龍村仁監督の映画「地球交響曲第九番」を観た方の感想より思うこと

2月半ば、龍村仁監督の映画「地球交響曲第九番」を観た方の感想を聞きました。

「すばらしかったです。」

それだけでしたが、観たいと思いました。

私がはじめて映画「地球交響曲」を観たのは第三番で、1997~8年頃だったと思います。3人の方が登場しましたが特に写真家の星野道夫さんが印象に残っています。このときは私は高松市に住んでいて龍村監督が会場に来られ、上映後に講演も拝聴しました。

それからすいぶん経って、第七番、第八番を観ました。いずれも主催は神道系で、共感されたのだと思います。

第九番の「制作意図」に、龍村監督が「地球交響曲~ガイアシンフォニー」をつくるきっかけとなった「ガイア理論(※)」との出会い、この理論を提唱したイギリスの生物物理学者J・ラブロックとはじめて会った際のことが書かれています。

ラブロック「西洋社会では、なかなか受け入れられない ”ガイア理論” を日本人はどうしてこんなに素直に受け入れてくれるのだろうか?」

龍村監督はとっさにこう答えたそうです。

日本文化の深層、日本人の無意識の自然観の背後には遙か縄文時代から受け継がれて来た ”八百万(やおよろず)の神(かみ)” という考え方がある。あらゆる自然現象の背後には、それぞれに異なる現象を司る、八百万もの神がいる、という考え方だ。こういう無意識の自然観があったからこそ、私も含め、ほとんどの日本人はあなたの『ガイア理論』を素直に直感的に、『正しい』と受け入れたのだろう。

私は、この言葉に共感します。

 

私たちが受け継がれてきたそのなかに、麻がある。麻のもつ可能性はまだまだこんなものではないと思います。

昨年の後半ぐらいから、今までにないお問合せが届くようになっています。これらが日本の近未来なら言うことないものばかりです。

ついに大麻取締法が、70年以上の時を経て大幅に改正されようとしている今年、状況は大きく変化すると思います。

同じ第九番の制作意図に書かれている次の言葉を皆さまに贈ります。

「第一番」から「第八番」まで、それぞれの作品には、一見、「超人」の様に見える偉業を成し遂げた世界中の人々が4~5人ずつ登場する。彼らが「異口同音」に言う言葉がある。「こんな偉業にみえることを成し遂げられたのは、私個人の能力ではない。自分の生命が、人智をはるかに超えた『ガイア』の超高度な『生命システム』に生かされている、と確信した時、“偉業” にみえることが現実になっていたのだ。」

 

 

 

(※)「ガイア理論」・・・太陽系第3惑星「地球」は、それ自体がひとつの巨大な「生命体」であり、私達人類はもちろんのこと、動物も植物も、虫もバクテリアも、海も山も、岩や風も、全ての存在が互いに繋がり、互いに影響し合って40億年という歳月を生き続けてきた。この、人智を遥かに超えた超高度な「生命システム」のことを「ガイア理論」と名付け、1984年に発表。

 

神社仏閣用の国産大麻(精麻)・鈴緒、鰐口紐を取扱い開始しました

神社の拝殿用の国産大麻(精麻)・鈴緒(すずお)、寺社仏閣用の国産精麻・鰐口紐(わにぐちひも)の取扱いを開始いたしました。

国産精麻製の鈴緒。
神社に設置されている国産精麻製の鈴緒。

2006年出版の「ヘンプ読本」赤星栄志著(築地書館)によると、

(前略)スローライフがブームになったことを考えると日本も「なるようになっていく」「なるべくして、なる」という世界観が求められる時代になってきたのである。この世界観は、多神教であり、八百万神(やおよろずのかみ)で、ありとあらゆる自然物に神様がいると考える古神道の考え方である。私たちにもっとも身近なこの世界観を形にして祀っているのが神社である。

最近、神社にお参りする人が少なくなって、お賽銭が減った影響か、鈴縄(鈴緒)が石油由来のナイロン製であるところも多い。全国で約8万社ある中で、7割がナイロン製、3割が中国産の大麻繊維(精麻)、ごくわずかな神社の鈴縄が国産大麻繊維といわれている。大麻繊維が神様の依り代であり、生命力・霊力を与えるものなのに、その神社の鈴縄が石油由来の化学繊維を使っているなんて!形だけでは、意味がない。鈴縄に大麻繊維を使っていない神社はご利益がなさそうだ。

