ご家庭で国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】(高さ約75センチ)を使用するケースとは?

ご家庭で使用されると思われる高さ約75センチの国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】をご注文いただくことがあります。

現在、祓串【たまきよら】は高さ約75センチと約30センチのものがあります。小さい神棚でしたら、高さ約30センチの方が合うと思うのは私だけでしょうか。

紙垂なしで精麻だけの祓串なので、どちらかというとカジュアルな感じです。(といっても極上の国産精麻と木曽ヒノキの組合せの本格派)

素晴らしい祓串です。
まるで生きているかのような佇まいで、とても気持ちのよい雰囲気です。
大切に末永く活用させていただきます。(ともか様)

このようなご感想をいただきました。

国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】(高さ約75センチ)の発送前。
国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】(高さ約75センチ)の発送前。

家のご神前に置いて使われているのでしょうか?詳細はわかりませんが、サイズ、質ともいい具合に収まっていることを上記のご感想から想像しました。

とても立派な社(神殿)を祀ってあるのをある宮司の自宅で見たことがあります。こんなに大きいのは見たことがないと思うほどのものです。それなら、このサイズの祓串があっても不思議ではありません。

祓串のサイズは好みや用途に応じてどちらを選んでいただいても構いません。高さ約75センチの祓串は徳島県の大麻比古神社の拝殿にもあるものですので、オッ!と思い書いてみました。

神仏と人をつなぐ「伝統の手仕事」。職人による国産大麻(精麻)の鈴緒と鰐口紐

たいてい、神社の拝殿正面には「鈴」が取り付けられています。

鈴は神代の時代から祓いの道具、また神に祈りを捧げる道具として用いられてきました。

拝殿に鈴が吊されているのは、参拝者自らが神を前に鈴の音で祓い清めるためのものです。その鈴を鳴らす綱が鈴緒(すずお)です。

神聖なる鈴を鳴らす綱であるため、古来、神聖な植物とされている麻で作られてきました。

鈴を鳴らし、自らの魂を振るい起こす鈴緒は、まさに神仏にその魂をつなぐものともいえます。

国産精麻製の鈴緒。
神社の拝殿に吊される国産精麻製の鈴緒。

 

一方、寺社仏閣の堂前に吊される金属製の音具を「鰐口(わにぐち)」と呼びます。

それは下側の口の部分が大きく割れている姿が鰐の口に似ているからです。

現在のように寺社仏閣の正面軒先に吊されるようになったのは鎌倉以降とされています。その鰐口を打ち鳴らすための綱が鰐口紐(鐘緒)です。

堂前に吊した鰐口を打ち鳴らし、御仏に参拝にきたことを知らせるために用いるものです。

国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。
お寺本堂に吊される国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。

 

昨今、機械による大量生産の綱が多く出回るようになりましたが、神様、仏様と参拝される方をつなぐ綱は、熟練した手仕事の技でしか得ることのできない、丈夫でしなやかで、何より人の手になじみやすいものを。

厳選された麻を用いて、一本一本縄の本質をとらえた伝統技法の麻縄から生まれる創業120年超の京都・山川の鈴緒や鰐口紐です。

神社仏閣用麻製品の製作例
神社仏閣用麻製品の製作例

 

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレット」など

8月27日、京都・梨木神社の能舞台にて謡いと「みろく涼香舞」(謡曲仕舞奉納家・一扇様)

8月27日、京都・梨木神社の能舞台(大正4年に建築)にて12時半より、京都緑幸会ゆかた会(社中発表会)があります。(18時終了予定)

そこで、謡曲仕舞奉納家・一扇様が謡曲「百萬」シテと、みろく涼香舞「巻絹」クセ(※)を披露されます。

※仕舞には大概、クセとキリがあり、クセは能の中で一番見せ所があるところで大体は弱い感じの舞 で、キリは能の最後の部分で強い感じの舞が多い。(南山大学観世会「能楽用語いろいろ」より)

