四国霊場22番札所・平等寺で初会式(麻レポート)

1月19日、徳島県阿南市の四国霊場22番札所・平等寺の初会式に行ってきました。

山門にかけられた国産精麻のしめ縄を見に行ったのが2016年3月(こちらの記事)。以来、4年ぶり。

本堂での晋山式法会
本堂での晋山式法会〔左に新品の鰐(わに)口紐、住職の左肩には修多羅〕

この日は本堂で晋山式(新住職就任)法会も行われ、それに参列させていただきました。仏教は詳しくないのであれですが椅子席には「先達」の方がずらっと並ばれているようでした。

初会式に合わせて本堂の鰐口紐2本、鐘楼の鐘突き紐(いずれも国産精麻製)が新しく付けられていて文字通り新品でした。

この初会式は、谷口真梁(しんりょう)住職が副住職だった頃に大勢の稚児や参拝客であふれかえった昭和初期の初会式の写真を見て感動し、2016年に再興。今回が再興5回目。門前や境内では仮装マルシェ、太師堂横のステージで太鼓、阿波踊り、ヴァイオリンコンサート、そして餅投げ(3回!)もあり多くの人でにぎわっていました。

太師堂横のステージで太鼓演奏中
太師堂横のステージで太鼓演奏中

そう、このステージで五色の綱引き大会もあって、この綱がまた麻製なんです。

住職の左肩にかかっていた立派な修多羅(国産精麻製)も遠目に見させていただきました。

さぬきいんべに至る前、私は弘法大師・空海の足跡を追いかけていたことを思い出します。御厨人窟、出釈迦寺(我拝師山)、焼山寺(焼山寺山)、太龍寺、大滝山、高越山、高野山、、

平等寺は空海が開いたお寺で、「弘法の霊水」(井戸)もあり、ご本尊の薬師如来は空海の御作(秘仏)です。さぬきいんべは1月4日に10周年を迎えましたが、再び訪れて今までのことを思いかえし、ご縁をあらためて感じました。

麻というと神社ばかりでなくお寺でも麻が使われています。鰐口(下から見て鰐が口を開けたように見えることからこう呼ばれる)は参拝者が綱を振って打ち鳴らすことで神仏に来意を伝えます。お寺にお参りした際、見てみてください。

 

 

・参考文献

徳島新聞「徳島・阿南市の22番札所・平等寺 50年ぶり初会式」

旧暦と行事、日本は二本立てでできている

東京オリンピック・パラリンピックの観戦チケットに日本の「伝統色をあしらう」という新聞記事がありました。

(参考)五輪チケット、デザイン公表 藍や紅…大会カラー彩る(日本経済新聞)

さて、日本の行事は本来は旧暦(太陰太陽暦)でおこなわれていました。旧暦とは明治6年まで使われていた太陰太陽暦のことで、月を基準にした暦で太陽暦の春夏秋冬とのズレを調整しているため、早い話、自然のリズムに合っています。農業をされている方などは現在も参考にしているのではないかと思います。

毎月1日は新月で、三日月は3日の月、十五夜は15日の夜の月を表し、そのままです。旧暦を知っていたらその日の月の形がだいたいわかりますね。また、五節句、例えば桃の節句(3月3日)は桃の花、端午の節句(5月5日)は菖蒲の花が咲いているころですし(新暦だとちょっと時期が早い)、七夕(7月7日)は南の空に天の川がきれいに見られる可能性が高いです(新暦では梅雨にあたる)。1~3月は春、4~6月は夏、7~9月は秋、10~12月は冬と、なぜ年賀状に「新春」とか、梅の花が描かれているかというと旧暦では1月1日は文字通り春のはじまりだからです。疑問に思ったことありませんか?冬なのに春とは、、

さらに、私の氏神さまの夏越祭(なごせ)は毎年旧暦6月16日におこなわれます。「水無月の 夏越しの祓ひ する人は 千歳のいのち 延ぶといふなり」という歌がありますが水無月は6月のこと。愛媛県の伊豫豆比古命神社(椿神社)では毎年旧暦の1月7・8・9日に伊予路に春を呼ぶ、椿まつりがおこなわれにぎわいます(2020年は1月31~2月3日)。

例はまだまだありますがこのように旧暦は日本の四季、日本人の暮らしと密接に結びついてまいりました。そんな生活から、和の伝統色、もちろんそれだけではないでしょう日本の文化が生まれています。色だけをみても種類、呼び名が何種類もあることに驚かれるでしょう。

(参考)日本の伝統色 和色大辞典

現代は四季の変化がわかりづらくなっていませんか?

