紙垂の作り方と、しめ縄へのつけ方

お客様よりしめ縄の紙垂(しで)の作り方と、つけ方をわかるようにしてほしいとご要望をいただきました。

さまざまな形式、流派がありますが、一般的なものをご説明いたします。しめ縄には普通2枚重ね四垂の紙垂を4つ挟み垂らします。

1.紙垂の作り方(例)

(1)半紙(もしくは適宜の和紙)を半分に折ります。

※下記の牛蒡型太さ1寸(約3センチ)×長さ2.5尺(約75センチ)のしめ縄では、半分に折った状態で高さ12センチ、幅8.4センチ(大きさ参考)。

紙垂の作り方1

(2)下図のように四等分の位置に切り込みを3つ入れます。(切り込む長さは高さの3分の2)紙垂の作り方2

(3)左端の一辺を指で押さえて残りの三辺を順に手前に折り返して完成です。紙垂の作り方3

2.紙垂のしめ縄へのつけ方(例)

(1)紙垂を付けたい箇所のしめ縄の撚りを平たいヘラ状のものを用いて戻し(逆にねじるとすき間ができる)、そこに紙垂を差し込みます。

※撚りが固く紙垂が差し込みづらい場合は、紙垂の上辺にキリ状のもので小さい穴を開け、適量の精麻を用いて(短冊のように)しめ縄に結びつける方法もあります。

紙垂に穴をあけ、精麻を用いて取り付ける例
紙垂に穴をあけ、精麻を用いて取り付けた例(写真は神居 和かざり紙垂付きAタイプ)

(2)位置が均等になるように紙垂をそれぞれ垂らします。(位置は寸法を測るより見た目であわせた方がいいです)

(3)完成

牛蒡型しめ縄(紙垂付き)

※写真は牛蒡型太さ1寸×長さ2.5尺、つけやすくするため紙垂の上辺(長手方向)を半分に折っています。(上辺を適宜折って長さを調節)

参考になりましたら幸いです。(うまくできない場合は職人にお任せください。紙垂付きのしめ縄もご注文いただけるようになりました)

 

紙垂は、古事記の天岩屋戸の条で、「天香山の五百津真賢木(いおつまさかき)を根こじにこじて、上枝に八尺勾玉之五百津之御須麻流之玉(やさかのまがたまのいおつのみすまるのたま)を取り繋け、中枝に八咫鏡(やたのかがみ)を取り繋け、下枝に白丹寸手〔しらにぎて、木綿(ゆう)のこと〕、青丹寸手(あおにぎて、大麻布のこと)を取り垂でて、」(木綿と大麻はケガレを祓う用途は同じ)とある記述に由来します。

古くは木綿垂(ゆうしで)などといい、木綿〔穀(かぢ)または楮の皮をはいでその繊維を蒸し、水に浸して細かく裂いて糸としたもの〕が使用されました。

 

 

・参考文献

「家庭の祭祀(まつり)事典」西牟田崇生著(国書刊行会)

「日本の建国と阿波忌部」林博章著(林博章)

サステナブルへ。草木染め標準化プロジェクト

2月に書いた記事。ここから一歩踏み出し、「草木染め標準化プロジェクト」を開始いたしました。

世の中のさまざまなサステナブル(持続可能)な社会へ向けた取り組みのように、神様仏様へお捧げするものを自然の循環型へ、化学染料から草木染めに。

私は京都の麻縄職人、山川さんから最初、国産精麻を化学染料で染色するとお聞きし違和感を持っておりました。(貴重な自然素材を循環型でない染料で染める、、早く安くということでこれは長いこと神社仏閣用の慣習になっていたようです。神社仏閣用がそうであるならと正直、それにならっているところがございました)

たとえば神社の拝殿に吊されている鈴緒とか、お寺の場合は鰐口(わにぐち)という鐘のようなものをカンカンと鳴らす鰐口紐といいますが色のつけられたものがございます。

神様(仏様)に捧げるものですので自然素材で循環型のものが本来ではと思います。

2015年春に山川さんを訪問、京都・祇園祭における国産精麻の藍染めの話をうかがってから試し染めしはじめその後、神居 和かざりの藍染め版を製品化。

次に2017年初頭に四国霊場22番札所・平等寺の山門にしめ縄を設置、国産精麻を草木染めした五色の下垂れをつけた話をうかがいこのとき製品化の話はしたものの答えは「No」、しかし昨年8月に京都へおもむき山川さんと話をしたことで藍染めおよび草木染めの話が進んで、本年より国産精麻を草木染めで染色した製品が可能になりました。