入場無料、見学歓迎だそうです。

「百萬」の謡は今年お稽古をはじめたもの、みろく涼香舞は令和の新しい「能」として昨年3月7日の命名披露会以降、京都の神社やお寺で奉納されていらっしゃいます。

なお、一扇様には、前天冠・国産大麻(精麻)五色房付き神楽鈴・国産精麻五色緒付き(草木染め版)をご活用いただき、また、さぬきいんべの「日本の伝統文化を継承し、光あふれる世界へ」という理念にも共感いただいております。

7月31日に亡くなった恩師である能楽師・井上和幸先生への感謝の気持ちと、皆さまの心の平安と平和への願いを込めて舞台に立つそうで、さらに進化した謡いと舞が見られるのではないかと思います。

特に「巻絹」は天上界の波動を感じ、謡いながら舞うとうれしく幸せな気持ちになるそうです。皆さまにもそれが伝わるのではないでしょうか。

 

当日同舞台にて10時半~12時まで観世流シテ方・井上貴美子先生、井上須美子先生による「健康能楽体験ワークショップ」(参加費3000円)もあります。詳しくはこちら

京都の禅僧「これから関守石をつくるのに国産の麻ひもを使いたい」

先般、京都の方から国産大麻(精麻)・より紐をご注文いただきました。

後日お電話もいただき、「実験用」とのことで何か試すのだと思いました。

納品時、「私は京都の禅僧で、これから関守石を作るのに国産の麻ひもを使いたいと思って注文いたしました。」と到着のご連絡とともにお言葉をいただきました。

関守石(せきもりいし)とは、茶庭で露地の飛び石の岐路に置いて、通行止めの標識とする石。

通常はワラビ縄またはシュロ縄で十字に結んでいますが、国産の麻ひもを使われるとはその意味といい、すばらしいと思いました。

 

もともと2021年、2022年と大麻の麻縄活用コンテスト(第1回第2回)を開催したのは、職人のつくった美しい麻縄、麻ひもをもっともっと活用していただきたいと思ったからでした。

さらに、この京都の方は、今後は縄をなうところから自作したいと思っていますとのこと。次のようなお言葉もレビューでいただいております。

古来の素材に目を向ける人が増え、この土地の風土にあった素材を日常に積極的に取り入れて生活する人が増えることを願っています。

ますます国産の麻ひも、麻縄の活躍の場が広がりますように。

朱色版の国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒。お稲荷様用にいかがです?

朱色版の国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒がお稲荷様用に。

国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒(朱)
国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒(朱)

もともとは神社、巫女の緋袴の色をイメージしてこの色のしめ縄【神居 和かざり】を製作したのが発端。徐々にこの配色をミドル鈴緒、ミニ鈴緒、ブレスレット【麻の輪】にも採用し、現在に至っております。

製作から8年を経て、「稲荷にもいける」とお客様から言っていただきました。このお客様は伏見稲荷、豊川稲荷など全国各地のお稲荷さんの社寺を巡ったと聞いております。また時を同じくして別のお客様がお稲荷様用にとご注文いただきました。ありがとうございます。(新たな用途に、可能性が広がるのがうれしいです)

朱色は生命の躍動をあらわすとともに、古来災厄を防ぐ色としても重視されてきました。このため古くは御殿や神社の社殿などに多く用いられており、稲荷神社の鳥居の朱色もこの影響によるものと考えられます。

草木染めや手打ち本坪鈴仕様もできます。

 

 

 

・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)

 

 

外径30センチの国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱を還暦のお祝いに

このたび、特別に外径30センチの国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱が製作されました。

このミニチュア横綱は、日本の国技・大相撲の現役時代の最高位が横綱である元力士が還暦(60歳)を迎えた際に「長寿祝い」として行われる還暦土俵入りの横綱を本物と同じように国産極上質の精麻と銅線芯を用い、小型化し再現した赤色の綿布を巻いた、外径30センチ版。

