ご自宅に、ご贈答に。
神居 和かざり™藍染め、茜染め、ざくろ染め版
おお麻(ヘンプ)は霊気を持つものとして古来祭祀神儀に用いられてきた神聖な植物です。
いわゆる祓い、癒し、身のお守りなどにつながっています。
貴重な国産大麻(精麻)で、京都の職人により丁寧になわれたしめ縄。
神聖な場所であることをしめす境界となります。
草木染めの歴史はとても古いです。日本では縄文時代から行われていたといわれています。
藍色は日本の伝統色。
すくも灰汁発酵建てにより染められた藍染めに次いで、茜染め、ざくろ染め版の神居(かむい) 和かざり™も誕生しました。
家の玄関や、お部屋に、またご贈答の品にもふさわしい一級の品です。
《しめ縄について》
人間に災いをもたらすものが清浄な場所に入らぬように、けがれのある現世と神様の世界に境界線を引いたようなものがしめ縄になります。 しめ縄はすべて左ねじりになっていますが、これは左を神聖化してきた日本人の古くからの風習によるものです。しめ縄はお正月だけでなくさまざまなところに張られています。 たとえば横綱のまわし、巨樹、海の巨岩などにも神聖なものとしての印が張られています。 家の軒下につける飾りを注連飾りといいますが、こちらは神様をお迎えする清浄な場所であることの印であり、年神様のよりしろとなります。 |
『福を呼び込む和のならわし』広田千悦子著(株式会社KADOKAWA)P.118より引用、一部編集
・京都/株式会社山川について
明治19年創業。現在、代表は山川正彦氏(5代目)。伝統的な技法と材料を守りつつ、神社仏閣用の麻製品を手がけて120年以上。つくられているものに、その仕事に携わった職人の名前が入ることはありません。
今日の技術に満足することなく、日々精進。手仕事による伝統工芸は一級品です。
京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」認定。
※明治維新まで皇室のあった京都では、各種の式典や行事が多く、また神社の神事も盛んであるため、それらの道具や衣装をつくる専門工芸が古くから発達してきました。神祇調度とはいわゆる神具と呼ばれるもので、三宝や神殿などの木製の道具類のほか、鏡、御簾、几帳、旗、幕、雅楽器などがあります。神祇装束は、宮中の装束や神主の衣服、各種の伝統的な式典や行事などに用いられる衣装とその付属品をさします。いずれも多品種少量生産で、手づくりが大部分を占めます。街ぐるみの分業パワーに加え、産地と消費地が一体になっている京都ならではの伝統工芸です。
《藍染めのはじまりに関する伝説》
天下照姫命(あましたてるひめのみこと)と木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)とが打連れ立って山野を逍遙(しょうよう)して居られた時、どことも知れず二神の前に一羽の白鳥が草の葉をくわえて飛び来たった。白鳥は跪(ひざまづ)きつつ、腹を示し苦痛の状態を訴えた。二神は注視し、多分腹痛であろうと考え、白鳥のくわえていた草をみずから揉(も)み、絞って白鳥の口に含ませられた。 然るにその葉草の汁は、白鳥の羽にしたたり、瑠璃色(るりいろ)となった。程なく白鳥の腹痛はしづまり、二神は礼拝して飛び去った。 その後、二神は草汁が瑠璃色になった奇瑞をふしぎに思し召してその草を集め汁を絞って白衣を染められたところ、非常に美(うる)わしい青色を得た。 その白鳥こそ天神の化身であり、その法を授けんための奇瑞であったことが判明し、二神は天を仰いで拝し給うた。 (明石染人著『日本染織史「藍染めの発見」』) 「伝書-しむらのいろ」志村ふくみ著(求龍堂)〈藍-宇宙を内包する青〉より。 |
【タデアイ(蓼藍)の効能についての伝承】
○殺菌効果
足袋などにも使用、水虫にならないとされた。
○遠赤外線効果
冬あたたかく、夏涼しい。
○虫よけ
ヒルや虫が寄ってこないとされた。(タンスに入れたり、蚊帳を染めたり)
○消臭効果
オムツや産着、仕事着などに用いられた。
○UVカット効果
野良着などに利用された。
○染色によって繊維がしまり丈夫に
特に藍染めは丈夫であるとされた。
その他、 漢方薬として用いられたり、止血・あせもに効果がある等、、
以上のような理由から古来、身を包み守る染色として大切にされてきました。
《京都・祇園祭にみられる大麻(精麻)の藍染め》