10年以上を経た今、ナイロン(ビニール)製の割合が増えているかもしれません。国産精麻が少しずつ見直されていっていると感じていますが、まだまだだと思いますので、このたび取扱いを決めました。

また、四国には四国霊場八十八ヶ所もあり、寺社仏閣用の国産精麻・鰐口紐(鐘緒)もあわせて取扱いしてまいります。

お寺に設置されている国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。
お寺に設置されている国産精麻製の鰐口紐(鐘緒)。

ご奉納するのはいかがでしょうか?社会貢献、企業PRにもなると思います。(神社・お寺に物品を奉納するには

鈴緒、鰐口紐の修理も承ります。

お見積させていただきます。

 

 

 

身曾岐神社宮司 坂田安儀先生(2022年1月5日ご逝去)をお偲びして

宮司とはじめてお目にかかったのは2005(平成17)年8月に身曾岐神社(山梨県北杜市)で開かれた日本の精神文化の源流である古神道の奥義を広く一般に相伝するための講座、初学修行座(当時3泊4日)の聴聞でした。

講師として立たれた宮司は神道や古事記についてホワイトボードに書きながらご説明してくださっていたことを思い出します。

この講座を紹介いただいたのが知り合いだった同神社の神職からでしたので、ありがたいことに私は宮司(伯家神道)の直門として入門させていただけたようです。

宮司とのことで一番心に残っていますのは、2011年10月12日に神社で上記の神職とご一緒に宮司にお会いすることになり、今何してる?と聞かれたときのことです。(このときが宮司とお話した最後でした)

古神道を学ぶ過程で行きついた仕事のこと、おお麻(ヘンプ)のことや神道との関わりをお話し、さぬきいんべの名刺をお渡しすると、「古神道を現代風に伝えるのは素敵だ」とおっしゃられ、「これが漢字(讃岐忌部)だったら頭を下げなければいけない」と。(誰でも読め親しみやすいように屋号を「さぬきいんべ」とさせていただきました)

また、「四国へ行きたい」ともおっしゃり、大麻比古神社(徳島県)や金刀比羅宮(香川県)の名を挙げると、ああ行きたいねぇと目を輝かせられていたように思います。

この頃は前年に創業はしたものの香川県高松市での活動を断念、実家のある愛媛県西条市へ引っ越し、活動を一時休止した上で再開ししばらくしてでしたので宮司とのこの面談で大いにエールをいただいた、背中を押していただいたと思っております。

他にも、いつか四国をご案内したいと神社をピックアップしていたこと、東京でのご修行や相伝での直会でのことなど宮司との思い出は遠方ですので私は機会は少ないと思いますが数々思い出されます。

衷心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

宮司はじめご神縁の皆様と。出雲大社正式参拝(2009年)の折に。
宮司はじめご神縁の皆様と。出雲大社正式参拝(2009年)の折に。

精麻の鈴緒とともに。菊理媛命(くくりひめのみこと)をお祀りする京都・白山神社

1月半ば過ぎ、出張の折、京都の白山神社へお参りさせていただきました。

ご祭神の1柱が菊理媛命で、引き寄せられた感じがします。

というのも、いまよく聴いているのが昨秋コンサートを拝聴した森田梅泉さんのアルバム「くくり姫」だからです。

コンサートで、くくり姫という曲の前にこんなナレーションが流れました。「混沌とした時代にしか現れないくくり姫」と言っていたのを覚えています。

 

白山神社(京都市)の本殿
白山神社(京都市)の本殿

3年前もこの神社の前を通ったのですが、お参りはせず白山神社(白山信仰、すなわち白山比咩神社を総本社とする白山神社は各地に鎮座)がこんなところにあるというのにとどまりました。

 

境内は掃除が行き届いており、小さいながらもきれいな神社です。

本殿、末社にも精麻の鈴緒がかけられていました。

拝殿に鈴が吊されているのは、巫女が神楽鈴を振るのと同様に、参拝者自らが神を前に鈴の音で祓い清める為のものです。その鈴を鳴らす綱が「鈴緒」です。神聖なる鈴を鳴らす綱である為、古来より神聖な植物とされる麻で作られてきました。鈴緒の『緒』の文字には「魂をつなぐもの」という意味合いがあります。鈴を鳴らし、自らの魂を振るい起こす鈴緒は、まさに神仏にその魂を繋ぐものともいえるでしょう。(明治19年創業 神社仏閣用麻製品調整 株式会社山川パンフレットより)

ご案内してくださった山川様、本岡様ありがとうございました。

この後、鈴緒の六角桐枠の文字彫り職人にバッタリお会いし、私も少しお話できました。

なぜwebショップのキャッチコピーは「四国から始国(しこく)へ」なのか?