香川県には昔の人が大切にしたと思われる巨石祭祀遺跡が多くあります。それ(方角)をみると冬至、春分、夏至、秋分(四至二分)を大事にしていたことがわかります。農耕祭祀、すなわち生きることと密接に関わっていたのだと思います。

自然とともに生きていく、共存していく。そのために暦は大事なものです。

日本は“二本”、新暦(太陽暦)と旧暦、神道と仏教、元号と西暦などが共に存在しています。西洋のように1つだとわかりやすいですが、片寄りやすい(極端になる)。この二本立てのおかげで「あいまい」になり、色彩豊かな文化が継承されているのではないかと思います。その以前に日本神話(多神教)があってのことだと思いますが。。

美しい日本とその文化を後の世代に継承していきたいです。

 

 

・参考文献

「旧暦カレンダー」(南太平洋協会)

数霊で解く大麻(ヘンプ)

2020(令和2)年、今年もよろしくお願いいたします。年始に自治会の“お日待ち”という集まりの用で各家を回りましたら、皆さん新年らしいいいお顔をされててうれしく思いました。

さて、数霊とは、日本の神道において言霊と表裏一体とされているもので、数に宿る霊のこと、数にも言葉と同じように魂があるのです。

言霊は上古代の頃から必ず数霊という数に裏打ちされたものだったようです。(父のことを「カゾ」、母のことを「イロハ」と言うんです。父親は縦の系統の数霊、母親は横の系統の言葉、つまり経糸が数霊、横糸が言葉)

古くから神道に受け継がれてきた数霊のことは、熱田神宮や大神神社などで奉職された小林美元さん(1927~2005年)の『古神道入門』にも記述があります。

ここでは吉野信子さんによるカタカムナ48声音の思念(言霊)表を用いて大麻(ヘンプ)を解いてみたいと思います。(神道の数霊とカタカムナ数霊の関係は吉野さんの著書で解かれていますので興味のある方はそちらをお読みいただければと思います)

それでははじめましょう。

おおあさ=40+40+18+28=126 根源から出て分かれ放射する。

ヘンプ=22+48+2=72 調和の振動が放射する。

言霊ではどちらも成長が早い、生命力が強いことを表していると思いますが、日本語(おおあさ)は、内面(見えないもの)に着目した感じ、英語(ヘンプ)は、外面(見えるもの)に着目した感じがします。文化のちがいを感じます。

一方、大麻(たいま)だと、

大麻=26+5+6=37 湧き出る光の調和が根源から出る。

成長が早い様子が表されているようです。また、「神の草」と言うのもうなずける気がしませんか?

精麻(せいま)=36+5+6=47 引き離したものに引き寄る振動。

神の依り代、神が宿る繊維と言われますが、それが伝わってくるようです。

オガラ=40-25+31=46 充たした陽の受容が根源から出る。

茎の芯(木質部)そのものを言っているようです。

麻の実=18+28+20+3=69 受容(入れ物)が転がり入る。

まさしく種のことですね。

麻の葉=18+28+20+42=108 指向が飽和して放射する。

そのままを言っているようです。

いかがでしょう。

読み解き方はこれがぜったいではありません。例えば自分の名前の数霊をみてみるのもおもしろいのではないでしょうか?

もう少し挙げると、

神棚=25+3-26+14=16 転がり入る調和。

何が「転がり入り」ます?神棚には。クイズみたいですね。

しめ縄=23+10+14+7=54 陰と陽が転がり入る。

らせん形状ですから左回りと右回りがあります。

磐座=5+7+11+31=54 陰と陽が転がり入る。

しめ縄と同じ数霊、言霊では「伝わる調和が引き寄る場」ですので、天の気と地の気が交流することを言っているようです。

本坪鈴=47+48+44-47+21-21=92 発信放射する振動。

本坪鈴とは神社の鈴緒や祭事祭礼で用いられるもの。鈴だと数霊は21-21=0(外向きの渦と内向きの渦が反転する場を意味)ですが、本坪鈴は文字通り“ただの鈴”ではないようです。

さらには、

正月=23+4+19-25+44=65 広がりが伝わる。

希望に満ちた新しい年のはじめの心を言っているのでしょうか。

旧正月=29+37+19+23+4+19-25+44=150 飽和するそのもの。

飽和するのは暦(カレンダー)です。1年全体のはじめのことを言っているようです。

立春=8+44+23+37+48=160 転がり入るそのもの。

立春の前日、節分ですと126(根源から出て分かれる)なので、さらに進む感じです。陰が陽に変わることを言っているかと思います。

左=1-26+8=-17(統合させられる)

右が-26(分かれさせられる)ですので、日本で「左が聖とされる」のはまとまることが大事だからではないでしょうか。〔左回りが4(陽)、右回りは-5(陰にさせられる)になります〕

数霊ってスゴイ、日本語ってスゴイと感じていただくきっかけになれば幸いです。(^^)/

・参考文献

「古神道入門」小林美元著(評言社)

「カタカムナ 数霊の超叡智」吉野信子著(徳間書店)

「数霊」深田剛史著(たま出版)