いま、西条まつりに思う、1年が祭りにはじまり祭りに終わること

10月といえば、西条まつり

今年も規模縮小で斎行されますが、地元びいきということで書いてみます。

気がついたときには、祭りがありました。小学生のときは校区が、だんじりと太鼓台がある、神社でいえば伊曽乃神社と飯積神社の氏子が含まれていましたので、両神社の祭礼がある3日間、10月15日は(平日なら)朝礼のみ、16日、17日は休みでした。

学校も祭りへの参加を奨励していましたので、この3日間は昼も夜も、だんじりや太鼓台について行き、ロープで引っ張ったり太鼓をたたいたり楽しかった思い出しかありません。(2社とも宮出しは夜中~早朝)

伊曽乃神社・宮出しでのだんじりの奉納(2019年10月15日)
伊曽乃神社・宮出しでのだんじりの奉納(2019年10月15日)

 

いま思うと、西条は神様を大切にしている地域なんだと思います。(香川に住んでいたときは、ちょうさや獅子があったりそういうものがないことはないですが、祭りになるとお盆やお正月に帰ってこない人でも帰ってくるという西条市出身の人の気持ちは他地域の人には理解できないと思います)

西条市のカレンダーは10月からはじまると言われています。実際10月からはじまるカレンダーも販売されています。

「1年は祭りにはじまり祭りに終わる」

自然に溶け込んだ形で、大切なことを知らず知らず教えられてきたのですね。

西条まつりでは、氏子各町が保有するだんじり、みこし、太鼓台(のべ百数十台)が奉納しますが、奉納とは「神仏を楽しませ鎮めるため」です。

飯積神社前・太鼓台かきくらべ(2019年10月17日)
飯積神社前・太鼓台かきくらべ(2019年10月17日)

令和になって、コロナ禍のおかげで本当に大切なものは何かということが問われているように思います。もうおわかりかもしれませんが、大切なものの1つは神事です。西条でも昨年、感染拡大防止のため、だんじりや太鼓台の運行が取りやめになった中でも神事(各神楽所における)はおこなわれていました。昔からずっと続いてきていることです。

祭りの日が近づくとなんだかそわそわしてきます。早くだんじりの奉納やだんじり、太鼓台の統一運行が見られるようになるのを楽しみにしています。

西条は「住みたい田舎」No.1だそうです。移住されてきた方にとって、西条まつりはどう映るのでしょう?