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大麻(精麻)の注連縄をさがして

大麻(精麻)の注連縄をさがして【File004】~愛媛・内宮神社編~

創建1300年を越える古社“伊予のお伊勢さん”こと、内宮神社

愛媛・内宮神社(大鳥居)

内宮神社は、愛媛県新居浜市の南、いわゆる上部地区の山あいに鎮座する古社です。

鳥居の写真を撮ろうとしたら、参道の石段に座って休んでいる方がいらっしゃいました。社伝によると、当社は内宮天照皇大神宮と称し、今から1300年余り前の706(慶雲3年)に伊勢国五十鈴川の川上より天照大神を勧請したのがはじまり。

東予(とうよ、愛媛県東部地方)の古い書物に「新居郡に大社二所あり、西に神戸郷伊曽乃神社、東に井上郷内宮神社、祭神天照皇太神云々。」とあり、現在の西条市中野の伊曽乃神社と並んで郡内の大社であったようです。


愛媛・内宮神社(参道)
静かな山あい。300m程の参道を歩くと社殿。


この神社は、秋祭り「新居浜太鼓祭り」の口火を切る太鼓台石段かきあげ神事(毎年10月16日早朝)で有名で、重さ約3tの太鼓台(計4台)を1台ずつ150~200人のかき夫が参道をかき上げます。



愛媛・内宮神社(参道からみた社殿)
参道からみた社殿。社殿は1776(安永5)年の造営。


新居浜といえば近世、別子銅山により栄えた産業の町で、“住友の町”でもあります。

ちなみに愛媛の郷土料理には、おからの中に炒った麻の実(大麻の種)を入れ、いわしや小あじに詰める「いずみや」というものがありますが、この料理は別子銅山を開坑した住友家が伝えたものとされ、名前は江戸時代の住友家の屋号「泉屋」に由来します。
いつか地元でできた麻の実を使って郷土料理ができたらいいと思います。

愛媛・内宮神社(しめ縄と鈴緒)
精麻の注連縄と鈴緒が設置。


内宮神社に初めて行ったのは、2012年頃。最初は精麻の注連縄があるとは思っていませんでした。何度かお参りして(かつ確認して)そうだと気づきました。物事には時期というものがありますが、その時が来たのかもしれません。


(文責・加藤義行)



参考文献:
新居浜市史」新居浜市史編纂委員会編(新居浜市役所)
「ヘンプ読本」赤星栄志著(築地書館)
「伊予の台所」愛媛新聞メディアセンター(愛媛新聞社)

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