結婚式でご両親へ国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を記念の品に

以前、結婚式の引出物に国産大麻(精麻)・叶結びアクセサリーを、ご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を選んでいただいたことがありました。

その際につくっていただいたのが下記のリーフレット。

しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット
しめ縄《朱》【神居 和かざり】と叶結びアクセサリーのリーフレット

ご存じない方にもわかりやすいものになるよう見開きでそれぞれ説明を入れ、箱詰めした際に中へ入れさせていただきました。

式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を
式当日、両家のご両親へ記念の品としてしめ縄《朱》【神居 和かざり】を

日本の文化として大切に次の世代へとつなげていきたいとお客様も思われていてうれしかったです。

 

 

京職人による国産大麻(精麻)・より紐、より縄。9月末まで5%OFF(大麻の麻縄活用コンテスト協賛)

2019年9月から取扱いの神社仏閣用麻製品を手がける京都・山川の職人による国産大麻(精麻)・より紐、より縄

現在までネックレス、ペンダントの紐、ブレスレットを含むアクセサリーや、作品づくり、しめ縄などにご活用、たいへん好評で多くの方にご利用いただいております。2021年より草木染め2色、3色、5色のより紐、より縄もできるようになり幅が広がりました。

国産精麻撚り紐(太さ3ミリ)
国産精麻のより紐(太さ3ミリ、京都・山川製)

 

草木染め三色と五色のより紐も。(5ミリ径以上から)
草木染め三色と五色のより紐、より縄も。(5ミリ径以上から対応)

極上国産精麻の太さ2ミリ、3ミリ、5ミリ、6ミリ、8ミリ、10ミリ、15ミリをラインナップし、その他の太さもできます。(最小径は2ミリですが、2ミリを切るものも可能です。お問合せください)端末処理はやっこ結び(クラウンノット)か、木工用ボンド止めの2種類からお選びいただけます。

2年ぶりに開催の第3回大麻の麻縄活用コンテストに合わせ、9月末まで期間延長し5%OFFとさせていただきます。

対象:国産大麻(精麻)・より紐、より縄をお求めいただくCLUBさぬきいんべ会員様(新規会員登録はこちら

方法:webショップからご注文、お電話、メールなどその他の方法でご注文すべて会員様の方に限り通常価格より5%OFFとさせていただきます。

期間:2024年8月1日(木)から31日(土) 9月1日(日)から30日(月)まで

 

ヒモ、縄でできることは、むすぶ・たばねる・つるす・まく・かける・つなぐ・しばる・いろどるなどがあります。日本の文化を陰で支えている職人による手仕事、神の依り代、神様の宿る繊維である精麻のより紐、より縄をいろいろな場面や分野でお役立ていただけますように。

四国はじめ、日本各地に麻(大麻)をもたらした阿波忌部の祖神・天日鷲命

以前、四国はじめ、日本各地に麻(大麻)をもたらした阿波忌部について書きました。

今回はその阿波忌部の祖神、天日鷲命(あめのひわしのみこと)についてご紹介します。

天磐船(あめのいわふね)に乗り種穂山(徳島県吉野川市)の頂上付近に降臨した天日鷲命は、当地に麻・穀(かじ、楮)・粟や五穀の種を植え、豊かな実がなった種の穂、すなわち、優秀な種を集めて天祖神を祭ったために種穂山と名付けられ、その後、諸国にその種を広めていきました。

「麻」が最も繁茂したところを「麻植(おえ)郡」(現在の徳島県吉野川市、美馬市の一部)、天からもたらされた「粟」がはじめて生長したところゆえに粟国(阿波国=現在の徳島県)と命名されました。

さらに、天日鷲命は、阿波の国造ともなり、四国は「種穂忌部社」の神領となりました。その理由は、神武東征に功績を挙げたためであり、その天日鷲命の末裔は、神官の早雲家であるとしています。

現在、種穂山山頂には、阿波忌部が創祀した種穂神社(種穂忌部神社)が鎮座、阿波忌部の祭祀の中心センターがここです。私は2度ほど、種穂神社へお参りしたことがあります。(軽トラックを使えば、直接社殿まで行くことができます)

四国各県の旧国名(阿波・讃岐・伊予・土佐)の頭文字を順に並べると、あ・さ・い・と=麻糸となるのは偶然でしょうか?

