今までいろいろなもの作りに携わっている方、職人、作家に会い、できることなら作業場へ足を運んで見せていただきました。
布(織物)、麻縄、勾玉、木工(建具)、染色、藍染め、陶磁器、吹きガラス、張り子、、
どの方もそれが好きというのが伝わってきます。夢中になれるものがあるというのはいいといつも思います。^^
倉敷ガラスの小谷眞三さんはお会いしたことはありませんが、倉敷民藝館の初代館長であった外村吉之助さんが説いた「健康で、無駄がなく、真面目で、いばらない」、この言葉に忠実にと思いをはせ(それでも叱られたそう)、いまもそれは息子の栄次さんへ受け継がれています。
前に書いた美の基準にも共通しますが、ものを見ればそれがどういう風な心で作っているかわかる気がします。
個性を表現することばかり意識して作られたもの、利益ばかりを優先して作られたもの、大量生産を優先して作られたもの、、(そこには使い手の立場に立つという誠実さは感じられません)
「無になると上から降りてくる」って言いますよね(言いませんか?)。それと同じことが手仕事におけるもの作りでも言えると思います。
(無になって)湧き出るように生まれたものは必然的に「無私の美」が宿るように思うのです。
「ほんとうの瞑想は、手を使って働くことです」という人もいらっしゃいます。
また、神は細部に宿るとも言います。これもそうだと思います。見えるところだけでなく見えないところも大切にする心を感じることもありました。
そして、値段が安くても高くても同じグレードのものを作る。(安いからといって手を抜いたりしていない)
さぬきいんべでは無私の心でできたもの、使って喜ばれるもの、そういったものを扱いたいと思っています。平成はもう終わりですから、令和の「手仕事革命」を起こしたいですね!
(前略)物作り達は幸いなことに自然の材料という精霊が宿る世界を友として駆使し作業しているわけです。日夜精霊たちと会話ができるではないですか、彼らが悲しまないように仕事しなきゃならないと思いますよね。そういうことが満ちているから作るのがたのしいのでしょう。(後略)(「民藝2019年2月号」特集 平成三十年度日本民藝館展 審査委員 佐藤仟朗講評より)
四国唯一の民藝館、愛媛民芸館(愛媛県西条市)1階において下記のイベントをおこないます。
「民藝館1day meets!」
七Coffee Roaster×にじとまめ×jam room store 3店舗による1日限りのポップアップストア
開催日時:2019年6月23日(日)10~16時
場所:愛媛民芸館内1F
・七Coffee Roaster・・・テイクアウトカップにてドリップコーヒー販売
・にじとまめ・・・地域の食材を使用した天然酵母パン販売
・jam room store・・・久留米絣を使用したMONPEなど展示販売
当日は砥部焼、ひろき窯(多川ひろきさん、平成28年度および30年度日本民藝館展入選)の作品の展示即売会期間中であるのと、周桑和紙の杉野陽子さんによる和紙教室も予定しています。
参考文献:
「SILTA38号」(手仕事フォーラム)
「山陽民藝275号」(岡山県民藝協会)
「NHK趣味どきっ!私の好きな民藝」(NHK出版)