待望の草木染め(五色)ができるようになった記念としての先般の神楽鈴(巫女鈴)・国産精麻五色緒付きの名前募集でした。(考案者の方への賞品の神楽鈴、その方が五色緒が草木染め版を選ばれましたのでこのほど草木染め版が誕生いたしました)

できることからはじめませんか?

天然染料を使うことで排水された染料は生分解されるので河川を汚染することはなく、石油系の染料や顔料の場合、身体によくないものがほとんどです。

 

《化学染料の特長》

安定している、安価である、長期保存できる、色が強い。

《天然染料の特長》

・安全性が高い、環境にやさしい、中間色や微妙なニュアンスの色の堅牢度が高い、薬効がある。

上記の特長はこちらの記事から抜粋しまとめたものですが、化学染料は人間目線なんですね。地球とともに生きていく、環境のことを考えると天然染料に軍配があがります。天然染料から得られるものは色だけでなく、薬効もございます。

業界の標準化は時間がかかると思いますが、少しずつ賛同する人が増え私たちの生活と地球環境が守られ後世に受け継がれますように。

きょう4月22日は地球環境について考える日、アースデイです。(香川県の標高422mの山、讃岐富士の日でもあります)

よろしくお願いいたします。

梅、桜、藤、桔梗、菊、紅葉。日本人は四季それぞれに移り変わる山野の植物の姿を鑑賞して楽しみ、詩や歌に詠んでその心を表わすとともに、自らの衣裳にもこうした美しい色彩を染めて楽しんできた。これが日本の伝統色である。花や樹の色を美しく染め上げるため、植物の花、葉、樹、根などのどこかに潜んでいる色素を採り出して染めてきたのである。

今からおよそ150年前、19世紀の中葉、ヨーロッパを中心に吹き荒れた産業革命の嵐は、それまでの職人衆が自らの肉体とわずかな道具を使って行なっていた仕事を、機械へと変えてしまった。染色では、それまでは植物から色を採っていたのに、石炭のコールタールから、化学的に合成する染料を発明したのである。

日本には明治時代の中頃、文明開化の名のもとにヨーロッパの産業革命の成果が怒濤のように押し寄せてきた。京の堀川の近くに軒を連ねていた染屋も同じで、またたくまに、スプーン一杯の粉で便利に染まる化学染料に変わってしまった。

日本人が飛鳥・天平の昔から江戸時代の終わりまで育んできた、日本の伝統色は失われたのである。〔『自然の色を染める』吉岡幸雄・福田伝士監修(紫紅社)吉岡氏による“はじめに”冒頭より〕

 

※「草木染め標準化プロジェクト」のリンク先のうち、宮崎朝子氏(天の川工房)の製品は神社仏閣用ではなく、また国産の麻糸(手織りの場合)、生地を用いてはいませんが、自然順応の心で作っていると思われますので本プロジェクトに加えたことをお断りいたします。草木染めの標準化が衣料にも波及していきますように。

神楽鈴(巫女鈴)・国産精麻五色緒付きの名前公募の結果

神楽鈴(巫女鈴)国産精麻五色緒付きの名前募集、ご応募ありがとうございました。考えていただいた方、応募に至らなかった方にも感謝いたします。

選考の結果、「玉翠(ぎょくすい)(TM)」に決定いたしました。

「貴重な国産麻を使い、すべてを清め祓うような格調高い音色、
宝石のように玉なり鈴なりに連なる鈴の高貴さと巫女舞を舞う巫女の美しさ、
それにともない流れる神楽鈴の美しい緒をイメージした造語」とのことです。

たまみどり等ほかの読み方も考えた結果、邪を祓い氣が引き締まるような鈴の音をイメージしこの名前を選んだそうで、高貴な感じと、巫女と緒の美しさが目に浮かんでくるような気がします。

