なぜwebショップのキャッチコピーは「四国から始国(しこく)へ」なのか?

年頭にある方から、webショップのキャッチコピー「四国から始国(しこく)へ」とはどういうことか?と聞かれました。

さぬきいんべwebショップのバナー
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口頭でお答えさせていただいたのですが、いい質問をいただいたと思い頭を整理する意味で書いてみます。

古事記の国生み神話によると四国は淡路島の次にできた最初の国(伊予二名島)です。

四国は麻に関しても歴史が古く、代々、天皇の践祚大嘗祭に麁服(麻織物)を調進してきた阿波忌部直系・三木家、徳島県の旧麻植郡をはじめ、また大麻山が3つも存在することなど、四国は麻の国と言っていいほど、麻にまつわる歴史、地名や神社が数多く残っています。

ですので、麻の文化の再興も、四国からはじめて行く、はじまっていくという意味を込めました。(“麻の文化、織物技術の伝承を”という言葉は三木家28代当主、三木信夫さんが令和の大嘗祭前に取材を受け語ったこちらの記事からいただきました。共感しましたので)

お断りしておくと、始国というのは私が考えた言葉ではありません。はじめて聞いたのは当時住んでおりました香川県高松市で2006年にあった某講演会だったと思います。

 

ちなみに昨年後半ぐらいから日本の原点にスポットライトが当たっているように思います。(それぞれの人の原点は何かということも大切になっていると思います)

昨年ご紹介した古神道の研究をしている河野貴希さんも今年の初詣におすすめの神社について以下の淡路島の3社を挙げておられます。

1.おのころ島神社(兵庫県南あわじ市)

2.岩上神社(兵庫県淡路市)

3.伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)

この順番のコースをたどると、“日本の原点”を肌で感じることができるそうです。(トータルヘルスデザイン発行「元気な暮らし」2022年1月号P56より)

日本の原点をたどると、必然的に「四国から始国へ」ということになっていくと思いますがいかがでしょう?

「旧暦新年2022」1年のいいスタートが切れるように、開催中(2月3日まで)

あらためまして、新年おめでとうございます。

2022年1月4日で、さぬきいんべは13年目を迎えました。

昨年は、8月に一昨年納めさせていただいた国産精麻の草木染め五色緒付きの鉾先鈴を用い、長野県・熊野皇大神社にて浦安の舞が奉奏(奉納)されました。(その以降、東京都内の神社の月次祭にて奉奏されているそうです)

一方で、2月から6月末まで第1回 大麻の麻縄活用コンテストを開催、優秀賞と特別賞を選ばせていただきました。優秀賞を受賞された方は、そのことをご自身でSNSに投稿したところ急に脚光を浴びるようになり、精麻飾りワークショップの講師として招かれたり、さらに「日本の神様カード」著者の大野百合子さんと精麻についてYouTube動画で対談したりするなどご活躍されているそうです。(作ることを続けられるとは思いましたが、そこまでになるとは予想しておりませんでした)

3~4月はClubhouseで瓊奈川神社宮司(翡翠の巫女)・松井久子先生からご依頼を受け、麻についてお話させていただきました。人前で話すのは得意ではないため躊躇しましたが、いい体験でした。これがあったおかげで7月から、愛媛県内で開催されている精麻飾りワークショップ(主催:はぐくみの木IKUKO先生)につながっていったのだと思います。開催のすべてではありませんが、時に出向いて麻についてお話したりさせていただきました。

さぬきいんべは6月から、おお麻(ヘンプ)専門神具店として展開しております。神様を大切にする人が増えますように活動してまいりますので本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2月3日の節分まで「旧暦新年2022」を開催中です。(旧正月は2月1日、立春は2月4日)

旧暦については一昨年の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。旧暦の新年に本当の“令和4壬寅年”がスタートします。

合計5000円~のお買い上げ毎に京都・山川製のオリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。本年のいいスタートが切れますように。

国産精麻の製品を介して、「巫女体質™」の先輩から後輩へ受け継がれる真心

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年の暮れ、瓊奈川(ぬなかわ)神社宮司の松井久子先生が「巫女体質™」の先輩から後輩へ、受け継がれる真心と題してブログでご紹介くださいました。

同神社では家庭祭祀を学ぶ「お清め士講座」を開講しておりますが、このほど先輩(5期)お清め士から後輩(6期)へ卒業(お清め士認定)のお祝いの品が手渡されたそうです。