※「大麻」の名は、明治以降の外来種と区別するため。

 

・参考文献

「日本の建国と阿波忌部」林博章著

「麻の文化を守り育てる」(野州麻栽培農家七代目 大森由久)パンフレット

 

弥勒思想について、梅原猛さんの講演から(その2)

一昨日、ご紹介した哲学者・梅原猛さんの講演の一部ですが、つづきがあります。

私は今申したように、世界の原理が人間中心ではいけない。だから自然を破壊してもかまわない、動物も植物も結局は物質だと、そんなものの権利なんか無視してもかまわない、人間の幸福が大事だという考え方はだめだと思います。そして「共生と循環」の理論で、世界は動かなくてはならない。それはずーっと昔の原理で、人類の最も根源的な原理であります。そのような原理を根底としながら、それと技術文明というものを調和させなくてはならないと思います。そしてそれにはやはり菩薩の精神が必要である。そういう精神を日本に普及するためには、やはり菩薩の「遊行」ということが必要であると思いますが、どうもそれだけでもやはり不十分のような気がします。

やはりメシア思想とあるいは弥勒思想(世直しという思想)が必要だ。それは暴力的な勝ち目によるのではない。徐々に人間の精神が変わっていく、そしてそういう「共生と循環」の理論がこのように行われていく。そういうことが今の宗教や哲学やあるいは文学の大きな課題ではないかと私は思います。(「これからの大きな課題」平成6年10月2日、梅原猛さん講演より)

人間の精神が変わっていくことが大事だと思います。

そういう思いをもって国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾りを、皆さまの元へお届けさせていただきます。

国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾り
国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾り

よろしくお願いいたします。

弥勒思想について、梅原猛さんの講演録から

4月18日に誕生した国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾り

この「みろく」について少し説明させていただきます。

手元に哲学者・梅原猛さんの講演録がありますので、その中から一部分を紹介します。

神道の「共生と循環」、それに仏教の「菩薩行」。私は神道や仏教は素晴らしいと思うのですが、やはり神道や仏教で弱いところがあります。弱いところは何かというと、神道でも仏教でも現状肯定。現状肯定の精神が強すぎる。そして大きな理想に向かって世の中を指導していくという点が大変乏しいのです。

仏教の中でそういう大きな理想に向かって人間を引っ張って行くという宗教もあります。それは「弥勒(みろく)信仰」でございます。この「弥勒信仰」は日本に仏教が入ってきた聖徳太子のときに大変盛んでした。その信仰は平安時代の初めまでありました。あの広隆寺の弥勒菩薩像。あれは素晴らしいでしょう。

弥勒は56億7000万年さきにこの世に現れる。その56億7000万年さきのどういう理想の世の中になるかを弥勒さんが思索している、考えている姿があの広隆寺の弥勒菩薩像のお姿です。
あるいは中空寺の弥勒菩薩像。これも素晴らしいですね。素晴らしい中宮寺の弥勒菩薩像はどこか女性的ですが、これまた素晴らしい。聖徳太子は未来の理想の世を考えた。そしてその理想の世をこの日本に実現しようと思って、あの弥勒を崇拝されたのです。

ところが日本の仏教では弥勒崇拝はだんだん釈迦崇拝や薬師崇拝や阿弥陀崇拝に圧倒され、弥勒の思想はあまり日本の仏教では問題になりませんでした。

しかし新しい宗教は、仏教の流派であると言いましても、「弥勒の世直し」と言います。その世直しがキリストのメシア思想。メシアというのは、神に選ばれた人が世直しをするために、神によってこの世の中に遣わされた方ですが、その忠誠するメシア、(中略)それは神道と仏教の大きな欠陥を補う思想です。(「これからの大きな課題」平成6年10月2日、梅原猛さん講演より)

みろくの世とは、理想的な地上天国のことです。その実現が近づいているのではないでしょうか。

さぬきいんべは弥勒思想も大切にそれに向かって歩んで参りたいと思います。

みろく涼香舞「西王母」が長野・岩松院ご本尊と北斎「鳳凰図」に奉納。はじめて新聞記事に

5月14日、謡曲仕舞奉納家・一扇様が長野県小布施町の岩松院にてご本尊と葛飾北斎筆「八方睨み鳳凰図」に、みろく涼香舞「西王母」を奉納されました。

謡曲仕舞奉納家・一扇

みろく涼香舞 『西王母』

ハワイ在住舞踊家・那須シズノ

創作舞『鳳凰の舞 無限の光』

今回は、ハワイ在住の舞踊家・那須シズノさんとご一緒の奉納で、4月下旬に那須さんとサポートされていた木下豊さんと一扇様が会い、急展開で話が進んだ由。

 