今後、神具名として使わせていただきます。古事記では、天鈿女命(あめのうずめのみこと)の舞で世界が再び陽の光に包まれ、人々が安寧に暮らせるようになったと記されています。

今後とも「玉翠」をよろしくお願い申し上げます。

 

※6月23日追記

玉翠が6月吉日、東京で巫女教室等をされています「翡翠の巫女」様にご奉納されました。経緯、その意味合いなどを丁寧にご紹介くださっております。→神楽鈴「玉翠(ぎょくすい)」をご奉納いただきました。(「翡翠の巫女」様ブログ)

※7月3日追記

神社仏閣用の麻製品の染色は99%以上が化学染料によると聞いております。今回、国産精麻の草木染めによる染色の製品ができ、しかもご奉納されたことはとてもうれしいことです。翡翠の巫女様の松井久子神職は“鈴祓い”に使わせていただくと言われていました。

2年前、BS11で放送された「フランス人がときめいた日本の美術館」、第2回MIHO MUSEUM(滋賀県)の回で案内をしていた学芸員が「古代の美術品が繊細で美しいのは神に願いをお聞き届けするにはとそれだけの思い、手間をかけてつくっているから」というようなことを仰っていました。要は、思いがちがうと。

高価なものを、そういうことではなく誠(真心)が神様に通じるのではないでしょうか?

神様にお捧げする神具類(麻製品)がこの方向に行く試金石になりましたら幸いです。

新型コロナ退散 特集!日本の文化が一段とクローズアップ

京都の祇園祭にならい、疫病(感染症)退散特集を組みました。

こちらに書いた通り、祇園祭で運行される山鉾の「鉾」と「山」の一部に藍染めされた精麻が使われています。麻と藍染めによる相乗効果、祓い清め、、いわゆる先人の知恵と思われます。

また、祇園祭を斎行する八坂神社(京都市東山区)では、毎年6月下旬と、祇園祭の最後に夏越祓があり疫病退散や息災を祈る「茅の輪」が設置されますが、新型コロナの退散を願って茅の輪がいま設置されています。

新型コロナも退散して!「茅の輪」くぐり息災祈る 京都・八坂神社(京都新聞)

思わぬ形で昔の人が大切にしてきた知恵がクローズアップされる事態に神様の意図を感じませんか?

さらに、各地の神社で感染症の終息を祈願する神事もおこなわれています。

疫病の早期終息祈願 徳島の大麻比古神社で宮司ら(徳島新聞)

<新型コロナ>「湯立神事」で終息祈願 江戸期疫病収めた伝承 八王子の2神社(東京新聞)

非公開の長刀「三条長吉」でおはらい 疫病退散の祈り、祇園祭の起源 新型コロナ(京都新聞)

しぶき浴び息災祈る 徳島・大麻比古神社で「湯立神楽」(徳島新聞)

148年ぶり「疫神斎」 美里の伊佐須美神社(福島民報)

上記で共通するのは、はらい清めること、祈ること。→麻ではらい清め。茅の輪ではらい清め。神事。そして、食事はみそ汁や納豆など発酵食品で腸内環境を整えたり、、まさに日本の文化です。昨今の情勢は昔からある日本の良い習慣を取り戻せという形を変えたメッセージではないかと思います。

1日も早い終息を祈ります。

神楽鈴(巫女鈴)・国産精麻五色緒付きの名前募集のお知らせ

先月こんな記事を書きました。

本年よりやっと精麻の藍染め以外の草木染めによる製品ができるようになり
ました。第1弾は神楽鈴(巫女鈴)・国産精麻五色緒付き、五色の緒が草木染め版です。

これを記念して、下記の神楽鈴のネーミング(名前)を皆さまより募集させて
いただきます。(会員以外の方にも告知いたします)

ふさわしいネーミングをお考えいただけませんか?