年頭にある方から、webショップのキャッチコピー「四国から始国(しこく)へ」とはどういうことか?と聞かれました。

さぬきいんべwebショップのバナー
さぬきいんべwebショップのバナー

口頭でお答えさせていただいたのですが、いい質問をいただいたと思い頭を整理する意味で書いてみます。

古事記の国生み神話によると四国は淡路島の次にできた最初の国(伊予二名島)です。

四国は麻に関しても歴史が古く、代々、天皇の践祚大嘗祭に麁服(麻織物)を調進してきた阿波忌部直系・三木家、徳島県の旧麻植郡をはじめ、また大麻山が3つも存在することなど、四国は麻の国と言っていいほど、麻にまつわる歴史、地名や神社が数多く残っています。

ですので、麻の文化の再興も、四国からはじめて行く、はじまっていくという意味を込めました。(“麻の文化、織物技術の伝承を”という言葉は三木家28代当主、三木信夫さんが令和の大嘗祭前に取材を受け語ったこちらの記事からいただきました。共感しましたので)

お断りしておくと、始国というのは私が考えた言葉ではありません。はじめて聞いたのは当時住んでおりました香川県高松市で2006年にあった某講演会だったと思います。

 

ちなみに昨年後半ぐらいから日本の原点にスポットライトが当たっているように思います。(それぞれの人の原点は何かということも大切になっていると思います)

昨年ご紹介した古神道の研究をしている河野貴希さんも今年の初詣におすすめの神社について以下の淡路島の3社を挙げておられます。

1.おのころ島神社(兵庫県南あわじ市)

2.岩上神社(兵庫県淡路市)

3.伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)

この順番のコースをたどると、“日本の原点”を肌で感じることができるそうです。(トータルヘルスデザイン発行「元気な暮らし」2022年1月号P56より)

日本の原点をたどると、必然的に「四国から始国へ」ということになっていくと思いますがいかがでしょう?

「旧暦新年2022」1年のいいスタートが切れるように、開催中(2月3日まで)

あらためまして、新年おめでとうございます。

2022年1月4日で、さぬきいんべは13年目を迎えました。

昨年は、8月に一昨年納めさせていただいた国産精麻の草木染め五色緒付きの鉾先鈴を用い、長野県・熊野皇大神社にて浦安の舞が奉奏(奉納)されました。(その以降、東京都内の神社の月次祭にて奉奏されているそうです)

一方で、2月から6月末まで第1回 大麻の麻縄活用コンテストを開催、優秀賞と特別賞を選ばせていただきました。優秀賞を受賞された方は、そのことをご自身でSNSに投稿したところ急に脚光を浴びるようになり、精麻飾りワークショップの講師として招かれたり、さらに「日本の神様カード」著者の大野百合子さんと精麻についてYouTube動画で対談したりするなどご活躍されているそうです。(作ることを続けられるとは思いましたが、そこまでになるとは予想しておりませんでした)

3~4月はClubhouseで瓊奈川神社宮司(翡翠の巫女)・松井久子先生からご依頼を受け、麻についてお話させていただきました。人前で話すのは得意ではないため躊躇しましたが、いい体験でした。これがあったおかげで7月から、愛媛県内で開催されている精麻飾りワークショップ(主催:はぐくみの木IKUKO先生)につながっていったのだと思います。開催のすべてではありませんが、時に出向いて麻についてお話したりさせていただきました。

さぬきいんべは6月から、おお麻(ヘンプ)専門神具店として展開しております。神様を大切にする人が増えますように活動してまいりますので本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2月3日の節分まで「旧暦新年2022」を開催中です。(旧正月は2月1日、立春は2月4日)

旧暦については一昨年の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。旧暦の新年に本当の“令和4壬寅年”がスタートします。

合計5000円~のお買い上げ毎に京都・山川製のオリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。本年のいいスタートが切れますように。