還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」。
還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」(写真は雲竜型の標準タイプ)

土俵入りの型によって、雲竜型と不知火型の2種類がありますが、今回製作したのは不知火型です。

お世話になった恩師に還暦祝いとしてお渡しするということで、ご注文いただきました。電話でお問合せいただいた際は予定していたお祝いの会に間に合わないことがわかり、目録だけ先にご本人に手渡し、後日完成したこのミニチュア横綱を渡された由。

恩師もたいへん喜んでいたそうです。

恩師の家に飾られたこのミニチュア横綱の写真も送ってくださいました。あとで不知火型を選ばれた理由がわかり、またお客様とのやり取りの過程で、恩師への感謝、師弟の絆を感じ、ありがたく、うれしく思いました。

なお、外径30センチのミニチュア横綱の場合、標準でお付けしている国産のヒノキ(置き台)はご用意できませんが、化粧箱の上に紺色のフェルト布を敷いて同様に飾ることができます。

国産大麻(精麻)きなり特集。職人の手作業によるさまざまなきなりの製品に光を

国産大麻(精麻)きなりの製品に光を。国産大麻(精麻)きなり特集。

職人の手作業による国産大麻(精麻)のきなり製品たちを集めました。

国産大麻(精麻)・しめ縄(大根型)
国産大麻(精麻)・しめ縄(大根型)

 

国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒
国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒

 

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)
国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(紙垂付きBタイプ)

 

国産大麻(精麻)・三本撚り叶結びアクセサリー
国産大麻(精麻)・三本撚り叶結びアクセサリー

 

国産大麻(精麻)・鈴緒
国産大麻(精麻)・鈴緒

 

国産大麻(精麻)・より紐(3ミリ径)
国産大麻(精麻)・より紐(3ミリ径)

 

国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】
国産大麻(精麻)・祓串【たまきよら】

 

極上国産精麻
極上国産精麻

 

神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川の先月、亡くなった4代目、山川由彦さんは国産精麻のしめ縄は「上品で深みのある光沢としなやかさがまるで違う」とおっしゃっていました。

謹んでお悔やみ申し上げますとともに、今後の国産精麻の盛況をお祈りせずにはいられません。

※大麻の茎の表皮を1枚ずつ丁寧に加工したものを「精麻」を呼びます。天然繊維としてはたいへん強度があり、なおかつ美しい艶をもち、まさに神々しいといえる素材です。

前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きとともに、京都・九頭竜大社にて、みろく涼香舞「西王母」を奉納

暑中お見舞い申し上げます。

7月7日、京都市左京区八瀬に鎮座する九頭竜大社にて、謡曲仕舞奉納家・一扇様が、みろく涼香舞「西王母」を奉納されました。

この神社ははじめて知りました。(九頭竜は箱根神社などで存じておりました)

昭和29年に発祥の歴史の浅い神社で、9回まわるお千度が有名とのこと。ご祭神の九頭竜弁財天大神様は人生を幸いに導く慈悲の女神、商売繁盛、起死回生などにご利益があるそうです。同神社について調べていると、デヴィ夫人も参拝されていました。

 

奉納の様子は、一扇様のブログに紹介されております。

当日は他にグループで、日本神話のイザナギ・イザナミによる国生みからスサノオのヤマタノオロチ退治に至るまでの壮大なストーリーを勇壮な音楽と舞いで奉納されたようです。

なお、一扇様いわく、「『西王母』という曲は、お能の曲には珍しく『ありがたや』からはじまります。この世にすばらしい平和の世が実現したので、それを言祝ぐために3000年に1度しか咲かない桃の花の実を『西王母』という天女が捧げにくるというお話です。理想の世の中がすでにできあがっていることを謡っている曲です。」

