マンガ京・妖怪絵巻、読んだことありますか?
京都・滋賀に数多く残る妖怪伝説を紹介しているマンガで、京都新聞の本紙に折りこまれている月2回(第1、第3日曜)の発行の子ども向け新聞、「ジュニアタイムズ」で連載されています。(連載をまとめた単行本も出版されています)
第215話では、「赤い単衣(ひとえ)」と題し、こんな話がありました。
都のあるところに僧都殿(そうずでん)といういわくつきの屋敷がありました。人々は皆ここを恐れ住むこともありませんでした。
僧都殿の前の屋敷には讃岐守(さぬきのかみ)・源是輔(みなもとのこれすけ)が住んでいました。この屋敷から僧都殿の北西隅に生える大きな榎(えのき、アサ科の落葉高木)が見えるのですが、夕暮れ時になると・・・
僧都殿の奥から赤い単衣が飛んできて、榎の梢(こずえ)を登るのでした。
ある日、その讃岐守の屋敷で宿直して警護にあたっていた武士の1人がこの単衣が飛んでいくところを見て、「ようし、俺が単衣を射落としてやる。」と、言いはり夕方に僧都殿に向かいました。
武士が縁側で 待っていると、庭の竹林から赤い単衣が飛び出してきました。
武士は狙いを定め見事、単衣の中ほどを射抜きました。
しかし単衣は矢が刺さったまま、いつもと同じように榎の梢を登りました。
単衣が通ったところの土には、おびただしい血が流れていたのです。
その後、男は讃岐守の屋敷に戻り、同僚たちに会うと、「はっはっはっは!見ていたか!?見事に射抜いてやったわ。」
その夜、武士は寝入ると、そのまま死んでしまいました。
「やはり・・・あの単衣が何者か誰にもわからないが、だからといって勇猛さをひけらかすのに単衣を射るなど、愚か者のすることだ。悪霊に弓引けば逆に殺されるのは当然だからな。」
時代は平安時代、「今昔物語集」に書かれている話で、出没場所は今の京都市中京区・夷川通、東洞院通あたりだそうです。
このようなとき、精麻(あるいは麻製品)が活躍するのではないでしょうか。私はそう思います。