藍染めされた精麻を用いる、京都・祇園祭の山鉾にみる先人の知恵

3年ぶりに京都・祇園祭の「神輿渡御」と「山鉾巡行」がおこなわれるとニュースで知り、ああよかったと思いました。

といいますのは、この祭りは、もとは疫病退散が目的で869(貞観11)年に行われた「祇園御霊会」が起源なのに、この2年はおこなわれず、一部の京都市民から「コロナに負けた」と聞いていたからです。

さらに山鉾には、2015年にこちらの記事にまとめたとおり、藍染めされた精麻がつかわれていることがあり、陰ながら応援しておりました。

山鉾には山と鉾があり、鉾は、そこに疫病神を集める役目をし、山は依代でそこに神様が降りて、清める役目をします。その後、祇園の神を乗せた神輿が渡御・還御していく、つまり山鉾巡行は神輿渡御・還御のための「先祓い」になっているということで、大切に守り伝えられてきたには(きっと)理にかなっているからと思っておりました。

藍染めされた精麻(赤い幕の上の紺色の垂れ部分)。写真は、北観音山。
藍染めされた精麻(赤い幕の上の紺色の垂れ部分)。写真は、北観音山。

精麻については、神聖なもの、けがれを祓う、神の依代となるといわれており、ヘンプ繊維のデータになりますが、消臭性、抗菌性などがあることがわかっています。

一方、藍は虫よけや殺菌消臭効果があるといわれていますが、紫外線遮断、抗菌消臭、水虫やアトピーにいいとデータがあると聞いていました。さらに2021年に藍にコロナ不活化効果があることが奈良県立医科大学と寿スピリッツ株式会社との共同研究で実証されたそうです。

その前年には、藍に抗インフル効果があることもわかっていました。

藍染めされた精麻を含む山鉾の話を知り、先人の知恵はすごいと思っていましたが、想像以上にすごいのではないでしょうか。宗教で言われていることが科学と一致してきている点で。なお、神社仏閣用麻製品を調製する株式会社山川によると、山鉾に藍染めされた精麻が大正時代にはすでにつかわれていたということです。そして、その垂れの名前は、「しゃくま垂れ」「しゃぐま垂れ」(函谷鉾の場合)といいます。

 

 

・参考文献

『決定版 知れば知るほど面白い!神道の本』三橋健著(西東社)

「函谷鉾(財団法人設立三十周年記念)」冊子(財団法人函谷鉾保存会発行)

毎月3日は「アサの日」、お客様感謝デーを開催!(2022年8月3日より)

かつての日本において「麻」とは大麻を指していました。

古い文献のなかで麻と書かれているものは、もちろん大麻を意味しています。(栃木県の麻農家7代目・大森由久氏によると、大麻の名は明治以降、外来種と区別するためだそうです)

野州麻の畑で
野州麻の畑で

 

麻は言霊で、ア「感じる生命」、サ「差」で生命力が強い(約110日間という短期間で2~4メートルにまで成長)ということを表し、数霊でみますと、アサ18+28=46 充電(充たす)。(エネルギーを充たして)まさにケガレ=気枯れを祓うことを意味していると思います。麻も朝も同じ「アサ」ですが、“すがすがしい”理由がここにあるのではないでしょうか。

語呂合わせで、アサ(3)ということで、毎月3日をアサの日、お客様感謝デーとさせていただきます。3は、さぬきいんべの3でもあります。

この日はポイント2倍。(CLUBさぬきいんべ会員様)

値上げが相次いでいますが、できうる限り安価に、1人でも多くの方に麻製品を使っていただき、お客様もよし、世間(麻農家、職人)もよし、日本もよし、世界もよし、というようになっていきましたら幸いです。

8月3日より開催予定です。よろしくお願い申し上げます。

 

 

・参考文献

「大麻という農作物」大麻博物館著

「麻の文化を育てる」パンフレット(野州麻栽培農家七代目 大森由久)

「古神道入門」小林美元著(評言社)

「カタカムナ 数霊の超叡智」吉野信子著(徳間書店)

 

高さ約60センチの国産精麻の大麻(おおぬさ)が完成、神社様へ納品

夏越の祓は済まされたでしょうか?

4年前から取り扱っております国産精麻の祓串(大麻)【たまきよら】は、標準の高さが約75センチです。(高さ約30センチのものもございます)

外祭用に使いたい、高さ約60~65センチでできないかと神社様よりお問合せ。

また、製作にあたり高さだけを低くするのか、置き台(筒)の寸法などを高さに合わせて縮小するか、神社様に確認させていただき、後者の方でご依頼いただきました。

高さ約60センチの白木の棒と置き台は木曽桧(樹齢150年以上)の柾目材を京都の木工職人が加工、そしてそれに極上の国産精麻を京都の麻縄職人が取り付けた祓串(大麻、おおぬさ)がここに完成いたしました。すべて精麻の祓串です。また、木目の細かさ、美しさ、香りなどにも目を向けていただければ幸いです。