なお、事前にこの奉納舞のことが新聞に掲載されたほか、後日下記の内容が記事になりました。

那須シズノさんは、『鳳凰の舞 無限の光』と題し、飛び立つまっ白な鳥を境内で表現した。今春はじめて岩松院を訪れ、大鳳凰画を観賞。北斎が一心不乱に描く姿が脳裏に浮かび、涙がとめどなくあふれ出たという。画家である夫の姿と北斎の生きざまを重ね合わせ、いつか鳳凰画の前で舞を納めたい-。そうした数十年来の願いがようやく実現。「自由な心をもつ北斎の魂とともに、舞い踊ることができた」と語った。

一扇さんは、自ら能の曲を謡って舞う新たな形式「みろく涼香舞」で『西王母』を奉納。「能を通じ、北斎先生も大切にした和の心を、時空を超えて共鳴できた」と喜んだ。

見学していた東京都の橋本孝子さん(81)は「このような素晴らしい舞ははじめて。言葉にならない」と感動。

壇信徒総代表の市村次夫さんは「ライブ感があり、とても新鮮だった」と話した。(須坂新聞2024年5月18日付記事より)

みろく涼香舞や一扇様のことが新聞記事になるのははじめてのことだと思います。

一扇様が今回も使用された前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きは神社仏閣用の麻製品を手がける京都・山川の品。

山川のベテラン職人の1人は、葛飾北斎が大好きと聞いたことがあります。

別に打合せしたわけでもなく、先月の国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾り誕生の経緯とともに見えない力が働いているとしか思えないです。

 

「みろくの世」を寿ぐ。国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾りが誕生

2年前、三本撚り叶結びアクセサリーは手元箒(荒神箒)のサイズをイメージしていたとお客様の声をいただきました。

その声にお答えしようと、30~40センチのサイズでつくろうとしましたが、なかなか形になりませんでした。それが先月18日に、できたと連絡がありました。

18日といえば、愛媛県と高知県で最大震度6弱の地震があった翌日です。住んでいるところでもめったにない揺れの地震でした。

そして、そのサイズは、高さ約36センチ(1.2尺=36.3636センチ)でした。36=「みろく」です。

しかも18日は3×6、3・6・9の合計で、考えなかったサイズと日にちです。

「そこには無いけれどある、無いものを見せる、無いからこそ見える、というのが日本の美意識です」と唐紙師のトトアキヒコさんが語っています。意図して「みろく」にしたわけではないですが、結果的に「みろく」になったということです。

国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾りをドアのノブに飾った例。
国産大麻(精麻)・みろく叶結び飾りをドアのノブに飾った例。

「みろくの世」とは、理想的な地上天国のことですので、その名を“みろく叶結び飾り”と命名いたしました。

吉事用の装飾結びである叶結び(表から見れば口の形、裏から見ると十の字になる)と相まって、おめでたい飾りになっていると思います。

 

 

・参考文献

「結び」額田厳著(法政大学出版局)

 

 

坂東玉三郎さん特別舞踊公演「羽衣」に囃子方で使われている麻を思う

GWが終わりました。

坂東玉三郎さん(重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝)の特別舞踊公演を見る機会に恵まれました。

能、狂言は見たことがありますが、歌舞伎ははじめて。(歌舞伎は江戸時代に京都で生まれました)

「口上」からはじまり、演目の最後が「羽衣」でした。

羽衣伝説を題材にした能の「羽衣」をもとにして、明治31(1898)年に東京の歌舞伎座で初演された能の幽玄味と幻想的な雰囲気を漂わせる、雅やかな歌舞伎舞踊の名作だそう。

装束姿に天冠をつけた天女(坂東玉三郎さん)と、伯竜(花柳壽輔さん)の舞。そして、囃子方の三味線や笛、大鼓、小鼓、締め太鼓。

【※能「羽衣」について】「羽衣」は、昔話でもおなじみの羽衣伝説をもとにした曲です。舞台になった場所は遠く富士山を臨む静岡県の三保の松原。穏やかな春の海、白砂と青松という色彩。そこで美しい天女と漁師伯竜が展開する物語なのです。

