国生みで男神が左回り、女神が右回りなのは?

神話の国生みの際、男神の伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と女神の伊邪那美命(いざなみのみこと)が天御柱(あめのみはしら)の周りを回る話があります。

ホツマツタヱによると、最初は男神が柱を右回りに、女神が左回りに回ったので流産してしまい、2回目に男神が左回りに、女神が右回りに回って、国生みが成功したといわれています。

左回り(反時計回り)の回転運動は、男性、天、火、エネルギー、太陽などで象徴される能動原理を、右回り(時計回り)の回転運動は、女性、大地または海、水、物質、月などに象徴される受動原理を表していますので、この話の意味がよくわかるのではないでしょうか。

聖書のなかでは、神である生命の能動的な側面を「火」、物質の受動的な側面を「水」と呼んでいますが、神道における男神、女神それぞれの尊称である神漏岐命(かむろぎのみこと)と神漏美命(かむろみのみこと)も、それぞれ火の玉と水の玉を指しており、その語源においては同じ意味を持っています。



・参考文献

「現代語古事記」竹田恒泰著(学研)

「言霊-ホツマ」鳥居礼著(たま出版)

「黎明 上巻」葦原瑞穂著(太陽出版)