「蒼生」、「天の益人」、「国つ神」について

四国の麻栽培再生について、話を進めている最中です。

さまざまな話を人とするわけですが、未来の日本を考えている方がいらっしゃって、そのビジョンを説明いただき、「蒼生(あおひとぐさ)」、「天(あめ)の益人(ますひと)」、「国つ神」のことを思い出しました。

これは神代から伝えられた三通りの人の生き方を示しているそうで、ご紹介いたします。

まず、蒼生といいますことは、常に飲食を思い、色にふけり、食べもの、衣服、調度の品、住まいなど、すべてぜいたくなことを望み、我が家の富を増やすことのみ考え、妻子に愛着し、自分の利益だけを思いつづけ、欲張りで、人の苦しみを思う心もなく、自分ひとりの楽しみを願うような人の生き方を申します。動物にも劣るものです。もちろん、神明の御心に叶うことなく、1日も安らかなることなく、苦悩に沈み、親族との間も、争いごとが絶えず、親子の仲も、不仲となって、子孫も必ず亡びて行くものです。恐ろしいことです。

次に、天の益人と申しますのは、まず自分が功績をたて、その功績を後の世までも伝えようと願い、自分の先祖の名を世にあらわし、財産を得、地位を得、自分の子孫が栄えるように、自分の名をけがさないように、と願って暮らして行く生き方を申します。これは誰もが考えることですが、神明の御教えに照らしてみますと、間違っていることです。したがって、一生を通じて、楽しみと苦しみとが相半ばして、心身安らかに、永久の栄えを得ることができません。一度は栄えても、必ず衰え、亡びるものです。

最後に国つ神と申しますのは、常に、世のため、人のために、力惜しまず働き、国も安らかなれ、人々も安らかであれと念じ、飢えている人がいれば、ただちに養育(やしな)い、寒さに凍えている人を見れば、衣服を与え、人の苦しみを自分の苦しみとし、病人や貧しい人を助け救い、愚かな人、あるいは、罪を犯して苦しみに沈んでいる人を見れば、憐れに思って助け恵み、我が身を忘れて人のために尽くして行く人を、国つ神と申します。これこそ、神明の御心に叶い、心のうち常に安らかで、楽しく、災いを避け、歓喜(よろこび)尽きることがありません。いつの世でも、世の人々から崇められて、子々孫々に至るまで栄えて行く人は、この国つ神の徳を備えている人なのです。尊いことです。たとえ、一時の栄えを得ても、この国つ神の心がけがなければ、神明の怒りを受けて、苦悩に沈み、病難、災難をうけて、自分だけでなく子孫も衰微して行くものです。〔『神道唯一問答書』坂田安儀訳・編著(神道講学所)〕

6月、12月は大祓があり、蒼生を除くこれらの言葉が大祓詞(中臣御祓)で奏上されます。

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2023-2024年)

2023年も残り50日を切りました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型のしめ縄、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方はできる限り早い日にお問合せ、ご注文いただければ年内お届けが可能です。(ただし、やむをえない理由によりご希望に添えない場合もございます)

※今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設しておりましたが、現在ご予約受付は終了しております。

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきております〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

 

大年神(おおとしのかみ)は、民間信仰から歳徳神(正月に家に迎えまつる神)と考えられています。

家のしめ縄を新しく掛け替えたり、年神様の依り代(神様の憑依物)としての門松を作ったり、穀物神である年神様に穀物の代表として鏡餅などを供えたりして、新年を迎えます。

・大みそかの来客

ある地方には、「大年(大みそか)の客」という昔話が伝えられています。

昔々あるところに、とても貧しい家がありました。大みそかの夜、その家にたいへんみすぼらしい格好をしたおじいさんが訪ねてきて、一夜の宿を願い出ました。

すると貧しい家の人は、土間にむしろ(ゴザのような敷物)を敷いて、客人をやさしくあたたかく迎え入れ休ませました。翌朝目覚めると、おじいさんの姿は見えず、代わりにむしろの上にはたくさんのお金が置いてありました。

その話は村人に伝わり、神界から年神様が来訪して裕福になったという信仰が広がりました。それ以来、村人たちは毎年、大年神をお迎えするようになったというものです。

毎年お正月を迎えると、ときを司る大年神が来訪することによって人々の命もよみがえり、新たなエネルギーに満ちあふれ清々しく新年をスタートできるのです。『図解 身近にあふれる「神社と神様」が3時間でわかる本』後藤泰弘著(明日香出版社)PP59~60

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈り申し上げます。

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2022-2023年)

2022年もラストを飾る月になりました。

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。

まず1つ目。大根型、牛蒡型、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。(お電話、メール、FAXでのご注文も承ります)在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方は12月10日までにお問合せ、ご注文いただければ年内お届けが可能です。(ただし、やむをえない理由によりご希望に添えない場合もございます)

※毎年しめ縄の注文をいただく方がいらっしゃいます。今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄年内お届け超早期ご予約ページを開設していました。(現在、ご予約受付は終了しておりますが、次の年もしめ縄をと思う方は毎年秋に超早期ご予約ページを開設しますのでそちらをご検討ください。特別の特典付きです)

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人が手仕事でつくったしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきている気がします〕。

※本年もそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄をつくることができるなら、それが一番と思います。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

それから先日、香川・誉田八幡宮の創始者、忌部正國がご先祖様という松坂ミキさんのご著書、「ROOTS」(文芸社)を読み、先祖供養の大切さ(どんな人にも必ず”ルーツ”がある)を思いました。今日自分が生きていられるのは、ご先祖様が生き抜いて命をつなげてくれてのことです。ご先祖様への感謝、思いも忘れないようにしましょう。(神職から「先祖供養の元は神道」とうかがいました)

