ベテラン職人の自信作☆
日本の国技・相撲で横綱が締める綱のミニチュア版です。
日本の国技・相撲。
最高位、横綱が土俵入りで締める綱。横綱とはその綱の名称でもあります。
その横綱に精麻が用いられているのはご存知でしょうか?
本物の横綱(※)を麻縄職人が再現、小型化したつくりの本格派、ミニチュア横綱(雲竜型・不知火型)ができました。
おお麻(ヘンプ)は霊気を持つものとして古来祭祀神儀に用いられてきた神聖な植物です。
いわゆる祓い、癒し、身のお守りなどにつながっています。
お守り、飾り、オフィスやお店に、またコレクションとして、ご贈答の品にもふさわしい一級の品です。
※土俵入りの型によって「雲竜型」、「不知火型」の2種類があり、横綱の背面の輪の数は「雲竜型」が1つ、「不知火型」が2つになります。
《腰に巻く横綱は注連縄の一種》
大相撲とは、今ではテレビで放送されて大衆娯楽競技と思われがちだが、もともと天皇家に奉納される皇室神道の神事である。力士の最高位・大関から選び出された特別な者のみが、神の御神体の証として注連縄の一種である「横綱」を腰に張ることができる。 これが現在の「横綱」の言葉の由来である。横綱を張った力士は神霊が降りているとみなされる。この横綱も紙垂をつけて左綯いになっている。 |
『知れば知るほど面白い!神道の本』三橋健著(西東社)P73より引用、一部編集
・京都/株式会社山川について
明治19年創業。現在、代表は山川正彦氏(5代目)。伝統的な技法と材料を守りつつ、神社仏閣用の麻製品を手がけて120年以上。つくられているものに、その仕事に携わった職人の名前が入ることはありません。このミニチュア横綱は山川の中で一番、経験豊富な職人が手がける自信作です。
今日の技術に満足することなく、日々精進。手仕事による伝統工芸は一級品です。
京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」認定。
※明治維新まで皇室のあった京都では、各種の式典や行事が多く、また神社の神事も盛んであるため、それらの道具や衣装をつくる専門工芸が古くから発達してきました。神祇調度とはいわゆる神具と呼ばれるもので、三宝や神殿などの木製の道具類のほか、鏡、御簾、几帳、旗、幕、雅楽器などがあります。神祇装束は、宮中の装束や神主の衣服、各種の伝統的な式典や行事などに用いられる衣装とその付属品をさします。いずれも多品種少量生産で、手づくりが大部分を占めます。街ぐるみの分業パワーに加え、産地と消費地が一体になっている京都ならではの伝統工芸です。
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雲竜型の綱部分。白色の綿布の内側は本物と同じように精麻と銅線芯からなります。 |
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雲竜型の背面の輪は1つです。(雲竜型は過去多くの横綱に用いられた、いわば「正統派」の型) |
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こちらは不知火型。雲竜型に比べると少数派。現役の照ノ富士関はこの型です。 |
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不知火型の綱の部分。 |
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不知火型の背面の輪は2つです。 |
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飾り方の例。飾るための置き台(国産ヒノキ)、紺色フェルト布も付属します。説明書付き。 |
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京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」です。 |
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長寿祝いとして行われる還暦土俵入りの横綱を再現した赤色の綿布を巻いたものも可能。 |
《横綱が土俵入りで締める綱について》