https://www.sanuki-imbe.com/SHOP/HG1410013.html

京都の錺(かざり)金具師と麻縄職人から生まれた、他にない古くて新しい神具。〔一般に存在しているのは化学繊維か絹製の五色緒です。「古語拾遺」という書物に天の岩屋戸にお隠れになった天照大御神(あまてらすおおみかみ)の心をひくために天鈿女命(あめのうずめのみこと)が鈴をつけた矛を持って舞ったことが記されこれが巫女舞の起源とされていますが、この矛には精麻がついていたかもしれないです〕

採用された方には、同じ神楽鈴をお1つプレゼントさせていただきます。
ふるってご応募ください♪

募集期間:2020年3月31日(火)まで。

募集を締め切らせていただきました。ご応募ありがとうございました。

応募方法:メールにて、この神楽鈴にふさわしい名前と、その名前を選んだ理
由をお送りください。メールのタイトルを「神楽鈴のネーミング」でお願いいたします。

送付先メールアドレス:info☆sanuki-imbe.com(☆を@に変えてください)

賞品および発表:採用された方には、上記の神楽鈴(従来版、または草木染め
版のいずれか)を1つプレゼントいたします。
また、今後商品名(神具名)として使わせていただきます。

藍染め国産精麻の取扱い開始♪

2015年から国産精麻の藍染めを試していましたが、このたび、きなりと同じように提供できるようになりました。

私自身、いくつか藍畑、染め場を見学させていただきました。(例えば、こちらの記事)

【タデアイ(蓼藍)の効能についての伝承】

○殺菌効果
足袋などにも使用、水虫にならないとされた。

○遠赤外線効果
冬あたたかく、夏涼しい。

○虫よけ
ヒルや虫が寄ってこないとされた。(タンスに入れたり、蚊帳を染めたり)

○消臭効果
オムツや産着、仕事着などに用いられた。

○UVカット効果
野良着などに利用された。

○染色によって繊維がしまり丈夫に
特に藍染めは丈夫であるとされた。

その他、 漢方薬として用いられたり、止血・あせもに効果がある等、、以上のような理由から古来、身を包み守る染色として大切にされてきました。

さらに、京都・祇園祭で運行される山鉾の話。

山鉾の「鉾」と「山」の一部に藍染めされた精麻が使われています。それに疫病神を祓い清める目的があると思われます(精麻+藍染めの相乗効果、函谷鉾保存会 財団法人設立30周年を記念した冊子には、この垂れは「しゃくま垂れ」と記載)。

藍染めされた精麻(赤い幕の上の紺色の垂れ部分)。写真は、北観音山。
藍染めされた精麻(赤い幕の上の紺色の垂れ部分)。写真は、北観音山。

山鉾の「山」は、常緑樹である松を神の依代に見立て、自然の山を象徴する(そこに神様が降りて清める役目をする)。「鉾」は、疫病神を鉾に集めて祓い清める役目をする。

株式会社山川(京都市)によると、すでに大正時代には藍染めされた精麻が使われていたとのこと。また、渡御する神輿の轅(ながえ)と横棒を縛る縄も紺色の麻縄だそうで、こちらも元々は藍染めだったかもしれません。

原点をたどれば、祇園信仰の本質は疫病退散への願い。山鉾の巡行は東御座(櫛稲田姫命)、中御座(素戔嗚尊)、西御座(八柱御子神)の三基の神輿を渡御・還御するための「先祓い」なんです。前祭(左回り)できれいにした後に神社から神様がお出ましに、また後祭(右回り)できれいにした後に神社へ神様がお帰りになる。

そういう目で祇園祭を見ていただくと、れっきとした神事だということがわかるのではないでしょうか。

 

いま、新型コロナウイルス感染症のことが連日報道されています。2020年に入り、藍に抗インフル効果というニュースもありました。

藍は洋の東西を問わず色の基本。

疫病退散の願い、新型コロナ拡大の早期終息の祈りをこめて、この藍染めの国産精麻を世に送ります。(藍染めの精麻の発表がこの時期になったのはたまたまです。準備など都合で今になりました)

場の浄化、お守り作りに(みんなに配る等)。祓い清めの神具に。

 

 

・参考文献

「藍Ⅰ 風土が生んだ色」竹内淳子著(法政大学出版局)

