「本物の音」で鈴祓え。癒しに。手打ち本坪鈴に麻縄職人が国産精麻を取り付け

鈴緒や神楽鈴などでつかわれる本坪鈴は機械成型(プレス)のものと、手打ちのものがあるのはご存じでしょうか?

前者は機械成型でつくられる汎用品ですが、後者は錺(※)金具師(職人)が工具をつかって文字通り手打ちでつくられます。※錺(かざり)とは、金属をたたき、曲げ、彫刻し、鍍金(メッキ)を施して仕上げる伝統技法です。

手打ちのものは、表面に手打ちした跡(ツチ目の跡)があったり、菊花紋があったり、地金(原材料)が機械成型のものより厚く、一般に音がいいのが特徴です。機械成型のものも最初は音がいいと思いましたが、手打ちのものの音を聞くとやはり手打ちに軍配が上がります。

表面に手打ち(ツチ)の跡(凹凸が肉眼ではよくわかります)、菊花紋が。
表面に手打ち(ツチ目)の跡(凹凸が肉眼ではよくわかります)と、菊花紋。

私の感覚では、本坪鈴の音は機械成型のものは体に響く感じ、手打ちのものは心に響く感じがします。

先人は、神霊に呼びかける鈴の音色を「さやさや」と表現したようですが、これは手打ち本坪鈴のことを言ったのではないでしょうか。

手打ち本坪鈴8分と1寸に麻縄職人が極上国産精麻(きなり、藍染め、草木染め含む全6色)を取り付け使いやすくした形で2020年より取扱いさせていただいております。細かいところですが緒(国産精麻)の長さは本坪鈴の径により変え、長すぎず短すぎず結び目等も美しいです。

いわゆる神道の五色の国産精麻を取り付けた手打ち本坪鈴(いずれも1寸径)
いわゆる神道の五色の国産精麻を取り付けた手打ち本坪鈴(いずれも1寸径)

京都の伝統技術を受け継ぐ「本物の音」で鈴祓え。癒しに。

2023年4月20日まで価格5%OFFでご提供中です。期間延長です。本物の音を感じていただきたいと思っていたところお客様よりご注文いただき、国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒の手打ち本坪鈴付きができました。ただいまミニ鈴緒の手打ち本坪鈴仕様も5%OFFとさせていただいております。

なお、機械成型の本坪鈴も“いい音”と思いますので用途などに応じて使い分けていただければと思います。本坪鈴1寸の機械成型で、麻縄職人が極上国産精麻(きなり)を取り付けたものもございます。手打ち、機械成型とも本金メッキ仕上げで長持ちします。

神事、月次祭のお供え(伊勢エビとアワビ、鯛)をしばる麻紐づくりから気づくこと

公の神事、主に月次祭の伊勢エビとアワビ、鯛のお供えをしばる麻紐をつくってまもなく1年になります。(ちなみに他のお供え、乾物や野菜などは精麻でしばります)

お供えをしばる麻紐(練習)
お供えをしばる麻紐(練習)

2022年5月から麻紐でしばるお供えに伊勢エビとアワビが加わり(それまでは鯛のみを麻紐でしばっていた)、それを期に麻紐をつくらせていただいております。

精麻を裂いて2本撚りの撚り紐をつくりますが、つくりはじめる前年にたまたま愛媛・西條神社でのはぐくみの木様ワークショップでつくり方を教わり、つくった麻紐を何回か試作、その道10年以上の先輩方から指導をいただいて使っていただけることになりました。(それまで先輩がつくっていたつくり方は撚るということはいっしょですが撚り方が異なります)

長さが伊勢エビとアワビは1メートル、鯛は60センチぐらい要します。

とにかく神様へのお供えですので、誠をこめできるだけ美しくとか、床下に置かないとかつくる際の意識がちがいます。月次祭は月に1度の大きなお祭りで、毎月作りつづけることと使っていただくことができているのは感謝しかありません。