「これは素敵な落とし物だ!」と大喜びの伯竜。

家宝にするため持ち帰ろうとした時、どこからか天女が現れて声をかけ、涙ながらに「その羽衣をどうか返してほしい」と頼みます。

衣を手にした伯竜は、「いや。これは私が拾った羽衣だ」と主張して、天女の願いを聞き入れず返そうとしませんでした。

でも天女は「その衣がないと、私は天に帰れない」と嘆き悲しみます。伯竜はその姿にいたく心を動かされ、天女に「それでは舞を見せてもらう代わりに、衣を返す」と提案します。

しかし、天女は「羽衣がなくては舞を舞えません。まずは羽衣を返してください」と訴えます。

この言葉に伯竜は、「羽衣を返したら、舞を舞わずに天に帰ってしまうだろう」と疑いの言葉を向けるのです。たぶん、多くの人が、このように考えるかもしれません。

しかし、天女は、「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と答えます。

昔話や伝説などでは、天女は羽衣を隠されてしまった後、泣く泣く人妻になるという設定が多いのですが、さすが能では異なります。

伯竜は天女の言葉に「ハッ」とわが疑いの心を恥じ、即座に衣を返すのです。これもまた能ならではの素晴らしい展開です。

天女は喜び、羽衣を着し、月宮の様子を表す舞などを見せ、さらには春の三保の松原を賛美しながら舞い続け、やがて彼方の富士山に舞い上がり、霞にまぎれて消えていくというストーリーです。〔「謡曲仕舞奉納家 一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)PP23~25より〕

大鼓、小鼓、締め太鼓の調べ緒は、幾度もご紹介しているとおり、麻でできています。

日本の古典芸能、能楽も歌舞伎もユネスコの世界無形文化遺産です。それを支えている数少ない職人、伝統技術に思いをはせました。

日本舞踊家・花柳凛さんの舞台に糸魚川翡翠の勾玉と国産精麻の紐

2022年秋に、第1回 花柳凛 京丹後舞踊公演(京都府丹後文化会館)において日本舞踊家・花柳凛さんにより、玉匠・青舟さんが製作した糸魚川翡翠の勾玉が使われました。

これは青舟さんから聞いておりましたが、このほど花柳さんのホームページがリニューアル、その舞踊の動画が公開されています。

Gallery」の項目の下方、「祈日月物語」という上記公演の新作舞踊劇の動画(2分弱)です。〔同じく、「有涯-丹後七姫より-」の新作舞踊の動画(約1分半)も見ることができます〕よければご覧ください。

赤い衣裳に、髪を精麻で結った花柳さんの胸元に糸魚川翡翠の勾玉、そして勾玉を首から下げる紐は神社仏閣用の麻製品を手がける京都・山川による国産精麻の紐

勾玉は、青舟さん製作、出雲3作の1つ「神魂(かもす)」です。

大きさは高さ約4センチで、舞台でも存在感があると思いませんか?

 

さて、このタイミングで花柳さんの古代日本のエネルギーを世界へ紡ぐプロジェクト「祈日月(きひつき)」が5月5日に始動するそう。

『子供達に「この星に生まれてよかった」そう思ってもらえる明日をという想いに向け動き出します。』とのこと。

花柳さんの活動に注目していきたいと思います。

極上国産精麻を500グラム以上ご希望の方へ

極上国産精麻は、しめ縄や鈴緒、麻縄など神社仏閣用の麻製品を製作するために仕入れたものをお分けさせていただいております。

いわゆる野州麻(栃木県産)です。

藍染め、草木染めは上記の精麻を染め職人により色の変化をも長くお楽しみいただけるよう濃く染めております。(きなりも藍染め、草木染めも当店の神具に使われているものです)

極上国産精麻(きなり)
極上国産精麻(きなり)

きなりは2018年から、藍染め、草木染めは2020年から順次取扱い、上々のご評価をいただいております。ご用途に合いましたらうれしく思います。

草木染めされた極上国産精麻(右はきなり)
草木染めされた極上国産精麻(右はきなり)

500グラム以上をご希望の方は、一度お問合せいただければ幸いです。