国産精麻の製品を介して、「巫女体質™」の先輩から後輩へ受け継がれる真心

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年の暮れ、瓊奈川(ぬなかわ)神社宮司の松井久子先生が「巫女体質™」の先輩から後輩へ、受け継がれる真心と題してブログでご紹介くださいました。

同神社では家庭祭祀を学ぶ「お清め士講座」を開講しておりますが、このほど先輩(5期)お清め士から後輩(6期)へ卒業(お清め士認定)のお祝いの品が手渡されたそうです。

ご紹介されているとおり、さぬきいんべの祓い具(精麻製品)を手づくりの熨斗(のし)と水引をかけて贈られるのが伝統になっているとのこと。

誠にありがたいことです。

はじまりはブログのリンク先に紹介されていますように、2020年9月、同講座2期生の西田さんが国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒を工夫して箱詰めし後輩へ贈られたことから。(職人により箱詰めすることもできますが、このときはミニ鈴緒と箱をご注文いただき、同じ結ぶことでも個性が出ることから、ご自分で箱詰めしたらより心のこもったものになるのでは?とご提案)

箱詰めした写真を西田さんが送ってくださり、想像以上の創造(オリジナル)性に驚いたことを思い出します。

今回贈る側となった方(5期)からは「皆でさぬきいんべ様のお品を手元に持つことでさらに一体感が生まれているようにも思います。」と、また松井先生から「さぬきいんべさまのお品は、お清め士の暮らしを支えてくださるありがたいものばかりで、感謝しております。」とお言葉をいただいております。

なお、なぜお清めが必要なのかや、お清め士講座については2021年10月に電子書籍として出版されている松井先生のご著書、「巫女体質」(SeleneBooks)がわかりやすいと思います。(こちらで試し読みもできます)

 

今後も良いものができるように日々精進してまいります。国産精麻の製品の普及と発展を祈りつつ。

国産大麻(精麻)の五色緒付き鉾先鈴で、「浦安の舞」の奉納が実現!

昨秋に納めさせていただいた国産大麻(精麻)の草木染め五色緒付き鉾先鈴で、「浦安の舞」の奉納が実現しました。

コロナ禍により神事や神社のお祭りも規模縮小や中止を余儀なくされ、どうなることかと思っておりましたが、今年後半になってようやっと、この時がきたかという思いです。

 

代表的な巫女舞である浦安の舞は、もともとは皇紀2600(1940)年を祝ってつくられました。歌詞は1933(昭和8)年に歌われた昭和天皇御製のお歌「天地の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」を用い、これに当時の宮内省楽長・多忠朝(おおのただとも)氏が作曲振り付けをしました。

浦安とは心やすらかという意味で、古くわが国が浦安の国とも呼ばれたのは風土が美しく平和な国であったことを示しています。

巫女4名が扇と鈴を手に舞いますが、前半の扇の舞は祝いの象徴である檜扇(ひおうぎ)を持って舞われます。扇のかなめを中心に豊かに開けゆく中心唯一の世界を表現しています。後半の鈴の舞は三種の神器(剣・鏡・勾玉)をかたどった鈴(=鉾先鈴)を手に舞い、その清らかな音色が万物を清め、美しい響きが神と人との心のふれあいを表現します。

 

国産精麻の草木染め五色緒付き鉾先鈴での浦安の舞の奉奏(奉納)は、今年8月、長野県軽井沢の熊野皇大神社様でを皮切りに、その後、11月から東京都内の神社の月次祭で奉奏されているそうです。(現在はメンバーが3名のため2人が檜扇、1人が鉾先鈴または神楽鈴)

神職の仲間うちで精麻の草木染め五色緒は「麻(の五色緒)、いいですね」と好評で、参列者から「(麻だと)ありがたみを感じます」などお声をいただいているとのこと。

精麻の五色緒は2017年に最初、神社仏閣用麻製品を調整する京都・山川により、現在主流の化学染料で染めたものからはじまり、昨春、お客様のご要望により草木染め版ができ、そして今回の話につながってまいりました。

熊野皇大神社様のFacebookページ投稿と、ご参拝の方が撮影された東京の戸越八幡神社様での浦安の舞のInstagram投稿(短い動画)をシェアさせていただきます。(いずれも国産精麻の草木染め五色緒)

 
 
 
 
 
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・参考文献

「図解巫女」朱鷺田祐介著(新紀元社)

