2年前より、公で神事行事のご用をいただき、毎月の月次祭などにおいてお供え物をならべたり、献せんさせていただいたりしております。(2021年4月から献せん専用の部屋があるところでさせていただくようになっています)
このなかでも麻、すなわち精麻が使われており、仕事(さぬきいんべ)とつながっていると感じます。
さて、献せんでは八足、籠(こも)、モチ箱、三方、水玉(水器)、瓶子、かわらけ(皿)など、もちろん精麻も使用しており、そこで先輩(その道20年以上、一番長い人で40年)から教わっていることはおそらく皆さんにも参考になると思いますので、少しずつシェアさせていただきます(いっぺんにではなく、少しずつ)。
神様には最高のものをおささげする(誰が見ても美しいように)ことを目標に、御饌神酒(みけみき)やお米、お供えはすべて自然農法のもの、水は井戸水、塩は自然塩を使用しております。
・事前にまず手を石けんで洗い、専用の布で手を拭く。
・神具は下(床)に置かない。また、保管は専用の場所に模造紙など白い紙を敷いて置く。
・神具は神具ごと、三方なら三方用の専用の布を用意し、白手袋をして掃除する。(洗ったあとも、専用の場所、専用の洗濯ばさみで乾燥)
まだわからないことがたくさんありますが、種々教わっていますなかで、基本は(形よりも)心なんだと感じます。
また、お供えの前に火打ち石と火打ち鎌で切り火を必ずするよう言われております。(規模はグンと小さいですが、家でもこれに準じさせていただいております)
そういうこともあって、さぬきいんべでは発送前に切り火をしてお送りさせていただいております。その心が神様に通じると思っています。
一般のご家庭においては、「神道いろは」(神社新報社)にありますように、
祭器具は、神棚に用いるものであることに留意し、清掃や洗浄といった取扱いも一般の物と分けるようにします。
ということでいいと思います。神棚の掃除についてはこちらを参考にしてください。
・参考文献
「神道いろは」神社本庁教学研究所監修(神社新報社)
「家庭の祭祀辞典」西牟田崇生編著(国書刊行会)