日本三大祭りの1つ、京都の祇園祭。 この祭りで、運行される山鉾に藍染めした大麻(精麻)が使われています。その部分は写真の赤い幕の上部にさがっている紺色の垂れで、調べたところ藍染めされたものをなぜ使うか書かれた文献は見当たりませんが、疫病神を祓い清める目的があると思われます。(参考)レポート【京都に夏を告げる祭り「祇園祭」】。 株式会社山川によると、すでに大正時代には藍染めされた精麻が使われていたとのことで、先人の知恵が現代に伝わる一例ではないかと思います。 ※京都・祇園祭の「山鉾行事」は、国内の他の「山・鉾・屋台行事」と共にユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に2016年に登録されています。 藍染めされた精麻(赤い幕の上の紺色の垂れ部分)。写真は、北観音山。 |
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茜染め版もお選びいただけます。 |
《最も古く日本人の心にある色【茜色】》
茜色に我々が抱くのは「茜空」のような情緒的でどこかノスタルジーをまとった印象でしょうか。薄暮に広がる赤い光は幾度見ても感動的な美しさです。 「赤根(あかね)」という植物を語源とする茜色は、藍色と並んで最も古い植物由来の染料です。邪馬台国の卑弥呼が魏の皇帝から茜染めの布を送られていたという記録も残っています。茜色がいかに古くから人々に根付いていたかを表している証左といえるでしょう。 |
『伝統色で楽しむ日本のくらし』石田結実(上羽絵惣)著(株式会社マイナビ出版)PP.12~13より引用、一部編集
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さらに世界の安寧を祈って、ざくろ染め(黄色)版も加わりました。 |
《染料、薬草としてのざくろ》
染料には果皮が用いられます。ザクロの果皮にザクロタンニンという成分が含まれているためで、皮を乾燥させて色素を抽出します。 日本では、平安時代中期の辞書『倭名類聚抄』に、石榴、または若榴をザクロというと記されており、平安以前に渡来したものと思われます。菓子、薬用のほか、鏡磨に果汁を用いたということです。 |
『自然の色を染める』監修 吉岡幸雄・福田伝士(紫紅社)P.55より引用、一部編集
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信頼と安心。京都府指定「京の神祇装束調度品 伝統工芸品」です。 |
国産大麻(精麻)・しめ縄《藍染め》、《茜染め》&《ざくろ染め》【神居 和かざり】は、京都の職人、120年以上の技による伝統工芸品(染め職人とのコラボレーション)です。 ・サイズは、内径約13センチ、太さ約2センチ。すべて手作りのため、微妙に異なります。 ・藍染めは、すくも灰汁発酵建てで精麻を手染め(先染め)しております。藍色は日本の伝統色。東京オリンピック2020の公式エンブレムにも使われていた色です。(化学染料とちがい光の反射がやわらかいため目にもやさしいです) ・茜染め版もラインナップに加わりました。葛飾北斎の代表作、『冨嶽三十六景』の『凱風快晴』には茜色の富士山が描かれています。茜色も日本の伝統色。さらに、ざくろ染め版(黄色)も加わりました。ざくろは吉祥果で、縁起もよいです。こちらも精麻を手染め(先染め)しております。植物には独自の薬効があります。それぞれ人の特定の細胞や組織、器官、そして精神と呼応する波動を有しています。 ・『神居 和かざり™』は、「かむい わかざり」 と読み、“神さまのやどる輪飾り”という想いを込め、お客様が命名くださいました。『令和』は、「令」は古い意味では“神のお告げ”という意味があって、そして、みんなが仲良くということのようです。日本は「わ」の国、令和の和かざりということでよろしくお願いいたします。 ・国産極上質の精麻(大麻の茎の皮を乾燥させたもので、精麻を裂いてできた繊維をより集めると麻糸になります)でできており、美しい伝統工芸品です。麻芯が中にきちんと入った伝統を大切にした形(形が崩れにくく長くお使いいただけます)。 ・飾り付けに便利なヒモ付き。(こちらも国産の精麻を用いて手で撚ったものを使用) ・神聖な場所であることをしめす境界となります。空間作りに。また、家の玄関や、お部屋に。 ・古神道(伯家神道)の作法により潔斎してお送りさせていただきます。(火打ち石を使います。出土品から古墳時代にはすでに使われていたことが知られており、切り火は不浄を断ち邪をはらう日本古来の風習です) ・京都/株式会社山川についてはこちらの記事を、神居 和かざり™誕生ストーリーもまとめましたのでご覧ください。 ・プリザーブドフラワーなど付けて現代風にしてもいいかもしれません。 |