ご紹介されているとおり、さぬきいんべの祓い具(精麻製品)を手づくりの熨斗(のし)と水引をかけて贈られるのが伝統になっているとのこと。

誠にありがたいことです。

はじまりはブログのリンク先に紹介されていますように、2020年9月、同講座2期生の西田さんが国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒を工夫して箱詰めし後輩へ贈られたことから。(職人により箱詰めすることもできますが、このときはミニ鈴緒と箱をご注文いただき、同じ結ぶことでも個性が出ることから、ご自分で箱詰めしたらより心のこもったものになるのでは?とご提案)

箱詰めした写真を西田さんが送ってくださり、想像以上の創造(オリジナル)性に驚いたことを思い出します。

今回贈る側となった方(5期)からは「皆でさぬきいんべ様のお品を手元に持つことでさらに一体感が生まれているようにも思います。」と、また松井先生から「さぬきいんべさまのお品は、お清め士の暮らしを支えてくださるありがたいものばかりで、感謝しております。」とお言葉をいただいております。

なお、なぜお清めが必要なのかや、お清め士講座については2021年10月に電子書籍として出版されている松井先生のご著書、「巫女体質」(SeleneBooks)がわかりやすいと思います。(こちらで試し読みもできます)

 

今後も良いものができるように日々精進してまいります。国産精麻の製品の普及と発展を祈りつつ。

誰でも簡単にできる“問いかけ”、“予祝”、“感謝”、初詣のコツ

新年を清々しく迎える方法は、こちらにご紹介しております。

もう1つ、当たり前のようにやっている思い出したことを書いてみます。

 

1年のはじめに初詣に行かれる方も多いと思います。

2つ前の記事でご紹介した、古神道を研究している河野貴希さんがおっしゃっている、前もって祝福する予祝(よしゅく)をつかう方法です。

河野さんいわく、初詣は、参拝者の多い有名な神社に出かける前に、身近な産土神(氏神)や家の近くの神社へ行き、去年1年間の感謝を捧げ、その次に神様に問いかけるのがコツだと。

「今年はよい年でしょうか、悪い年でしょうか?」と問いかけをしてみてください。

かならず「よい年だ」とか何かしら声が聞こえてきます。これが予祝(=あらかじめ祝う)です。〔相談ごとがある人は相談ごとを二者択一(たとえば、どの道を行ったらいいか?右か左か、これから行った方がいいのは多賀大社でしょうか?イエスかノーかなど)で問いかけするといいそうです〕

河野さんは、『みなさんの中で「神様の声が聞こえていません」と言う人も、じつは聞こえているのです。』とおっしゃっています。

神道では、人は皆、神様の「分け御霊(みたま)」であると言われています。みんな霊なのですから、霊的な感受性が備わっていない人など1人もいないのです。

神様の声には、いろいろな聞こえ方があります。言葉だけでなく、自然現象や光、文字などの場合もあります。自分が答えだと思えばそれでよいです。

 

古代から人々は、”問いかけ”、”予祝”、”感謝”によって、神様を味方にし、幸せに暮らしてきたと、河野さん。

2022年以降、こういったことが当たり前になっていく感じがしています。

自分の中に答えがあるとは知っていましたが、15年あまり前この方法を知ってこれだと思い、私は神戸まで河野さんに会いに行きました。また、それから別に話がトントンとつながって古神道の道に進みました。しばらく忘れていましたが、この出会いがなければいまのさぬきいんべは絶対ないと思っております。

 

 

・参考文献

「神様に好かれる生き方」河野貴希著(本心庵)

「巫女体質」松井久子著(SereneBooks)

祝・11周年 さぬきいんべ年末感謝祭2021をささやかに開催中☆

2017年から毎年開催させていただいております年末感謝祭。

本年は11周年を祝って、開催させていただきます。(2021年12月31日まで。2022年1月4日に12周年を迎えます)

四国の麻栽培を願うキャンペーンのプレゼント、京都・山川のオリジナル国産精麻アクセサリー「あわむすび」は好評で、年頭にさらに別のアクセサリー、年末のしめ縄予約特典にもう1つ仲間に加わりました。同じものがつづくとどうかと思いますので、今後お買い上げの価格帯ごとにこれらをプレゼントさせていただくことといたします。

それとあわせて、染織作家・宮崎朝子さんの手織りヘンプマフラーおよびストールの在庫分をそれぞれ500円引きさせていただきます。ささやかですが、日ごろの感謝をこめてお届けさせていただければと思います。

 