『西王母』は平和の世の実現を祝う天女で、舞う一扇様の姿はまさに西王母の天女そのものかもしれません。しかも、頭飾りの前天冠には国産大麻(精麻)の五色房がついております。みろく涼香舞と五色の精麻はピッタリではないでしょうか。

本格派、国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱から勝運を。赤白の組合せで贈り物、また還暦のお祝いに

箱、飾り方を含めサイズ、価格などを見直し一新した国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱の発売から2年たちました。

国技・相撲で横綱が締める土俵入りで締める綱を“横綱”といいますが、これを小型化し再現したのが「ミニチュア横綱」です。横綱メイキングYouTube動画(約10分30秒)

国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(雲竜型)
国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(雲竜型)

土俵入りの型によって雲竜型と不知火型の2種類があり、過去多くの横綱に用いられた、いわば「正統派」の型の雲竜型が人気かと思っておりましたが、ここへきて不知火型をお選びになる方もいらっしゃり、どちらが人気と言えない状況に。

また、現役時代の最高位が横綱である元力士が還暦(60歳)を迎えた際に「長寿祝い」として行われる還暦土俵入りの綱を再現した赤色の綿布を巻いた還暦土俵入り版と、白色の綿布を巻いたものをセットで贈り物にする方や、還暦土俵入り版をまさに還暦のお祝いに贈られる方も出てきました。(同じ型、また別の型を2つセットでお求めの場合、セット割引をご用意しております)

還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」。
還暦土俵入りの綱(赤色)を再現した「ミニチュア横綱」も

サイズは外径15センチ、背面の輪の部分高さ約13センチで、だいたい両手のひらに載る大きさですが、さらにこれより大きなものもできます。(お問合せください)

本体の中は、貴重な国産極上質の精麻(野州麻、栃木県産)と銅線芯からなり、その表面に白色または赤色の綿布を巻き紙垂を垂らした、実際の横綱をミニチュア化したつくりの本格派です。

ベテランの麻縄職人がつくるクオリティと存在感。コレクション、お守りや贈り物やお祝いとして、このミニチュア横綱から勝運をいただいていただければ幸いです。

化粧箱(和紙貼り箱)入りが標準ですが、桐箱入りもご用意できますのでご相談ください。

前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをつけ、みろく涼香舞「杜若(かきつばた)」キリを舞う

シテ方観世流の能楽師・井上和幸先生が主宰する「緑幸会」が、5月14日、京都のホテルロイヤルヒル福知山にて春の謡曲・仕舞大会を開きました。

稽古を重ねてきた小学生から99歳までの会員約40人が出演し、素謡(すうたい)や仕舞などを33演目を披露されたそうです。

謡曲仕舞奉納家・一扇様が素謡「西王母」のシテ(能における主役)と、みろく涼香舞「杜若」キリ(※)で出演されました。みろく涼香舞ご存じない方はこちらを。

※仕舞には大概、クセとキリがあり、クセは能の中で一番見せ所があるところで大体は弱い感じの舞 で、キリは能の最後の部分で強い感じの舞が多い。(南山大学観世会「能楽用語いろいろ」より)

今回は後者のみろく涼香舞「杜若」キリで前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをつけ、扇を手に持ち、舞われた由。(こちらの一扇様のブログで前天冠に杜若を飾り舞う姿が紹介されています)

ご活用いただきたいへんうれしく思います。

「西王母」については一扇様いわく、「『西王母』という曲は、お能の曲には珍しく『ありがたや』からはじまります。この世にすばらしい平和の世が実現したので、それを言祝ぐために3000年に1度しか咲かない桃の花の実を『西王母』という天女が捧げにくるというお話です。理想の世の中がすでにできあがっていることを謡っている曲です。」

西王母はイザナミノミコト。当日は祈りを捧げる心で謡わせていただいたそうです。一扇様にぴったりではないでしょうか。

理想の世の中、ミロクの世が1日も早く訪れますように。