すべて極上国産精麻の大麻(おおぬさ)の先端
すべて極上国産精麻の大麻(おおぬさ)の先端

先日、納品させていただきましたが、この神社様は戸越八幡神社様で、別の神社の女性宮司がご縁を取り次いでくださいました。神事にお使いいただき、多くの方が幸せになりますように。

この精麻の部分を製作した麻縄職人は、神社仏閣用の麻製品を調製する明治19年創業の京都・山川ですが、現在5代目の山川正彦さんは今年できた会社パンフレットの中で次のように申しております。「このような重要な神仏具を製造する仕事を担えておりますことを、私たちは大変光栄に思うとともに、責任も感じております。」

1年前、さぬきいんべは、おお麻(ヘンプ)専門神具店へと舵を切りました。今回のようなご紹介がとてもありがたいです。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き【玉翠】にふさわしい鈴掛け台

神楽鈴・国産大麻(精麻)五色緒付き【玉翠】(草木染め版)を先にお求めいただいたお客様から専用の置き台(鈴掛け台)の取扱いはありませんか?とお問合せいただきました。

日々神事でお使いになっているご様子で、専用の台が必要と思われた由。

下記の写真の朱塗り仕上げのものをご案内させていただきました。朱塗りは神楽鈴の持ち手と同じです。

朱塗り仕上げの鈴掛け台
朱塗り仕上げの鈴掛け台

専用の置き台は白木のものはよく見ますが、お客様はご検討の結果、上のものをお選びになりました。

京都の木工職人による作で、飽きの来なさそうなシンプルな形。丸みを帯び洗練されていると思います。価格はそれなりにしますが、鉾先鈴、また地金が厚く機械打ち製よりも重い手打ちの神楽鈴も掛けて置くことができ、朱塗りも美しく何より長くお使いいただけるものです。

現在、お取り寄せにはなりますが、日数でいいますと10~15日ぐらい、早めにご用意できると思います。よければご検討ください。

お見積などの際、国産精麻の鈴緒としめ縄の採寸、寸法のはかり方

神社の拝殿に吊されている鈴緒のお見積などの際、以下の寸法が必要になります。

鈴緒の採寸
鈴緒の採寸

1.縄の全長を測る。

2.吊り元から地面までを測る。

通常、鈴緒は年月が経つにつれ少しずつ自重で伸びますので、房下から地面までの間隔が60センチ程度を目安に全長を決定していだだきます。(縄を振る際に、桐枠の上部が参拝者の胸あたりに位置する高さが理想的です)下にお賽銭箱等がある場合、当たらないように考慮し寸法をご検討ください。

吊り元から地面までの寸法より60センチ引いた寸法が鈴緒の全長になります。

鈴緒の吊り元
鈴緒の吊り元

3.縄の太さ(直径)を測る。

縄の太さを測るのは、写真のようなノギス(工具)がおすすめです。(100均で売られているものでもよいです)

鈴緒の太さ(直径)の測り方
鈴緒の太さ(直径)の測り方

 

4.素材や色、房網(七宝編み)の有無などの仕様を確認します。(修理につきましては古くなった房の交換や縄の寸法を短くすることが可能です。また、縄本体と房に防炎加工を施すことができます。各部位の修理を承っておりますのでお問合せください)

 

しめ縄の場合、採寸の方法は以下の通りです。

しめ縄の採寸のしかた
しめ縄の採寸のしかた

1.縄の全長を測る。

2.縄の太さ(直径)を測る。

3.縄の両端が細いか(大根型)、片方だけが細いか(牛蒡型)などの仕様を確認する。

4.設置したい場所の柱の内から内(間口)と柱の直径を測る。

 

お見積の際は、上記を参考に1~4をお伝えください。

巫女体質(TM)の守護神とお清め士一同の霊的絆を結ぶ、国産精麻のミニ鈴緒とご紹介

瓊奈川(ぬなかわ)神社(松井久子宮司)では、家庭祭祀を学ぶ巫女体質のための「お清め士講座」を開講しており、2年前から先輩から後輩へ当店の国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒が伝統としてプレゼントされるようになりました。

国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒
国産大麻(精麻)・ミニ鈴緒

ミニ鈴緒を製作する京都・山川のお心で、ミニ鈴緒がピッタリ収まる和紙の貼り箱も頒けていただき、ご依頼毎にミニ鈴緒とともに納めさせていただいております。

箱は贈られる方がそれぞれ熨斗と精麻と水引をかけて、きれいに仕上げられています。

最初、お清め士の2期生から4期生へ贈られたことからはじまったため、1期生から3期生までは授かってない状態だった由。

それがこの6月1日、同神社の例祭にあわせて、これらの方たち全員にミニ鈴緒が贈られました。

おお麻専門神具店 さぬきいんべ『ミニ鈴緒』が結ぶ お清め士一同の絆

巫女体質™の家庭の神域を守る神具|瓊奈川神社 例祭のご報告

これでお清め士全員に当店のミニ鈴緒が渡ったことになり、松井宮司からは巫女体質の守護神とお清め士一同の霊的絆を結ぶミニ鈴緒と言っていただいており、たいへんありがたい限りです。