麻紐をつくりはじめて自分のルーツが職人(父は建具職人)であることと、さぬきいんべで取り扱わせていただいている麻製品、京都・山川の職人の手仕事のすばらしさがさらにさらにわかるようになりました。

麻紐をつくる貴重な時間。誠をこめ作りつづけたいと思っています。

 

 

京都・神泉苑にて3月4日奉納(予定)、謡曲仕舞奉納家・一扇様〔国産大麻(精麻)製品とともに〕

一月にご紹介させていただいた謡曲仕舞奉納家・一扇様が3月4日、京都・神泉苑にて奉納されます。

弘法大師のご請雨千二百年を記念して増運弁財天様、宇賀弁財天様(秘仏)のご開帳があり、その法要後に舞楽の奉納が予定されており、一扇様にもお声がかかった由。

今回はお能の曲以外も予定され、稽古に励んでいるそうです。

詳しくは、神泉苑の弁財天様特別ご開帳(3月3~5日)についてこちらをご覧ください。

なお、どちらの弁財天様もはじめてのご開帳となるとのこと。この機会に弁財天様にご参詣しませんか?

神泉苑は、平安京造営の際につくられ、千二百年の歴史をもつ史跡です。弘法大師・空海が祈雨の際、ご勧請された善女龍王社をまつり、祇園祭の発祥の地でもあります。

神泉苑の境内の池畔にまつられる水神様、増運弁財天様
境内の池畔にまつられる水神様、増運弁財天様の弁天堂

私事ですが、さぬきいんべ創業前、弘法大師のご足跡をたずねて歩いていたことがあります(高野山、御厨人窟、焼山寺山、出釈迦寺奥の院など)。8年前、神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川をはじめて訪問した際、直前に知人から神泉苑の話があり、ご縁を感じまず神泉苑へ足を運んでから、山川さんをたずねたことを思い出します。

一扇様には前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きと、神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付きをご活用いただいております。(※当日は屋外で2名で舞う曲もあり、お借りした前天冠と、上記の神楽鈴をご使用されたそうです。当日の詳しい様子は、一扇様のブログをご覧ください。動画もあります)

うれしいご報告、誠にありがとうございます。

 

国産大麻(精麻)草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴で「浦安の舞」を奉納

一昨年8月に国産大麻(精麻)草木染め五色緒付きの鉾先鈴での浦安の舞奉奏が実現したことをご紹介させていただきました。

その後、鉾先鈴あるいは神楽鈴が東京・戸越八幡神社様の月次祭等にて精麻の草木染め五色緒付きで奉奏されております。

なお、浦安の舞は前半が祝いの象徴である檜扇を持って舞う「扇の舞」。後半が鈴を手に舞う「鈴の舞」です。

事後報告になりますが、檜扇の紐も国産精麻の草木染めでとご提案したところ、2022年5月に完成しました。そして、同年7月同神社の月次祭にて国産精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴で浦安の舞が奉納されました。

 
 
 
 
 
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戸越八幡神社(@togoshihachiman)がシェアした投稿

国産精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴(上の投稿写真)で舞われているのは大谷由紀様で、同神社の巫女舞のご指導もされている由。(本務は書かれているとおり埼玉県飯能市に鎮座する平松天神社様の宮司です)

大谷様は檜扇の紐(精麻の草木染め)について、次のようなご感想をお寄せくださいました。

予想とイメージを遥かに超える出来上がりで感動しました!!
なんだろう、コアとか魂の座からドキドキする高揚感のようなものと
崇高なものを目の前にしたときの有難さと感動、大事なものを大切にしたいという気持ちと、少しの畏怖をMIXしたような、今までに感じたことがない気持になりました。

なぜ、さぬきいんべで精麻の草木染めをと思ったのか、、もう8年前のことになりますが現在、神社仏閣用麻製品の染めは99%が化学染料と聞き、神様にお捧げするものは自然由来が一番と思ったからです。職人とたまたま話が進み最初は藍染めからはじまり、2020年に五行の五色(緑・黄・赤・きなり・紫)ができるようになりました。(いま、きなりを含め六色が可能です)

