・白山神社

1月半ば過ぎ、出張の折、京都の白山神社へお参りさせていただきました。

ご祭神の1柱が菊理媛命で、引き寄せられた感じがします。

というのも、いまよく聴いているのが昨秋コンサートを拝聴した森田梅泉さんのアルバム「くくり姫」だからです。

コンサートで、くくり姫という曲の前にこんなナレーションが流れました。「混沌とした時代にしか現れないくくり姫」と言っていたのを覚えています。

 

白山神社(京都市)の本殿
白山神社(京都市)の本殿

3年前もこの神社の前を通ったのですが、お参りはせず白山神社(白山信仰、すなわち白山比咩神社を総本社とする白山神社は各地に鎮座)がこんなところにあるというのにとどまりました。

 

境内は掃除が行き届いており、小さいながらもきれいな神社です。

本殿、末社にも精麻の鈴緒がかけられていました。

拝殿に鈴が吊されているのは、巫女が神楽鈴を振るのと同様に、参拝者自らが神を前に鈴の音で祓い清める為のものです。その鈴を鳴らす綱が「鈴緒」です。神聖なる鈴を鳴らす綱である為、古来より神聖な植物とされる麻で作られてきました。鈴緒の『緒』の文字には「魂をつなぐもの」という意味合いがあります。鈴を鳴らし、自らの魂を振るい起こす鈴緒は、まさに神仏にその魂を繋ぐものともいえるでしょう。(明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレットより)

ご案内してくださった山川様、本岡様ありがとうございました。

この後、鈴緒の六角桐枠の文字彫り職人にバッタリお会いし、私も少しお話できました。

国産大麻(精麻)しめ縄&ミドル鈴緒で清々しい新年を!早期ご予約案内

本年もあと3ヶ月になりました。しめ縄&ミドル鈴緒の早期ご予約の受付を開始いたしました。

今年はしめ縄(大根型、牛蒡型)、神居和かざり《きなり》に紙垂付きが加わりました。(紙垂をご自分でつけられる方は説明を作成しております。こちらを参考にしてください)

特典として、極上国産精麻1本、とあわせまして四国の麻栽培復活を願うキャンペーンの「あわむすび」(なくなり次第終了)をプレゼントさせていただきます。※先にご予約いただいている方もプレゼント対象になります。

お届けは2020年12月20日頃から順次発送予定です。日時指定も承ります。

また、こんなのしめ縄または鈴緒ができないかというご要望も歓迎です。※現在のところ、webページでご紹介しているものでは紙垂付きが人気、それ以外では神居和かざり《きなり》の前垂れ無し、大根型しめ縄の長さ3尺等のご予約をいただいております。他にも鼓胴型しめ縄、井戸用のしめ縄のご注文をいただきました。ありがとうございます! (こちらの麻縄に紙垂をつけるのもおすすめです)11月20日追記

しめ縄&ミドル鈴緒の早期ご予約専用ページ 早期ご予約受付を終了いたしました。多数のご予約ありがとうございました!

※お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。

日本の文化、はるか縄文の昔から大切に、また地名や人名にも使用されてきた麻。国産大麻(精麻)のしめ縄、ミドル鈴緒で清々しい新年を迎えましょう。

さぬきいんべでは、すべて切り火をしてお送りさせていただきます。

「火は日であり、さらに霊(ひ)であって誠に尊い霊妙(人間では計りしれませぬ不思議なこと)なものでございますと教わりました。」(元内掌典・髙谷朝子)

神社・お寺へ物品を奉納するには

神社、お寺に奉納したいけど、どうしたらいいのかわからない方へ、一般的な方法を下記にまとめます。

1.まず社務所(寺務所)へ行く

社務所とは神社の事務を取り扱う場所です(お寺の場合は寺務所でお寺の事務をおこなっている場所)。境内にあり、神社の場合は巫女さん等、お寺の場合はお寺の関係者が待機しています。

2.奉納したい旨を伝える

そこで「○○を奉納したいのですが」と伝えると、上の方が出てこられると思います。打合せ、その方の指示にしたがいましょう。

3.奉納するもの(何を奉納するか?)

