鈴緒(鈴祓え)として。日々の癒し、ヒーリングに。またお守り、アクセサリーとして。
精麻付きで使いやすく。手打ちの小さい本坪鈴。
日本を代表する文化、芸術を求めて国内外から多くの観光客が押し寄せる京都。
その舞台裏で気の遠くなるような月日の修練を重ね、技を何世代にもわたって受け継いできた京職人の手仕事にはものづくりの真髄が極まっています。
伝統建築の装飾具や本坪鈴をつくる錺(かざり)金具師により工具によって「ティン、ティン、カァン、、、、」の繰り返しでつくられた、いわゆる手打ちの本坪鈴に麻縄職人が国産大麻(精麻)を付け使いやすく。
丹念に手打ちでつくられた職人技。神仏への感謝と祈り、手間と時間がかけられた分、また地金(原材料)の厚さが厚いのでやさしい清々しい音色がします。(麻で綯われた鈴緒を揺らすたびに鳴る鈴の音を先人は「さやさや」と表現したそう。手打ちの本坪鈴の音を言ったのだと思います)
鈴の大きさは、8分(約2.1センチ)径と1寸(約2.6センチ)径をご用意。
※錺(かざり)とは、金属をたたき、曲げ、彫刻し、鍍金(メッキ)を施して仕上げる伝統技法です。
《日本美術における「かざり」 辻惟雄》
かざりの語源 (前略) これに対して、美術で使われるのが「装飾」という言葉です。これは昔からある中国の言葉ですが、日本ではほとんど使われていなかった。明治になって西洋からデコレーションやオーナメントという言葉が入ってきて、これを翻訳するときに「装飾」という言葉を復活させた。 しかし、私は「装飾」というよりも「かざり」の方が、美術だけではなく日本の生活全般をさし、好ましい身近な言葉であるように思うわけです。そう申しましたら、私の学友でもある河野元昭先生が「いや、装飾というのも悪くありませんよ。『装』は下に『衣』が、『飾』は左に『食』がついています。身を装うとか食べるとか、生活にかかわる文字がはめ込まれているのだから、装飾も悪い言葉ではありませんよ」と仰る。 そうかなとも思うのですが、やはり「装飾」は堅苦しい、「かざり」の方が日本人の生活に密着した幅広い言葉ではないかと、結論としては思っています。 |
『かざり-信仰と祭りのエネルギー』辻惟雄監修(MIHO MUSEUM)より引用、一部編集
《鈴の音で清める》
縄文時代には土で鈴を作り、古墳時代の埴輪が鈴をつけていることからわかるように、古から日本人はその音に神聖な力を見いだし、その音の力を感じてきました。 脈々とした歴史のつながりの中、消えていくものも多い一方で、今も尚、その働きを自然なかたちで現代の生活に息づかせているのが鈴のすごいところ。たとえば幼子のサンダルや、何気なくつけるキーホルダー、お守りなどなど。思いがけないところで鈴の音は私達を清め続けています。 |
『福を呼び込む和のならわし』広田千悦子著(メディアファクトリー)P.116より引用、一部編集
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表面に手打ちした跡、凹凸が広がっているのがわかります?(肉眼ではよりわかります) |
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上部には菊花紋が。本金メッキ仕上げで長持ち。 |
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シンプルで美しい。緒(精麻)が付いているので使いやすいです。 |
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左から機械成型8分、手打ち8分、1寸の本坪鈴。違いがわかりますか? |
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8分径(きなり)と1寸径(藍染め)。藍染め版もできるようになりました。 |
草木染めは植物のエネルギーをカラダに取り入れる日本人の知恵です。
薬を「服用する」という言葉が残っているように、昔は草木の力を布に染め込んで身につけたり、皮膚から取り入れていたといいます。
しかも色には、それぞれ意味があり、心と身体に作用します。日ごろ色に癒された経験はありませんか?
桜の花の薄いピンク色が不安の心を忘れさせてくれたり、新緑の緑を見て気分が爽快になったりすることもあります。
また、鮮やかな色の衣服を着た途端、何やら元気になって、いつもと同じことをしても疲れない時もあります。
この色の持つチカラを上手に生活に取り入れてみましょう。
色の暗示効果
染 料 |
本藍+ざくろ染め 【緑色】 |
ざくろ染め 【黄色】 |
茜染め 【赤色】 |
きなり 【白色】 |
本藍+茜染め 【紫色】 |
本藍 【紺色】 |
色の暗示効果 |
周囲との調和・リラックス・中間・中立・自然・植物・平和・平等 |
光・輝き・ぬくもり・元気・華やか・子ども・おおらかで優しい・ワクワク・ひらめき |
強い・注目・積極性・元気・刺激・情熱・あたたかい・色気 |
緊張・清潔・整理・ゼロ・リセット・純白・潔白 |
癒し・芸術的・神秘的・高貴な・ノーブル・魅了・色気 |
冷静・誠実・集中・信頼・従順 |
『色は無言であなたの心を動かしている。』七江亜紀著(大和書房)より抜粋、一部編集。きなりは白色を当てはめております。
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五色緒の各色(草木染め)も、さらにできるようになりました。 |
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右から草木染めの緑・黄・赤・白(きなり)・紫色。(いずれも1寸径) |
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信頼と安心。京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」です。 |
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手打ち本坪鈴付きミニ鈴緒などもできます。 |
京職人、錺金具師による手打ちの本坪鈴は、やさしい清々しい音色。緒(精麻)付きですので使いやすい、大切に扱いたくなります。 ※緑、黄、赤および紫色の1寸径、紺色の8分径は、お作りしてお届けさせていただきます。 ・本坪鈴の大きさは、8分(約2.1センチ)径と1寸(約2.6センチ)径があります。大きさをお選びください。 ・本坪鈴は、丹念に手打ちにより作られています。神仏への感謝と祈り、手間と時間がかけられた分、また地金の厚さが厚いので音色はこちらの本坪鈴よりも古代の日本人が神霊に呼びかけるその音色を「さやさや」と表現したのがわかるようなやさしい感じです(8分径は軽やかな音、1寸径は深みのある感じ)。巫女が舞うときに使う神楽鈴と同様の本金メッキ仕上げ。メッキ無しと比べキレイで長持ちします。 ・緒(精麻)の長さは8分径が6寸(約18センチ)、1寸径が7寸(約21センチ)。国産極上質の精麻(大麻の茎の皮を乾燥させたもので、精麻を裂いてできた繊維をより集めると麻糸になります)でできており、麻縄職人が取り付けているので長すぎず短すぎず、結び目なども美しいです。藍染め、草木染めの緒もできます。 ・鈴緒(鈴祓え)として。日々の癒し、ヒーリングに。またお守りに、アクセサリーとして。本物が必要な方へ。 ・この本坪鈴でミニ鈴緒(=8分径)、あるいはミドル鈴緒(=1寸径)などもできます。お問合せください。 ・古神道(伯家神道)の作法により潔斎してお送りさせていただきます。(火打ち石を使います。出土品から古墳時代にはすでに使われていたことが知られており、切り火は不浄を断ち邪をはらう日本古来の風習です) |