上の大谷様のご感想がその重要さを物語っているのではないかと思います。

巫女神楽は、シャーマニックな憑依降神のための祈念の舞と、神を喜ばせる祈願奉納の毎に大別できます。前者の憑依降神の舞は、神がかりを得るためにゆったりとした回転の舞からはじまり、回転によって巫女の心身を浄化した後、順回り、逆回りを繰り返し、神を降ろします。

その手に持つ採り物は鈴、扇、笹、竹、紙垂鉾、榊、幣など神の宿る依代です。この舞は託宣巫女の存在が男性支配者に疎まれ、古代神道が国家神道化するにつれて、廃れていきましたが、今でも巫女舞の中にその要素が残っています。

精麻草木染めの紐付き檜扇、五色緒付き神楽鈴を手にした浦安の舞はこの憑依降神のための祈念の舞をどこか彷彿とさせます。

 

 

・参考文献

「図解巫女」朱鷺田祐介著(新紀元社)

 

日本の文化は世界に通じる、海外のお客様へ国産精麻の製品(PayPal決済にも対応)

お客様からお問合せ、ご注文をいただき、このたび国産精麻の製品を海外へ発送させていただきました。

このお客様のご要望により海外のお客様に便利な「PayPal決済」もご利用いただけるようになりました。

10年前ぐらいから、日本の文化は海外の人の方が関心が高いのではと思い、知人などと話をしたことがありました。

それが目の前に顕著に表れたのが3年前です。

SNSで投稿した国産精麻のしめ縄の写真に海外の方からいいね!をいただいたり、フランスの方から送っていただけるかと問われたりしたこともあります。

今回はトントンと話が進み、京都・山川の職人の手がけた麻製品がイギリスへ渡ることになりました。

イギリスへ発送の送り状(部分)
イギリスへ発送の送り状(部分)

今までの日本では西からきたものが多かったと思います(例:西洋文化)。それによって平和になったでしょうか?今後日本から世界への流れが多くなるのだと思います。

それにより、日本はもちろん世界中がよくなりますように。

これも過去の数々の先人のおかげだと思います。(例:1991年、イギリスで開催された「日本祭」では、「棟方志功」展と「日本の民藝」展を、イギリス政府の協力のもとスコットランドやアイルランドも含め6ヵ所の美術館の巡回展として実現し、大きな反響を得た。そしてその翌年、「オックスフォード英語辞典」に”mingei”という言葉が掲載されるに至った)

 

 

・参考文献

「めぐりあわせ」内海孝雄・三村京子編(文藝春秋企画出版部)

 

2022年に出版されたお客様の本。そこから垣間見えてくるもの

昨年はお客様の本の出版がどういうわけか相次ぎました。

そのうち下記を拝読いたしました。

「Someday, Somewhere!」宙舞えみり著(幻冬舎)

「ROOTS」松坂ミキ著(文芸社)

「謡曲仕舞奉納家・一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)

昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)
昨年出版されたお客様の本(宙舞えみり様、松坂ミキ様、謡曲仕舞奉納家・一扇様)

それぞれ簡単にご紹介しますと、宙舞えみり様の本は、4つの物語からなる小説で輪廻転生が描かれています。(宙舞えみり様は、第1回大麻の麻縄活用コンテストにて特別賞を受賞)

松坂ミキ様の本は、子育ての苦悩からその原因が先祖供養にあることを知った体験をつづったノンフィクション小説です。(本文では触れられていませんが、この過程でこちらにご紹介しましたようにご先祖が香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國と知ることになった由)

宮西ナオ子様は女流能の研究家、能楽博士で、お客様「謡曲仕舞奉納家・一扇」様のプロフィール本をお書きになりました。令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」誕生の経緯が記されています。(ご紹介していますように本の表紙の前天冠は国産精麻五色房付きです)