お金

しめ縄、鈴緒、鰐口紐、鐘つき紐、精麻などの神具・仏具。

お酒など

ただし奉納を断られる場合もあります。(たとえば、鈴緒を奉納したい場合に前に奉納された鈴緒がまだ新しい場合など)

4.奉納

神社の場合は御初穂料をお供えし、昇段参拝させていただくのも神様へのご報告となりいいと思います。

 

神具・仏具は高価なものになりますので、思いますのは麻(精麻)そのものを奉納してはいかがでしょうか(1キロと言わず数百グラムでも)。またはできる範囲のお金の寄付など、要は奉納とは「その方の気持ち」だと思います。

鈴緒、鰐口紐(鐘緒)の取扱いも開始いたしました。こちらもご検討ください。2022.2.9追記

個人で、ご夫婦で、またご家族、グループ、団体などでいいご奉納となり、見守ってくださっている神様・仏様にお喜びいただけますように。(願わくば、個人もよし、麻農家もよし、職人もよしというような「三方よし」のご奉納になれば幸いです)

【復習】神棚のまつり方

愛媛民芸館で開催中の「子の干支展と正月飾り展」を見てきました。2020年の干支、ねずみの郷土玩具のほか、しめ飾り、紙垂、お神楽に使われる切り絵、ミキノクチ(神酒口)など新年らしい神様を感じる展示でした(この展示は2020年1月31日まで)。

さて、新しい神棚で新しい年を迎える方もいらっしゃるのではないかと思います。暮れまでには新しいお神礼を受けて輝かしい新年を迎えましょう。

復習がてら下記に書きました。

○神棚の場所

南または東向きの明るい所で、目線より上の位置に取り付けます。(ただ、単に条件に合った場所に設置すればよいというわけでなく、一番大切なのは神様を大切に思う心、日々の暮らしに感謝する心ではないかと思います)

神棚は、社殿の造りをした伝統的な宮形の他、壁掛け式や洋室向けなど種類がありますので環境に合ったものをお選びください。

○お神札のまつり方

中央に神宮大麻、向かって右側に氏神様、左側に崇敬神社(地元の氏神様以外に信仰する神社)のお神札を、重ねておまつりする場合は、神宮大麻を一番手前に、そのうしろに氏神様、次に崇敬神社のお神札をおまつりします。

もし神棚がなければ、タンスや戸棚の上をきれいにしてまつってもいいです。

○お供えするもの

毎日お供えするものは米、塩、水が一般的です。氏神様のお祭りなどの時にはお酒や尾頭付きの魚、野菜、果物、また四季の初物やいただきものなどをお供えします。

ちなみに、神棚と外を隔てるためにしめ縄を一番手前の上方に設置するのがおすすめです。

○神拝のしかた

神社の参拝と同じように、二拝二拍手一拝(神前で二度拝礼して二度拍手を打ち、さらに一度拝礼)をおこないます。

 

絶対にこうでなければならないというものではありません。例えば、ある家ではお神札が氏神様だけとか、お供えは水だけの場合もあると思います。人によっては鈴緒を設置したり、祓串でお祓いする方もいらっしゃると思います。ただ、神棚は家の中でもっとも神聖な場所ですから、清潔にし心をこめておまつりします。

ご家庭によっては恵比須様、大黒様、荒神様、田の神様、歳徳神様などもおまつりする方もいらっしゃると思いますが上述に準じます。

自分んちの神棚が普通と思っているかもしれませんが、他の家の神棚を見るとこんなおまつりのしかた方が!という風になるかと思います(今までいろいろみてきた中での想像)。あるお客様にたずねてみると、小さな鳥居に国産精麻のしめ縄をつけて神棚風に祭壇をおまつりしているとのことです。奉斎の際に神社の神主さんをお呼びするからと、それに間に合うようにしめ縄をと注文いただいたこともあります。

出向いていろいろな神棚を見てみてみたいです。(^^)

 

 

・参考文献

「家庭の祭祀事典」西牟田崇生著(国書刊行会)

「氏神さまと神宮大麻」(神社本庁発行)