振りかえりますと、本年は昨年の神様を大切にする人が増えたらいいなという思いと国産精麻の草木染め精麻の拡充路線を引き継いで、製品開発、普及に取り組みました。春に女子神職用の国産精麻の飾り紐付きの釵子(さいし)草木染め五色の国産精麻の房付きの巫女の頭飾り、前天冠が完成しました。幸先よく、釵子のこの飾り紐は埼玉県の神社の宮司よりご注文をいただき納めさせていただきました。6月にはサイズ、飾り方、価格などを見直し一新した「ミニチュア横綱」の取扱いを開始、この動きと平行して6月より、おお麻(ヘンプ)神具店へと思い切って舵を切らせていただきました。お客様からご要望もあり、これまでの藍染めに加えて草木染め精麻五色の取扱いができるようになって今日に至っております。

一方で、おお麻(ヘンプ)について話してほしいとご依頼をいただき、春に瓊奈川神社(翡翠の巫女様)主催でClubhouseにて、夏ははぐくみの木IKUKO先生主催の精麻飾りワークショップにてお話させていただきました。

今後は、さらに神様を大切にする人が増えますように、そして神社仏閣向けに草木染め製品を普及させていただきたい、また個人様においては手仕事が盛んになりますようにと願っております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

※webページからだけでなく、お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。

自宅を”手仕事天国化”する計画を考えた結果

9月、自宅の西側にあった父の仕事場(工場)を解体しました。

建具関係の仕事をしていたため、大型、小型機械が数台あり父が仕事をしなくなった後どうなるかと思っていましたが、全部撤去すっきりしました。

跡地は更地となって駐車場(5~6台)にできそうです。

前々から漠然と自宅がギャラリーになればと思っていました。さぬきいんべ取扱いのものを展示できればという考えです。お店みたいな感じです。

母屋(東側)は昭和20年代の建築、築約70年の古民家で、使われている木が現代のものとはちがいます。母は壊せと前から言い、業者には更地になったところに家を建てて住んだらとか言われているのですが、ここ10年ぐらい、再生された古民家や古い建築を見てきた私は今のところ改修、再生をと思っています。(お世話になっている愛媛民芸館がホッとする場であることも理由として大きいです)

自宅、母屋の大黒柱。
自宅、母屋の大黒柱。

 

さぬきいんべはご存じと思いますが創業からwebショップのみでした。webショップならできるかも(やりたい)と思ったのがきっかけです。それが今年、精麻飾りのワークショップに参加するようになり、そうすると、精麻がほしい、取り扱っているものを見たいという声が出てくる、どうしてもそうなるのですね。

そのことと、父の仕事場の建物の寿命が重なりました。たまたまです。

目標としては、自宅がものを購入することもできるギャラリー展示場、そしてみんなが集まる場になればと思います。ワークショップなどイベントをすることにもなっていくのではないでしょうか。そうすればこれまでの私の活動、そして建物、敷地も生きると思います。

タイトルに”手仕事天国”と記したのは、手仕事の美しいものを集めたギャラリーの意味をこめました。天国は美の世界だと思うからです。

進展がありましたらご報告させていただこうと思います。

祈り 特集!!(祈りには力がある)、おお麻(ヘンプ)とともに

4月に村上和雄氏(筑波大学名誉教授)が亡くなられ、村上先生が出演されている白鳥哲監督の映画「祈り~サムシンググレートとの対話~」が追悼公開ということで一時無料配信されていました。

2013年、四国初上映という機会に観たこの映画。たまたま読んだブログで追悼の無料配信を知り、もう一度観させていただきました。(4年前に村上先生の講演を拝聴するチャンスがありましたが先生の体調の関係で中止になりました)

はじめて観たときも思ったことですが、私は祈りには力があると思っていますので、それ以外、「祈り」と「願い」のちがいが柳瀬宏秀さん(環境意識コミュニケーション研究所代表)によって述べられていることがこの映画の一番の押しだと思いました。(「祈り」と「願い」のちがいについて以前こちらに書いております)

いまは、祈りが大切なときだと思います。

古事記をひもとくと、感染症(疫病)にかかる物語が記されています。

崇神天皇(すじんてんのう)の御世には疫病が多く起こり、人民(おおみたから)は死んで尽きそうになりました。この時、天皇(すめらのみこと)はお悲しみになり、嘆いて神牀(かむとこ)という、夢に神意を得るために特別に清めた寝床で夜お眠りになっていらっしゃると、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が夢に現れ、次のように仰せになりました。

「これは我が御心である。意富多多泥古(おおたたねこ)に我が御魂を祭らせなさい。そうすれば神の祟りも起こらず、国は安らかに治まるだろう」〔『現代語古事記』竹田恒泰著(学研)P169より〕

