旧暦(太陰太陽暦)と日本の文化、2026年の旧正月は2月17日

今年は旧正月は2月17日です。

旧正月とは、旧暦(太陰太陽暦)の元日、1月1日のことです。

旧暦については6年前の拙記事「旧暦と行事、日本は二本立てでできている」が参考になると思います。(季節は、旧暦のとおり動きます)

旧暦の新年に本当の2026年、“令和8丙午(ひのえうま)年”がスタートします。

旧暦は、“自然回帰暦”といえるかもしれません。日本には日本の気候風土があるのです。ちなみに、沖縄の年中行事(祭祀)は今でもすべて旧暦でおこなわれているそうです。

【方角を表す午(馬)】
江戸時代までは時間の他に方角を12に分けて十二支であらわされてました。北が「子(ねずみ)」、東が「卯(うさぎ)」、南が「午(うま)」、西が「酉(とり)」になります。
また、北極と南極をむすぶ線を「子午線」と言いますが、、言葉自体の語源的な意味においては、干支における子(ねずみ)がつかさどる方位にあたる北の方位と、干支における午(うま)がつかさどる方位にあたる南の方位とをむすぶ線のことを意味しています。

 

なお、“伊予路に春を呼ぶ”といわれる伊豫豆比古命神社(椿神社)(祭神:伊豫豆比古命、伊豫豆比売命、伊与主命、愛比売命。愛媛県松山市居相町)の「椿まつり」は毎年、旧暦1月7・8・9日の3日間にわたりおこなわれます。(今年は2月23・24・25日です)

同社は、ご鎮座2300年あまりの古社で、周辺に麻にまつわると思われる地名があります。

 

合計1万円~のお求めの方に、「えひめ麻再興プロジェクト」に協賛し、京都・山川製オリジナル国産精麻アクセサリーをプレゼント中です。

旧暦と行事、日本は二本立てでできている

東京オリンピック・パラリンピックの観戦チケットに日本の「伝統色をあしらう」という新聞記事がありました。

(参考)五輪チケット、デザイン公表 藍や紅…大会カラー彩る(日本経済新聞)

さて、日本の行事は本来は旧暦(太陰太陽暦)でおこなわれていました。旧暦とは明治6年まで使われていた太陰太陽暦のことで、月を基準にした暦で太陽暦の春夏秋冬とのズレを調整しているため、早い話、自然のリズムに合っています。農業をされている方などは現在も参考にしているのではないかと思います。

毎月1日は新月で、三日月は3日の月、十五夜は15日の夜の月を表し、そのままです。旧暦を知っていたらその日の月の形がだいたいわかりますね。また、五節句、例えば桃の節句(3月3日)は桃の花、端午の節句(5月5日)は菖蒲の花が咲いているころですし(新暦だとちょっと時期が早い)、七夕(7月7日)は南の空に天の川がきれいに見られる可能性が高いです(新暦では梅雨にあたる)。1~3月は春、4~6月は夏、7~9月は秋、10~12月は冬と、なぜ年賀状に「新春」とか、梅の花が描かれているかというと旧暦では1月1日は文字通り春のはじまりだからです。疑問に思ったことありませんか?冬なのに春とは、、

さらに、私の氏神さまの夏越祭(なごせ)は毎年旧暦6月16日におこなわれます。「水無月の 夏越しの祓ひ する人は 千歳のいのち 延ぶといふなり」という歌がありますが水無月は6月のこと。愛媛県の伊豫豆比古命神社(椿神社)では毎年旧暦の1月7・8・9日に伊予路に春を呼ぶ、椿まつりがおこなわれにぎわいます(2020年は1月31~2月3日)。

例はまだまだありますがこのように旧暦は日本の四季、日本人の暮らしと密接に結びついてまいりました。そんな生活から、和の伝統色、もちろんそれだけではないでしょう日本の文化が生まれています。色だけをみても種類、呼び名が何種類もあることに驚かれるでしょう。

(参考)日本の伝統色 和色大辞典

現代は四季の変化がわかりづらくなっていませんか?

香川県には昔の人が大切にしたと思われる巨石祭祀遺跡が多くあります。それ(方角)をみると冬至、春分、夏至、秋分(四至二分)を大事にしていたことがわかります。農耕祭祀、すなわち生きることと密接に関わっていたのだと思います。

自然とともに生きていく、共存していく。そのために暦は大事なものです。

日本は“二本”、新暦(太陽暦)と旧暦、神道と仏教、元号と西暦などが共に存在しています。西洋のように1つだとわかりやすいですが、片寄りやすい(極端になる)。この二本立てのおかげで「あいまい」になり、色彩豊かな文化が継承されているのではないかと思います。その以前に日本神話(多神教)があってのことだと思いますが。。

美しい日本とその文化を後の世代に継承していきたいです。

 

 

・参考文献

「旧暦カレンダー」(南太平洋協会)