なお、これらの本は、出版を知った順に上から並べていますが、だんだん核心に迫っているように感じます。核心とは、さぬきいんべの目指すもので、具体的にはキャッチコピーの「日本の伝統文化を継承し、光あふれる世界へ」ということです。

”光あふれる世界”というのは実はこれまでイメージだけで漠然としていましたが、今年になって、病なく、貧困もなく、争いもない人類理想の世界、「ミロクの世」ということに気づきました。これは、一扇様の本を読んだり、ご本人様とメールで交流したりするうちに思い出しました。

鏡に映る姿をみて、自分を知るような感じです。

お客様で本を出版された方がいらっしゃいましたら教えていただけますか?

令和の新しい「能」としての「みろく涼香舞」が誕生、謡曲仕舞奉納家・一扇様

先日、うれしいご感想とお便りをお客様からいただきました。

この方は、観世流シテ方(梅若実玄祥家)緑幸会主宰 能楽師 井上和幸先生に師事、お能の曲を謡いながら舞う「みろく涼香舞(すずかまい)」を京都の神社やお寺などで奉納されていらっしゃいます。

みろく涼香舞」を検索しますと、謡曲仕舞奉納家・一扇(いちせん)様のブログに行きつき、その誕生の経緯を知ることになりました。それは“天からの授かりもの”とのこと。

なんと、2022年3月7日の「みろく涼香舞命名披露会」から前天冠・国産大麻(精麻)五色房付きをお使いいただいている由。この前天冠は一昨年、こちらの記事に書いたように自分で作ろうとしたわけでなく、できあがってきたものですので、「みろく涼香舞」の誕生とシンクロしています。

誕生おめでとうございます。

また同年11月7日にプロフィール本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」宮西ナオ子著(シンシキ出版)が出版されていることを知り、その表紙にもこの前天冠をつけた写真が。

2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」
2022年11月に出版の本、「謡曲仕舞奉納家 一扇」

著者の宮西ナオ子氏は女流能の研究家で能楽博士です。(2013年に東久邇宮文化褒章受章)

現代を躍進する謡曲仕舞奉納家 一扇

2009年より、能の仕舞を謡いながら舞う

「謡曲仕舞」という新しい舞を始めた一扇。

 

彼女が生み出した

令和の新しい『能』としての「みろく涼香舞」

伝統常識を超えた先に目指す未来とは・・・

 

祝福、人類の幸福、世界平和、

和の精神の継承を祈る想いが

今ここに綴られる。

 

もともと能は、神を招き、神にみていただく素朴な舞がその源流の1つになっています。

直近のイベントで「みろく涼香舞」の奉納前に神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る写真を送ってくださいました。前天冠の五色房と五色緒(どちらも草木染め)が合い、美しいです。

イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る一扇様
イベントで神楽鈴・国産精麻五色緒付きを振る一扇様

なお、一扇(いちせん)という名前はご本名だそうです。

ご縁をありがとうございます。今後のご活躍をお祈りいたします。一扇様の舞を見たり本を読んだりして、世界無形文化遺産である能楽という世界を垣間見る方も増えるといいなと思います。

※2023年1月15日更新の謡曲仕舞奉納家・一扇様のブログ「和み文化の風の声」で当記事をご紹介いただきました。

「旧暦新年2023」1年のいいスタートが切れますように(2月3日まで開催中)

あらためまして、新年おめでとうございます。

2023年1月4日、さぬきいんべは14年目を迎えました。

年始、月次祭のお供えで伊勢エビやアワビ、鯛をしばる麻紐の作り初めをしました。(お供え用の麻紐作りは昨年5月からはじめ、つづけております)

おお麻(ヘンプ)専門神具店としては3年目になります。手仕事ゆえお客様からご注文をいただきお作りしお納めする受注生産はありますが、神具の拡充とできうる限りお待たせしない体制をつくっていきたいと存じます。※年末ご注文をいただき品切れが多くなっておりますこと、お詫び申し上げます。

 

2月3日の節分まで「旧暦新年2023」を開催中です。(今年は旧正月は1月22日、立春は2月4日)