現在、綱は年3度東京で行われる本場所ごとに、横綱が所属する相撲部屋で新しく作られる。ぬかで麻をよく揉み、芯となる銅線に巻き付け、さらし木綿でつつんだ同じ形状のものを3本作る。この3本を三つ編みの要領で撚り、体にあわせて完成だ。麻もみからはじめて、完成するまでには4~5日を要する。長さや重さは力士の体格により異なるが、4~5メートル・6~8キロのものが多い。 現存する江戸時代の谷風梶之助(四代横綱)・稲妻雷五郎(七代横綱)・秀の山雷五郎(九代横綱)の綱は、いずれも木綿製で、細くて軽い。錦絵や写真で比較すると、明治時代後期の常陸山谷右衛門(十九代横綱)、二代梅ヶ谷藤太郎(二十代横綱)以降、現在のような太い綱が使用されるようになったものと考えられる。横綱メイキングYouTube動画(約10分30秒)横綱・照ノ富士の綱打ちYouTube動画(約1分弱) |
『相撲』土屋喜敬著(法政大学出版局)PP156~157より引用、一部編集。大相撲の土俵で使用される「もの」であると同時に、力士の最高位、そして横綱本人をも意味する横綱と混同を防ぐため「もの」を指す場合は、綱と記述。
《1300年つづく、相撲はなぜ神事か?》
土俵祭は、初日の前日に五穀豊穣・国家の平安そして土俵の安全を祈願する儀式である。土俵祭は神道の儀式で、天から神々を招く意味があり、大相撲を催すための土俵は、この儀式を経てはじめて完成するのだ。 四方の房に取り付ける御幣は神を招く依代であり、神は土俵で迎えられる。土俵祭の祭神は、昭和20年頃までは「日本書紀」の冒頭にある天神七代・地神五代であったようだが、現在は戸隠大神(とがくしのおおかみ)・鹿島大神(かしまのおおかみ)・野見宿禰尊(のみすくねのみこと)とされている。戸隠大神とは、戸隠神社の奥社に祀られている天手力男命(あめのたぢからおのみこと)である。天の岩戸に隠れた天照大神を引きずり出したことで有名で、力、スポーツの神である。鹿島大神とは、鹿島神宮の祭神・建御雷神(たけみかづちのかみ)で相撲の祖とされ、野見宿禰尊は日本書紀に登場する相撲の神である。 土俵の四方には四神が宿り、土俵上で懸賞を受け取る際、力士が左・右・中央の順で手刀を切る所作は、万物を創造した造化の三神である天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすびのかみ)・神産巣日神(かみむすびのかみ)への感謝を表すと伝えられている。このように大相撲の興行には、多くの神々が登場する。相撲は神事といわれる由縁であり、祭礼の期間に多様な神が神社に訪れるというシャーマニズムの影響を強く受けていることがわかる。 初日の前日に土俵に迎えられた神は、千秋楽で優勝力士らの表彰の後に行われる「出世力士手打式」と「神送りの儀式」で天に戻るとされる。神送りの儀式では、御幣を抱いた行司が新弟子に胴あげされる。胴あげにより、神が天に戻るのだ。 |
『相撲』土屋喜敬著(法政大学出版局)PP256~260より引用、一部編集。
国産大麻(精麻)・ミニチュア横綱は、神々のため京都で育まれた伝統の技、麻縄職人が本物の横綱をその名のとおりミニチュア化した品です。 ※本品は、お作りしてお届けさせていただきます。 ・サイズは、太さ約3.3センチ、外径約15センチ、背面の輪の部分高さ約13センチ。両手のひらにだいたい載るサイズです。(サイズはこれより大きなものもできます。お問合せください)すべて手作りのため、微妙に異なります。 ・本体の中は、貴重な国産極上質の精麻(野州麻、栃木県産)と銅線芯からなり、その表面に白色の綿布を巻き紙垂を垂らした、実際の横綱をミニチュア化したつくりの本格派です。 ・横綱は土俵入りの型によって「雲竜型」、「不知火型」の2種類があり、ミニチュア横綱の背面の輪の数は本物にならい「雲竜型」が1つ、「不知火型」が2つです。型をお選びください。それぞれの型2つ、同じ型2つのセット割引もご用意しております。※現役の照ノ富士関は不知火型です。 ・現役時代の最高位が横綱である元力士が還暦(60歳)を迎えた際に「長寿祝い」として行われる還暦土俵入りの横綱を再現した赤色の綿布を巻いたものもお選びいただけます。元横綱・千代の富士の還暦土俵入りYouTube動画(約3分12秒) ・お祝い、お守り、飾り、オフィスやお店に、またコレクションとして。飾る際、下に敷く紺色フェルト布と置き台(国産ヒノキ製)とともに化粧箱(和紙貼り箱)に納めてお届けさせていただきます。(化粧箱の代わりに桐箱をご用意することもできます。お問合せください)さらに横綱ミニチュアの中に入っている精麻の見本付き。 ・『取扱説明書』をお付けします。古神道(伯家神道)の作法により潔斎してお送りさせていただきます。(火打ち石を使います。出土品から古墳時代にはすでに使われていたことが知られており、切り火は不浄を断ち邪をはらう日本古来の風習です) |