大相撲のロンドン公演で横綱が土俵入り(国産精麻でできた”横綱”を使用)

大相撲のロンドン公演が10月15日に開幕しました。(19日まで5日間おこなわれ、チケットはほぼ完売)

34年ぶりだそうで、会場は前回と同じ、イギリスの音楽の殿堂といわれるロイヤル・アルバート・ホール

大の里と豊昇龍、両横綱の土俵入りがおこなわれ、四股を踏む際、「YOISHO(ヨイショ)」とかけ声が響いたとのことで、「SUMO(相撲)」とともに世界語になったと思いました。

国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱の記事で、お伝えしているように、横綱が土俵入りの際に締める綱は、”横綱”といい、精麻がつかわれています。土俵入りの型に合わせて雲竜型と不知火型の2種類があり、大の里と豊昇龍は雲竜型です。

 

今回のロンドン公演での大の里の土俵入りがこちらのYouTube動画で見ることができます。

 

外国からの招待で実施される海外公演は、2005年のアメリカ・ラスベガス以来20年ぶりで、来年2026年にはフランス、パリ公演が予定されているそうです。

 

 

・参考文献

大相撲ロンドン公演開幕 大の里、豊昇龍の両横綱が土俵入り 「よいしょ」のかけ声響く(産経新聞)2025年10月16日

大相撲の世界でみられるもう1つの精麻、出し幣(だしっぺい)

大相撲の土俵入りの際に横綱がつける綱(モノとしての横綱)は、精麻でつくられていることは既にご存じの方も多いと思います。

この綱はしめ縄の一種で、しめ縄は不浄なものの侵入を禁ずる印として張るものであり、内には聖なる神が宿るものとされています。

そのため、それを締めることが許された横綱は、肉体に特別な力が宿るものと解釈されます。

横綱を小型化、再現した国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(写真は雲竜型)
横綱を小型化、再現した国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱(写真は雲竜型)

相撲の世界でこのほか、櫓太鼓が鳴る櫓の最上部に、先端に精麻と御幣をつけた2本の竹竿が下げられます。

 

これを出し幣(だしっぺい)といい、天下泰平と五穀豊穣、場所中の晴天を祈るものとされます。

 

 

・参考文献

地域資源を活かす 生活工芸双書「大麻(あさ)」(農山漁村文化協会)

日本相撲協会公式サイト