誰でも簡単にできる“問いかけ”、“予祝”、“感謝”、初詣のコツ

新年を清々しく迎える方法は、こちらにご紹介しております。

もう1つ、当たり前のようにやっている思い出したことを書いてみます。

 

1年のはじめに初詣に行かれる方も多いと思います。

2つ前の記事でご紹介した、古神道を研究している河野貴希さんがおっしゃっている、前もって祝福する予祝(よしゅく)をつかう方法です。

河野さんいわく、初詣は、参拝者の多い有名な神社に出かける前に、身近な産土神(氏神)や家の近くの神社へ行き、去年1年間の感謝を捧げ、その次に神様に問いかけるのがコツだと。

「今年はよい年でしょうか、悪い年でしょうか?」と問いかけをしてみてください。

かならず「よい年だ」とか何かしら声が聞こえてきます。これが予祝(=あらかじめ祝う)です。〔相談ごとがある人は相談ごとを二者択一(たとえば、どの道を行ったらいいか?右か左か、これから行った方がいいのは多賀大社でしょうか?イエスかノーかなど)で問いかけするといいそうです〕

河野さんは、『みなさんの中で「神様の声が聞こえていません」と言う人も、じつは聞こえているのです。』とおっしゃっています。

神道では、人は皆、神様の「分け御霊(みたま)」であると言われています。みんな霊なのですから、霊的な感受性が備わっていない人など1人もいないのです。

神様の声には、いろいろな聞こえ方があります。言葉だけでなく、自然現象や光、文字などの場合もあります。自分が答えだと思えばそれでよいです。

 

古代から人々は、”問いかけ”、”予祝”、”感謝”によって、神様を味方にし、幸せに暮らしてきたと、河野さん。

2022年以降、こういったことが当たり前になっていく感じがしています。

自分の中に答えがあるとは知っていましたが、15年あまり前この方法を知ってこれだと思い、私は神戸まで河野さんに会いに行きました。また、それから別に話がトントンとつながって古神道の道に進みました。しばらく忘れていましたが、この出会いがなければいまのさぬきいんべは絶対ないと思っております。

 

 

・参考文献

「神様に好かれる生き方」河野貴希著(本心庵)

「巫女体質」松井久子著(SereneBooks)

11月23日は新嘗祭、日本の祭り、感謝と前もって祝福する「予祝」

11月23日は、新嘗祭(にいなめさい)ですね。

毎年、この日には天皇陛下がその年の新穀を神々にご親供なされる新嘗祭が宮中・神嘉殿(しんかでん)においておこなわれています。

新嘗祭の起源は、日本書紀の神代巻で天照大御神が「吾が高天原にきこしめす(召し上がる)斎庭(ゆにわ)の稲穂を以て、また吾が児(みこ)にまかせまつるべし」と仰せになり、皇御孫尊(すめみまのみこと)の降臨に際して、斎庭の稲穂をお授けになったことにさかのぼります。

斎庭の稲穂とは、天照大御神が食物の神・保食神(うけもちのかみ)の体に生じた五穀のうちから取って、天狭田(あめのさなだ)・長田(ながた)に植えられた稲のことで、斎庭は清浄な場所を意味します。

高天原で育てられていた穀物の種が、皇御孫尊により初めて葦原中津国(あしはらなかつのくに)=日本でも栽培されました。

このご神恩に対する感謝の祭りとして、天皇陛下(皇御孫尊)御自ら、五穀豊穣を神々に奉告されるのが新嘗祭であり、これにならって全国の神社でも新嘗祭がとりおこなわれています。

ちなみに、天皇陛下の一世一代の新嘗祭は大嘗祭(だいじょうさい)といいます。ご存じのとおり、今上陛下の大嘗祭は、麻織物・麁服(あらたえ)、絹織物・繪服(にぎたえ)が調進され、2019(令和元)年に斎行されました。

 

ところで、3800以上の神社仏閣を参拝するなど古神道の研究をしている河野貴希さんによれば、お祭りはすべて予祝(よしゅく)だそうです。

例えば秋祭りは豊作を感謝するのですが、翌年も豊作になるという予祝(=あらかじめ祝う)も兼ねて神様に感謝しています。

お酒や食べ物は、まず神様にお供えをして食べていただき、その後を私たち人間がいただくのです。

 

明治神宮の新嘗祭奉納品の中に栃木県から精麻が。↓(4枚目の写真)

 
 
 
 
 
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・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)

「神様に好かれる生き方」河野貴希著(本心庵)