2020年8月10日まで、西国三十三所第13番札所・石山寺(滋賀県)の秘仏御本尊 如意輪観世音菩薩様がご開帳されていた由、存じ上げておりませんでした。
この観音様は天皇陛下の命により封じられている日本唯一の勅封観音とのこと。
勅封、、どこかで聞いたと思っていましたら
奈良・平安時代の重要物品を納める東大寺の正倉院でした。
勅封とは、蔵などを勅命によって封印すること(扉に錠をかけて麻縄でしばり、結び目を天皇自署の紙で封じる。開閉には勅使が参向する)と辞書(大辞林)にはあります。
写真のように、麻縄でしばられているのです。この資料は以前見せていただき、メモ代わりに写真を撮っていたもの。
これを思い出させていただいたのが、翡翠の巫女の松井久子先生でした。ブログ→「紫式部ゆかりの寺、大津 石山寺の勅封(ちょくふう)観音」
こちらの観音様は33年に一度、または御代替わりの年にしかご開帳されないのですね。次回は2047年だそうです。
秘仏御本尊 如意輪観世音菩薩さまの御扉が、勅使様御閉封の上、本日閉じられました。3月18日よりたくさんの方にお参りいただき、ありがとうございました。次回の御開扉は2047年。それまでお元気でお過ごしください! pic.twitter.com/AuaUxXkDLU
— 石山寺 Ishiyamadera (@Ishiyamadera_T) 2020年8月11日
松井先生がその体験をご紹介させていただいたブログにつづっておられますが、観音様がお働きになっていたのです。私は観音様に20年以上前からご縁といいますかお話に聞いてきましたが(その話はまた機会あったときに)、今回それを思いあたらせていただきました。そこにありましたのが麻縄で、なんとも不思議なめぐり合わせと思いました。
・参考文献
「日本美術全集5 天平の美術」(学研)