天皇は早速、意富多多泥古という人を探させ、この人を祭主として夢の通りに拝み祭りました。その結果、疫病はやんだそうです。祈りの力と思います。しかるべき人がしかるべきことをする、そして祈りの力、、

日本民族は遠く古く縄文の森の暮らしの時代から、常の生活体験を通してそのことを会得し、大切なこと、大切なものを失うことなく大切に生きる人間としての生き方を文化として確立しました。私達が今暮らしている日本の大地、天地自然、太古の時からその大地に暮らして今日に至る日本民族が創造し確立したその文化こそが「神道(かむながらのみち)」です。家に神棚をまつり、村町郷都市そして国の中心に神社を設けて「祈り」の場とし、その祈りを生活の柱として人間としての生き方-文化を培い伝えて来た民族が私達日本民族であります。〔『みそぎ第16号』(伯家神道)P5より〕

私は仕事で17年、香川県に住んでいました。その最後の年に、さぬきいんべ創業に至り、2010年に故郷、西条市に帰ってまいりました。神社の祭礼として江戸時代から300年つづく“西条まつり”は宝だと思っていましたが、県外に出て帰ってきてさらにその思いが強くなりました。(香川県は西部を除いて西条まつりのような祭りに対する熱意はほとんど感じず、また島しょ部では過疎により、祭りができなくなっている話も聞きました)

神を祀り、祈りつづけてきた結果が、今日まで続いているのです。(例えば、西条市内の伊曽乃神社は西暦137年創祀で1800年以上続いています)そして、祈りとともにそこには、何があったでしょうか。

祈り特集、お役に立てば幸いです。

6月30日は夏越の大祓。水無月の夏越しの祓ひする人は 千歳のいのち延ぶといふなり(神社等によって日は異なります)

大祓を済ませて、元気に過ごしましょう!

「神様の御用人」からのメッセージ、おお麻(ヘンプ)専門の神具店へ

先月より、お客様の1人から浅葉なつさんの「神様の御用人」をご紹介いただき、読んでおります。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、神様の話です。なかなか面白く、小説とマンガがあり、こちらでマンガを読むことができます。

読んでいて、方位神・黄金(こがね)が主人公(萩原良彦)に語りかける言葉が目に留まりました。

日本の人の子が再び神祭りに目覚め神に畏怖と敬意を持つようにおまえに取り計らってもらいたい。

今このように語りかけられている人が実際にいらっしゃるのではないでしょうか?無意識にしろ意識しているにしろ。

おお麻(ヘンプ)に携わっていて年々、神様を大切にする人が増えたらいいなと感じるようになり、今日に至っていますが、上の言葉に出会って、いま日本で神様に畏怖と敬意を持っている人がどれだけいるだろうと思いました。

私は神様(仏様)を大事にする人はいい人が多いと思います。そういう人が増えれば世界はもっとよくなるのではないかと思うのです。

そしてつい先日、女子神職のつける髪飾り、釵子(さいし)の販売を開始、この釵子は国産大麻(精麻)の飾り紐がついており、それを機に「おお麻(ヘンプ)専門神具店」へと舵を切りました。昨年こんな記事を書いておりました。釵子の紐を先行してご注文いただいており、ドキドキ(ワクワク)しています。

装束、神具はじめ衣料、雑貨など、おお麻(ヘンプ)を使ったものづくりを通して、神様(仏様)を大切にする人に貢献、またそういう目に見えないものを大事にする人が増えるように活動していきたいと存じます。

4月に別のお客様が讃岐忌部(いんべ)の祖神、手置帆負命(たおきほおいのみこと)をお祀りしている神社がありましたと写真とともにご報告をくださいました。

その神社とは、東京・荒川区の石浜神社の摂社、麁香(あらか)神社です。(摂社とは、本社に付属しその祭神と縁故の深い神を祀った神社をいいます)

麁香神社(東京・石浜神社の摂社)社殿
麁香神社(東京・石浜神社の摂社)社殿

ご祭神の手置帆負命・彦狭知命(ひこさしりのみこと)は現代でいう家づくり、ものづくりの神様で、つまり職方、職人のための神様です。

麁香神社の由緒書き
麁香神社の由緒書き

さぬきいんべの屋号はご存じと思いますがかつて香川県(讃岐国)を阿波忌部と協力し麻を植え開拓していった讃岐忌部からいただいていて、誰でも読むことができるよう、親しみやすいようにと、ひらがなにしております。(現代風にという思いも込めています)

今後ともよろしくお願い申し上げます。

※麁香神社は江戸時代の建立で文化財保護の観点から現在、一般の参拝はできないようです。

【10周年記念!質問コーナー】なぜ伊予なのに「さぬきいんべ」か?