草木染めの精麻を業界標準にという夢

2015年に、神社仏閣用のしめ縄や鈴緒、鰐口紐など麻製品を調製する京都・山川と知り合い、製品を取り扱いはじめて、えっ?と思ったことの1つが、精麻を染色する際に用いるのが化学染料であることでした。

創業以来、さぬきいんべではヘンプ衣料を主に、草木染めの製品を取り扱ってきていたからです。それ以前に古神道がベースにあるので自然順応的な考えはごく普通にあります。

なぜ化学染料が使われるかというと価格が理由とのことです。白い精麻が尊ばれる、精麻の漂白とは理由は異なります。

そんな中、山川の製品を扱いはじめてまず藍染めの製品を2016年に投入、それが神居 和かざりの藍染め版です〔京都・祇園祭の山鉾に藍染めされた精麻が用いられる、それにヒントを得ました。先人の知恵と思います。(参考)京都に夏を告げる祭り「祇園祭」〕。

このたび、待望の草木染めの製品、神楽鈴・国産精麻五色緒付きを取り扱い可能になりました。2尺5寸(約75センチ)の五色の精麻の緒を草木染めの五色で対応いたしました。

草木染めとは現代のように化学染料がなかった時代の染色方法です。

「草木は人間と同じく自然より創り出された生物である。染料となる草木は自分の命を人間のために捧げ、色彩となって、人間を悪霊より守ってくれるのであるから、愛(なさけ)をもって取扱い、感謝と木霊(こだま)への祈りをもって染の業に専心すること」-古代の染師の間に語り伝えられた「染色の口伝」の一節である(前田雨城著『日本古代の色彩と染』)。

古代の人々は強い木霊の宿る草木を薬草として用い、その薬草で染めた衣服をまとって、悪霊から身を守りました。まず火に誠を尽くし、よい土、よい金気、素直な水をもって、命ある美しい色を染めました。

いずれも天地の根源より色の命をいただいたというわけです。

化学染料による染色にはない、素朴さ、色の深み、質感、、

化学染料は色と色を混ぜ合わせることによって新しい色を作ります。単一の色では色に底がありません。また化学染料は脱色することができますが、植物染料は脱色することができません。

人間が主か、自然が主か、、

神様(仏様)に自然の循環型のものを捧げさせていただく、またサステナブル、持続可能な社会にという流れの中、神社仏閣の麻製品でも草木染めが標準になっていったらいいと思わずにはいられません。(^^)/

山門にかけられた国産精麻しめ縄と草木染め垂れ(四国霊場22番札所・平等寺)
山門にかけられた国産精麻しめ縄と草木染め垂れ(四国霊場22番札所・平等寺、2017年)

 

・参考文献

「色を奏でる」志村ふくみ・文、井上隆雄・写真(ちくま文庫)

「函谷鉾(財団法人設立三十周年記念)」財団法人函谷鉾保存会編

10周年を迎えて新たなスタートを

2020年1月4日で、さぬきいんべは10周年を迎えました。

10年か、、1月はその余韻にひたっていたようなところがあります。10年前に思いをはせたり、これまでにあったこと、人との出会いなどを思ったり、その中で新しいことを考えたり、、

いまの思いを書いてみます。

さぬきいんべは10年前の2010年1月4日にこちらに書いていますような経緯で大麻文化の復興にお役に立ちたいと思い、いわゆる“お金なしコネなし経験なし”から香川県商工会の創業塾、下記のH社でのインターンシップを経て香川県高松市で創業いたしました。創業前から注文をいただきいいスタートに見えましたが半年余りで活動中止へ。同年8月に実家のある愛媛県西条市にUターンしそのまま辞めてしまうことも考えました。しかし周りの後押しもあって翌年6月に活動再開、現在に至っております。

最初は今は製造中止になっていますがH社が開発した工房織座(今治市)製のヘンプ衣料をOEM供給を受け、さぬきいんべ(TM)ブランドでの販売を中心にしておりました。

H社は2014年に事業停止、それと前後して京都の麻縄職人(株式会社山川)を紹介いただき、神社の鈴緒をミニチュア化したミニ鈴緒を皮切りに今までさまざまな製品を取扱い好評を得てまいりました。

