こちらに伯家神道のことを書いています。正直、実際のところ字面で伝えられないことの方が多いです。
しかしここでは言葉にしないと伝わらないので書いてみます。
伯家神道・十種神宝御法とは
宮中祭祀を司ってきた神祇伯に連綿と受け継がれ、今に継承された「みそぎ行法」のことと上記リンク先で書いてます。難しいことはわかりません。
私は知人の神職の紹介で、古神道の奥義を広く一般に相伝するための修行座をおこなっている神社の直門として縁をいただきました。
みそぎとはきれいになること。きれいにならないと道が開けていかないというとおわかりになるでしょうか?
行が進むと八種から「拍手」を授かります。それはどういう神様を迎えるかということ。つまり八種には八種の拍手、七種には七種の拍手、、があるということです。
何を置いても体験されるのが一番わかりが早いと思います。
命を大切にしているのが古神道
古神道とは古い神道ではなく本来のという意味ですが、私がもっとも感銘を受けたのは、命を大切にしていることです。
この世のすべては生命。そう日本人は認識しました。日本人にとって「物」は存在しません。古代においては「もの」という言葉は鬼を意味するものであったそうです。
目の前のものはすべて命。そうとすれば例えば、日本の文化が自然を大切にしているのもわかりますし、もったいない、いただきます、ありがとうといった普段私たちがよく使う言葉がより心に響きます。
息のみそぎ、大声の祓い等とともに行じることでそういうことがわかってくるのがすごいと思います。
そして、すべての命は同じ、すべての命はつながっているんですね。
古神道は日本の文化の源流
もともと先祖供養は神道ですし、ヨガのもとになったのも古神道にあります。祓いはもちろん、拍手、祓祝詞、作法、古事記などを学ぶにつれ、古神道は日本の文化の源流だと思うようになりました。
さぬきいんべ創業当初、おお麻(ヘンプ)文化の復興をテーマにしていましたが、それを追いかけていると知らず知らずのうちに機織り、草木染め、自然布、糸魚川ヒスイの勾玉、いわゆる手仕事、民藝などが不思議に身の回りに集まってることに気づいたのが2~3年ぐらいたってからです。
スピリチュアルなどで、「ゼロ」の状態になると必要なものが向こうからやってくるというのはそういうことと思います。
文字通り「さぬきいんべ」として
日本には言霊という考え方があり、「言葉には現実の出来事を引き起こす力がある」とされてきました。
日本の古代史の舞台で活躍したとされる忌部氏とは、「穢れを忌み嫌い、神聖な仕事に従事する集団」との意味があるそうです。人のご縁から、これしかないと名付けた「さぬきいんべ」は、類は友を呼ぶ、名は体を表すという感じで、本当に名前の通りそんな風になってき現在に至っております。
さぬきいんべでは、特に神具、アクセサリー類は清浄であることが重要と考え、上記の伯家神道の修行座で教わった潔斎の方法(火打ち石を使う)で、潔斎してお客様にお届けしております。
また、ある月次祭でお供えされる伊勢エビ、アワビ、鯛をしばる麻紐を毎月つくったり、お供え物をきれいにならべたり神事に関する準備もしております。
参考文献:
「日本の建国と阿波忌部」林博章著
「みそぎ第十号」(伯家神道)