国産精麻の製品を介して、「巫女体質™」の先輩から後輩へ受け継がれる真心

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年の暮れ、瓊奈川(ぬなかわ)神社宮司の松井久子先生が「巫女体質™」の先輩から後輩へ、受け継がれる真心と題してブログでご紹介くださいました。

同神社では家庭祭祀を学ぶ「お清め士講座」を開講しておりますが、このほど先輩(5期)お清め士から後輩(6期)へ卒業(お清め士認定)のお祝いの品が手渡されたそうです。

ご紹介されているとおり、さぬきいんべの祓い具(精麻製品)を手づくりの熨斗(のし)と水引をかけて贈られるのが伝統になっているとのこと。

誠にありがたいことです。

はじまりはブログのリンク先に紹介されていますように、2020年9月、同講座2期生の西田さんが国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒を工夫して箱詰めし後輩へ贈られたことから。(職人により箱詰めすることもできますが、このときはミニ鈴緒と箱をご注文いただき、同じ結ぶことでも個性が出ることから、ご自分で箱詰めしたらより心のこもったものになるのでは?とご提案)

箱詰めした写真を西田さんが送ってくださり、想像以上の創造(オリジナル)性に驚いたことを思い出します。

今回贈る側となった方(5期)からは「皆でさぬきいんべ様のお品を手元に持つことでさらに一体感が生まれているようにも思います。」と、また松井先生から「さぬきいんべさまのお品は、お清め士の暮らしを支えてくださるありがたいものばかりで、感謝しております。」とお言葉をいただいております。

なお、なぜお清めが必要なのかや、お清め士講座については2021年10月に電子書籍として出版されている松井先生のご著書、「巫女体質」(SeleneBooks)がわかりやすいと思います。(こちらで試し読みもできます)

 

今後も良いものができるように日々精進してまいります。国産精麻の製品の普及と発展を祈りつつ。

Clubhouseでお話から伊勢麻、さらに「忌部五雲」で次々つながる

翡翠の巫女、松井久子先生(神職)からお声がけをいただいて3月4日、Clubhouse(音声SNS)で「教えて!麻のこと」日本人なら知っておきたい『麻』の歴史と暮らしの中での活用方法を「さぬきいんべ」代表の加藤氏に聞くと題してお話させていただきました。

はじめてのことでちゃんとお話できるかわかりませんでしたが、松井先生はじめ翡翠の巫女様の門下生(お清め士)のご協力もあり、日本人にとって麻とは、その歴史、神道と麻の関わり、日本の地名や人名にみられる麻、伝統的な活用法、現代の活用法の流れで質疑応答を含む1時間30分の枠で大麻糸績み職人としてご活躍中の棚橋祐美さん(福島県昭和村からむし織体験生第21期修了)も加わってお話をしていきました。

途中、伊勢麻(振興協会)関係の方が中に入ってこられ、(その方によると同協会の代表理事も中盤ぐらいまでを聴かれていたそう)、また伊勢麻を支援、伊勢麻を用いた授与品(結い姫 曳き撫で飾り)を奉製する活動をしている三重県内の神職も加わり、ふだんお話できないような方々の熱いお話が聞けたように思います。さらには有松絞りに携わっている方もご発言いただきました。(聴いていただいた皆さまありがとうございます)

当日ルーム(部分)のスクリーンショットより
当日ルーム(部分)のスクリーンショットより

このようなご感想をいただき恐縮です。こちらこそありがとうございます。

それから、聴いていたという方からその後Instagramを通じてメッセージが届きました。母が徳島県吉野川市(旧麻植郡)の早雲家の分家出身というのを、さぬきいんべで思い出したそうです。早雲家はいわゆる「忌部五雲」(=早雲・村雲・岩雲・花雲・飛雲)の1つで、忌部神社の神官家ですね?
それを伝えると、徳島へ行きたいと思っていたのがコロナ禍で行けず、今年はぜひ行きたいとのことでした。

思わぬ出会いがあると聞いていましたが、Clubhouseはジャズに例えられるそうで、ルームでのお話含めてそれがなんとなくわかる一連の体験でした。

ご要望(機会)があればまたお話させていただきます。

PS:後日、松井先生から、大変好評で「貴重なお話しをありがとうございました。またぜひやっていただきたい」とのお声を頂戴しておるとのこと、また、水引きの先生からもそのようなご感想をいただいたそうです。そういうことで次回を計画、4月3日(土)20時~の予定です。

京都・山川のミニ鈴緒をお祝いの品に

このたび、京都・山川による国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒をお祝いの品にとご注文をいただきました。ミニ鈴緒は2015年はじめから販売させていただいている一般の方に縁遠い精麻を身近にというコンセプトでつくられた製品です。

国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒(京の伝統工芸品)
国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒(京の伝統工芸品)

山川さんにお話したところお祝い用の包装ということで、箱と精麻をご提供いただくことに。箱は画用紙に和紙を貼ったり京都らしい手仕事の品。精麻はもちろん国産です。

水引の起源は麻であり、今回は神事のお祝いであることから、精麻で結ぶことをご提案させていただきました(神式の場合、玉串料等は白の奉書紙に包み水引ではなく神事でもちいる精麻で結びますが、この場合は慶弔どちらにでも用いることができます)。

以前、製品の箱詰めを山川さんにお願いしたこともありますが、この度は心をこめる意味でお客様がご自身で箱詰めされ、予定されていた方々に先日お渡しされたとのご報告をいただきました。

箱詰めされた写真を見て驚き、こんな風にできあがるとは思っておりませんでした。古いもの(伝統)と現代の組合せ、和紙は土佐和紙とのこと、紅白でおめでたさ、また巫女をも表しているのではないでしょうか?

なお、上の神棚奉斎(ほうさい)式というのは、東京の翡翠の巫女様(代表:松井久子神職)が主催する、家庭の祭祀者として家庭や家系にまつわる心と環境のお清めを行うことができる方を養成、敬神崇祖(けいしんすうそ、神をうやまい先祖をあがめる)の心を育む「お清め士講座」の修了時におこなわれるものだそうです。

さぬきいんべでは、モノを買うだけでなく、作る方々を増やしたい。そう思います。自ら作り手になることが大切だと。それが今まで育まれた伝統を後世に伝えることにつながればこの上ない喜びです。

満足感というものはあなたの手を使って、何かを作ることによって得られる。(サティシュ・クマール)モノを作ることによって、愛が生まれる。機械が作ったものを消費するただの消費者ではなく、作り手(maker)にならなければならない。

 

 

・参考文献

「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)