一番うれしかったのは、2016年に山川の製品を結婚式の引き出物等に選んでいただいたことです。引き出物の1つとして叶結びアクセサリーが贈られたり、披露宴にてプリザーブドフラワーでおめかししたしめ縄(神居和かざり《朱》)が飾られたりご両家に記念品として神居和かざり《朱》が贈られたとのことでとても感動しました。(お客様より式の模様の写真をあとで見せていただき、和にこだわられている様子にとても感激いたしました)

結婚式で使われた神居和かざり《朱》
結婚式で使われた神居和かざり《朱》
(同)結婚式で使われた神居和かざり《朱》、ご両親に記念品として
(同)結婚式で使われた神居和かざり《朱》、両親に記念品として

最初は意識していませんでしたが年々手仕事、職人と縁が増えていき、株式会社山川との出会いで自分のルーツが職人なんだと思いました。それがはっきりわかった後、建具職人だった父が2015年春に亡くなったのも不思議なめぐり合わせだったと思います。

今後もより一層研鑽を積み世に無い製品、特に手仕事のものを出していきたい、さらなるサービス向上に努めたいと思っております。そして、ある時気づくと「初心」が叶っていたが理想です。〔目標としては1939(昭和14)年の栽培面積、特に四国。「大麻という農作物」(大麻博物館著)によると四国は愛媛7.5ha、高知7.1ha、香川0.1ha(徳島はデータなし)、他の地域では例えば、栃木4158.2ha、長野1013.3ha、広島688.5ha、北海道112.9haなど〕

よろしくお願いいたします。

PS 2020年庚子(かのえね)の年は、アップデート、更新といった意味があるのをあとで知りました。

 

 

・参考文献

「大麻という農作物」大麻博物館著(大麻博物館)

四国霊場22番札所・平等寺で初会式(麻レポート)

1月19日、徳島県阿南市の四国霊場22番札所・平等寺の初会式に行ってきました。

山門にかけられた国産精麻のしめ縄を見に行ったのが2016年3月(こちらの記事)。以来、4年ぶり。

本堂での晋山式法会
本堂での晋山式法会〔左に新品の鰐(わに)口紐、住職の左肩には修多羅〕

この日は本堂で晋山式(新住職就任)法会も行われ、それに参列させていただきました。仏教は詳しくないのであれですが椅子席には「先達」の方がずらっと並ばれているようでした。

初会式に合わせて本堂の鰐口紐2本、鐘楼の鐘突き紐(いずれも国産精麻製)が新しく付けられていて文字通り新品でした。

この初会式は、谷口真梁(しんりょう)住職が副住職だった頃に大勢の稚児や参拝客であふれかえった昭和初期の初会式の写真を見て感動し、2016年に再興。今回が再興5回目。門前や境内では仮装マルシェ、太師堂横のステージで太鼓、阿波踊り、ヴァイオリンコンサート、そして餅投げ(3回!)もあり多くの人でにぎわっていました。

太師堂横のステージで太鼓演奏中
太師堂横のステージで太鼓演奏中

そう、このステージで五色の綱引き大会もあって、この綱がまた麻製なんです。

住職の左肩にかかっていた立派な修多羅(国産精麻製)も遠目に見させていただきました。

さぬきいんべに至る前、私は弘法大師・空海の足跡を追いかけていたことを思い出します。御厨人窟、出釈迦寺(我拝師山)、焼山寺(焼山寺山)、太龍寺、大滝山、高越山、高野山、、

平等寺は空海が開いたお寺で、「弘法の霊水」(井戸)もあり、ご本尊の薬師如来は空海の御作(秘仏)です。さぬきいんべは1月4日に10周年を迎えましたが、再び訪れて今までのことを思いかえし、ご縁をあらためて感じました。

麻というと神社ばかりでなくお寺でも麻が使われています。鰐口(下から見て鰐が口を開けたように見えることからこう呼ばれる)は参拝者が綱を振って打ち鳴らすことで神仏に来意を伝えます。お寺にお参りした際、見てみてください。

 

 

・参考文献

徳島新聞「徳島・阿南市の22番札所・平等寺 50年ぶり初会式」

数霊で解く大麻(ヘンプ)