旧暦については2年前の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。旧暦の新年に本当の2023年、“令和5癸卯(みつのとう)年”がスタートします。年頭は往々にして前の年からの流れが残るもの、1年のいいスタートが切れますように。

合計5000円~のお求めの方に京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。

なお、“伊予路に春を呼ぶ”といわれる伊豫豆比古命神社(椿神社)の「椿まつり」は毎年、旧暦1月7・8・9日の3日間にわたりおこなわれます。(今年は1月28~30日です)

2023年のはじめに思うこと。今年も、おお麻(ヘンプ)専門神具店として

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

元日は5年ぶりに地元、西條神社の歳旦祭に参列し、心を新たにいたしました。

松は年神様の依り代。(精麻と紙垂とともに)
松は年神様の依り代。(精麻と紙垂とともに)

さて今年、注目されるのは大麻取締法(1948年施行)の75年ぶりの改正に向けた動きではないでしょうか。

通常国会(1~6月)で内閣提案の大麻取締法等の改正案が提示され、衆議院・参議院厚生労働委員会でそれぞれ議論し衆参両院で採決されます。

可決されれば、今年中に大麻取締法等の関連省令、関連告示を発令、2024年1月より改正大麻取締法等が施行される見通しです。

産業用大麻栽培の規制緩和へ 建材や衣料品向け 法改正準備(北海道新聞2023年1月15日付に掲載)

大麻(ヘンプ)からは2万5000種類以上の加工品ができ、循環型社会の救世主といわれて久しいです。(どんな風に改正されそうかはこちらにまとめています)施行後、それを地で行くことになっていくと思います。

SDGs(持続可能な開発目標)を多くの企業や団体が掲げられ、世は持続可能な社会の形成へと動いていっていると思いますが、私は一歩進んで病気や貧困、争いのない世界を目標として歩んでまいりたいと思っております。20代の頃からそれに向かってきましたので、ここに宣言します。

今年も、おお麻専門神具店、さぬきいんべとして精進させていただきます。また、神様や仏様はじめ見えないものを大切にする人はもちろん、さらに作る人も増えていきますように。大麻の麻縄活用コンテスト(第3回)も開催、ワークショップもできると楽しくなると思います。

そんな1年になればいいと思います。

ありがとうございます。

 

やはり、和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

お客様が国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】を取り付けた写真を数枚送ってくださいました。

和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】
和の空間に映える国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】

上の写真はそのうちの1枚。紙垂付きAタイプ(紙垂が下につくBタイプもあり)にご自分で橙(だいだい)とウラジロをつけられ、門の格子戸の上部に取り付けされていますが、和の空間にマッチしていると思いませんか?

※お客様は神居和かざりの向きを裏表逆にしていますが、このしめ縄は正式なしめ縄(大根型)を崩したものですので構わないと思います。(基本がしっかりしていますので裏面も美しいです)

なお、名前の「神居(かむい)和かざり」は、2015年にこのしめ縄が神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川5代目の発案でできたときにお客様から公募しつけさせていただいた名前で、「神さまが宿る輪飾り」という想いがこめられています。まさに、名は体を表すで、和の家屋に映えると思いました。

 

当時はいい名前をいただいたとしか思いませんでしたが、のちに、神居和かざりに2016年以降に藍染めや草木染めを施したものが加わったり、2020年に紙垂付き(上述のAタイプ、Bタイプ)ができたりして、この神居和かざりは多様性、多文化共生の現代にピッタリ合っていると思います。

また大和言葉の「わ」は円をあらわしますし日本はかつて倭(わ)の国と呼ばれていたこと、さらに神居の“かむい”はアイヌ語のカムイとも重なり、近年アイヌ文化に光が当たっていることを思うと奥深いと思います。

「気の面で、スーパーなどで売られているしめ縄とは、一線を画していると思います。」とお客様。

 

今年1年ありがとうございます。よいお年をお迎えくださいませ。