10周年記念ということで、今までいただいたご質問、お問合せの中から、これは知っておいていただきたいものをご紹介させていただきます。

さて、なぜ伊予なのに「さぬきいんべ」ですか?というご質問、5年くらい前に香川の方からいただきました。

さぬきいんべは、2010年1月に香川県高松市にて創業いたしました。当時、同市に住んでおり(香川には丸亀5年、高松12年の計17年)、その後、実家のある現在地へUターン。1年あまりの休止期間を経て再始動、現在に至っております。

さぬきいんべとは、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、かつて讃岐平野を阿波忌部とともに麻を植えて開拓していった讃岐忌部にちなんでおります。

香川には現在も大麻山、高瀬町麻、大麻神社、麻部神社などそれにまつわる地名、神社等が残っており、それらの意味、事蹟を再興すること、それと神道において、大幣(おおぬさ)、しめ縄および鈴緒にも使われ最重要視されている大麻(おおあさ)に光を当て、その文化を後世に受け継いでいきたいと考えたのが創業のきっかけです。〔当初これをしなさいというようなご縁がありまして、今治市の工房織座製のヘンプ生地を用いた製品(衣料)を皮切りにスタートいたしました〕

なかなかこの理念は簡単ではなく、一度は挫折、その他にも言い尽くせないことが多々ありましたが、不思議なご縁、めぐりあわせで再始動した後は続けることができ、コツコツ取り組んで、本年1月、10周年を迎えることができました。

細かいことは書くときりがないので、これくらいにさせていただきます。また機会ございましたら細部についてご紹介させていただくことがあるかもしれません。

ありがとうございます。

 

10周年記念!年末感謝祭2020

2017年から毎年開催させていただいております年末感謝祭。

本年は10周年を記念して、開催させていただきます。(2020年12月31日まで。2021年1月4日に11周年を迎えます)

四国の麻栽培を願うキャンペーンのプレゼント、京都・山川のオリジナル国産精麻アクセサリー「あわむすび」は通常、お1人様お1つ限りとさせていただいておりますが、CLUBさぬきいんべ会員様には特に感謝をこめまして、お買い上げ毎にお2つプレゼントさせていただきます。(追加で作っていただいております。なくなり次第終了) 12月2日変更

国産精麻アクセサリー「あわむすび」(数量限定)
国産精麻アクセサリー「あわむすび」(数量限定)非売品

 

ひとくちに10年と言いましても、いろいろございました。これまでの歩みをザッと書いてみます。

2010年1月に、香川県高松市にて創業。(公益財団法人かがわ産業支援財団発行の「創業事例集」に掲載)同年8月に活動を中止し、実家のある愛媛県西条市にUターン。翌年6月より再始動。

2015年1月より、京都・山川のミニ鈴緒を取扱い開始。同年3月、日本初となる国産精麻の輪飾りを販売開始(のちにお客様より「神居 和かざり」と命名)。同年5月、徳島県木屋平にある三木家住宅(国指定重要文化財)を京都・山川5代目、山川正彦さんらと3人で訪問、ご当主・三木信夫さんと面談。

2016年9月、徳島県吉野川市主催の麻シンポジウムに参加。

2017年2月、徳島県の大麻比古神社に正式参拝。同年秋、同神社の神麻しめ縄奉納に参加。同年6月、公益財団法人愛媛民芸館の評議員に就任。同年夏、国産精麻五色緒付きの神楽鈴を取扱い開始。

2018年夏、国産精麻の祓串の取扱い開始。同年秋、剣山本宮宝蔵石神社の神麻しめ縄奉納に参加。

2019年3月、徳島県の三ツ木八幡神社神麻しめ縄奉納に参加。

そして本年は神様を大切にする人が増えたらいいなというのと、国産精麻の草木染めの製品をと年頭に思い取り組み、5月に国産精麻五色緒付き(草木染め)の神楽鈴、8月に真榊が完成、さらに埼玉県の神社様より注文いただいた鉾先鈴(国産精麻草木染めの五色緒付き)を11月に納品させていただきました。

創業の動機となった今治市の工房織座製の素敵なヘンプ衣料は2014年9月に販売中止になった後、京都・山川の製品を中心に取り扱わせていただき現在に至っております。

10周年記念!年末感謝祭2020

今後の飛躍と、日本の文化の継承、発展を祈念し、皆様と縁結び(=「あわむすび」)できれば幸いでございます。

※webページからだけでなく、お電話、FAX、メールでのご注文も承っております。