2020(令和2)年、今年もよろしくお願いいたします。年始に自治会の“お日待ち”という集まりの用で各家を回りましたら、皆さん新年らしいいいお顔をされててうれしく思いました。

さて、数霊とは、日本の神道において言霊と表裏一体とされているもので、数に宿る霊のこと、数にも言葉と同じように魂があるのです。

言霊は上古代の頃から必ず数霊という数に裏打ちされたものだったようです。(父のことを「カゾ」、母のことを「イロハ」と言うんです。父親は縦の系統の数霊、母親は横の系統の言葉、つまり経糸が数霊、横糸が言葉)

古くから神道に受け継がれてきた数霊のことは、熱田神宮や大神神社などで奉職された小林美元さん(1927~2005年)の『古神道入門』にも記述があります。

ここでは吉野信子さんによるカタカムナ48声音の思念(言霊)表を用いて大麻(ヘンプ)を解いてみたいと思います。(神道の数霊とカタカムナ数霊の関係は吉野さんの著書で解かれていますので興味のある方はそちらをお読みいただければと思います)

それでははじめましょう。

おおあさ=40+40+18+28=126 根源から出て分かれ放射する。

ヘンプ=22+48+2=72 調和の振動が放射する。

言霊ではどちらも成長が早い、生命力が強いことを表していると思いますが、日本語(おおあさ)は、内面(見えないもの)に着目した感じ、英語(ヘンプ)は、外面(見えるもの)に着目した感じがします。文化のちがいを感じます。

一方、大麻(たいま)だと、

大麻=26+5+6=37 湧き出る光の調和が根源から出る。

成長が早い様子が表されているようです。また、「神の草」と言うのもうなずける気がしませんか?

精麻(せいま)=36+5+6=47 引き離したものに引き寄る振動。

神の依り代、神が宿る繊維と言われますが、それが伝わってくるようです。

オガラ=40-25+31=46 充たした陽の受容が根源から出る。

茎の芯(木質部)そのものを言っているようです。

麻の実=18+28+20+3=69 受容(入れ物)が転がり入る。

まさしく種のことですね。

麻の葉=18+28+20+42=108 指向が飽和して放射する。

そのままを言っているようです。

いかがでしょう。

読み解き方はこれがぜったいではありません。例えば自分の名前の数霊をみてみるのもおもしろいのではないでしょうか?

もう少し挙げると、

神棚=25+3-26+14=16 転がり入る調和。

何が「転がり入り」ます?神棚には。クイズみたいですね。

しめ縄=23+10+14+7=54 陰と陽が転がり入る。

らせん形状ですから左回りと右回りがあります。

磐座=5+7+11+31=54 陰と陽が転がり入る。

しめ縄と同じ数霊、言霊では「伝わる調和が引き寄る場」ですので、天の気と地の気が交流することを言っているようです。

本坪鈴=47+48+44-47+21-21=92 発信放射する振動。

本坪鈴とは神社の鈴緒や祭事祭礼で用いられるもの。鈴だと数霊は21-21=0(外向きの渦と内向きの渦が反転する場を意味)ですが、本坪鈴は文字通り“ただの鈴”ではないようです。

さらには、

正月=23+4+19-25+44=65 広がりが伝わる。

希望に満ちた新しい年のはじめの心を言っているのでしょうか。

旧正月=29+37+19+23+4+19-25+44=150 飽和するそのもの。

飽和するのは暦(カレンダー)です。1年全体のはじめのことを言っているようです。

立春=8+44+23+37+48=160 転がり入るそのもの。

立春の前日、節分ですと126(根源から出て分かれる)なので、さらに進む感じです。陰が陽に変わることを言っているかと思います。

左=1-26+8=-17(統合させられる)

右が-26(分かれさせられる)ですので、日本で「左が聖とされる」のはまとまることが大事だからではないでしょうか。〔左回りが4(陽)、右回りは-5(陰にさせられる)になります〕

数霊ってスゴイ、日本語ってスゴイと感じていただくきっかけになれば幸いです。(^^)/

・参考文献

「古神道入門」小林美元著(評言社)

「カタカムナ 数霊の超叡智」吉野信子著(徳間書店)

「数霊」深田剛史著(たま出版)