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈りいたします。

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2021-2022年)

年末年始を迎えるにあたって、3つお伝えさせていただきます。(年々状況が変わっていっていますので、例年と特にちがう点にはアンダーラインを入れました)

まず1つ目。毎年しめ縄の注文をいただく方がいらっしゃいます。今年もご希望の方に年内にきちんと届くようにと、国産大麻(精麻)しめ縄&鈴緒 年内お届け超早期ご予約ページを開設しております。

例年ですと12月初旬までにご予約いただければ年内のお届けが可能です。しかし、製作が12月に集中しすぎるため職人の負担軽減にと、上記の超早期ご予約の受付締め切りを今年は11月15日に早めております。ご了承くださいませ。

※ご予約は終了しました。多数のご予約ありがとうございました。

大根型、牛蒡型、各種和かざりをお求めの方はさぬきいんべwebショップよりご注文ください。在庫のあるものはもちろん、在庫切れになっている場合や、既製ではない「こんなしめ縄を」という方は12月10日頃までにご注文いただければ年内お届けが可能です。2021年11月27日追記

 

2つ目。「しめ縄は毎年変えた方がいいですか?」とお問合せいただくこともあります。

答えは否。ご予算などに応じて新しくしたらと思います。スーパーで売られているような市販のしめ縄、しめ飾りなら躊躇ないとは思いますが、国産精麻、あるいは稲わら製の職人の手仕事でできたしめ縄は大切に使いたくなる人も多いのではないでしょうか。

氏子からしめ縄や鈴緒が奉納されている神社では毎年変えてないところも多いです〔それでもすす払い(家庭でいう大掃除)をし紙垂を新しくしたりして新年を迎えているところが多数ですが、神職がしめ縄を手づくりし新しくする様子を伝えるニュースや新聞記事を近年、年末に頻繁に見るようになってきている気がします〕。

本年はそういった方のために、紙垂の取扱いを開始しております。もし、自分でしめ縄、鈴緒をつくることができるなら、それが一番です。(自分の誠をお捧げする意味で)

ちなみにしめ縄、鈴緒を民芸とみるなら、使っていく中での素材の変化にも目を向けて楽しんで、あるいは使用後はお焚き上げせずに大切にしまっておくのもありかもしれません。濱田庄司氏(1894~1978年)はよく「作ったところで半分だ。そこから先は使い手が作る。だから、使うことも創作だ。」と話しておられたようです。例えば新しい青い竹かごが使っているうちにアメ色になるとかありますが、そのへんの判断は各自にお任せいたします。

もし、迷うようなことがありましたら、心の声を聞いてみるといいと思います。心がイエスと言った方、心が明るくなった方、心が軽くなった方を選ぶのをおすすめします。

 

3つ目はその根本にある理由です。

日本の神道は黄泉(よみ)の国から帰った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊ぎにみられるように「きれいになる」、また「再生」を尊ぶという、言わば「新生」する精神があります。これに付随し、黄泉の国から帰ることを意味するよみがえり(黄泉がえり)という言葉もあります。

また常若(とこわか)といういつも若々しいさまをいう言葉もあります。前述のすす払いや大掃除、お神札、しめ縄などを1年毎に納めて新しくする背後にはこういう意味合いがあります。

なお、使い終わったものは、社寺の境内等で家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事、どんど焼き(左義長、とうどうさん、地域によって呼び名がちがう)へ。そこで1年の無病息災を祈りましょう。

年越しの大祓も忘れずに。日々の生活の中で気づかないうちに生み出した目に見えない罪穢れをすべて祓い清めて新しい年を迎えます。

新年は1年で一番神様を感じる時ではないでしょうか。その新年を迎える前と、迎えた後。伝統行事は1年を健やかに過ごす先人の知恵です。

皆様がいい年末年始をお迎えいただけますようにお祈りいたします。

年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいこと(2020-2021年)

いろいろあった2020年も残り少なくなってきました。

まもなく冬至。

さぬきいんべは、2010年1月4日創業ですが、ホームページのシステムとしましては2009年の冬至(12月22日)が基点になっております。当時私は、人間の基準より自然(宇宙)の基準に合わせたいと思いました。(本年は創業10年を迎え先日気づいたのですが、あの日からきょうまで4000日超え)

一陽来復、陰が陽に変わる節目、、冬至正月という言葉を聞いたことがあります。冬至までに掃除やかたづけ、不要物の処分などをするとよいようです。(自然のリズムに合っていると、そういううながしが感じられるので素直にそれに従う)

さて、さぬきいんべのお客様には昨年末にアップしました記事、年末年始を迎えるにあたり心得ておきたいことでお伝えしましたが、あたらしい方もいらっしゃると思いますので再度お伝えさせていただきたいと思います。

お忙しい方のために上記の記事をまとめますと、

1.年内にお届けできるしめ縄、鈴緒は在庫のあるものだけです。(12月下旬に再入荷するものもございます)

2.しめ縄は毎年変えた方がいいか?→否。変えるに越したことはありませんがご予算等に応じて。

3.神道は「祓い」、きれいになること、新生(再生)することが根本にあります。年越しの大祓もお忘れなく。

そして、↑の記事には書いておりませんが神棚の大掃除はお済みでしょうか?お掃除はされていると思いますが、大掃除です。(私はこれからおこないます)

こちらの記事が参考になれば幸いです。

いい年末年始をお迎えいただけますようお祈り申し上げます。