これからさらに巫女体質の方が活躍する時代になっていくと思っております。ご活躍をお祈り申し上げます。

講師宅で、精麻作品づくり【応用編】「石包み」の講座(愛媛県西条市、毎月開催中)

2022年5月から毎月開催中のはぐくみの木IKUKO先生による精麻作品づくりの講座(第1期)を見学させていただきました。

この日の講座は縄撚り、つまり麻縄をつくることを習得した方向けの応用編、「石包み」で、受講者が2名いらっしゃっていました。(定員3名)

講師によるつくり方の説明
講師によるつくり方の説明

 

南向きの明るい部屋で、お2人とも事前に必要な太さと長さでよってこられた縄で、講師の指導どおり、石(クリスタル)を包んでいきます。

1人の方は、用意した麻縄がかなり細いもので細かい作業になりなかなかきれいに石包みができませんでした。何度かチャレンジするうちに形になっていきました。

つくっているうちに石包みのクリスタルをブレスレット(講師の作例はペンダントヘッド)にという発想が湧き、その日のうちにペンダント兼ブレスレットとして完成されました。

もう1人の方は、もともと編み物の素養があり、用意した麻縄もクセのない素直な感じ。はじめてとは思えない慣れたご様子で着々と石包みができ、ペンダントヘッドとして完成。

きれいにできています?
きれいにできています?

 

少人数の講座ですので、わからないところはすぐ講師に聞くことができますし、そこから広がる世間話、会話も楽しそうなご様子でした。

なお、はぐくみの木IKUKO先生のご実家は神社(いわゆる社家)で、ご自身、神社の社務に携わってきておりますので、根っこの部分には神道が息づいていると思います。また、講座の中で「日本の神様カード」をつかったカードリーディングも、「日本の神様カード」公式インストラクターでありますのでおすすめです。

 

上記のような作品づくり(基本編、応用編)のほか、講師の養成講座もございます。場所は愛媛県西条市内です。日時など詳しくはお問合せください。先生をご紹介させていただきます。

国産精麻で手仕事、もの作りする方も増えていきますように。

国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】(TM)にざくろ染め版が追加

藍染め版と茜染め版があった国産大麻(精麻)・しめ縄【神居 和かざり】にざくろ染め版(黄色)が加わりました。

2016年誕生の藍染め版。
2016年誕生の藍染め版。

 

ざくろ染め版はやさしい感じ。
ざくろ染め版はやさしい感じ。

ざくろ染め版が生まれたことで、子供ができたように感じています。(もとは、世界の安寧を祈って加えました)

さらに、草木染めは色合いの美しさだけでなく、染料=薬草でもあり、植物には独自の薬効があります。それぞれ人の特定の細胞や組織、器官、そして精神と呼応する波動を有しています。

 

 

 

秋葉神社の祠に、とても丁寧なつくりで神々しい国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒

2016年に登場した国産大麻(精麻)・ミドル鈴緒

このほど、お客様からとても丁寧なつくりで神々しい、感激ですとご感想をいただきました。

その名は神社の鈴緒とミニ鈴緒の“中間”ということで、職人がミドル鈴緒と命名。太さ約1.5センチ(5分)、長さ約30センチ(1尺)の鈴緒です。

登場から6年。国産精麻のミドル鈴緒。
登場から6年。国産精麻のミドル鈴緒。

本坪鈴は1寸径を採用、麻にややボリュームをもたせた形で、国産の大麻を次世代にという思いは変わりません。

お住まいのちかくに秋葉神社の祠(ほこら)があり、そこで使われる由。

神様もお喜びいただけることと思いますと結んでいました。

神様を大切にされる方が増えていきますように。

ジュエリーデザイナーと国産大麻(精麻)の撚り紐から生まれるもの

4月はじめ、麻縄活用コンテストの応募ではないのですがご報告です、と一通のメールをいただきました。

試作の段階のブレスレット、指輪、ネックレス等の写真が添付されていました。

18金と天然石を使ったシンプルな、神社仏閣用麻製品を調製する京都・山川(明治19年創業)の職人が撚った麻紐が活用された製品たちです。

4月下旬に、東京表参道での展示会でお披露目された由。

単に製品を展示するだけでなく、大麻の利用価値、伝統工芸についても説明したそうです。

職人による国産大麻(精麻)撚り紐と18金、天然石をつかったアクセサリー
職人による国産大麻(精麻)撚り紐と18金、天然石をつかったアクセサリー

 

これらは麻縄活用の事例の1つと思います。

ヒモ、縄でできることは、「むすぶ・たばねる・つるす・まく・かける・つなぐ・しばる・いろどる」。

麻紐、麻縄は神具仏具の分野はもちろんですが、それだけではないと思います。色合いが変わるだけでも印象が変わりますし、使用する場所がちがうと思わぬ役に立つこともあるかもしれません。まだまだ他にも現代にあった使い方、活用事例が出てくるように思います。

 

第2回大麻の麻縄活用コンテストを開催中(2022年7月31日締め切り)。